年間500本を観た映画ファンの映画おすすめ 映画 マン・オブ・スティール|映画レビューズ
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年間500本を観た映画ファンの映画おすすめ 映画 マン・オブ・スティール

第190号「マン・オブ・スティール

「マン・オブ・スティール」ネタバレあり

世界一のSF賞ヒューゴー賞を受賞したハーラン・エリスンは生前、世界の人々が必ず知っているキャラクターが5人いる。ミッキーマウス、シャーロック・ホームズ、ターザン、ロビンフッドそしてスーパーマンだ、と言っていた。

時代は代わり5人の面々も知らない世代が世の中には出てくるだろうが、ミッキーマウスとスーパーマンを知らない人間はきっと居ないだろう。知らなくてもSのマークの衣服を着ている若い女性を見るほど、世界共通のアイコンになっているスーパーマン。

クリストファー・リーヴが主演した伝説のスーパーマン映画から、リターンズという映画へ受け継がれたこのキャラクターはしかし、リターンズ公開当時、ワーナー・ブラザーズの思惑とは裏腹に収益を上げることができなかった。撮影で予想以上に制作費がかかった映画は、世界で5億ドルはヒットするとみこまれながら、4億ドルをから応じて超えるヒットである。通常の映画ならばこれで大満足の結果である。が、スーパーマンという世界的なアイコン映画としては、このヒットで満足することはできず、しばらくの間、スーパーマンの映画は作られることはなかった。

しかしダークナイト三部作のヒットを受け、ワーナー・ブラザーズはクリストファー・ノーランに制作を一任、監督にアメコミ史上最高傑作の映画化を行ったザック・スナイダーを起用し、まったく新しいスーパーマンの制作に着手した。それが本作である。

誰もが知っている惑星クリプトンで生まれ、父、母を惑星の消滅で失い、地球へ送られてケント家で育てられるオリジンを再び描き、そこから自らの能力に迷い世界を放浪、自らの存在理由、父の遺言などを受け取り、スーパーマンとなるまでの過程を重視して描いている。

クリスタルメインだったクリプトンを宇宙へあらゆる種族を創造した造物種族の文明とし、クラークが悩み、苦しみながら自分の存在を見つけていく。まさしくダークナイトの世界観そのままという感じの作りである。

更に言えばクリストファー・リーヴ主演のスーパーマンにはある構想があった。リチャード・ドナー監督は当初、1と2を二部構成にして一つの物語とする予定だったのだが会社から反対され、1と2が別々の作品として作られているのだが、マン・オブ・スティールはその構想を見事に実現させている。

スーパーマンの登場で世界が騒ぎ、クリプトンでスーパーマンの父に追放された反逆者ゾット将軍の地球侵略を描き、それに1人立ち向かうスーパーマンを描いている。

ワーナー・ブラザーズはこの映画を起点としてアベンジャーズシリーズのようなシリーズ世界を構築したが、この作品の段階ではそういった構想はまだなかったようである。

この続編がバットマンVSスーパーマンとなるわけだが、本作でスーパーマンが世界に与えた影響や被害といったものがリアルに、人類が受け取り、行動を起こしたら。そういった雰囲気が次の作品全体に描かれている。

オールドファンや原作ファンには正直、この映画は評判がよくない。スーパーマンは青空を飛び、笑顔で女性をエスコート。クラークの時にはドジなことばかりをする。そうった王道のイメージを覆し、苦悩する姿が描かれている。だからオールドファンはこれを嫌がる。特に次のバットマンVSスーパーマンではその苦悩に拍車がかかってる。

現代風にアレンジが加えられ、個人的にはすごく本作のスーパーマンは良いと思う。神として崇められているのはいかがなものか、という海外ファンの意見もあるが、無宗教の日本人にはそれもまた、最高だと思える。

その意味ではジャスティス・リーグでスーパーマンとバットマンの苦悩は解消され、これからファンが待ち望んだスーパーマンの活躍が描かれるようにも思える。ジャスティス・リーグでようやく、スーパーマンがスーパーマンとなった。

この映画は第二弾が企画されているので、そこで世界が待っているスーパーマンが戻ってくることを期待しよう。

ちなみにヒーローコミックで世界一販売部数が多いのはスーパーマンである。6億冊がこれまでに売れており、きっと世界中で今も売れ続けていることだろう。スーパーマンが掲載されているアクションコミックスは今年1000号を超え、まだまだ連載は続いている。

永遠に不滅のヒーローは必ずまた、復活するはずだ。スーパーマン派の私も期待している。



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