"ホラー映画"カテゴリーの記事一覧
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シリーズ
映画おすすめ パラノーマル・アクティビティ
映画おすすめ パラノーマル・アクティビティ2
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映画おすすめ パラノーマル・アクティビティ4
儀式は始まっている
「パラノーマル・アクティビティ 呪いの印」
評価:★3,2
・映画おすすめ 物語
高校を卒業したジェシーは、アパートの隣人たちからパーティーを開いてもらい、祝ってもらった。
そのころ、巷では行方不明事件が多発しており、そんなことは自分には関係ないと思っていた。
ジェシーとヘクターは小型のカメラを買い、それで遊んでいた。
すると隣人の家から物音が聞こえてきて、ノズルを付けた小型カメラで隣人に家を除くと、裸の女が立っていた。
興奮する二人だったが、男が現れ女の腹に何かの刻印を書き始めるのだった。
ある日、ジェシーが起きると、ベッドの血がついており、体を見ると、腕に何かに噛まれた歯形がくっきりとついていた。
噛まれた記憶のないジェシー。
その後、隣人が死体で発見されるという事件が起こり、その家に入って肝試しをするようになる。
そしてある悪魔召喚術が描かれたノートを見つけ、ジェシー、ヘクター、マリソンの友達三人は、黒く塗った鏡と三角形と丸で構成された図形を使い、悪魔の儀式を行うが、何も起こることはなかった。
ところが不良に絡まれたジェシーは、腕の一振りで不良たちを吹き飛ばすほどの力を得て、さらに後ろに倒れそうになると、空中で体が停止するようになっていた。
最初はこの不思議な力に興奮していたのだが、次第に体に不調をきたすようになり、目からは長い髪の毛が出てきたり、怒りっぽくなるなど、確実にジェシーは変化していった。
ヘクターとマリソンは気になり、こういう経験をした人物と接触することにする。
公園で待ち合わせた女の子は、魔女の儀式が行われており、街で起こっている行方不明事件は、魔女が集合しようとしているのではないか、と言い始めるのだった。
そしてジェシーも突然と姿を消すのであった。
・映画おすすめ 感想
よく言えばリアル、悪く言えば地味な本シリーズ。
一作目は低予算であり、定点カメラ視点から、超常現象をとらえた斬新さが世間に受けたのだが、本作までシリーズが続くと、接点を見つけるのが大変になってくる。
本作は一作目とつながる物語、とあったのだがそれを探すのが大変な映画になっている。
もう一作目を何年も前に見たので、覚えていないからか、本作の繋がりに驚くところが、個人的には驚けなかったのが残念である。
他の方のレビューを見ると、どうやら途中に出てくる女の子は二作目で唯一生き残った少女であり、最終版に登場する女性二人は、本作のメインシリーズに登場する重要な姉妹であるそうだ。
さすがに覚えていない。
定点カメラ映像は本作ではなくなり、手に持ったカメラ演出になったことからも、マンネリ化を防ぐ対策はしているのだろうが、ここまで関係のない物語を作られては、物語を追いかけるのもやっとである。
ホラー演出も、次第に一作目の分からない何かから魔女儀式という原因が見えてきたので、シリーズを通して推理する楽しみというのもあるのかもしれない。
監督 クリストファー・B・ランドン脚本 クリストファー・ランドン製作 オーレン・ペリジェイソン・ブラム製作総指揮 スティーヴン・シュナイダー出演者ケイティー・フェザーストンアンドリュー・ジェイコブスジョージ・ディアズ
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パラノーマル・アクティビティシリーズ
映画おすすめ パラノーマル・アクティビティ
映画おすすめ パラノーマル・アクティビティ2
映画おすすめ パラノーマル・アクティビティ3
あの恐怖は続いていた
「パラノーマル・アクティビティ4」
評価:★4,1
・映画おすすめ 物語
女子高校生のアレックスは、小さい弟のワイエットと両親の四人で暮らしていた。
アレックスには彼氏のベンがおり、時折、家に来ては家族とも親しくしていた。
そんな一家の家の向かい側には母子家庭の母と小さい子供が住んでいた。
ある日、その家に救急車が止まり、母親が搬送されるという出来事が怒る。
そこでしばらくの間、そこの家の子供ロビーを預かることになるのだが、チャットカメラがオンになったまま眠っていたアレックスの寝室に、ロビーがやってくるのを、ベンが録画機能で発見し、気味が悪く、さらに家で誰もいないはずが物音がしたりと、異変が起こっていることかあ、家中のパソコンのチャットカメラをオンにして、家の中を撮影することにしたのだった。
するとやはりロビーが夜中に起きて奇行を行っていた。
さらにロビーが来てから、ワイエットは次第に家族に心を閉ざすようになっていく。
異変はさらに続き、料理中の母親が使っていたナイフが空中に消えたり、アレックスが一人で家に居る時に、照明器具が落下してきたりと、異変はだんだんと大きなものとなっていく。
そして連絡もなく、向かいの母親が家に帰ってきていることにも、アレックスは最初に気付くのだった。
だがアレックスの母親はなんの連絡も受けていなかった。
アレックスとベンはロビーがワイエットの体に書いた絵を調べていくうちに、魔女の刻印へとたどりつくのであった。
・映画おすすめ 感想
一人称視点、POVを世界的に有名にした映画の一つであるパラノーマル・アクティビティシリーズの第四弾である本作。
物語としては一作目の事件の前日談が二作目であり、その前日談が三作目であり、二作目の後日談がこの四作目、という複雑な構成になっている。
しかし冒頭でどういったシーンから始まるのかを説明してくれるので、本作単体でも見やすい構成になっている。
またPOV独特の淡々とした映像がまた恐怖を、作り物からよりリアルなものへと変化させているところが、本シリーズ最大のポイントだと個人的には思っている。
作りこまれたホラーではなく、ごく自然にホラーを見せてくる。
これが人気のあるシリーズにした要因ではないだろうか。
監督 ヘンリー・ジューストアリエル・シュルマン脚本 クリストファー・B・ランドン製作 オーレン・ペリジェイソン・ブラム製作総指揮 アキヴァ・ゴールズマンスティーヴン・シュナイダー出演者ケイティー・フェザーストンキャスリン・ニュートンミカ・スロート
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前々回のブログ 映画おすすめ ガンズ・アキンボ
前回のブログ 映画おすすめ 催眠術師 1897年
呪いは伝染する
「ザ・グラッジ 死霊の棲む家」
評価:★3.9
・映画おすすめ 物語
夫をガンで亡くし、息子と二人暮らしのマルドゥーン刑事は、職場復帰した。
相棒に選ばれたのは、前の相棒が精神科病棟に入れられたグッドマン刑事だった。
二人は早速、森の中で発見された車の中で変死体となって発見された遺体を調べることになる。
遺体の身元を調べているうちに、ある家が事件に関係していると判明すると、グッドマンは、事件の捜査を止めるようにマルドゥーンに警告する。
意味が分からないままに、マルドゥーンは事件と関係のある家を訪れると、そこには指を自ら切断した老婆と、テレビの前の椅子で腐った老人の遺体を発見する。
恐怖に震えながら応援を呼ぶマルドゥーン刑事。
実はその家に前に住んでいたある家族がおり、妻が子供と夫を殺して自らも自殺した経緯があった。
その事件を相棒と追っていたグッドマン刑事の相棒はおかしくなり、自ら拳銃で自殺を図り、顔半分をケガして精神科病棟に収監されていたのだ。
さらにその家を売りに出していた不動産会社の男性夫婦も、あの家に入った後、夫が妊娠中の妻を殺害し、自らも命を絶っていた。
事件はすべてあの家から広がっていると考えたマルドゥーン刑事は、家を燃やすことを決意するのだった。
・映画おすすめ 感想
ハリウッド版呪怨の第四弾となる本作。
前作までの流れとは完全に話を断ち切り、リブートするということで制作された映画である。
まるで関係ないというわけではなく、最初の事件が起こる前、家族を惨殺した母親が日本のある家にかかわったことから、事件は起こっていくので、これまでの呪怨とまったく関係ないというとそういうわけでもない。
また日本の呪怨シリーズを意識したのだろう、時系列がバラバラに描かれ、ある家族の場合、ある夫婦の場合、ある老夫婦の場合、と小さいエピソードで構成された映画になっている。
そこは見ている方に頭で組み立てることを要求されるので、混乱する人もいるかもしれない。
また本作の評判はあまりよくなく、退屈だ、という評論家からの意見がある。
個人的には面白いホラー映画だと思ってみていた。
呪怨へのリスペクトも感じられる映画である。
ただこういうのが呪怨でしょ、と押し付けてくる感じも場面場面にあったのは確かである。
監督 ニコラス・ペッシェ(英語版)脚本 ニコラス・ペッシェ原案 ニコラス・ペッシェジェフ・ブーラー原作 清水崇『呪怨』製作 一瀬隆重サム・ライミロバート・G・タパート製作総指揮 ダグ・デイヴィソンジョセフ・ドレイクネイサン・カヘインロイ・リージョン・パワーズ・ミドルトンスカイラー・ワイス出演者アンドレア・ライズボローデミアン・ビチルジョン・チョーベティ・ギルピン
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前々回のブログ 映画おすすめ 夏への扉‐キミのいる未来へ‐
前回のブログ 映画おすすめ バッファロー警察署パレード 1897年
亡き母からの電話の正体
「シェラ・デ・コブレの幽霊」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
建築家でもあり心霊調査官でもあるネルソンの元にある依頼ま舞い込んできた。
盲目の資産家であるヘンリーからの物だった。
内容は、夜な夜な亡き母から電話がかかってくる、という不可思議な依頼だった。
さっそくヘンリーの妻であるヴィヴィアンと共に、ヘンリーの母が眠る納骨堂へ調査に向かうネルソン。
納骨堂の中は広く、入り組んでおり、ようやくヘンリーの母が納骨されている部屋に入ると、棺桶の蓋は開けられ、近くに電話がおかれていた。
なにものかの仕業だ、とネルソンが調査してみると、二人が納骨堂を後にしようとした時、バッグを忘れたヴィヴィアンが納骨堂へ一人で入っていくと、恐ろしい幽霊を目撃するのであった。
気を失ったヴィヴィアンを、自分の家へ連れて帰るネルソン。
そこで目覚めたヴィヴィアンの目に、一枚の絵画が見えた。
それはシェラ・デ・コブレという村の教会の絵であり、昔、そこで幽霊騒動があり、ネルソンは調査にいったことがあったのだった。
回復したヴィヴィアンを家まで送っていったネルソンは、依頼人のヘンリーとようやくそこで初めで会うのだった。
しかしその家には不気味な雰囲気のある家政婦ポリーナもいた。
彼女は実はシェラ・デ・コブレ出身であり、あの事件のことも覚えていて、ネルソンを事件を解決できなかったと責め立てるのだった。
その時、ネルソンとヘンリー、ヴィヴィアンの前でポルターガイスト現象が起こるのであった。
・映画おすすめ 感想
本作は古い映画である。
モノクロのえいがであり、時代も60年代の制作である。
しかも曰く付きの映画である。
本作はドラマの制作に先駆けて制作された54分版のパイロットフィルムに、カットしたシーンを追加して、劇場公開する予定だった。
ところが試写会であまりの恐怖に体調を崩すものが相次ぎ、アメリカでの公開を断念したという経緯がある。
だが会社側は製作費を回収するために、世界各国へフィルムを貸し出し、日本を含む各国でテレビ放映された。
その後、長年人目にさらされることがなかったことから、封印された映画と勘違いされていた。
日本の某テレビ番組でも、怖すぎて上映できなかった映画、として紹介されたことを管理人も覚えている。
現在では配信もされており、封印された映画というわけではないようだ。
演出面で確かに幽霊は、当時としては造形や足のないところなどは珍しく、ゆっくり迫ってくるシーンなどは、今見てもすごいものがある。
ただ現在からみると少し刺激が薄い映画ではあるが、雰囲気は今の映画よりも、怖さを演出しており、日本映画に近い怖さがある映画である。
監督 ジョセフ・ステファノロバート・スティーヴンス脚本 ジョセフ・ステファノ製作 ジョセフ・ステファノ出演者マーティン・ランドーダイアン・ベイカージュディス・アンダーソンレナード・ストーン
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前々回のブログ 映画おすすめ レディ・ガイ
前回のブログ 映画おすすめ マッキンタイアのX線フィルム 1896年
普通の人、感染者、回復者。
「キュアード」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
感染者を凶暴化させ、いわゆるゾンビ化させるウィルス、メンズ・ウィルスが爆発的に拡大したアイルランドでは、ゾンビ化した人々と普通の人々の間で交戦状態が起こっていた。
しかしメンズ・ウィルスを治療できる方法が発見され、75%の人が回復者として普通の人間に戻ることができた。
残りの25%は回復の見込みがなく、凶暴性を備えたまま、隔離されていた。
回復者のセナンは義理の姉であるアビーが身元引受人として彼を受け入れてくれ、アビーの子供と三人で暮らすようになる。
だが回復者を感染者と同じに考える人々の抗議デモは日に日に大きくなり、回復者を監視する軍隊の扱いも回復者には到底受け入れられるものではなく、回復者のコミュニティでは、不満が増大していくのだった。
その中心となっていたのは、セナンを感染者とし、同じく回復者となったコナーであり、彼は弁護士だった頃の知識を生かし、回復者たちを先導していた。
セナンはそのコナーの行為を受け入れられず、コミュニティと行動を共にするものの、完全に行動を一緒にすることはなかった。
セナンは感染者だった頃の悪夢に悩まされ、アビーにも隠している大きな秘密を抱えていたのだった。
・映画おすすめ 感想
一風変わったゾンビ映画である。
ゾンビが支配した終末世界、ゾンビの感染が拡散する世界、ゾンビと戦う人々、逃げる人々は描かれてきたが、ゾンビとなった人々が回復者として、社会復帰を目指す。
しかも回復者と一般人の間に軋轢が生まれるという、社会派な設定のゾンビ映画である。
派手さには欠けるし、ゾンビが街にあふれるという光景は見ることができないし、後半まで物語は淡々と進んでいく。
しかも最後はどうなったのか不明のまま、物語は終わっていくので、それがどういった結末を迎えるのかを、知りたかったという気持ちになる。
ある種、余韻を残すことには成功してはいるものの、結末に決着を望む人にはおすすめできない映画かもしれない。
監督 デヴィッド・フレイン脚本 デヴィッド・フレイン製作 ロリー・ダンカンエリオット・ペイジ製作総指揮 エイダン・エリオットアーロン・ファレルコナー・バリージョン・ケヴィル出演者エリオット・ペイジサム・キーリートム・ヴォーン=ローラースチュアート・グレアム
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前々回のブログ 映画おすすめ 死霊館 悪魔のせいなら、無罪。
前回のブログ 映画おすすめ 鳩に餌をやる 1896年
「恐怖ノ黒電波」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
男はあるアパートの管理人をしていた。
オーナーに文句を言われながらも、住人の苦情に答え、アパートの壊れている箇所やごみ捨てを行っていた。
管理社会となった世界で政府の放送を流すアンテナが取り付けられることとなり、アパートに業者の男がやってくる。
アンテナ設置中、男は落下し、死亡してしまう。
アンテナがまだ不完全なのか、住民からテレビが映らない、と苦情が入り、男は屋上へ上がる。
するとアンテナからは黒い粘々とした液体が流れていた。
それを渋い顔をしてみながらアンテナを治す。
ある女性からは、風呂場のタイルが壊れたから直してほしいと言われ、直しに向かうと、そこでも黒い液体が壁からあふれていた。
女性は帰宅後、新しく買った美容グッズを試して、顔にパックをしながら浴槽にためたお湯につかる。
しかしお湯は真っ黒であり、女性はそのままおぼれ死んでしまう。
お湯がこぼれ下の階の部屋の天井から黒い液体がこぼれ落ち、食事中の男の肉に付着した。
男は家族を抑圧して生きていた。
肉を食べた男は異変が起こり、家族をさらによく圧するようになる。
管理人の男は黒い液体に触れてから、だんだん変になっていくのを感じていた。
アパートの階段に同じ女が何人もいるのを確認したり、不気味な夢を見るようになっていく。
国営広報が流れるまであとわずかになった時、管理人の男は黒い世界に迷い込むのだった。
・映画おすすめ 感想
一応、SF設定があり管理社会が強まった世界となっているのだが、そこまで管理社会という感じを受ける映画ではない。
ただ登場人物たちは、どこか鬱々としており、黒い謎の液体が似合う世界が広がる。
あの黒い液体こそがおそらくは管理社会、人々を抑圧する物体であり、それに触れたものは、恐怖に支配されてしまう。
顔がなくなった人物が後半に登場するのだが、それは表情などいらない、従え、という意味なのかもしれない。
そう考えると、政治的メッセージの強い映画にも見えてくる。
監督オルチュン・ベフラム脚本オルチュン・ベフラム出演者イーサン・オナルギュル・アリヂレベント・ウンサルウシュル・ゼイネップエリフ・チャクマンムラート・サラムエニス・ユルドゥズ
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前々回のブログ 映画おすすめ エリジウム
前回のブログ 映画おすすめ 午前2時、夫の帰宅 1896年
今回はサスペンス
「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
バチカンから唯一認められた民間人の悪魔祓い夫婦、ウォーレン夫妻は、グラツェル一家の悪魔祓いを数日間にわたって続けていた。
グラツェル家の末っ子、デイビットに悪魔が憑依したと確認し、複数の司祭の証言からバチカンから認定を受け、正式に悪魔祓いをしていたのである。
悪魔祓いで疲弊していた面々は、休憩をはさんだ時、デイヴィットの中にいる悪魔が暴れだすのだった。
その時、悪魔祓いを手伝っていたアイネが自分の中に入ってこい、と悪魔を自分の中に憑依させてしまったのである。
全員が悪魔祓いが終わったと思っていた。
しかし悪魔祓い中、心臓発作で倒れたエド・ウォーレンだけは、まだ終わりでないことを知っていた。
心臓発作から命は取り留めたものの、昏睡状態にあった。
そんな中、アイネは恋人が住む家の家主を殺害する事件を起こし、逮捕されてしまうのだった。
昏睡状態から目覚めたエドは、アイネに悪魔が憑依していると訴え、弁護士に悪魔のせいだ、と裁判で無罪を主張させたのだった。
ウォーレン夫妻はグラツェル家の悪魔がどこからやってきたのかを探るべく、家に向かう。
そこでウォーターベッドの見ずが漏れて床がかびたと思われていた場所を見た夫妻は、それが普通のカビではないことに気付き、床下を調べる。
するとそこには黒魔術で使われる呪いの道具がおかれていた。
つまり今回の悪魔憑依事件は、ただの悪魔憑依ではなく、黒魔術が関与していることが判明し、黒魔術をかけている人物を探すこととなるのであった。
・映画おすすめ 感想
MCUユニバースの次に映画界で成功している死霊館ユニバースの最新作であり、メインシリーズの最新作だ。
本作は、1981年に実際に起こった殺人事件で、ウォーレン夫妻が実際にかかわり、裁判で悪魔の憑依を主張し、世界中が注目した事件を基にしている。
この事件はいくつもの書籍で語られており、ウォーレン夫妻が悪魔祓いをしている音声も残っている。
本作は事件をウォーレン夫妻側から描いたものになっており、ユニバースとの関連もちらほら見られる、まさしくメインシリーズにふさわしい作品になっている。
本作はただ悪魔祓いをするのではなく、今回はサスペンス要素も含んでいる、シリーズでは変わった作りになっているので、そこも楽しめる映画になっている。
監督 マイケル・チャベス脚本 デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック原案 ジェームズ・ワンデヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック製作 ジェームズ・ワンピーター・サフラン製作総指揮 ミシェル・モリッシー出演者ヴェラ・ファーミガパトリック・ウィルソンスターリング・ジェリンスルアイリ・オコナー
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前々回のブログ 映画おすすめ ターザンオブザエイプ
前回のブログ 映画おすすめ ブラックフライヤーズ橋 1896年
楽しい観光の最終日が地獄となる
「パラサイト・バイティング 食人草」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
大学生のジェフと彼女のエイミー、エリックと彼女のステイシーは、四人でメキシコへバカンスに来ていた。
海で遊び、酒を飲んで楽しい時間を過ごしていたが、どこか物足りなさを感じていた。
そんな時にスペインから来た男マティアスと出会う。
彼は現地に観光客すらいかない遺跡があり、弟がそこで発掘作業をしているという。
弟と連絡が取れなくなったので、見に行くというのだが、四人も一緒に行くことにするのであった。
その後、知り合ったギリシャ人男性デミトリにもマティアスは声をかけ、デミトリと一緒にいたギリシャ人二人を含め、三人も参加することになる。
しかし翌日、ギリシャ人二人が酔いつぶれたために四人とマティアス、デミトリの六人で先に遺跡に向かうのであった。
現地近くに来るとタクシーの運転手はそこには行けない、と断ってくるが金で近くまで送ってもらうのだった。
その後、ジャングルの中を歩いて向かうと、茂みに隠された道の先にマヤ文明の遺跡と思われるピラミッドを発見する。
頂上にはテントがはられ、発掘調査が行われている様子があった。
近くまで行くと、突如として原住民の男が現れ、分からない言葉でまくし立ててくる。
金が欲しいのかと思い渡すも受け取らず、困っていると、次々に弓矢を手にした男たちが集まってきた。
すると弓矢でデミトリが撃たれ、さらに頭を最初にまくし立ててきた男に銃で撃たれて、死んでしまう。
パニックに陥った五人は急ぎ、ピラミッドの階段を駆け上がり、頂上へと昇っていく。
なにが起こったのか分からないまま、テントを探ってみると、人の気配はなく、ロープで降りる縦穴だけがあった。
買えることもできず、携帯もつながらない中、五人のサバイバルが始まるのだったが、そこはただの遺跡ではなかった。
・映画おすすめ 感想
遺跡の中で食人植物に襲われるパニック映画かと思いきや、物語のほとんどがピラミッドの上でのサバイバルで進んでいく。
予想とずいぶん違う展開に最初は面食らった。
それに食人草というものの、蔦が伸びてきて人を引きずり込むくらいで、食べるわけではない。
それよりも不気味だったのは、一度、傷を負ってしまうとそこから植物が生えてくるという不気味なところである。
しかもそれは体内に侵入していき、皮膚の下で蠢くという不気味さ。
見どころはそこくらいの物だろう。
地味な作品なので、派手な展開は期待してはいけない。
決滅もしりきれな部分があり、もやもやが残る展開で終わる。
それと原住民が何を言っていたのか、ものすごく気になる映画でもあった。
監督 カーター・スミス脚本 スコット・B・スミス原作 スコット・スミス『ルインズ 廃墟の奥へ』製作 クリス・ベンダースチュアート・コーンフェルドジェレミー・クレイマー製作総指揮 ゲイリー・バーバーロジャー・バーンボームトリッシュ・ホフマンベン・スティラー出演者ジョナサン・タッカージェナ・マローンローラ・ラムジーショーン・アシュモアジョー・アンダーソンディミトリー・ベイヴィーズ
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前々回のブログ 映画おすすめ エクソシスト ビギニング
前回のブログ 映画おすすめ ダチョウの遊歩道、パリ植物園 1896年
地の底にはなにかいる
「地獄の変異」
評価:3.4
・映画おすすめ 物語
ある山脈の地下にこれまでにない巨大な洞穴が発見される。
中は水で満たされており、ダイバーが必要と判断した発掘責任者の教授は、優秀なダイバーチームに依頼するのだった。
やってきたのは、ジャックとタイラーの兄弟が率いるチームで、洞穴の調査に興奮していた。
中に入る際、内部の生態系を調査すべくジェニングスという科学者の女性も参加することになった。
一行は未知の世界への興奮を抱えつつ、洞穴へと入っていくのだった。
だが水に潜って進んでいくうちに、洞穴には何かいるのではないかとそれぞれか思い始める。
その矢先、岩が崩れ出入り口を失った一行は、焦りながらも、出口を探すのだった。
そして事件は起こる。
ジャックが洞穴の隙間を調査しているときに、何者かに遭遇、背中を鋭い爪で引っかかれたのだった。
その爪を切り落とし、持ち帰ると、早速、ジェニングスが調査する。
しかしそれは見たことのない半透明な皮膚と切られても蠢く何かの生物の爪だった。
傷を追ってから、ジャックの様子は少しずつ変化していくが、タイラーは兄を信じ、兄の進む方向へ進むのだった。
やがて爪から採取した細胞が、他の細胞に寄生することにジェニングスは気づき、ジャックが変化を始めていることを懸念するのだった。
・映画おすすめ 感想
見た感じはB級映画らしさがある。
地下のモンスターをもったいぶって見せないところなどは、まさしくそれである。
いざ出てくると、その不気味さに、もっと出せばいいのに、と思ってしまうほど、良い出来である。
全編に渡って洞窟の中なので、仕方ないことなのだが、画面が暗い。
閉所恐怖症の人にはおすすめできないかもしれない。
本当に怖いのは、変貌していく人間と、出口のない暗闇である。
監督 ブルース・ハント脚本 マイケル・スタインバーグティーガン・ウェスト製作 ゲイリー・ルチェッシアンドリュー・メイソンマイケル・オホーヴェントム・ローゼンバーグリチャード・ライト出演者コール・ハウザーパイパー・ペラーボ
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前々回のブログ 映画おすすめ オーシャンズ8
前回のブログ 映画おすすめ リヨンのポンピア 1896年
忌まわしき事件から25年前すべては始まっていた
「エクソシスト ビギニング」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
第二次世界大戦末期、ナチスドイツの虐殺に巻き込まれ、心にトラウマを抱えたメリン神父は神父を辞め、美術品の発掘を行っていた。
そんな彼にある古美術商が接触し、ある品物を探してほしいといわれる。
それは悪魔の形を模した小さな石だった。
それがあるとされるアフリカのある地域に向かう。
そこではとある部族の協力のもと、発掘作業が続けられていたが、教会が発掘されてからという物、村では不吉なことばかりおこり、誰も教会へ入ろうとはしなかった。
村で医師を務めるサラや若い神父フランシスと出会い、発掘調査を開始したメリンは、教会の中へ入っていく。
そこには地へ武器を向けた天使たちの銅像と、十字架を折られ、逆さ吊りにされたキリスト像がそこにはあった。
誰かが教会に先に入った痕跡があったのである。
メリンは発掘責任者に会うべく、精神病院へ運ばれた男に会いに行くと、額に鍵十字をガラスの破片で堀り、自らの首を切り裂いて、メリンの目の前に自死するのであった。
さらに発掘現場にはハイエナが集まり、村で生まれた子供には蛆虫がわき、教会の中で殺人事件が発生するなど、人間の仕業とは思えないことが起こり始めていた。
ついにはイギリス軍までも出しゃばってきて、村人たちとイギリス軍が衝突することとなった。
メリンは誰かに悪魔が憑依していると確信し、信仰を取り戻し、神父となるのだった。
・映画おすすめ 感想
悪魔バズスをめぐる物語なので、最初のエクソシストと直接的につながる物語となっている。
本作は、一度、別の監督が作ったのだがアクションシーンがないことに不満を持た会社側が、監督を変えてまた作り直したバージョンとなる。
確かに刺激の強いシーンが多く、一作目のエクソシストを彷彿とさせるシーンもある。
個人的には面白いと思ったのだが、評判が悪かったらしく、最初につくられたバージョンがのちに公開されることになった経緯をもつ映画である。
悪魔にこど如く翻弄される人間を描いているので、神の力が及ばない、神はいない、というセリフがすごく印象的な映画である。
一作目を見ていないと、分からない部分もあるものの、単体でも十分に楽しめる映画である。
監督 レニー・ハーリン脚本 ウィリアム・ウィッシャーアレクシ・ホーリー製作 ジェームズ・G・ロビンソン製作総指揮 ガイ・マケルウェインデヴィッド・C・ロビンソン出演者 ステラン・スカルスガルド
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前々回のブログ 映画おすすめ ゾンビ
前回のブログ 映画おすすめ トランプ 1896年
墓参りだけのはずだった
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」
評価:★4.2
・映画おすすめ 物語
父親の墓参りに来た兄妹のバーバラとジョニー。
バーバラは父の墓前で手を合わせるのだが、ジョニーは墓参りを早く終わらせたい様子だった。
すると墓場をうろついていた男が突然、帰ろうとした二人に襲い掛かってきたのである。
バーバラは逃げ出せたが、ジョニーは男に襲われ、死んでしまうのだった。
必死に逃げるバーバラは、ある一軒家にたどりつく。
しかし襲ってきた男は、彼女を追いかけて、家まで来ていた。
するとベンという男が同じく追われて家へ駆けこんでくる。
ジョニーの死を受け入れられないバーバラが茫然自失になっているのを見る横で、ベンは家中の扉や窓をテーブルや板で、追ってきている連中が入れなくする。
そして一息ついたところで、ラジオをつけると、死者がよみがえり、人を襲っているというニュースが流れていた。
その時、地下室に通じる扉が開き、激しい剣幕で出てきた男がいた。
ハリーと名乗るその男は、音で奴らが寄ってくるからラジオを消せ、なぜ全部の出入り口を閉じた、逃げられないじゃないか、と文句ばかり言うのであった。
それをなだめたのは、同じ地下室から出てきたトムだった。
若い青年トムは恋人のジュディと一緒にこの家に逃げてきていた。
ハリーも妻と娘と逃げてきたのだが、娘は亡くなっていた。
ハリーの怒りに憤慨するベンは口論になるも、トムがその場を納め、テレビをつけることにする。
ニュースでは死者を狩る人々が現れた、と報道されていた。
家の周りには死者の群れが集まり、何とかして逃げようと、トラックを動かす計画を立てる。
トラックはしかし燃料がなく、納屋の給油場所からガソリンを入れる必要があった。
そこでベンとトムが外に出てトラックを動かし、ガソリンを入れようとするが、手違いで引火してしてしまう。
一緒についてきたジュディが車の中に閉じ込められ、それを助けに行ったトム。
と、トラックは爆発してしまい、ベンは命からがら逃げかえってきたのだった。
死者の群れは死んだトムとジュディの遺体に群がり、肉をむさぼるのだった。
・映画おすすめ 感想
この後に「ゾンビ」という映画で世界中にゾンビが認知されるようになるが、ゾンビの金字塔と呼ばれる映画にふさわしい映画である。
監督のロメロ氏が制作したパニックホラーであり、当時のホラーの概念を覆した一作である。
本作を観れば、のちのホラー映画やゲームにどれだけ影響を与えたのかわかる一作になっている。
特に衝撃のラストは、唖然とすること間違いなしである。
「ゾンビ」も同様のオチで終わる予定だったらしいのだが、そうはならなかった。
監督としては本作のような終わり方が好みなのかもしれない。
監督 ジョージ・A・ロメロ脚本 ジョン・A・ルッソ原案 ジョージ・A・ロメロ製作 カール・ハードマンラッセル・ストライナー出演者デュアン・ジョーンズジュディス・オーディア
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惑星の爆発が死者を蘇らせる
「ゾンビ」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
ある惑星の爆発がきっかけで放射線が降り注ぎ、死者がよみがえった。
ブードゥー教の言葉を引用してゾンビと名付けられた死者たちは、瞬く間に世界中を覆いつくした。
テレビ局に勤めるフランは、最後まで番組を放送する放送局に残り、専門家とキャスターの討論を見守っていた。
他のチャンネルはすべて放送を終了していたが、最後まで放送するという信念で、めちゃくちゃな世界の中で、テレビ局は放送を続けていた。
そんな中、フランのところにヘリのパイロット、スティーブンがやってくる。
妻子のある身でありながら、フランと不倫関係にあり、子供を妊娠させていた。
そんなフランを迎えに彼はやってきたのだった。
テレビ局のスタッフは、フランに逃げることを促し、二人は逃げることにする。
同じ頃、スワット隊員であるピーターとロジャーは、暴徒化して立てこもる武装集団の殲滅を開始していた。
しかし撃って殺害しても、ゾンビとしてよみがえることで、現場は混乱状態になり、チームはバラバラになる。
ロジャーはピーターと一緒に知り合いのスティーブンのヘリに乗り、逃げることにするのだった。
四人はヘリであてもなく逃げようとするも、燃料が足りず、どこか着陸できるところはないかと探していると、ショッピングモールがあった。
その屋上にヘリを着陸させ、窓ガラスを割って、中に入った四人は、なんでもそろっているショッピングモールの中で食糧、衣服、銃器をそろえて、しばらく生活することにするのだった。
しかしモールを閉鎖空間にしようとする作業の最中、ロジャーがゾンビに噛まれてしまい、ゾンビとなってしまう。
ピーターはロジャーの遺言に従い、ゾンビとなったロジャーを撃つのだった。
しばらくは平穏な暮らしが続き、お腹の大きくなるフランにスティーブンはヘリの操縦を教え、いつでも逃げられる準備をしていた。
そんな中、生き残っていた暴走族がモールのシャッターやガラスを破壊し、ゾンビから守っていたものをすべて壊すと、盗みたいだけモールの物を盗み始めるのであった。
・映画おすすめ 感想
ゾンビ物の原点がここにある。
正確には同監督のロメロ氏による前作がゾンビ映画の元祖ではあるが、ゾンビは世界的に大ヒットした映画としては最初であり、世界にゾンビというものを認知させた、偉大な映画である。
今とは違い、予算もなかったこともあって、ゾンビは顔に色を塗っただけの、本当に死人がよみがえったような姿であり、動きも近年のゾンビのように俊敏でもなければ、団体行動もとらない。
走って逃げられる程度の脅威である。
本作の影響から、世界中でゾンビ映画が今でも作られており、人気ゲームの「バイオハザード」も本作がなければ、作られなかったことであろう。
ちなみに本作は様々なバージョンがあり、日本語版だけが、惑星の影響で死者が復活するという独自の設定がつけられているらしい。
他の国で放映されたバージョンでは、ゾンビが現れたのは謎とされている。
監督 ジョージ・A・ロメロ脚本 ジョージ・A・ロメロ製作 クラウディオ・アルジェントアルフレッド・クオモリチャード・P・ルービンスタイン出演者デビッド・エンゲケン・フォリースコット・H・ライニガーゲイラン・ロス
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歯の妖精は悪魔へと変貌した「黒の怨」
評価:★3,5
・映画おすすめ 物語
その町では昔、ある老婆が子供たちの乳歯が抜けたら、金貨と交換してくれていた。老婆は町の人からも信頼が厚く、子供たちからも人気があった。だが老婆に災難が襲い掛かる。火事が起こり老婆は顔の半分を焼けどしてしまったのだ。光に当たると焼けどが痛むので、老婆は漆器の仮面をかぶり、家に引きこもるようになった。ある日、町で二人の子供が失踪した。町の人々は老婆が犯人だと勝手に疑い、老婆を町の真ん中で縛り首にし、その仮面をはぎ取ったのだった。しかし子供は翌日みつかったものの、町の人々は悔い改めることはなかった。そして現代。カイルは最後の乳歯が抜け、その夜、母親と一緒に過ごしていた。寝るとき、カイルは怨霊となった老婆を見てしまう。慌ててバスルームに隠れたカイル。すると母親が部屋に行くと誰もいないから寝ましょう、とカイルと諭した瞬間、老婆に惨殺されてしまう。母親殺しの濡れ衣を着せられ、施設に送られ、精神病棟に入っていたカイル。大人になり、町に戻ってきたカイルに一本の電話が入る。それはあの夜、初めてキスをした女性、ケイトリンからだった。ケイトリンの弟も老婆を見てしまい、暗闇を怖がり、精神病棟に入院していた。カイルは病院に行き、弟に懐中電灯を渡すと、ケイトリンと再会を果たす。だがケイトリン以外の同級生や警察官たちは、母親殺しの男が帰ってきたことに、いい顔はしなかった。しかし次々と町の人々は暗闇で老婆に襲われて、それがカイルのせいにされるのであった。警察署の留置場に入れられたカイル。その直後、町は停電に襲われるのであった。・映画おすすめ 感想
昔の呪いが現代の人々を殺害していく、ホラー映画。ただ日本人には、歯の妖精の言い伝えがないので、いまいち入り込めないところがある。それに乳歯一つに執着し、襲ってくる老婆の怨霊にも、いまいち入り込めないところがある。初恋の物語も入ってくるのだが、そこは置いてきぼりにされ、最後もどうも歯切れの悪い終わり方をする映画であった。昔のホラー映画らしい、次々と襲ってくる展開は、それなりに楽しめる映画だ。監督ジョナサン・リーベスマン脚本ジョン・ファサーノジェームズ・ヴァンダービルトジョー・ハリス出演者チェイニー・クレイエマ・コールフィールドリー・コーミーグラント・パイロサリヴァン・ステイプルトンピーター・カーティンエミリー・ブラウニングケスティー・モラッシ
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この屋敷にはなにかある
「ホーンティング」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
幼い頃から母親の面倒を見てきたネルは、母が死んでから一人、実家で暮らしていた。
しかし姉のジェーンとその夫は実家を売り払い、古い車をネルへ与え、自分たちの家で子守りとして一緒に暮らすように促してくる。
母親は夜中になると起きて、壁を杖でたたいていた。
それがネルの不眠症の原因となり、亡くなった今もその音で目が覚めてしまうのだった。
そんなネルへある大学教授から電話で新聞に、大学が不眠者を募集している広告があると教えてくれた。
不眠者を集め、不眠者の共通点を探るということで、人里離れたある屋敷に三人の不眠者が集められた。
ネルと芸術家でバイセクシャルのセクシーな女性テオ。
なんでもちゃかす、テオに一目で恋をした男ルーク。
そして大学教授のマローとその助手たちが屋敷に集まった。
古い屋敷はいたるところに彫刻が施され、不気味な様子だった。
それでもネルはその屋敷を気に入り、ワクワクしていた。
ただ食事を作る地元の女性は夜は絶対に屋敷に地元と人は近づかず、街も遠いから助けを呼んでも誰も来ない、と意味深なことを言うのであった。
夜になり、教授はそれぞれに実験に使う用紙を渡し、実験がスタートした。
ところがネルはその日から、不思議なものや声を聴くのであった。
部屋が急に冷たくなったり、妙な物音がしたり、廊下を走り抜け、ネルの部屋に誰かが入っていくのだった。
教授はするとこの屋敷の曰くを説明した。
屋敷の主は子供たちが大好きだった。
だから近くにあった工場の子供たちを屋敷に呼んでは、もてなしていたという。
だがネルの聞く声は、助けを求める子供の声だったのだ。
この屋敷には何かある。
これは不眠症による幻覚なのか、あるいは何かの呪いは本当にあるのか。
・映画おすすめ 感想
ひと昔前のハリウッドホラー映画という感じだろうか。
現在のハリウッド映画は、日本のホラー映画に近く、じめじめと這い寄ってくる怖さがあるが、本作にはジワジワではなく、一気に恐怖が訪れ、そして最後まで恐怖が付きまとってくる。
これは近年にはないホラーで、少し昔の感覚になる。
それでもいきなり明かされる、主人公にまつわる謎や、屋敷の扉、煉獄の扉などの表現はすごくよくできていた。
屋敷のデザインがよくできている。
これだけはすごい評価できるポイントだと思えた。
あれはセットなのか、それとも本当にある屋敷を借りて撮影したのか分からないが、素晴らしいの一言だ。
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前回のブログ 映画おすすめ 理髪店 1894年
人の命を軽んじる者にもたらされるゲーム「ソウ」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
アダムはバスタブの中で目覚めた。ちょうど水が抜けていく瞬間で、周囲が真っ暗なことと、なぜ自分がこんなところにいるのか、足が鎖でつながれていることからパニックになる。それを落ち着かせようとする声が聞こえ、最初はそいつが自分をこんな風にしたのだと怒りをあらわにするも、電気が点いた瞬間、目の前に同じ状態で鎖に足首をつながれた男、ゴードンがいた。古いバスルームに同じ状態でいる二人の間には男が一人倒れていた。拳銃とカセット再生機を手に持った男は死んでいるようだった。二人はとにかく脱出方法を探していると、お互いのポケットに、聴け、と書かれた封筒に、小型のカセットテープが入っていた。アダムから男の再生機を握った手までが近く、衣服やバスタブの栓などを使い、再生機を手に入れる。テープにはそれぞれへのメッセージが残されていた。そして状況は医者であるゴードンの妻と娘が監禁状態にあり、ゴードンは目の前のアダムを殺せばゲームはクリアとなる。そこでゴードンは思い出した。同じように、メッセージを受け取った人々が様々な仕掛けで命をかけたゲームをさせられているらしく、警察は犯人をジグソーと呼んでいた。ジグソーは不気味な人形を使いメッセージを送ってくる。正体は不明であり、唯一、追いかけていたデイヴィット刑事は相棒を失い、自分をケガを負い、ジグソーに執着していた。ゴードンが何か関係していると思い込み、ずっとゴードンの家を見張っていた。そんな様々な状況下で、ゴードンとアダムの駆け引きとゴードンの妻子の命のタイムリミットが迫りつつあった。・映画おすすめ 感想
ようやく観られた、シリーズの原点である。本作は今、一線で活躍するジェームズ・ワン監督の長編映画デビュー作であり、低予算ながら話題作となった。そのため、次々と続編が作られ、ジグソーの正体が一作目で明かされているにもかかわらず、二作目以降も続き、ジグソーが死んでもシリーズが続くという、人気である。現在は制作がストップしているが、この設定は後の映画に多大なる影響を与えたのは間違いない。ジグソーが行うワンシチュエーションのゲーム。ゲームに無理やり参加させられた人々の駆け引き。痛みを与える多くの仕掛け。本作からその点に関してはすでに完成しており、ホラー映画、サスペンス映画としても、優れた演出がされている。ジェームズ・ワン監督の原点がここにある。監督 ジェームズ・ワン脚本 リー・ワネル製作 マーク・バーググレッグ・ホフマンオーレン・クールズ製作総指揮 ピーター・ブロックジェイソン・コンスタンティンステイシー・テストロ出演者ケイリー・エルウィスリー・ワネル
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「地下に潜む怪人」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
考古学者のスカーレットは、学会でも異端者として見られていた。その理由は彼女の父にあった。彼女の父も考古学者であったのだが、賢者の石を探して精神を病み、ついには自殺した、というのが定説で、その娘というだけで、色眼鏡で見られていたのである。そんな彼女は父親の意思を継ぎ、ついに賢者の石の手がかりを見つけた。彼女はちょうど、密着取材されることになり、この調査にカメラが同行することとなった。まず彼女はあらゆる言語に精通しているジョージに会いに行く。しかしジョージと以前の仕事でトラブルになり、ジョージは最初は渋った。しかも行くのはフランスの巨大地下墓地カタコンベであることが、彼の返事を鈍らせた。ジョージの弟は子供の頃、洞窟で溺れ死んだ過去があったのだ。カタコンベのツアーにとりあえず参加したスカーレットは、奥地に入るには案内人が必要だ、と感じていた。すると学生風の青年に、パビヨンが案内にピッタリだよ、と勧められた。その学生風の青年はそれを言うと、どこかに姿を消してしまった。クラブにいるパピヨンに会いに行ったスカーレット。それをなぜかじっと見つめる女が取材カメラには映し出されていた。パピヨンを口説き落としたスカーレットは、パピヨンが集めたメンバーと、スカーレットが心配なジョージと一緒に巨大地下墓地へと足を踏み入れるのだった。しかしそこは髑髏が積み上げられ、人が足を踏み入れないところでは、怪しい宗教の儀式が行われていた。子供の声が響き、人影がカメラに映る。次々とメンバーは命を落としていくのだった。・映画おすすめ 感想
カメラ視点の映画としてはよくできている映画である。個人的に、カメラ視点、一人称視点で描かれる映画を好む。特にホラー映画は臨場感が出るので良いのだが、本作に関しては、それが逆に悪い方へ行ってしまったような気がする。狭い洞窟の臨場感は出てはいるのだが、狭い空間だからこそ、何が起こっているのか分からない部分が出てくる。それに次々と起こる不思議な出来事に、頭を使う。ホラー映画としてはなにかもっと、ゆっくりとしたテンポでもよかったのではないだろうかと思えた。演出は面白い試みだったが、観客には優しくない映画である。監督ジョン・エリック・ドゥードル脚本ドリュー・ドゥードルジョン・エリック・ドゥードル出演者エドウィン・ホッジベン・フェルドマンパーディタ・ウィークス
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「死霊館のシスター」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ウォーレン夫妻がたびたび見るシスターの悪霊。その悪霊は実在した。ウォーレン夫妻が悪霊払いを始める昔のルーマニア。一人の修道女が首つり自殺をし、それを近くの村の青年フレンチが発見し、ヴァチカンが知ることになる。こうした不可思議なことを解決する神父バークは司教たちから、見習い修道女アイリーンと一緒に、ルーマニアへ行くよう指示される。アイリーンはルーマニアとはまったく関係なく、なぜ自分が選ばれたのか、不思議に思っていた。バーク神父とアイリーンは、フレンチのところへ向かい、修道院へ案内してもらう。城を修道院としたそこは、周囲を十字架で囲み、村人たちは呪われた場所、と言って近寄らなかった。とりあえず中に入った修道院の中に遺体を安置したフレンチは、遺体を寝かせたはずが、座っていることに驚く。さらに修道院の中に入ると、1人の修道女が客が泊る部屋があるので、そこで一晩、過ごしてから、明日、説明するという。フレンチを村へ帰し、バーク神父とアイリーンは客間に泊まることになる。そこでバーク神父が昔、悪魔祓いで少年を死なせてしまったこと。アイリーンは昔から不思議なものが見え、最後に「マリア様が示してくださる」という言葉が聞こえるという。アイリーンがなぜ、選ばれたのか納得したバーク神父。その夜、バーク神父は修道女の姿を追いかけて墓場に向かうと、棺桶に閉じ込められ、アイリーンに救われるのだった。そこには悪魔が確実にいる。修道女の死の真相と修道女が握りしめていた鍵の謎とは。・映画おすすめ 感想
死霊館ユニバースの一作である。
アナベルシリーズは死霊館でウォーレン夫妻が保管してある呪われた品々の一つとして、持ち主に災いをもたらすシリーズだが、本作はそれとは別の方向から映画化したスピンオフ映画である。
時々、本編の死霊館シリーズの中に登場する、悪霊のシスターがいる。
本作はそのシスターに焦点を当てた映画になっている。
ユニバースの中でも本作は色合いが違い、ゴシックホラーの様相がかなり強く出ている。
さらにサスペンス要素も盛り込まれ、悪魔の復活と封印がテーマとなっている。
しかしただで終わらないのが死霊館ユニバース。
しっかりと死霊館シリーズにつなげつつも、続編をにおわせる終わり方をしている。
現に続編が制作中とのことなので、期待したい。
この死霊館シリーズは、ユニバース方式でアベンジャーズの次に成功した例ではないだろうか。
監督 コリン・ハーディ(英語版)脚本 ゲイリー・ドーベルマン原案 ゲイリー・ドーベルマンジェームズ・ワン製作 ピーター・サフランジェームズ・ワン製作総指揮 リチャード・ブレナーウォルター・ハマダデイヴ・ノイスタッターゲイリー・ドーベルマンマイケル・クリアトッド・ウィリアムズ出演者タイッサ・ファーミガデミアン・ビチルジョナ・ブロケ(英語版)
ボニー・アーロンズ(英語版)
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「チューズ・オア・ダイ:恐怖のサバイバルゲーム」
評価:★3,7
・映画おすすめ 物語
妻子のある男ハルは、カセットテープで再生する昔のゲームをプレイしていた。すると自分の動きがすべてパソコンの中に文字で書かれ、不気味に感じる。そして妻子のところへ戻ると、妻が息子の舌を切り落としていた。ビルの清掃をしながら安い賃金で母を養うケイラは、弟を亡くしてから精神に異常のある母を看病していた。そんな彼女には親友が一人いた。古い機械が好きなオタクのアイザックだった。アイザックはケイラに恋をしており、ケイラもそれを知りながら、恋人まではいかない関係が続いていた。古いパソコンや古い機械を集めている彼の部屋の中で、ケイラはあるカセットテープの古いゲームを見つける。アイザックはガラクタをまとめ買いした中に紛れ込んでいたらしく、興味を持ったケイラは、仕事終わりに行きつけの喫茶店に入り、それを起動させる。すると文字が出てきて、彼女の行動を文字は予測していく。そして選択肢が現れると、突然、ウェイトレスがコップを床に落とし始める。それを掃除させるか、そのままにするか。選択肢で掃除させる、と選択した途端、ウェイトレスは座り込み割れたコップの破片を口に入れ、かみ砕き始めた。慌てて止めに行こうとすると、もう一人の常連客の男に邪魔をされるが、無理やり男を押しのけ、ウェイトレスを助けるのだった。この事件をアイザックに話すと信じてはもらえず、とりあえずゲームを起動した午前二時を待つことに。するとスマホにゲーム画面が現れ、なかったはずのアイザックの部屋に赤と青の扉が現れるのだった。これは呪いのゲームだったのである。・映画おすすめ 感想
80年代が現代の若者を襲う。そんな感じの映画内容なのだが、パソコンマニアでなければ、昔、データをカセットテープに記録していたことや、ゲームもカセットテープだったことは分からないと思う。さらにゲーム画面も古いまだパソコンが世の中に出始めたころの画面で、本当にパソコンオタクならば、楽しめるも、普通の人には分からないかもしれない。ゲームと映画の関係性として、なかなか映画はゲームに勝てないし、ゲームを原作とした映画は成功するのが難しい。今回の映画はゲームを題材にしているが、原作があるわけではないので、ある意味ではゲームの映画化としては面白い試みだと思った。ゲームと映画の融合という大きなテーマについて、ジェームズ・キャメロン監督が考えているように、これからの時代、映画とゲーム。切り離せない関係性になるのだろう。その点に関して、今回の映画、試みだけは良かったと思う。ただもう少しなにかが足りなかった気がしてならない。監督トビー・ミーキンズ脚本トビー・ミーキンズ出演者エイサ・バターフィールドアイオラ・エヴァンスエディ・マーサンロバート・イングランドライアン・ゲージケイト・フリートウッドアンジェラ・グリフィン
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その少女は何かが変だ
「RAW 少女のめざめ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ジュスティーヌは厳格なベジタリアンの家庭で育ち、獣医をしている両親が卒業し、姉が現在在学中の獣医大学へ入学する。
大学では新入生通過儀礼として、ペンキを全身に浴びせかけられたり、四つん這いになって進むなど、変なことをさせられながらも、上級生はパーティーを開いてくれたりと、新しい生活が始まった。
ルームメイトに女性を希望するも、ゲイの男性がルームメイトになり、戸惑いながらも学生としての新しい生活が待っていた。
そんな彼女は通過儀礼の一つ、動物の内臓を食べるというものがあり、ベジタリアンだと説明したが受け入れられず、姉に説明を求めるも、姉はベジタリアンではない、とはっきり言ってしまい、仕方なく口に入れるも、吐き出してしまう。
だがその日から彼女は何かが変貌した。
夜中に冷蔵庫に入っていた鶏肉を生のまま食べたり、食堂でハンバーグを白衣の中に入れ、万引きしようとしたりと、明らかに変化していった。
そんな変化の中でゲイのルームメイトに男としての魅力を感じ、一晩を過ごすも、自分の腕を噛むのだった。
また冷たい姉と見解になり、互いを噛みあうなど、まるで獣のようなふるまいをする。
そんな中、姉にムダ毛処理をされている時、誤って姉の指を挟みで切り落としてしまい、姉は気を失う。
急いで救急車を呼ぶ中、ジュスティーヌは落ちていた姉の指を見ているうちに、それを食べ始めるのであった。
起き上がった姉はそれを見て、ただ茫然とするばかりだった。
姉が病院で手当てを受けた後、二人はある通りに向かい、姉は車が来たら道路に飛び出し、それをよけようとした車は気にぶつかってしまう。
急ぎ、姉のところへ駆け寄るが、姉は妹の事よりも、ぶつかった車に向かい、中で死にかけている男たちを妹に見せる。
実は姉も人肉を食べることをしていたのだった。
・映画おすすめ 感想
淡々としているのが逆にリアルで怖い。
本作はカニバリズムをテーマとしているが、青春映画としても描かれており、思春期の不安定な気持ちを体現している。
肉を喰らうシーンなどには何かしらの意味があるのだろうが、結局、個人的には人肉を喰らうこと。
それが平然と描かれている恐ろしさしか読み取れなかった。
吸血鬼物なんか、とも思いながらもどうやらそういうわけでもなく、本当に淡々と少女の思春期の不安定さと人肉への欲求を描いた物語になっている。
そして根源的な結末へと向かう。
見終わった後、衝撃というかただ茫然とするしかない映画であった。
面白い映画ではある。
エログロが苦手な方にはおすすめできない映画である。
監督ジュリア・デュクルノー脚本ジュリア・デュクルノー出演者ギャランス・マリリアーエラ・ルンプフローラン・リュカブーリ・ランネール
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腐った世界で生きる意味
「スリー・フロム・ヘル」
評価:3,8
・映画おすすめ 物語
田舎町を震撼させた大量虐殺をする、殺人が生きがいのファイアフライ一家。
警官隊の激しい銃撃を受けるも生き延びた、キャプテン・スポールディング、オーティス、ベイビーの三人だったが、裁判の結果、家族の長であるキャプテン・スポールディングには死刑が下され、執行される。
オーティスとベイビーは刑務所に入れられる。
しかしオーティスは腹違いの兄弟フォクシーによって脱獄を手伝ってもらい、二人は逃走する。
残されたベイビーは10年間、監獄での生活をしていたが、その悪さは変わることはなかった。
そんな時、オーティスとフォクシーは、刑務所の責任者宅を襲撃、妻を人質にベイビーの解放を要求する。
しかたなく刑務官の制服を着せ、ベイビーを脱獄させた責任者だったが、それは三人の殺戮ショーの始まりだった。
まず人質にしていた妻、刑務所の責任者を殺害。
メキシコを目指す旅の最中も人の顔の皮を剥ぐ、衣装が欲しいからとモーテルに居合わせた男を殺すなどしながら、メキシコへ何とかたどり着くのだった。
だが泊った宿屋の主人が父親を殺され、三人に復讐を誓う男に連絡をし、ブラックサタンと呼ばれる覆面集団が武装して三人を仕留めようと押しかけてくるのだった。
・映画おすすめ 感想
倫理観を忘れてみる映画である。
本作は「マーダー・ライド・ショー」というファイアフライ一家を主人公にした、殺人を楽しむ一家の物語の、久々の続編であり、続編であるからこそ、分からない部分もあるが、この映画単体でも楽しめるシナリオにはなっている。
とにかく倫理観を忘れ、殺人を楽しむ三人の姿を見て、すっきりする。
それが本作の見方である。
アクション映画と同じ感覚のホラー映画である。
R15となっているが、R18くらいにして、もっと過激でもよかった気がする。
エンディングはモノクロでロードムービー的に終わるところが個人的には素晴らしいと感じている。
監督 ロブ・ゾンビ脚本 ロブ・ゾンビ製作 マイク・エリオットロブ・ゾンビトニー・シウラ製作総指揮 ジョナサン・サバグレッグ・ホルステインジョゼフ・P・ゲニエ出演者シェリ・ムーン・ゾンビビル・モーズリーリチャード・ブレイクシド・ヘイグ
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彼はそこにいる
「透明人間 2020」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
光学技術の研究をする世界的科学者のエイドリアンは、恋人のセシリアを束縛し、行動から思考まですべてを支配しようとしていた。
それに耐えかねたセシリアは、エイドリアンに睡眠薬を飲ませ、深いに眠りについているうちに、家を抜け出すのだった。
待ち合わせた妹のエミリーの車で逃げ、エミリーの恋人で刑事のジェームズのところに居候として住むことになる。
それでもいつ、エイドリアンが現れるか分からない状況に、恐怖して家から出られない状態が続いていた。
ところがエイドリアンの兄で弁護士のトムから連絡が入り、エイドリアンが自殺したという。
これで自由になれたと思ったセシリアだったが、その日から妙な出来事が立て続けに起こる。
料理中、火を弱めたはずのガスが勝手に強くなり火事になりかけたり、寝ている間にシーツをはがれ、そのシーツを取ろうとしたら、シーツの上に見えない誰かが立っていたりと、到底現実とは思えないことばかりだった。
そして再就職先で倒れた彼女は、血液中から薬の成分が検出されたと聞かされる。
家に帰るとエイドリアンから逃げる際になくしたはずの薬が家の中にあったのだ。
エイドリアンは生きている、そう確信したセシリアだったが、誰もそれを信じてはくれず、一人で彼女は事態を解決しようとする。
そのためにエイドリアンと一緒に住んでいた家へ再び戻り、研究室へ向かうと、そこにはカメラが沢山ついた、透明になれるスーツがおかれていた。
それで透明人間の説明がつく。
証拠を見つけたセシリアは、妹のエミリーにそのことを話そうとしたとき、空中に浮きあがった食事用のナイフがエミリーの首を斬り、素早くそのナイフはセシリアの手に握られたのだった。
何が起こったのか分からないまま、セシリアは妹殺しの罪で逮捕されるのであった。
・映画おすすめ 感想
クラシック映画の透明人間から、実に多くの透明人間映画がつくられ続けてきた。
日本でも特撮をいかした透明人間が制作されたこともある。
ユニバーサルスタジオはこうしたクラシックモンスター、いわゆるユニバースモンスターズというホラー映画、アクション映画、SF映画を1920年代から作り続け、リブートも合わせると、100以上ものクラシックモンスター映画がある。
その中でMCUのシェアワールドを意識した、ダークユニバースという展開を打ち出した時期があった。
これはクラシックモンスターシリーズのリブート作品を制作し、それらを競演、世界観を共通のものにするという、壮大な計画であった。
その中には透明人間の現代版を製作する企画もあり、ジョニー・デップが主演を務める予定であった。
ところがダークユニバースはご存じの方も多いと思うが、一作目で大コケしてしまい、制作チームも解散する状態となり、これからは単独でリブート映画を作り続けていく方針転換をした。
その一作目となるのが本作である。
王道の透明人間ホラー映画となった本作は、演出も見事で、評論家、観客からも受け入れられる映画となった。
本作のラストから続く透明人間の女性版が企画段階にあることもすでに発表されており、違う形でダークユニバースは生きているのかもしれない。
監督 リー・ワネル脚本 リー・ワネル原作 H・G・ウェルズ『透明人間』ジェイムズ・ホエール『透明人間』製作 ジェイソン・ブラムカイリー・デュ・フレズネ製作総指揮 リー・ワネルローズマリー・ブライトベン・グラントベアトリス・セケイラジャネット・ヴォルトゥルノ出演者エリザベス・モスオルディス・ホッジストーム・リード(英語版)ハリエット・ダイアーマイケル・ドーマン(英語版)オリヴァー・ジャクソン=コーエン
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描き続けることを選んだ男
「ギニーピッグ マンホールの中の人魚」
評価:★3,6
・映画おすすめ 物語
画家の男は奥さんに逃げられ、一人部屋にこもって絵を描いていた。
しかし毎日、ある時間になるとスケッチブックをもって出かけていた。
男はマンホールを開き、中に入り昔の原風景を思い浮かべていたのだった。
昔、川だった場所は埋め立てられ、魚やあの頃遊んだ友達もみんないなくなってしまった。
そんなことを思っていた時、いなくなった猫が下水の中で死んで、虫がわいているのを発見する。
画家は悲しくなるも、自分は画家だ、描かなければならない、と描き始めた時、下水道の奥の方から物音が聞こえてくる。
奥の方に向かうとそこには人魚がいた。
人魚は画家にテレパシーで話しかけてきた。
画家は昔、川で君と出会った気がする、と言い出す。
すると人魚の腹部には複数の腫瘍ができており、ここにおいてはいけない、自分の家へ行こう。
人魚を連れ帰った画家は、浴槽を部屋に運び込み、人魚をそこへ横たえ、絵を描き始めるのだった。
しかし主要はどんどん人魚の体に広がり始め、そこから色とりどりの体液が漏れ出し始める。
さらに主要からはミミズのような虫が出てきて、それを必死に画家は取り払いながら、醜くなっていく人魚の絵を描き続けるのだった。
死んだらいけないよ、と声をかけながら。
・映画おすすめ 感想
ギニーピッグの5作目となる本作も、またグロテスクで残酷である。
人にけしておすすめできるものではない。
本作はマンガ家の日野日出志原作、監督を務めている。
日野日出志はギニーピッグに深くかかわる人物で、複数作で原作を担当している。
本作は特に特撮を使った腫瘍の見せ方が凄まじく、虫の多用もシリーズ通してのことながら本作もすごい。
ラストは幻想的というか、幻覚だったのか、妻の意思だったのかは定かではないが、余韻が残るラストになっている。
ちなみに若き日の久本雅美が出演しているのも、見どころの一つである。
監督日野日出志出演者斉木しげる利重剛久本雅美染井真理
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彼女は生まれた時から呪われていた
「グレース呪われた純潔」
評価:★3.7
・映画おすすめ 物語
グレースが産まれた時、母親は確かに聞いた。
この世からの声ではない何者かの声を。
それから十数年。
大学生になったグレースと名付けられた女性は、清楚で穢れを知らない女性に育っていた。
寮で一緒になった活発的な同級生と一緒に行動をし、楽しい大学生活が待っているはずだった。
だが彼女は悪夢を見る。
最初は医者に腹部を刺される夢を。
その翌日、ルームメイトである同級生に起こされ、腹部を見ると何かの傷跡みたいなものが浮き上がっていた。
新入生はある家に集まりパーティーを開くことになり、グレースもそこへ参加する。
お酒を飲み酔いが回ってきたのか、トイレで鏡を見ていると不思議なものが見え、慌てて恋している男のところへ駆け戻るど、ルームメイトとキスしていた。
それが信じられず、バルコニーに出た彼女は、そこで同級生ともみ合いになり、突き落としてしまう。
恋する男がそこにやってきて、突き落とした真実を告げるも、落下したところにはなにもなく、さっき言い争った同級生も何事もなかったかのように、彼女の前に現れるのだった。
なにが起こったのか分からない彼女は、その場で意識を失い、病院へ搬送された。
その後、厳格な祖母の迎えで実家へ帰宅した彼女は、祖母の勝手な退学手続きに起こるも、祖母の勢いには勝てなかった。
そして二人しかいない家の中で、いなくなった母が使っていた部屋に誰かいるのを感じる。
祖母は絶対に入るなというも、気配はどんどん大きくなっていくのだった。
やがてクリスチャンである祖母に連れられ教会へ行くも、そこで血を吐いてしまう。
祖母は嫌がらせか、と怒鳴るも彼女にはそんなきはなかった。
さらに腹部の傷跡はどんどん大きくなっていく。
やがて母の残した写真を発見した彼女は、破いた写真を発見する。
父が分からないでいるグレースにとって、それは父親の唯一の手がかりだった。
・映画おすすめ 感想
本作は「エクソシスト」に属する悪魔付きの映画である。
こういったジャンルの映画は山のように作られており「エンゼルハート」のようなよほどの仕掛けがない限り、驚きはしない。
本作での仕掛けは悪魔の視線である。
この映画はグレースの視線でほとんどが進行する。
一人称視点で映画はずっと進行するのだる。
しかもその視点は悪魔の視点であり、グレースに取りついた悪魔の視線が映画の視線なのだ。
鏡に映った彼女を撮影するシーンなど、どのように撮影しているのが不思議になる。
そしてあることがきっかけで視線は移動する。
それが悪魔の勝利の瞬間となる。
監督 ヒースジョーンズ脚本 ヒースジョーンズストーリー ヒースジョーンズシンディジョイゴギンズ主演アニカ・マークスシャロン・ローレンスチェイス・モーエンシンディ・ジョイ・ゴギンズ
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ゾンビ退治で大人になった
「ゾンビワールドへようこそ」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
ベン、カーター、オーギーの三人はボーイスカウトに入っていた。しかし学校ではからかわれ、誰もボーイスカウトに入ろうとはしていなかった。ベンはそろそろボーイスカウトを抜けようと思っていた。そんな矢先、ベンとカーターが車を運転していると、鹿をひいてしまう。タイヤがパンクして修理していたところに、カーターの姉でベンの恋の相手、ケンドルと友達が通りかかる。そこでパーティーに招かれた二人は、その日の夜に行われるキャンプを抜け出す計画をたてる。キャンプ直前、車でビールを買おうと、酔っ払いにお金を渡し、ビールを買ってきてもらおうとするが、失敗してしまう。そこにちょうど、ストリップ劇場で働くデニスが居合わせ、ビールを買ってきてくれたのだった。その夜、キャンプをしてベンとカーターが抜け出そうとしたとき、オーギーが目の前に立っていた。二人がパーティーに行こうとしていること、ボーイスカウトを抜けようとしていること、すべてを理解して、オーギーはショックを受けていた。しかたなく二人はオーギーを置き、町に戻る。しかし町の様子が一変していた。夜なのに誰もいない。あのストリップ劇場にいるはずのボディーガードもおらず、カーターはベンを連れ、忍び込む。しかしそこにはやはり誰もいなかった。不思議に思って座っていると、一人の女性がストリップを始めた。だがボールでさかさまになった瞬間、女性の首がもげたのである。悲鳴を上げる二人の前にさらにゾンビとなったボディーガードの男が現れる。襲われる寸前、デニスが現れ、ゾンビを撃ち殺すのだった。三人は車で逃げ始めるも町中にはゾンビがあふれていた。この日、ある研究室で被験者に噛まれた清掃員が研究者を襲い、そこからゾンビウィルスが広がっていたのだった。オーギーも合流し、4人は何も知らないパーティーをしている面々を救いに向かうも、教えられた場所は違う場所だった。そこでパーティー会場を探すことになるのだった。・映画おすすめ 感想
ゾンビ映画には二つ種類がある。ゾンビの原因がはっきりしている映画と、突然ゾンビが現れるものだ。本作は冒頭でゾンビ感染の経路がはっきりしているので、すんなり受け入れやすい。さらにグロテスクなシーンもあるのだが、それを緩和してくれるコメディシーンも多く、面白く見られる。個人的には男性器を掴んで伸びるシーンは、映画史に残る最高のシーンの一つと言っても過言ではない。セクシーあり、コメディあり、グロテスク、アクションありの最高に面白い映画である。監督 クリストファー・B・ランドン原案Carrie EvansEmi MochizukiLona Williams製作Todd GarnerAndy Fickman出演者タイ・シェリダンLogan MillerJoey Morganサラ・デュモンデヴィッド・ケックナー
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映画に制約はあってはならない
「ギニーピッグシリーズ」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
物語と言っても、1と2には物語というものがほとんど存在しない。
1に関しては女性を痛めつける、グロテスクな描写、精神的に苦痛な描写が延々と続く。
2に関しては兜をかぶった白塗りの男が女を誘拐、快楽薬を注射して体をバラバラにしていくものになる。
3からようやく物語が導入されてくる。
心臓の悪い姉を持つ小人症の弟は、動物実験で不死の実験を行っていた。
そこへ加藤と名乗る怪しい男から連絡が入る。
加藤は金を払えば、女の死体を提供する、と言い弟は金を振り込む。
すると本当に女の死体が届き、弟は体中に電極を付け、電気を流していきらえらせる実験を行うも失敗してしまう。
そこへ加藤がやってきて、最新のデータを提供し、医学界に革命を起こそう、と言い始めるも弟は姉さえ生きていればよいと、彼の提案をはねのける。
最後に実験室を見たいというので、実験室を見せるべく庭に連れてくると、加藤の足を自動で稼働するのこぎりが切断する。
加藤は頭だけの機械につながれた人形としてよみがえらされ、さらにパートナーの女性も呼び出されるのだった。
次第に腐っていく加藤の頭。
弟はそれでも加藤を死なせはしなかった。
・映画おすすめ 感想
本作は当時の最新特撮技術でグロテスクな映画を作る、をコンセプトに制作されたビデオオリジナル映画である。
1のクオリティは撮影機材が家庭用カメラというリアルさと、セリフもほとんどなく、なぶられる女となぶる男たちという、本当にありそうなアングラなビデオに見える。
2は多少、芝居じみた部分があるが四肢をバラバラにしていくシーンはリアルすぎるほどリアルである。
3に関しては物語としてしっかり見ることができた。
本シリーズは3以降もあり、曰く付きである。
ハリウッドスターのチャーリー・シーンが2を見てFBIに連絡したという嘘か本当か分からない話もあり、本作を輸入しようとした英国人男性が税関で逮捕される事件が起こったという話もある。
日本ではあの凄惨な事件を起こした宮崎勤の部屋に本作の4のビデオがあったなどという話まであり、どこまでが本当なのか分からない。
しかし今現在活躍しているスプラッター映画監督に少なからず影響を与えていることは間違いないだろう。
映画に制限があってはならないのだ。
- 配給:ミッドナイト25
- 監督:小椋悟
- 脚本:日野日出志
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