"ホラー映画"カテゴリーの記事一覧
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悪霊の正体はなんだったのか
「超常現象調査官」
評価:★3,1
・映画おすすめ 物語
超常現象調査官の男のもとにある調査依頼が届く。
アメリカで今も使われているウィジャボードを友達と遊びでやっていた青年が、その場で錯乱状態に陥り、それから様子がおかしいというのだ。
さっそく調査官は彼の家に行き、家中に監視カメラを設置した。
すると青年の奇妙な行動が明らかになってくる。
夜中に奇声を発したり、人の名前を叫んだり、家の中を徘徊するなど、不思議な行動ばかり。
さらには母親をにらみつけ、家の中で追い回したりなど、家族もこの事態に困惑していた。
そして事件は起こる。
青年は両親の部屋に行き、包丁で自傷行為を行ったのである。
救急搬送された彼は何も覚えておらず、手術と輸血で退院することができた。
調査官はある神父に相談し、悪魔祓いの儀式を執り行うことになる。
その間も、彼はナチス万歳、など夜中に奇声を上げるのだった。
やがてもう手に負えなくなり、両親を家の外へ出し、悪魔祓いが始まるのだった。
・映画おすすめ 感想
モキュメンタリー、つまりドキュメンタリー風に作ったフィクション映画である。
まさしくフランスのテレビ番組のように作られているものの、リアルにしすぎた部分があるのかもしれない。
衝撃的な部分はなく、ホラー映画を見ている人物ならば、物足りなさを感じるかもしれない。
地味である。
しかしそれがリアルということなのかもしれないが、あまりに地味で、レビューサイトでもあまり評判がよろしくない映画である。
監督フランク・フェリゾン脚本マリー・デュランフランク・フェリゾン出演者アンドレイ・インドレイエスジャン=バティスト・ウエホセ・アトゥンカールピエール・ポルケクローディーヌ・ベルタン
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事故物件にはきっといつまでも成仏できない怨念がある
「劇場版ほんとうにあった怖い話 事故物件芸人」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
ある芸人が事故物件に住むという企画をテレビ局から提案され、承諾してしまう。そしてある事故物件に住み、スマホで私生活を撮影し始める。最初のうちはなにも起こらなかったのだが、次第に人影が見え、女の人が鏡に映り、押し入れからは見知らぬ人形が出てくる。しかもスマホには映るが現実にはまったく見えなかった。その二年前、ある芸人コンビがこの事故物件に住んでいた。生活も安定してきた頃、見知らぬ人形が部屋にあることに気付き、片方の芸人が捨てる。しかし翌日にはまた人形が家にあった。何度も何度も捨てるのだが、人形は家に戻ってきた。そうしているうちに芸人はある夢を見る。相方が恐ろしい女に襲われ、さらに自分も襲われる夢だった。その日から相方が一瞬、前の相方なのか分からなくなる瞬間ができるのだった。さらにその二年前、相方にも彼女にも愛想つかされた芸人が、その部屋に住む。ネタが一切出てこない芸人は、居酒屋で悩んでいると、あるサラリーマンが入ってくる。その男も仕事に行き詰まり、二人は芸人の部屋で飲みなおすのであった。サラリーマンは、相手が芸人だと分かると芸を見せてくれと懇願し、芸人は芸を見せる。するとその場の空気が一変する。芸人は笑ったまま、自分の芸が面白かったか聞いてくるのであった。やがてその部屋で起こった事件がわかってくる。・映画おすすめ 感想
「事故物件怖い間取り」がヒットしたことを受けて制作されたと思われる映画。本作には本当の芸人が俳優として出演しており、リアルな芸人の私生活が垣間見える。売れない芸人の辛さ、そして事故物件だと分かっていても、お金がなくて入居するしかないしかたなさ。怨念の恐ろしさである。ほんとうにあった、と謳っているからには、きっと本当にあったであろう出来事が含まれている。つまり部屋に怨念が染みついているのだ。地縛霊とはよく言う言葉であるが、それが事実ならば、部屋にもまた、幽霊は取りつくのかもしれない。監督天野裕充脚本天野裕充出演者屋敷裕政嶋佐和也前島亜美賀屋壮也みちお布川ひろき野村啓介烏森まど小出圭祐村松和輝
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テキサスを震撼させた事件はまだ終わっていない
「悪魔のいけにえ‐レザーフェイス・リターンズ‐」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
学校での銃乱射事件に巻き込まれ、生き残ったと思われるメロディは、姉妹のライラと友達たちと共に、新しいビジネスを始めるため準備していた。そのビジネスとは、銀行に差し押さえられた小さい町を買い取り、娯楽施設にしてしまうことだった。一行はテキサスの田舎へ向かい、さびれた町へとやってきた。そこにはタイヤ屋を経営する男が一人だけ住んでおり、あとは立ち退きしているはずだった。町に店舗を出すオーナーグループを迎える前に、町を散策し始めた一行。するとある養護施設あとに老婆が一人住んでいた。老婆は銀行に権利を渡した覚えはない、とライラを追い返すのだった。そこで一行は警察を呼び、老婆を立ち退かせることにするも、老婆はショックで倒れてしまい、急ぎ警察車両で病院へ運んでいこうとした。付き添いは養護施設最後の子供である大男と、メロディたちと一緒に来た女性だった。すると老婆は搬送中に亡くなってしまい、大男はそこで大暴れする。そして亡くなった老婆の顔の皮を剥ぎ、自らの顔につけるのだった。そう、彼こそがテキサスを数十年にわたり震撼させてきた殺人鬼、レザーフェイスだったのだ。無線で助けを求めたことにより、レザーフェイスの出現がある人物に知らされる。数十年前、仲間たちをレザーフェイスに惨殺されたサリーだった。彼女はレザーフェイスから逃げのいた後、テキサスに残り、レザーフェイスが出てくるのを待っていたのだった。・映画おすすめ 感想
悪魔のいけにえも9作目になる。一作目のあの芸術的な映画から人気、そして戦慄を振りまいた時代から、続編は幾度も制作された。生みの親であるトビー・フーパーがかかわっていないものから、マイケル・ベイが制作したものまで、実に様々である。一貫しているのは、レザーフェイスにスポットしていること。本作は一作目の直接的な続編になるので、レザーフェイスの家族たちはもう姿を見せていない。しかし一作目のあの恐怖は、テキサスの田舎に住む、異常な一家に出会ってしまった若者たち。そしてテキサスの田舎の雰囲気、若者たちの中にもいる異常性をもった人物など、多くの不気味さを内包した作品だったからこそ、おぞましかった。近年のシリーズにはその不気味さが足りない。スプラッターで恐怖映画にはなっている。しかしレザーフェイスだけに固執した作りは、正直、いまいちである。本作のエンディングは衝撃的な物になっているが、衝撃で終わらない怖さもある。特に一作目は衝撃では終わらない。レザーフェイスの狂った怒りで終わる。あれが怖かったのだ。もうあの時代の、あの雰囲気の映画は作れないのは分かっている。観客も血しぶきがなければ、悪魔のいけにえ、と認識しなくなったのは知っている。だがやはり一作目のあの恐怖、底知れぬ不気味さがほしいのだ。監督 デヴィッド・ブルー・ガルシア脚本 フェデ・アルバレスロド・サヤゲスクリス・トーマス・デヴリン製作 フェデ・アルバレスロド・サヤゲスキム・ヘンケルイアン・ヘンケルパット・キャシディ
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ある瞬間、人は被害者から加害者へ変わる
「オールナイトロング2」
評価:★3,7
・映画おすすめ 物語
オタクでロリコン、パソコン通信と美少女フィギュアを趣味とする高校生の野田は、夏休み中、フィギュア作成にいそしんでいた。そんな野田は不良グループに卑劣ないじめ、暴力、恐喝を受けていた。主犯は野田の同級生の平田。平田はいつも白い服を身にまとい、男色を好んでいた。ある日、野田は平田に呼び出され、平田の家にいった。そこで豪華な食事をしていた時、一人の女性が連れてこられる。女性は不良グループにレイプをされ続け、さらに食事も満足に与えられておらず、その場にある料理を平田の命令通りに食べ始めるも、平田は頭から牛乳をかけ、女性を罵倒する。そして暴力を振るわれる女性を見ながら、野田はなぜか笑みを浮かべるのだった。その後、パソコン通信で知り合った友達と野田は家でパーティーを開いていた。そのうちの一人が彼女を呼び、パーティーは盛り上がっていると、そこに平田が不良たちを引き連れて、金のむしんにくる。すると女性が部屋の中にいることを知った不良たちは、野田の家に居る全員を拉致、平田の家へ連れてくる。女性は薬を注射され、彼の前でレイプされ、パソコン通信で知り合ったもう一人の友達は、不良にナイフでいたぶられてた。それを見ていた野田の中で何かが変わっていくのだった。・映画おすすめ 感想
エログロが苦手な方にはおすすめできない映画です。本作はその最初である「オールナイトロング」から映倫に審査を断られるほど、残酷描写が話題となった作品である。しかも一作目のパッケージの裏には、監督の挑発的なメッセージが書かれているなど、過激な作品であった。その第二弾である本作は、当時のオタクをテーマにしており、残酷描写がさらに過激になり、もちろん映倫からは審査を断られてる。それでも根強いファンがおり、シリーズは断続することになる。これは当時、一部で流行していた鬼畜系、悪趣味ブームを愛好する人々が本作に流れてきたのではないかと考える。鬼畜系、悪趣味ブームとは、90年代に透かした雰囲気に、あえて悪趣味をぶつけて人間の本質をむき出しにするものであり、本作はまさしくそういったものがある。被害者である主人公野田は、いつしか加害者へと変貌していく。それは人の本来もっている暴力性は、ほんのひと押しで現れるという意味ではないかと思われる。ただ何度も言うように、エログロが苦手、嫌いな方にはおすすめしない。監督 松村克弥脚本 松村克弥製作 大映製作総指揮 池田哲也出演者遠藤雅高橋将仁角松かのり
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富を求める代償
「悪魔に呼ばれる前に」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
かつて不動産王とまで言われた父を持つアルフィだが、父が女優と再婚したことで、疎遠になっていた。母の死を乗り越えられず、義理の兄弟ともあまり仲がいいとは言えない生活を送っていた。そんな時、疎遠の父が病院に担ぎ込まれたという。急ぎ、父のところへ向かうと、そこには疎遠になっている義理の家族もそろっていた。父の様子を見ると、体の一部は壊死しており、脳卒中の疑いもあるという。アルフィは一人、父に恨みを口にしていると、そこにおぞましい老女が現れる幻覚をみる。しかしその直後、目覚めた父は義理の姉妹に襲い掛かり、口から黒い液体を吐き出すのだった。そのまま、また父は昏睡状態に陥る。父の遺産と言えるのは古い別荘だけで、そこの鍵を見つけたアルフィは別荘へ向かう。昔の思い出の品を見ていると、そこに義理の母を中心とする家族も見分に来ていた。とにかく金目の物を探す義理の母。すると地下につながるお札が貼られ、厳重に閉められていた扉を、義理の弟が強引に開く。その時だった。義理の母が突然別人のように変わり、家族を襲い始め、土砂降りの中、山の中にへ消えていったのだった。そこからアルフィたちの地獄が始まる。・映画おすすめ 感想
インドネシア映画は熱いとは知っていたが、ここまでのホラー映画を作るとは見事である。近年のハリウッド映画のマンネリ化に不満を抱いていた身としては、この過激さは欲していた映画である。映画冒頭で、巫女に富の代わりに家族の魂を与える約束をしてしまう。そのことから、この物語の根幹をなす酷いことが次々と起こっていくのだが。やはり父親は父親であったとみていて、そう思った。家族を犠牲にしてまで、富を欲する人などいない。監督ティモ・ジャヤント脚本ティモ・ジャヤント出演者チェルシー・イスランペフィタ・ピアースサモ・ラファエル
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実際に起こったことを基にした映画
「事故物件 恐い間取り」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
山野やまめはコンビ芸人として活動を続けていたが、先が見えなくなり、相方の中井からコンビ解散を言い渡される。中井は放送作家となりある企画をプロデューサーに提案する。事故物件に芸人が住むというものであった。その芸人に抜擢されたのが山野だった。山野は断り切れず、女性が殺害されれたという物件に住み始める。同じころ、山野と中井のファンであったメイク見習いの梓は、山野の家で男に追いかけられる女性の姿を目撃する。梓は昔から人には見えないものが見えていた。その直後、山野と中井は同じ女性を同時に見ることになり、そこで同時に交通事故にあう。幸い、命は無事だったものの、それが評判となり、次第に山野は有名芸人になっていく。そして事故物件に住む企画は盛り上がっていく。その一方で、中井の周囲では家族が不幸にみまわれ、山野にやめた方がいい、と助言する。梓も山野を心配するが、次第に山野の人気は評判となり、東京進出を果たすことになるのだった。・映画おすすめ 感想
実際に松原タニシという芸人が事故物件に住み続けた結果、起こったことを、書籍にした。それが本作の原作になっている。本作に登場する物件は、忠実に再現されており、松原タニシが経験したことを基に映画は作られている。物語では恋愛方面に物語を進めているが、実際は人形を彼女と言い張る松原タニシなので、なかなかの芸人である。今でも事故物件に住み続けている松原タニシ。この映画も続編が期待できるかもしれない。監督 中田秀夫脚本 ブラジリィー・アン・山田原作 松原タニシ『事故物件怪談 恐い間取り』製作 秋田周平製作総指揮 吉田繁暁出演者亀梨和也奈緒瀬戸康史江口のりこMEGUMI真魚瀧川英次木下ほうか
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戦いは未だに続いていた
「エクソシスト3」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
キンダーマン警部はある殺人事件の捜査をしていた。黒人の少年が頭を切り落とされ、そこにピエロのメイクをさせたキリスト像の頭部が置かれ、更に手のひらに双子座のマークが刻まれた猟奇殺人であった。双子座を手に刻む。それは随分前に犯人が逮捕され、死刑執行された事件であり、その模倣犯かと思われた。その後、立て続けに神父が二人、同じ手口で殺される。しかも一人の神父はキンダーマン警部の親友だった。なにか事件に儀式めいたものを感じたキンダーマンは、大学の学長に意見を求めに行くと、ある少女の悪魔払が関係しているのではないか、進言される。その事件はキンダーマンも関係していたダミアン神父が亡くなった事件であった。すると事件を起こしたのは自分だと名乗り出た精神患者が現れる。医師の話では川沿いを歩いて記憶を失い、そのまま昏睡状態に陥っていたが、目覚めたという。急ぎ、患者の元へ向かうと、そこには亡くなったはずんのダミアン神父そっくりの男がいた。彼は主に命令されこの男の体に入っていると言い出したのである。・映画おすすめ 感想
あの「エクソシスト」の正当続編である。本作は3となっているが、原作者が2の出来栄えをあまりに見て耐えられなくなり、自ら監督、脚本を務めたのが本作である。原作は原作者が気に入っているというキンダーマンを主役にしたレギオンという書籍を元にしている。本作では少女が悪魔に取り憑かれるというショッキングな内容ではないものの、雰囲気はいつ悪魔が現れてもふしぎではない雰囲気である。また精神病院が舞台となっているところも不気味さがさらにアップしている要素になっている。一作目があまりに有名であるから本作はかすんでいるが、間違いなく名作である。監督 ウィリアム・ピーター・ブラッティ脚本 ウィリアム・ピーター・ブラッティ原作 ウィリアム・ピーター・ブラッディ製作 ウィリアム・ピーター・ブラッティ -
都市伝説の真実を探ってはならない
「真・鮫島事件」
評価:★3,2
・映画おすすめ 物語
菜奈は学生時代の部活仲間と一年に一度、飲み会をする日がきていた。ご時世柄リモート飲み会になったその日の飲み会に、遅れて参加した菜奈。マンションに帰る途中、不思議な人影をみるなど、なにか嫌な感じがしていた。そしていざ飲み会に参加すると、一人遅れている女子がいた。寝ているのではないか、と噂話をしていた時、別の二人が三人である都市伝説の地に行ったことを告げる。鮫島事件。昔、インターネットではやった都市伝説の事件現場に行ってから、その女子はおかしくなったという。その時、急につながらなかったその女子のネットがつながり、口を縫い合わせた状態で寝ているところを、変な男が見ている様子が映し出された。直後、全員の部屋の電気が消える。菜奈はブレーカーを上げようとするも、ブレーカーは関係なく、本当に電気が点かず、スマホとパソコンだけが動いている状態だった。菜奈は鮫島事件をスマホで調べながら、事件現場に肝試しに向かった同級生にその時のことを聞き始める。しかし次々と同級生たちは、姿を消すのだった。・映画おすすめ 感想
ネットを少しかじっている人ならば、鮫島事件というワードを聞いたことがあるだろう。発端は2ちゃんねる、現5ちゃんねるに書かれたスレッドである。この事件、真相ははっきりとはしておらず、周辺がぼんやりとわかっているだけの事件であり、ネットでのジョークというのが、定説である。しかし中には本当という噂もあり、事件の概要は分からないままである。まだインターネットが普及し始めた頃、アングラ色が強かったころに起こった事件なので、本当にあっても不思議ではない。だが真相は今もって不明の事件である。本作はそれを脚色し、超常現象ホラーとしているので、鮫島事件の真相は描かれていない。監督 永江二朗脚本 永江二朗製作 伊藤修嗣上野境介木俣誠出演者武田玲奈小西桜子濱正悟林カラス鶴見萌山形啓将水島里菜佐藤仁しゅはまはるみ佐野岳
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ママはいつもそばにいる
「MAMA」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
ジェフリーは精神を病んで妻を殺害し、ヴィクトリアとリリーの娘たちを連れて逃亡する。だが途中で事故に遭遇し、かろうじて生き延びた三人は、古い山小屋へ入っていく。そこには誰もおらず、ジェフリーは火をつけて食べ物を探していた。その時、何かに襲われジェフリーは消えてしまう。残された姉妹にはなぜか食べ物を運んでくる謎の存在が守ってくれていた。それから五年。弟のルーカスは兄を探し続けていた。依頼されて探す山男たちは、古い山小屋を発見し、そこに子供がいることを確信する。その直後、獣のような姉妹を発見する。精神科医に預けられた姉妹は、何があったのかを聞かれるも、言葉すらまともにしゃべれなかった。ルーカスは姉妹を奪いたい母方の叔母との裁判に勝ち、姉妹を引き取る。しかしバンドマンの彼女と住む小さいアパートでは住むことはできない、と精神科医が用意した一軒家で住むことになる。その直後、ルーカスは事故で入院してしまい、恋人のアナベルと姉妹の生活が始まった。だが家に住んでいたのはもう一人いた。姉妹がママと呼ぶ存在。・映画おすすめ感想
何が怖いというと、子供が一番怖い。言葉は残酷で遠慮がない。かわいい物が当たり前だと思っている子供があまりにおぞましい姿で登場した時、背筋がゾワッとする。子供が獣のようになっているのだから。そして子供は見えないものが見える。それは本当に怖い。この物語の結末はある意味では幸せなのかもしれない。ただそれも見る側によってのことであり、そこもこの映画の仕掛けなのだろう。監督 アンディ・ムスキエティ脚本 ニール・クロス(英語版)アンディ・ムスキエティバルバラ・ムスキエティ原案 アンディ・ムスキエティバルバラ・ムスキエティ原作 アンディ・ムスキエティ『Mama』製作 バルバラ・ムスキエティJ・マイルズ・デイル製作総指揮 ギレルモ・デル・トロ出演者ジェシカ・チャステインニコライ・コスター=ワルドーミーガン・シャルパンティエイザベル・ネリッセダニエル・カッシュハビエル・ボテットジェーン・モファット
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影はいつもそばにいる
「アス」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
アデレードは幼い時、遊園地で親からはぐれ、ミラーハウスに入った。そこで自分と同じ姿をした同じ顔をした少女と出会う。そのショックから失語症に陥ってしまう。大人になり、失語症を克服したアデレードはガブリエルと結婚、ゾーラ、ジェイソンの子供の母親になっていた。休暇でアデレードの実家に帰った一家。両親はすでに亡くなり、一家の別荘となっていた。ガブリエルは海に行こうと言い出すが、アデレードは昔のトラウマがある海に行きたがらなかった。しかしガブリエルの言葉に負けて海に行くと、知り合いのタイラー一家と出くわす。その夜のこと、アデレードは昔あった、ありえないトラウマを夫に話す。ガブリエルは信じているのかどうなのか疑わしい様子だったが、その時、外に4人組の姿が見えた。4人は赤いツナギを着て、黙って家の前に立っていた。ガブリエルが帰るように怒鳴りつけるが、4人は強引に家へ入ってきた。そして顔が見えた時、アデレードは昔のトラウマを思い起こす。自分と同じ顔をした一家が目の前に現れたのだ。アデレードの家ばかりではない。タイラー家にも同じ顔をした一家が現れ、アメリカ全土で同じことが起こり始めていた。・映画おすすめ 感想
見えないところの弱者を考える。本作はドッペルゲンガーに襲われた一家のサバイバルを描いたホラーになっている。しかしながら監督は、弱者をドッペルゲンガーとして、オリジナルたちを、恵まれた人間たちになぞらえている。つまり貧富の差が起こす影響、恵まれている自分たちは、貧しい人々に目を向けなければならないというテーマが詰まっている。それを考えるとこの映画の深い部分が見えてくる気がする。しかし最後の終わり方には鳥肌がたった。この映画はホラー映画でもあり、社会派映画でもある、秀作である。監督 ジョーダン・ピール脚本 ジョーダン・ピール製作 ジョーダン・ピールイアン・クーパージェイソン・ブラムショーン・マッキトリック製作総指揮 ダニエル・ルピベアトリス・セケイラ出演者ルピタ・ニョンゴウィンストン・デュークエリザベス・モスティム・ハイデッカー
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死霊は再び帰ってくる
「死霊のはらわた 2013」
評価:★3,7
・映画おすすめ 物語
薬物依存症のミアは、兄のデイビット、その彼女ナタリー、兄の友達オリビア、エリックと共に、薬物から脱するため、兄妹が受け継いだ山小屋へやってくる。ミアは何度も薬物をやめようとしていたが、失敗していた。それを近くで見てきたオリビアとエリックは、心臓発作を起こしたことも知っており、次に発作を起こしたら、どうなるか分からない、とデイビットに告げる。だから今回だけは絶対に成功させるつもりだった。そんな中、ミアが何か山小屋が臭いと言い出し、連れてきた犬が床下を臭い始める。カーペットを寄せるとそこには地下へ降りる階段があり、大量の猫の死骸がぶら下げられていた。そして鉄線で巻かれた本が一冊おかれていた。デイビットは猫の死骸を掃除することに専念する中、エリックは本の封印を時、そこに記されている言葉を口にしてしまう。その直後、ミアに女の幻影が見え始め、誰もが薬の禁断症状だ、というが恐ろしくなったミアは逃げ出す。しかし森の中で車が沼に落ちてしまい、何とかはい出た彼女に、女の幻影は何かを乗り移したのだった。そこからミアの様子がおかしくなっていく。・映画おすすめ 感想
オリジナル版を超えるのは難しい挑戦だった。本作は八十年代にサム・ライミ監督が大学の同級生たちと制作した低予算映画のリブート作品である。当時、無名だったサム・ライミ監督をいちやくトップ監督へ押し上げた映画のリブートであり、人気シリーズでもあるので、期待値が高かったのだろう。世間では公開当時、賛否が分かれていた。個人的にはグロテスクな描写を入れればいい、というわけでもないのだから、もう少しグロテスクに頼らない演出もほしかった。とにかく後半は血みどろの演出が多く、最後は原作へのオマージュも入っている。監督 フェデ・アルバレス脚本 フェデ・アルバレスロド・サヤゲスサム・ライミディアブロ・コーディ製作 サム・ライミブルース・キャンベルロバート・G・タパート製作総指揮 ジョセフ・ドレイクマヤ・フクザワネイサン・カヘイン
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悪夢は終わっていなかった
前作:「ザ・ベビーシッター」「ザ・ベビーシッター ~キラークイーン~」
評価:★3,6
・映画おすすめ 物語
悪魔崇拝者のベビーシッターとその仲間たちに命を狙われてから2年。コールはあの悪夢から解放されず、遺体がなかったことから精神異常者とからかわれ、学校ではいじめられていた。そんな中でも幼馴染であの日、殺人鬼に一緒に命を狙われたメラニーだけは信じてくれていた。ある日、クラスにフィービーという女の子が転向してきた。変わった子だったが何かの闇を抱えているようだった。コールのことを案じた両親はいよいよ精神病院にコールを入れようとしていたのを、メラニーは湖に誘い、メラニーの彼氏や取り巻きたちも一緒に行くことに。湖につくとそこにはフィービーの姿もあった。夜、船で仲間たちとゲームをしていた時、メラニーは突然、仲間の一人の首を切り落とす。すると二年前の晩に死んだはずの連中が復活して船に乗り込んでいた。メラニーも悪魔崇拝者の書に魅入られていたのだった。と、そこに偶然、水上バイクの燃料が切れて乗り込んできたフィービーと会い、コールは一緒に逃げることになるのだった。・映画おすすめ 感想
かなり今作は気合が入っている。演出面で文字が多用されたり、コミック的な演出、ゲーム的な演出がなされている。さらに前作で死んだはずの連中が悪魔という設定で何度も蘇るなど、前作の評判が良かったのか、気合の入った作品になっている。ただ個人的に残念なのは、前作でヒロインとなっていたメラニーが今作では逆に命を狙う側になってしまったことだろうか。あのまま主人公と幸せになってほしかった気もする。監督 マックG脚本Dan Laganaブラッド・モリスジーミー・ウォーデンマックG原案 キャラクター創造:ブライアン・ダッフィールド製作マックGZack SchillerMary Viola出演者ジュダ・ルイスハナ・メイ・リーロビー・アメルベラ・ソーンAndrew Bachelorレスリー・ビブケン・マリーノサマラ・ウィーヴィング
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仲のいいベビーシッターの正体は
「ザ・ベビーシッター」
評価:★3,5
・映画おすすめ 物語
12歳のコールは近所の悪ガキたちにいじめられ、その度にベビーシッターのビーに助けてもらっていた。ビーはセクシーで、コールとの話に合わせてくれる理想のシッターだった。両親が旅行で出かける日、泊りがけでビーはコールの面倒を見ることに。すると恋心を抱く近所の女の子から、シッターは夜に彼氏を連れ込む、と聞きそれを見たくて起きていた。言われた通り、夜中に複数人の若い男女があるまり、真実か告白か、のゲームをやりだす。そしてビーは純朴そうな男にキスをする。が、次の瞬間、ビーはナイフで男の頭を刺し、その血を仲間たちに救い取らせた。ビーは悪魔の経典を持った、悪魔崇拝者だったのだ。・映画おすすめ 感想
グロテスクだけど、笑える映画。本作は一応、ホラーというジャンルに属してはいるが、コメディである。あくの強いキャラクターたちが次々とコールを襲いにかかってくる。それを何とかかいくぐり、孤独なサバイバルが始まる。殺人鬼がセクシーで、しかも少し優しいから見ていて胸糞ということはない。脚本 ブライアン・ダフィールド製作 マックGメアリー・ヴィオラザック・シラー製作総指揮 ブライアン・ダフィールド出演者サマラ・ウィーヴィングジュダ・ルイスハナ・メイ・リーロビー・アメル
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物語は現実となる
「スケアリーストーリーズ 怖い本」
評価:★3.7
・映画おすすめ 物語
ベトナム戦争が激化し、大統領選挙がせまる時代。学生のステラ、オーガスト、チャックの三人は、いじめっ子のトミーにハロウィンの日にいたずらをしかける。起こったトミーとその取り巻きたちは三人を追いかけていく。逃げる三人は浮浪者ラモンの車に偶然乗り込み、ラモンがトミーたちをあしらい、難を逃れた。その後四人は近くのお化け屋敷と呼ばれている廃墟に向かう。そこでは地下に閉じ込められ、首つりした少女の噂があり、誰も近づかなかった。するとラモンとステラは本当に地下室を発見、そこで少女が自分の血で書いた物語をつづった本を見つけ、持ち帰る。ステラは物語を書くことが好きで、本に興味を抱いていた。読み進めていると、さっきまでなかった物語が書かれていることに気付き、読むとトミーが失踪することが書かれていた。翌日、トミーは本当に失踪していた。物語は次第に周囲の人を襲い始めるのだった。・映画おすすめ 感想
呪いの家、呪われた本。この辺は一般的なホラー映画の要素なのだが、この物語の優れているところは、モンスターの造形である。ギルモレ・デル・トロ監督がかかわっていることもあり、モンスター造形にはこだわりがあるのだろう。特に色白の太った女性はこの映画の代名詞となっており、画像だけならみたことがある人も多いはずだ。子供向け映画と侮ってはならない。なかなか奥深い映画になっている。監督 アンドレ・ウーヴレダル脚本 ダン・ヘイグマンケヴィン・ヘイグマンギレルモ・デル・トロ原案 マーカス・ダンスタンパトリック・メルトン原作 アルヴィン・シュワルツ『誰かが墓地からやってくる』(ポプラ社)製作 ギレルモ・デル・トロジェイソン・F・ブラウンJ・マイルズ・デイルショーン・ダニエルエリザベス・グレイヴ製作総指揮 ロベルト・グランデジョシュア・ロング出演者ゾーイ・マーガレット・コレッティマイケル・ガーザガブリエル・ラッシュオースティン・ザジュール -
三日に一度それはやってくる
「シライサン」
評価:★3.9
・映画おすすめ 物語
瑞紀は親友と食事中、突然、目の前で親友が死ぬのを目撃する。同じころ、春男の弟も部屋で死体となって発見される。いずれも目玉が破裂して心不全で亡くなっていた。偶然知り合った瑞紀と春男は、死の真相を探るべく調べていると、ある旅館にたどり着く。グループで泊まった旅館。その場にいた全員が同じ死に方をしていたのだ。唯一生き残った旅館の従業員は、酒屋の配達人が全員に話した怖い話が原因ではないのかと言う。それはシライサンという大きな目をした女の人の話であった。連続しての不審な死に興味を抱いた記者の幸太もその旅館に来ていた。そこでシライサンの話を聞き、話を聞くだけで人が死ぬはずがない、と半信半疑でいた。しかし瑞紀と春男の前にシライサンは現れた。・映画おすすめ 感想
恐怖が伝染していく、というホラー映画は今や定番であり、その媒体は多岐にわたっている。本作ではシライサンという名前を聞いただけでシライサンに殺されるという、単純明快である。それでありながら、容易に話が拡散されることも考えられる。現に話を拡散して助かろう、という案も劇中で出てくる。サスペンスも混じった本作、欲をいうならばシライサンがなにものだったのかまで追求してほしかった。監督 安達寛高脚本 安達寛高製作 藤井宏美石井稔久武内健(企画・プロデュース)製作総指揮 高橋敏弘森口和則出演者飯豊まりえ稲葉友忍成修吾谷村美月江野沢愛美染谷将太
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彼女は死なない
「富江 re-birth」
評価:★3.6
・映画おすすめ 物語
美大生の英雄は賞を取るほどの将来有望な学生であった。その彼がある女性をモデルに絵を描いていた。彼女の名前は富江。名前以外は誰もなにも分からない女性だった。富江は英雄の絵を見るなり切り裂いてしまう。突発的に英雄は富江を殺してしまう。そこへ友達の俊一と巧がやってきて、三人は富江を山の中に埋めに行く。悪夢のような夜を過ごした翌日、三人は合コンをしているが浮かない顔をしていた。するとそこへ遅れてやってきた女性がいた。富江だった。英雄はその場で富江は俺のものだと叫びトイレへ駆け込んでいく。その直後、俊一と巧はトイレで自殺している英雄を発見するのだった。俊一は英雄の家に葬式の後で訪れると放心状態の英雄の母親が、俊一へ一枚の絵を送る。それは分裂した不気味な富江の絵だった。そのころ巧の前に現れた富江。巧は富江に心をすっかり奪われてしまい、それをよく思わない母親に殺害されてしまう。すでにおかしくなっている巧と巧の母親は、富江を風呂場でバラバラに解体、ゴミ捨て場に捨てるのだった。しかし頭だけになった富江は、巧親子を追いかけてきていた。同じく俊一の家では同棲している、ひとみの様子がおかしくなっていく。富江にかかわった人間は全員、狂っていくのであった。・映画おすすめ 感想
富江は多くの映像作品が作られており、ブレイク前の俳優が数多く出演する作品としても有名である。本作でもブレイク前の妻夫木聡が主演に起用されている。また監督を務めた清水崇監督の映画デビュー作でもある。呪怨で有名になる前の監督の作品ではあるが、独特のじんわりとした嫌な雰囲気。髪の毛を多用した演出など、監督らしさが出ている映画になっている。富江は死ぬことはない。最後はその辺を含みを持たせているのがうまい演出だと感じた。監督 - 清水崇助監督 - 荒川栄二製作 - 土川勉、石井徹製作担当 - 杉山隆夫脚本 - 藤岡美暢プロデューサー - 清水俊、尾西要一郎、東康彦協力プロデューサー - 相原英雄企画 - 武内健、岡田真キャスト富江 - 酒井美紀青山巧 - 妻夫木聡青山理恵 - 邑野未亜(現 邑野みあ)青山春夫 - 諏訪太朗青山孝子 - 冬雁子北村ひとみ - 遠藤久美子細田俊一 - 黄川田将也細田朋子 - 中島ゆたか木股英雄 - 忍成修吾木股幸子 - 大塚良重佐野由美子 - 蜂巣友里バーテンダー - 平井賢治レストランバーの店員 - 安田暁弔問客 - 薗博之、登場進、原ひとみノリカ - 伊藤雅子まさる - 日下慎ゆたか - 伊藤俊輔ヒロアキ - 鞍馬寛明サヲリ - 伊藤絵美ユリ - 斉藤麻衣子カヨ - 中尾聖代ミサト - 平岩紙クミ - 並木理恵ケンジ - 大内正樹敏朗 - 雑賀克郎サチエ - 神原直美
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すべての起源が明らかに
「パラノーマル・アクティビティ3」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ケイティとクリスティの姉妹に異変が起こる遠い昔。1980年代、ケイティとクリスティがまだ子供だった頃、母親は若い男と同棲していた。男はカメラの仕事をしており、記録をつけるべく、家の中にカメラを配置した。その頃、妹のクリスティがトビーという見えない友達と話すようになる。カメラを設置して間もなく、家に異変が起き始める。天井からつるしてある電球が急に光だして落ちたり、子守りを頼んだ学生の背後でシーツが盛り上がったり。こうした現象を撮ったことで、男は新しい仕事への意欲が沸き上がっていた。しかし家の中ではクリスティが夜中に走り回ったり、男の弟と姉のケイティが家に居る時、子供部屋の椅子とテーブルが跳ね上がるなどの現象が起こっていた。次第にその異変は大きい物へと変化していく。・映画おすすめ 感想
本作はパラノーマル・アクティビティのエピソード1という位置づけになる。一作目では大人になったケイティと恋人の物語。二作目はクリスティ一家の物語。ちなみにこの一作目と二作目の時系列も二作目が一作目の前日談となっており、本作がさらに異変の原因がわかる構図となっている。入り組んだ作りになっているものの、制作陣の凄みを感じられるシリーズとなっている。視点はあくまでビデオカメラなので、臨場感がすごい。歴史に残るホラー傑作であることに間違いはない。監督 ヘンリー・ジューストアリエル・シュルマン脚本 クリストファー・B・ランドン原作 キャラクター創造オーレン・ペリ製作 ジェイソン・ブラムスティーヴン・シュナイダーオーレン・ペリ製作総指揮 アキヴァ・ゴールズマン
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その家にはいるべきではなかった
前回のレビュー:パラノーマル・アクティビティ「パラノーマル・アクティビティ2」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ダニエルは前妻を亡くし新しい妻クリスティとの間に新しい男の子をもうけた。娘のアリも弟の誕生に喜び、一家は幸せな日々を送っていた。ところがある日、家に帰ると家の中が荒らされており、取られた物はクリスティの姉ケイティからもらったペンダントだった。泥棒を危惧したダニエルは家の中に監視カメラを取り付け、二十四時間監視することにする。その頃から奇妙な現象が頻発する。台所にぶら下げてある鍋が自然と落ちたり、扉が勝手に開いたりと。そして飼っていた犬が突然、発作で倒れた。クリスティとアリは幽霊の仕業だと言い張るも、ダニエルは認めない。そんな時、クリスティが見えない力に引っ張られ、地下室に引きずり込まれていく。それからクリスティはおかしくなってしまった。・映画おすすめ 感想
前作に引き続き、モキュメンタリーの形をとった、傑作に仕上がっている。娘のアリがビデオカメラを回して、監視カメラの映像。映像としてはそれだけである。また冒頭でこれが本当に起こった事件かのように描かれており、映像がその信ぴょう性をさらに高めている。最初は何でもない映像なのだが、最後にはとんでもないおわかり方をする。これは前作と同じである。モキュメンタリーという方式がさらにこの映画を怖いものとしている気がする。監督 トッド・ウィリアムズ脚本 マイケル・R・ペリークリストファー・B・ランドントム・パープスト原作 キャラクター創造オーレン・ペリ製作 オーレン・ペリジェイソン・ブラム製作総指揮 スティーヴン・シュナイダーアキヴァ・ゴールズマン -
監視カメラがとらえた映像には、信じられないことばかりが映りこんでいた
「パラノーマル・アクティビティ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ケイティとミカは同棲中のカップルである。
二人はよなよな寝室で妙な音が聞こえることに悩んでいた。
そこでミカは高性能のカメラを購入し、昼の様子や夜の寝室の様子を録画することにした。
するとその直後から不思議な現象はどんどんとエスカレートしていく。
ケイティのシーツの中に何かが潜り込んだり、ケイティが見えない力で引きずられていくなど。
そして事態は最悪の結末を迎える。
・映画おすすめ 感想
本作は監督が自ら手掛けた自主制作映画である。
撮影はビデオカメラアングルで進行する物語なので、そのまま撮影しなんと七日間で終了した。
俳優陣は当時無名だった人々を起用している。
編集は監督の自宅のパソコンで行うなど、本当に低予算で制作された。
それが大ヒットとなり、続編が次々と作られる、ホラー映画のスタンダードになっていく。
ここから物語はどんどん掘り下げられていくので、面白いシリーズである。
監督 オーレン・ペリ脚本 オーレン・ペリ製作 オーレン・ペリジェイソン・ブラム製作総指揮 スティーヴン・シュナイダー
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その絵にかかわってはならない
「ベルベット・バズソー:血塗られたギャラリー」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ロサンゼルスのアートシーンを牛耳る複数人のギャラリーオーナーと批評家。業界の大物ロードラのギャラリーで受付をしながら、いつか自分もギャラリーを持つことを夢見るジョセフィーナ。大物評論家モーフと肉体関係にあった。そんな彼女にチャンスが訪れる。隣人が急死し、その部屋から大量の絵画が出てきたのだ。その絵は人々を魅了し、アートシーンの中心となっていく。ジョセフィーナは受付から瞬く間にロードラの相棒となり、死んだ無名の老人の絵を高値で売却していく。しかし恋仲にあったモーフが老人の絵が動いていると言い出し、そのころから老人の絵にかかわった人物が次々と不審な死を遂げ始める。モーフはこの老人がすべて処分しろ、と遺言を残したのを裏切ったせいだ、と絵をすべて処分するように周囲に助言する。しかし惨劇は終わることはなかった。・映画おすすめ 感想
芸術とは狂気に近いものがある。どんな芸術にも、芸術家の魂が込められているものである。人生を費やして作った作品だ。この映画はそれを皮肉っているように見えた。人生をつぎ込んだもので金儲けする人々を、無名の、本当に血肉を使って作った芸術が殺す。アートとはなんなのか。それを考えさせられる映画だ。監督 ダン・ギルロイ脚本 ダン・ギルロイ製作 ジェニファー・フォックス(英語版)製作総指揮 ベッツィー・ダンバリー出演者ジェイク・ジレンホールレネ・ルッソトニ・コレットゾウイ・アシュトン(英語版)トム・スターリッジナタリア・ダイアーダヴィード・ディグス(英語版)ビリー・マグヌッセンジョン・マルコヴィッチ
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スランプに陥った殺人鬼
「クリープ2」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
動画配信で生計を立てようとする大学生のサラは、広告を出す変わった男たちを取材する動画を作っていた。しかし再生回数が伸び悩み、自分には才能がないと思っていた。そんな時、連絡先しか書いていない面白い広告を見つけ、連絡してみると、住所が送られてくる。これはチャンスとばかりに飛びついたサラは、連絡先の住所へ向かう。そこにはアーロンと名乗る40歳の男が暮らしており、到着するなりいきなりスムージーを進められる。そしてインタビューをすると、自分は39人の人物を殺したが、キレがなくなったと落ち込んでいた。ベンチに座る男を斧で殺す映像まで見せてくるアーロン。サラはそれでもものおじせず時にはアーロンを励ましながら撮影を続ける奇妙な関係が出来上がっていく。・映画おすすめ 感想
人気シリーズ第二弾。一作目でビデオカメラだけの主観的な映像でつづった映画が大ヒット、それを受けて作られた第二弾である。一作目のカメラマンの名前を今回は殺人鬼が使用しているのが鳥肌ものである。また前作のラスト映像が使われているのも、つながりを持たせる意味で面白い。ここに登場する殺人鬼がどこまで本当のことを言っているのか、どこまでスランプなのか、見ている側は困惑してくる。またそれを励ますカメラマンという不思議な構造も面白い。衝撃のラストを迎えるので、本作はまさしく傑作のホラー映画といえるだろう。監督パトリック・ブライス出演者カラン・ソニマーク・デュプラスデジリー・アッカヴァン
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短時間のおいしい仕事のはずだった
「クリープ」
評価:★4.2
・映画おすすめ 物語
映像作家のアーロンは金に困っており、そこに短時間密着するだけで報酬がもらえるおいしい仕事が舞い込む。アーロンはカメラ1つをもって山の別荘へとやっていく。ジョセフという男からの依頼であり、別荘を時間通りに訪れたが、人の気配はなく、車で待っていると、突然、驚かせるようにジョセフが現れた。面食らったアーロンだったが、依頼主に招かれるまま、別荘へ入ると、そこで今回の依頼内容を聞かされる。ジョセフは癌を患いそれは治ったものの、脳しゅようが見つかり、余命がなく離れた妻と子供に記録を残したいという。そこでさっそく風呂に入浴しているところから撮影がスタートする。そのあと、森を散策したり、レストランで食事をしたりするも、ジョセフは幼稚な奇行をする変な男だった。そして帰る時間になった時、酒をいっぱい飲んでいけと言われ、断り切れず、アーロンは別荘に入っていく。そこで奥さんとの間に起こったことなどを聞くが、ある一本の電話から、それらがすべて嘘だと分かり、帰ろうとするアーロンをジョセフは行かせようとはしない。しかし強行突破したアーロンは家に帰ることができ、そのことをビデオカメラで振り返っていると、ジョセフから奇妙なDVDが届くようになる。本当の恐怖はここからだったのだ。・映画おすすめ 感想
本作は「ブレアウィッチプロジェクト」「クローバーフィールド」などに代表されるビデオカメラ目線のモキュメンタリーになっている。余計な情報はなく、観客はビデオカメラ目線でジョセフの奇行、アーロンに起こる恐怖を描いている。だからこそ臨場感、リアリティがでてホラー作品として怖い。ヒット作になったのもうなずける作品になっている。本作のヒットを受け、続編も作られた。次回はその続編を見てみたいと思う。監督 パトリック・ブライス脚本 パトリック・ブライスマーク・デュプラス原案 パトリック・ブライスマーク・デュプラス製作 マーク・デュプラスジェイソン・ブラム製作総指揮 ジョシュ・ブラウン出演者マーク・デュプラスパトリック・ブライスケイティ・アセルトン
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都市伝説になぞらえた殺人
「ルール」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
ナタリーの通う大学には立ち入り禁止の寮があり、そこで昔、教授が学生全員を殺害し自らも死んだという都市伝説があった。ナタリーは信じていなかったが、ある理由から高校時代に関係を断っていた友達が、斧で殺害される事件が発生する。それは後部座席にいる斧の殺人者という都市伝説を思わせた。さらにナタリーは友達に誘われ、車で出かけた先で友達が木に吊るされ殺害される現場を目撃する。それも都市伝説になぞらえた殺人だった。ナタリーの周りで次々と奇怪な殺人事件が起きていく。犯人の目的はなんなのか。・映画おすすめ 感想
90年代のホラー映画の雰囲気が漂った名作。本作は人気がでてシリーズ化されたことでも知られている。若かりし頃のジャレット・レトも出演している。都市伝説を題材にした殺人事件。日本でもできそうな題材ながら、海外の都市伝説の不気味さというところでは、現実に寝ずいているものが多く、殺人事件を作りやすいのだろう。どれも本当にありそうな都市伝説なのだから恐ろしい。監督 ジェイミー・ブランクス脚本 シルヴィオ・ホータ製作 ニール・モリッツジーナ・マッソーズマイケル・マクドーネル製作総指揮 ブラッド・ラフ出演者ジャレッド・レトアリシア・ウィット
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この屋敷には何かある
「ザ・ターニング」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
家庭教師としてあるお屋敷に雇われたケイト。ケイトには精神疾患を抱え、施設で暮らす母親がいた。その母を置いて、ケイトはお屋敷に向かう。お屋敷にはフローラという小さい女の子がおり、その世話を厳格な性格の老婆がみていた。しかし寄宿学校にいるはずのフローラの兄、マイルズが帰ってくる。マイルズは友達にケガを負わせたということで、退学処分にさせられたのだった。こうして二人の子供の面倒をみるようになったケイトだったが、マイルズはどこかケイトに当たりが強く、面倒を見る老婆もケイトをよく思っていない感じがあった。フローラもどこか普通の子供とは違う。そんな中、古い屋敷で奇怪な現象にあうようになったケイトは、次第に精神を病んでいくのであった。これは現実なのか、はたまた夢なのか。・映画おすすめ 感想
不気味なお屋敷の謎。本作を見始めた当初は、屋敷の謎、なぜ家庭教師が立て続けにいなくなるのか、その原因はなんなのか。幽霊のせいなのか。など、いろいろと考えながら、映画にちりばめられたヒントを集めながら見ている。しかし終盤、この映画はいったい何だったのか分からないままに終わってしまう。ケイトはどうなってしまったのか。現実なのか、夢なのかわからない。ある人物のレビューをネットでみて納得した部分を抜粋する。本作の原作は1898年に発売された小説であり、女性蔑視が当たり前の時代に書かれた本である。つまりこの映画はケイトという女性が嫌われる映画なのだ。理由は女性だから。つまりこの映画は女性蔑視映画であり、ホラーという概念に女性を蔑視する意味が込められているのではないだろうか。それにしても、終盤の意味の分からない部分はどういった意図があったのだろうか?監督 フローリア・シジスモンディ脚本 チャド・ヘイズケイリー・W・ヘイズ原作 ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』製作 スコット・バーンスタインロイ・リー製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグセス・ウィリアム・マイヤー出演者マッケンジー・デイヴィスフィン・ウルフハードブルックリン・プリンスジョエリー・リチャードソン
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脱出ゲームは死のゲーム
「エスケープ・ルーム」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
内気だが優秀な大学生ゾーイは、感謝祭の休暇をやることもなく過ごすことになる。すると教授からある立体パズルが届く。難解なそのキューブ型のパズルを解くと、とある建物の住所が出てくる。新しいことに挑戦しろ、と教授の後押しもありビルに向かうと、そこには彼女以外に5人の男女がいた。そこが脱出ゲームの受付の部屋だと知るゾーイ。しかしいっこうに受付が始まらないことを不審に思っていると、入り口のドアノブが壊れ、部屋が熱線で急激に気温上昇し始める。それは暑いというレベルを超えていた。そこから6人は本当に命がけの脱出ゲームに強制的に参加させられるのだった。・映画おすすめ 感想
デスゲーム映画。近年、日本でも漫画、小説、映画などで大きな人気ジャンルとなっているデスゲーム物である。主人公たちはいがみ合いながらも、迫りくる死へのカウントダウンがゼロになる前に、部屋を脱出しなければならない。この辺のプロットは鉄板という感じを受けた。エンディングは次回作への期待を含ませた終わり方になっている。このジャンルは人気なので、続編が作られてもおかしくはないだろう。監督 アダム・ロビテル(英語版)脚本 ブラギ・シャットマリア・メルニック原案 ブラギ・シャット製作 ニール・H・モリッツオリ・マーマー出演者テイラー・ラッセル(英語版)ローガン・ミラー(英語版)デボラ・アン・ウォールタイラー・ラビーン
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