年間500本を観た映画ファンの映画おすすめ 黒の試走車|映画レビューズ
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年間500本を観た映画ファンの映画おすすめ 黒の試走車

「黒の試走車」

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大映の現代劇であります。

まだ大映が黄金期だった頃、京都撮影所を中心に時代劇大作を多く撮ってた大映が、東京撮影所で制作したのが、この黒シリーズである。

 

看板役者の1人、田宮二郎を主演に当時、経済成長期に入っていた日本を象徴する企業のスパイ合戦を描いた作品になっている。

 

物語は新型のスポーツカーを開発するタイガー自動車。対するヤマト自動車も同じようにスポーツカーを開発しようとしていた。

タイガー自動車の開発部は、ヤマトが自分たちの試験走行を新聞社にリークしたのが不思議で調査したところ、社内にスパイがいることがわかる。そのお返しにとヤマト自動車が開発する新型のスポーツカーの情報を必死に盗もうとするも、常にヤマト自動車に先手を奪われる。

だがようやく手にしたヤマト自動車の新車のデザインは、まるまるタイガー自動車の新車のデザインと同じであったのだ。

いったい社内のスパイは、そして新車開発競争の行方は。

 

TBSの企業ドラマのような内容の話だが、時代がまだ時代とあって、内容はかなりドロドロとしている。暴力、誘惑、金のやり取り、と仕事という物がまだ一番だった時代の映画というところだろう。

 

田宮二郎、まさしく大映現代劇の看板役者である。この映画では出番があまりないのだが、その冷徹になりながらも、自分が行っている行為が正義なのか疑問を抱く演技は、まさしく田宮二郎にピッタリの役柄だ。

 

同じ現代劇で拳銃アクションを行う犬シリーズは、ひょうきんなガンマンやくだが、こちらの黒シリーズのほうが、田宮二郎らしさが出ていると個人的には思う。

 

後年、永田雅一社長、大映と喧嘩別れになり解雇され、映画界を追放されてしまったが、これは大映のミスだったとおもう。田宮二郎がいたならば、まだ大映は延命できたと思う。



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