映画おすすめ 我々の父親|映画レビューズ
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映画おすすめ 我々の父親
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前回のブログ 映画おすすめ サンドウ№3 1894年

これは法では裁けない罪

「我々の父親」

評価:★4,5

・映画おすすめ 物語


ドキュメンタリーの流れはある医師の紹介から始まる。

ドナルド・クライン医師。

不妊治療の名医であり、何百件もの不妊治療を行い、その業界では知らない者はいないとされる、医師である。

勤勉で患者からの評判も良く、不妊治療の相談をよく受ける医師であった。

ある女性が自分が家族と違う見た目をしていることから、不妊治療で、精子提供されて生まれた子供だと知らされる。

バラードは35歳の時、自分に兄弟がいるかもしれない、とDNA検査をした。

すると7人もの兄弟が発見されたのである。

これは不妊治療ではありえない数字の子供であり、何が起こっているのか分からなかった。

バラードは自分たちの親がクライン医師の施術を受けていたことをしり、ある疑念を抱くようになる。

それは最悪のシナリオ。

クライン医師は自分の精子を使って施術をしていたのではないか。

このことをバラードはクライン医師に問い詰めるが、クライン医師はそんなことはない、と言い続けた。

しかし調べれば調べるうちに、クライン医師が怪しくなっていき、きょうだいたちは、一度、クライン医師と話し合いの場を設けることにするのだった。

そこに現れたクラインは拳銃を腰にぶら下げ、まるで脅しているかのように、疑惑を否定するのであった。

バラードはさらに調べていくと、きょうだいはどんどん増えていき、自分の父親が違うと知らされた人の中には同様のあまり、関わりたくない、という人や自分の父親だと思っていた人が他人だったと知らされショックを受ける人もいた。

バラードはこの集めた情報をテレビ局へ持っていくことにする。司法省では門前払いだったからである。

これに目を付けたキャスターがニュースで名前を伏せて取り上げた。

するとクライン医師はキャスターと話し合いをすることになった。

クライン医師は自分には家族がいる。

破綻するから報道はやめてくれと言ったのであった。

しかも法律でクライン医師を裁くことはできず、レイプでもなければ、何か法律を逸脱しているわけでもなかったからだ。

・映画おすすめ 感想


これは実際に近年、アメリカで起こった事件である。

ドナルド・クライン医師とDNAが一致するきょうだいは、今のところ90人以上おり、まだまだ増える可能性があるという。

しかもイリノイ州のある特定の範囲内で起こっている事件であるため、恋人がきょうだいである可能性が出てくるなど、きょうだいたちは疑心暗鬼に陥っている。

しかもこの事件は今も継続中の事件であり、法律がこれを裁く法整備がされておらず、クライン医師が行った、実験のような行動は、裁くことができない。

しかもアメリカだけではない。

不妊治療に自らの精子を使ったという医師はアメリカ各地、世界各地におり、遺伝子的につながりのある人間が幾人いるか、想像を絶することになりつつある。

これは真実の物語。

日本では果たして、こうした行為は行われていないと、言い切れるのだろうか?



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