"1904年"カテゴリーの記事一覧
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メリエス監督渾身の超大作
「不可能世界への旅」
・映画おすすめ 感想
メリエス監督の有名な映画に月へ旅をしに行くという映画がある。
それが映画史では最初のSF映画とされている。
本作はそれをさらに拡大した映画になっている。
偉い人たちが地球からどうやって旅立つかを議論するなか、一人の科学者が潜水艦型の装置を提案し、実際に建造を始める。
そして宇宙へは飛行船をくっつけた列車で飛び立っていく。
それはまさしく銀河鉄道そのものである。
さらにメリエス監督おなじみの顔のある惑星。
今回は太陽に顔がありその口の中に列車が入っていく。
そこから海底への旅へと続く、豪華な演出と舞台装置の映画である。
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メリエス監督のまたまた新しい手法
「生きているトランプ」
・映画おすすめ 感想
本作はメリエス監督がマジシャンとなり、最初、観客に訴えかけるシーンがある。
これはこれまでになかったメリエス監督の新しい手法だ。
現代でも観客に話かける映画はいくつかあるものの、この時代では珍しい。
トランプを大きくして、等身大のトランプへ拡大する。
そこからクイーンが登場し、再び戻っていく。
さらに次はキングが等身大のトランプとなり、飛び出してくる。
そのあと、これまでにないメリエス監督の驚く手法、手品が披露されるのでこれは面白い。
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メリエス監督が新手法に挑戦した映画
「ザ・マーメイド」
・映画おすすめ 感想
メリエス監督はこれまでフィルム合成や編集による多彩な喜劇を中心とした商業映画を作ってきた。
本作は映画手品から始まる。
一人の男が帽子の中に水を注ぎ、そこから魚を釣り上げる。
次に水のなくなった帽子から次々とウサギを取り出して見せる。
そして魚を入れた水槽がスクリーン中央に置かれると、ゆっくりとそれがズームしていき、中に人魚姫が現れるというものである。
ズームはこれまでのメリエス監督の映画では見られなかった手法で、その点に関して新しい演出を試したといえる。
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まだ不思議の国だった中国
「中国の魔法使い」
・映画おすすめ 感想
おそらくこの時代、まだ中国という国は不思議な国であったのだろう。
いかにも中国というセットといかにも中国人という魔法使いが登場する。
魔法使いは手品を披露。
ないところに椅子を出したり、女性を移動させたり、透明にして別の場所へ移動させたり。
今ではそこまで不思議ではないが、当時はきっと中国の不思議性と映画の編集で凄みのある映画だったのだろうと推察する。
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一生懸命なんだよな、みんな
「前科者」
・映画おすすめ 感想
妻子のある前科者の男は、警察によって働いていた店をクビになってしまう。
そもそも警察官が偏見を持つことすら、この映画を見ていて腹立たしいポイントである。
職を失いとほおに暮れていた時、金持ちの娘が車にひかれそうになるところを、助ける。
そこで名乗らず立ち去った前科者。
家に帰ると娘が寝込んでおり、前科者は再び、金持ちの家に侵入する。
するとそこは偶然、昼間に助けた娘の家だったのだ。
金持ちの男と前科者が友情で結ばれた瞬間である。
このころの映画はもはや今の映画と何ら変わらず、物語がきっちりとしている。
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メリエス監督のアイディアの泉
「化粧の王様」
・映画おすすめ 感想
メリエス監督はこの年も活躍している。
物語はメリエス監督がスクリーンの前に現れ、黒板に絵を描く。
すると顔がその絵の通りに変わっていく。
次々と顔が変化していき、最後には悪魔に変化して消えてしまう。
これぞメリエスの合成マジックである。
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紳士は大変
「Meet Me at the Fountain」
・映画おすすめ 感想
映画が娯楽となって数年が過ぎ、様々な工夫が行われている作品が登場してきた。
やはり喜劇が多いというのが感想だろうか。
本作も喜劇であり、誰にでも愛想のいい紳士がご婦人の集団に愛想をまいていたら、そのご婦人の集団に追いかけられるという映画である。
追いかけっこの尺が長いというのが正直なところだが、最後のご婦人とのキスで終わるのは、まさに喜劇であろう。
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