"ホラー映画"カテゴリーの記事一覧
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まだまだ彼は生き続ける
「13日の金曜日8 ジェイソンNYへ」
評価:4,3
・映画おすすめ 物語
クリスタルレイクにクルージングに来ていたカップルの船のいかりが、送電線を切断したことによって、三度復活したジェイソン。カップルを殺害すると、クルーザーの中にあったホッケーマスクをかぶるのだった。クルーザーはそのまま近くの港へ向かう。港では修学旅行でニューヨークに向かおうとする学生たちを乗せた船が出航を待っていた。ジェイソンはその船に乗り込み、船は出航する。それからジェイソンは若者たちを次々に殺害するのであった。・映画おすすめ 感想
さすがにマンネリ化は避けられない。ジェイソンの復活は電気というのが定番化してきて、殺してもしなないというのも定番となってしまった。前作ではそれでも超能力者ティナとの対決もあったものの、本作に関してはそれもなく。若干、コメディになってきているところもあった。シリーズは一応、ここで完結し、次作からは全く別のジェイソンとなっていく。監督 ロブ・ヘデン脚本 ロブ・ヘデン製作 ランディ・チェヴェルデイヴ音楽 フレッド・モーリン撮影 ブライアン・イングランド
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悪魔を払うには悪魔が必要
「マークオブザデビル」
評価:★3,5
・映画おすすめ 物語
メキシコの小さい村で子供の悪魔祓いを行った。しかし子供は死んでしまい、神父がその遺体を引き取った。だが車の中で目覚めた子供を神父は放り出して逃げてしまう。子供は神父の後を追い、殺してしまう。そこを別の神父に助けられ、彼は成長した。ところが彼の悪魔祓いの現場に放置されていたネクロノミコンが30年後、ある大学教授にわたってしまう。その娘たちは遊び半分でそれを読んでしまう。すると娘たちに異変が起き始めるのだった。・映画おすすめ 感想
エクソシスト系映画。主人公は悪魔に憑依されたままのエクソシスト。タバコも酒も女も好む。さらに人間も食べる。コンスタンティンに似ているが、こちらの方がよりグロいかもしれない。ネクロノミコンが登場したのでクトゥルフ神話を題材にした映画かと思いきや、そうでもない。そこは少し残念なところだ。せっかくネクロノミコンが登場したのであれば、クトゥルフ神話をもっと生かしてほしかった。監督ディエゴ・コーエン脚本Ruben Escalante Mendez出演者ドゥニア・アレクサンドララミ・キャバゾスラウラ・デ・イタジョルジ・アドリアン・エスピンドラオマー・フィエロ
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戻ってきたのは誰なのか
「グットナイト・マミー」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
一軒家に住む双子には母親がいた。美しいその母親は、ある日、顔に包帯を巻いて戻ってくる。双子はいつものようにふるまうが、母親の様子はおかしく、何かが違う。双子は母親に次第に不信感を抱き始める。そして寝ている間に手足を縛り、母親はどこなのかを問い詰めるのだった。・映画おすすめ 感想
恐怖の対象が次第に変化していく。この映画、上記のように、包帯で顔を覆った母親が恐怖の対象として登場する。何かおかしく、双子につらく当たる。しかし次第に母親を不審に思う双子が不気味に見え始める。後半は母親ではなく、双子の方が恐怖の対象となっていく。ラストはそれぞれの解釈に任せるおちなのに、どうとるかはあなた次第。監督セヴェリン・フィアラヴェロニカ・フランツ脚本ヴェロニカ・フランツセヴェリン・フィアラ出演者ルーカス・シュワルツエリア・シュワルツスザンネ・ヴェストハンズ・エッシャーElfriede Schatzカール・ポーカーGeorg Deliovskyクリスチャン・スタインドルクリスチャン・シャッツErwin Schmalzbauer
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ジェイソンはなんども復活する
「13日の金曜日7 新しい恐怖」
評価:★4.1
・映画おすすめ 物語
ティナが10歳のとき、一家はクリスタルレイクに住んでいた。
父が母を殴る様子を見て、ティナは怒りを覚えた。
その時、彼女に念力がやどり、父を湖に落とし殺してしまう。
そのトラウマを抱えたまま、大人になった彼女は、母と主治医と一緒にまたクリスタルレイクを訪れる。
隣の家では若者たちがパーティーを開いていた。
彼女もそこに誘われるが馴染めない。
しかもホッケーマスクの男が頭にちらつく。
ジェイソンが念力でクリスタルレイクから復活していたのだった。
そしてまた殺戮が始まる。
・映画おすすめ 感想
前作で墓場から雷で蘇ったジェイソン。
今回は念力で復活する。
とうとうジェイソンに対抗する超能力が現れた。
もはや最後はジェイソンとティナのバトルになっていく。
しかしジェイソンはまだ終わらない。
まだまだシリーズは続いていく。
- 監督
- ジョン・カール・ビュークラー
- 脚本
- ダリル・ハネイマヌエル・フィデム
- 音楽
- ハリー・マンフレディーニフレッド・モーリ
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ゾンビはどこにでもいる
「バイオハザード ヴェンデッタ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
武器商人グレンを追っていた元ラクーンシティ特殊部隊スターズの一員クリスは、潜入した仲間を救出に向かう。しかし本拠地の洋館にはゾンビに変えられた人間たちしかいなかった。グレンはクリスの猛攻をかいくぐり、逃亡してしまう。一方、同じ元スターズのレベッカは、ゾンビのワクチンを作るべく、大学教授になっていた。そこへグレンの手下が潜入、研究施設を燃やしてしまうのだった。2人はゾンビウィルスがヨーロッパの教団が使っていたものと同じことを知り、その事件を解決したレオンの元を訪ねる。その最中、2人の目の前でレベッカがグレンに誘拐されてしまうのだった。・映画おすすめ 感想
映像の進化が素晴らしい。実写版バイオハザードと違い、ゲームにそってゲームの間を埋める形で制作されている本シリーズは、公開されるたびに、そのCGのクオリティが進化している。本作はゲームの次世代機のムービーシーンを見ているかのようなきれいさ、実写と変わりのないクオリティに驚いた。また物語では久しぶりにゾンビが登場しており、そこも見どころだろう。シリーズを引っ張っていく2人が活躍するファンにはたまらない映画になっている。監督 辻本貴則脚本 深見真原作 カプコン製作総指揮 清水崇出演者森川智之東地宏樹小清水亜美桐本拓哉大原さやか藤井隼相沢正輝戸松遥音楽 川井憲次
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事件は独立内戦下の国家で起こった
「バイオハザード ダムネーション」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ソ連崩壊後、独立した東スラブ国は、貧困問題から独立武装組織が国に攻撃を仕掛けていた。しかし女性大統領の登場で、一時は内戦は収まったかに見えた。ところが大統領は貧民街に資源が眠っていることを知るなり、攻撃を再び開始する。この内戦に生物兵器が使われているとの情報を受け、ラクーンシティから激戦を戦い続けているレオンが向かう。レオンはアメリカのエージェントとして動いていたが、アメリカが手を引くことを知りながら、あえて国に残る。けれど反政府組織につかまり、リッカーを操る生物兵器と再び遭遇する。そのころ、生物兵器対策顧問として大統領のもとをある女性が訪問していた。ラクーンシティでレオンと出会った、エイダであった。この国では何かが起こり始めていた。・映画おすすめ 感想
マニア向け映画。ゲームをある程度プレイしてきた個人として、離れた今、この映画を観るのはきつかった。まず話が個人的にプレイしていたゲームより先の話なので、ゲームを含めてなければ、話についていけない。また政治が絡んでくるので、昔のゾンビを倒すだけのゲームのイメージで見ると、頭が混乱する。バイオハザードは実写映画もあるが、CG映画の方はゲームと直結するので、なかなか一元さんでは難しい映画になっている。監督 神谷誠脚本 菅正太郎原作 カプコン製作 小林裕幸製作総指揮 辻本春弘出演者森川智之皆川純子檜山修之大畑伸太郎飯塚昭三川崎恵理子杉本ゆう音楽 近藤嶺
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ラクーンシティの悪夢は始まりに過ぎなかった
「バイオハザード ディジェネレーション」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
ラクーンシティでのバイオハザードで町1つが消えたことが、世界を変えた。研究を推し進めていたアンブレラ社の株価は暴落、崩壊状態になる。しかし開発したウィルスは各国に広がり、世界はバイオテロにおびえる時代となっていた。そんな中、ラクーンシティの生き残りクレアは、各地でバイオテロの犠牲者を献身的に補っていた。そして久しぶりにアメリカへ帰った時、空港でバイオハザードが起こり、ゾンビがあふれだす。空港はすぐに閉鎖され、クレアは生き残った人たちを集め、立てこもっていた。もう1人、ラクーンシティを生き延び、大統領の側近となっていたレオンは、現地特殊部隊とともに、クレアたちを助けようとしていた。だがこの事件は新たなる事件の幕開けでしかなかった。・映画おすすめ 感想
ゲームの延長線上の物語。本作はゲームと深くつながっている、実写映画では描いていない部分を描いた映画である。したがって、ゲームをしていないと、わからない部分が多々ある。映像的には当時のCGレベルなので、古く感じる。ここからフルCGのバイオハザードシリーズが開幕する。監督 神谷誠脚本 菅正太郎原作 カプコン製作 小林裕幸製作総指揮 辻本春弘出演者山野井仁甲斐田裕子矢島晶子安藤麻吹竹田雅則広瀬正志江原正士小山力也音楽 高橋哲也
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息子のために母は人間を捨てる
「ブラッド・レッド・スカイ」
評価:4,2
・映画おすすめ 物語
雪道で立ち往生した車には、子供が生まれたばかりの夫婦がいた。夫は助けを求めて雪道を向かったが、帰ってこなかった。そこで妻は乳飲み子を抱え、近くの家に向かう。そこには得体のしれない化け物がおり、彼女はそれに嚙まれてしまう。そこから彼女の体に異変が起こり始める。血を求める吸血鬼となったのだ。それから数年後、ニューヨークで白血病の治療を受けることを契約する。それに人間に戻る願いを託したのだった。しかし飛び立った飛行機はテロリストに占拠され、彼女は撃たれてしまった。息子を守るため、彼女は積み込まれた犬の血を吸い、吸血鬼へと変貌するのだった。・映画おすすめ 感想
テロリストから息子を守る吸血鬼が斬新。テロリストから息子、娘を守る映画はある程度、見てきた。しかし親が化け物に変化して理性を必死に保とうとする映画は初めてである。完全に息子を守るのではなく、守ろうとすればするほど、息子を忘れていく。悲しくも母性を感じられる、美しい映画であった。監督ペーター・トアバルト製作クリスチャン・ベッカー ベンジャミン・マンツ脚本ペーター・トアバルト シュテファン・ホルツ撮影ヨシ・ハイムラート出演者ペリ・バウマイスターアレクサンダー・シェアーカイス・セッティカール・コッホゴードン・ブラウンローラン・モラーチディ・アジューフォカイ・イボ・バオリッツグレアム・マクタビッシュグドミニク・パーセル
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そこは覗いてはならない世界
「アンフレンデッド: ダークウェブ」
評価:★3.5
・映画おすすめ 物語
マタイアスはカフェで忘れもの置き場に置かれていたラップトップを持ち帰る。
中には前の持ち主のものと思われるSNSのアカウントがあった。
それをマタイアスは変えて自分用に使い始める。
スカイプで友達とチャットしていた時、そのパソコンの中に大きなデータが入っていることに気づいたマタイアスは、仲間と一緒に中身を見る。
それは盗撮画像であった。
その直後、もとの持ち主から連絡が入るのだが、明らかに何かおかしい様子だった。
そこから事態は最悪の方向へ向かう。
・映画おすすめ 感想
アンフレンデッドの第二弾。
パソコンの画面だけで物語が進行する映画の第二弾である本作は、前作の超常現象とは違い、見知らぬ誰かの悪意がテーマになっている。
またダークウェブという実際のウェブ内部に潜むハッカーが主人公たちを惑わす怖さがある。
本作では架空の事件にされているものの、ダークウェブという何でもありの世界でならば、もしかすると水面下で事件になっているかもしれないと思える映画だった。
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ハロウィンの悪夢は帰ってきた
「ハロウィン 2018」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
40年前、マイケルマイヤーズは、ハロウィンに仮面をかぶり、殺戮を行った。逮捕された彼は、40年間、何も語ることなく精神病院で暮らしていた。しかし40年目のハロウィン、彼は移送中に逃げ出し、彼のマスクを持っていたジャーナリストを殺した。そして再び、あの日の惨劇が始まる。マイケルの妹ローリーは、この日が来るのを予見していたのか、銃を持ち、彼の後を追いかけた。ローリーにま孫がいた、標的はそこへと向かうのだった。・映画おすすめ 感想
無謀だった。ハロウィンシリーズの最初が一作目の続編である本作というのは。だが引き込まれる面白さはある。関係性をしっかり把握してから、見るのが一番ではある。ジェイソンやフレディーと違い地味ではある。しかしそこが素晴らしくリアルで恐ろしい映画である。これはシリーズコンプリートしなければなるまい。監督 デヴィッド・ゴードン・グリーン脚本 デヴィッド・ゴードン・グリーンダニー・マクブライド原作 ジョン・カーペンター(キャラクター創作)デブラ・ヒル(キャラクター創作)製作 ジェイソン・ブラムビル・ブロック出演者ジェイミー・リー・カーティスジュディ・グリア音楽 ジョン・カーペンター
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子供たちの逆襲
「ゾンビスクール」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ニューヨークに一度は出て教師をしながら作家になろうと思った男は、夢破れ、田舎に帰る。
親の家で暮らし、作家になるために小説を書く日々。
そんな彼が臨時で母校の教師を務めることとなった初日。
元のクラスメイトが先生になっていたことを知り、うれしくなる。
しかし初日の初授業で生徒がかみつく事件が起こる。
喧嘩だと放っておいた教師たちだったが、校庭でウィルスがあっという間に広がり、子供たちはゾンビに変化。
教師たちを襲い始めたのであった。
・映画おすすめ 感想
ゾンビものなあのでグロテスクなシーンはあるものの、基本的にはコメディ映画である。
子供のウィルス感染に気付かない、個性的な教師たち。
奇妙な才能のある教師、被害妄想のある教師、体育会系を絵にかいたような教師。
そういった人々が生き残り、ゾンビになった子供から逃げる。
子供はただでさえすばしっこいのに、ゾンビになる。
これはもはや悪夢でしかないだろう。
ゾンビ映画のたぐいでも面白い分類に入る映画である。
監督 ジョナサン・マイロット
キャリー・マーニオン
脚本 リー・ワネル
イアン・ブレナン(英語版)
原案 イアン・ブレナン
リー・ワネル
ジョシュ・C・ウォーラー
出演者 イライジャ・ウッド
レイン・ウィルソン
アリソン・ピル
ジャック・マクブレイヤー(英語版)
リー・ワネル
ナシム・ペドラド
ホルヘ・ガルシア
音楽 クレング(英語版)
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その夜、何が起こったのか
「クライマックス」
評価:★4,5
・映画おすすめ 物語
廃棄に集まった22人のダンサーたち。
パーティーはダンサーたちの乗りのいいダンスから始まる。
知り合い、初対面、兄弟、ゲイ、レズビアン。
あらゆる人種が集まる中、次第にパーティーの参加者たちは気分が悪いと言い出す。
誰かが飲み物に薬物を混入させたのだ。
次第に楽しいパーティーは、誰かを責め、暴力、セックスと狂い始める。
・映画おすすめ 感想
この映画はジャンルとしてはホラーに属している。
人が狂っていく描写が描かれているからだ。
個人的にはホラーというより、監督の思想を入れたカルト映画に見えた。
ダンサーたちが狂っていくシーンは、体がねじれ、すごい動きをしながら踊りで狂いを表現している。
そこは凄まじい見ごたえがある。
インディー映画なので、好みがきっと激しい映画だが、個人的には好きな映画であった。
監督 ギャスパー・ノエ
脚本 ギャスパー・ノエ
製作 エドワール・ヴァイル
リシャール・グランピエール
ヴァンサン・マラヴァル(フランス語版)
ブラヒム・シウア
出演者 ソフィア・ブテラ キディ・スマイル
ローマン・ギレルミック
ソウヘイラ・ヤケブ
クロード・ガジャン・マウル
ジゼル・パーマー
テイラー・カッスル
テア・カーラ・ショット
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貞子の呪いはまだ終わっていなかった
「貞子3D2」
評価:3,7
・映画おすすめ 物語
前作で呪いの動画事件が発生してから、孝則の茜の間に子供ができていた。しかし茜は娘の凪をうんでからすぐに死んでしまう。凪は孝則の妹に預けられ、五歳となっていた。だが親がいないこと、不気味な雰囲気があることから幼稚園では軽いいじめを受けていた。そんな凪は不気味な絵を書き、それが予言となって的中していた。再び呪いの動画が溢れ出し、凪はそれを予言していたのであった。そしてこの事件にはやはり貞子が関係していた。・映画おすすめ 感想
前作で貞子がモンスター化されてしまい、一作目のリングから見てきたファンとしては少し残念だった。本作では逆に貞子の影は見えるが、貞子がなかなか出てこない。続編を作る難しさというのがこのシリーズからはひしひしと感じられる。今もまだ、貞子を映画化しているのだが、やはり一作目の衝撃を超える作品に管理人は出会えていない。監督 英勉脚本 保坂大輔杉原憲明原作 鈴木光司出演者 瀧本美織音楽 川井憲次主題歌 東方神起「SCREAM」撮影 藤本信成 -
ジェイソンが現代に蘇る
「13日の金曜日 2009」
評価:3,8
・映画おすすめ 物語
1980年代に陰惨な事件によって閉鎖されたクリスタルキャンプ場に若者グループが全員、行方不明になる。その中の女性の兄クレイは、妹を探してクリスタルキャンプ場の周囲を探していた。そこで金持ちの若者グループと出会う、クレイは妹のチラシを配っている最中、金持ちグループと再開し、その中の優しい女性と妹を探しに、キャンプ場へ向かう。しかしジェイソンの殺戮はその時、すでに始まっていた。・映画おすすめ 感想
やはりリブートというのは本家をなかなか凌駕できないものなのかもしれない。本作も現代風にアレンジし、流血は本家より抑え、流血に頼らない恐怖を描いてはいるが、かえってそれが微妙な感じになっている。いっそ振り切って、流血だらけにした方が良かったような気がする。しかしこの手の映画にありがちな、イチャイチャしているカップルから殺される、というのは健在。そこは面白く、思わず笑ってしまった。コメディとホラーは紙一重。そんなシーンも登場するので、そのへんは笑ってしまう。監督 マーカス・ニスペル[1]脚本 ダミアン・シャノンマーク・スウィフト製作 マイケル・ベイアンドリュー・フォームブラッド・フラーショーン・S・カニンガム製作総指揮 ブライアン・ウィッテンウォルター・ハマダガイ・ストーデル音楽 スティーヴ・ジャブロンスキー
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死ぬことのない永遠の殺し屋
「13日の金曜日6 ジェイソンは生きていた」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
全前作の完結編でジェイソンと初めて対峙したトミーは、何度もジェイソンを殺したはずなのに、その恐怖が逃げられずにいた。そしてついに墓場までやってきては、ジェイソンの遺体を火炙りにする計画をたてる。友達とジェイソンの墓にやってきたトミーは、墓を掘り起こし、棺桶を開ける。するとそこには腐ったジェイソンの遺体が安置されていた。過去の憎しみから、鉄の棒でジェイソンの体を突き刺すトミー。その時だった。稲妻が何度も鉄の棒に落ち、ジェイソンはフランケンシュタインの怪物のように復活してしまったのだった。ここから再び、惨劇の幕が上がる。・映画おすすめ 感想
ジェイソンシリーズは未だに作られる永遠のホラーキャラクターであり、その生体は、もはや人間ではなくなっている。最初は母親に殺害を支持される男だった人間が、次第に人間性をなくし、最終的には人間ではなくなる。今回のパート6はシリーズの中盤であり、ここからますます人間でなくなっていくジェイソンを見るのも面白いと思う。ホラーとコメディは紙一重というが、今回もその部分は出ている。人によっては笑ってしまうかもしれないが、ホラーとして十分に楽しめる映画になっている。監督 トム・マクローリン脚本 トム・マクローリン製作ドン・ビーンズ音楽 ハリー・マンフレディーニ
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恨みは死んでも残るもの
「東海道四谷怪談 1959年」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
伊右衛門はしがない浪人だった。
そんな彼がお岩という娘に恋をする。
しかしお岩の父親は伊右衛門を気に入らず、口論になった末、伊右衛門は父親を切り殺してしまう。
そしてお岩と恋仲になるのであった。
ところが伊右衛門は士官とため別の女と婚姻の約束をしてしまい、お岩が邪魔になる。
そこで毒をもり醜い姿にしてから殺すという残酷な方法をとり、お岩亡き後、祝言が執り行われた。
ところがそのころから、寝所に蛇が出たり、お岩の姿が見えたりするようになるのであった。
・映画おすすめ 感想
日本人なら誰もが知っているお岩さんのお話である。
実はこの話、赤穂浪士外伝の1つであることを知っているであろうか。
のちに深作欣二監督が映画化した時には、討ち入りシーンまで入れるほど、近い関係にある。
本作はそれよりも古い作品になるが、ホラーテイストが素晴らしく、蛇の使い方がうまい。
またお岩さんのただれた顔がリアルで不気味であり、特殊メイクがよくできている。
お岩さんに取りつかれ、狂っていく伊右衛門の姿が見事に描かれれている作品である。
監督 中川信夫脚本 大貫正義石川義寛原作 鶴屋南北製作 大蔵貢出演者天知茂若杉嘉津子江見俊太郎 -
呪いを追いかければ、どこまで繋がっていくのだろう
「残穢 住んではいけない部屋」
評価:★3.9
・映画おすすめ 物語
主人公の小説家は、読者からの心霊体験を受け付けて、それを元に短編のホラー小説を書いていた。そんな彼女の元に、ある大学生から奇妙な現象が部屋で起こると手紙がやってくる。それは部屋の和室の畳をする音が聞こえるというのだ。さらに着物の帯が見えたといい、その部屋で首吊した和服の人物がいるのではないかと推測する。しかし大学生が不動産屋に確認しても、そういった事件も事故も起こってはいないときっぱり言われてしまい、何が原因なのかを小説家は確かめることにした。そこで心霊マニアの同業者に話を持ちかけると、部屋ではなく、土地に何かがあるのではないか、という助言を受け、マンションが建つ前の土地を調べ始めた。するとそこから次第に闇は深くなり始め、九州の事故へとたどり着くのだった。・映画おすすめ 感想
調べてはいけないこともある。これまで見てきたホラー映画では、部屋でなにかが起こっていた、あるいは地縛霊が存在するなどのことが多かったような気がするが、本作ではそれが通用しない。部屋を調べ、前に建っていた家を調べ、住人を調べ、更に昔にさかのぼり、事件が繋がっていくのが解ってくると、鳥肌がたってくる。更に事件は九州のある呪いの噂へとたどり着いていく。それを竹内結子が淡々と説明するのがまた恐怖でならない。そしてたどり着いた時、呪いはまだまだ奥深く、追っても追ってもきりがないことに気づくのだ。きりがないことを知った時、この映画の本当の恐ろしさをしることになる。調べてはならない、知ってはいけないこともある。監督 中村義洋出演 竹内 結子, 橋本 愛, 坂口 健太郎よかったらポチッと応援してください。
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人は弄ばれただけなのか、それとも人の仕業なのか
「コクソン」
評価:★4,5
・映画おすすめ 物語
土砂降りの雨が降るある日の早朝、小さい町の警察官をやっている主人公のところへ電話が入る。1人の男が老夫婦を殺害したというのだ。妻と母親、小学生の娘がいる男は、朝食を食べながらその話をしたあと、仲間の待つ事件現場に急行する。するとそこには白目を剥いて正常とはとうてい思えない状態の男と、惨殺された遺体があった。男になにを聞いても答えず、薬をやっている気配もなく、毒キノコでも食べたのか、と警察官たちは憶測を言う。その直後からある噂が立ち始める。山に住み着いた日本人が呪いをかけたのではないかと。日本人は鬼のようになり、獣を生で食らう、という噂までたっていた。その噂が消えないうちに、次なる事件が起こる。今度は焼死体が発見されるのだった。後輩警察官の弟が神父見習いをやっており、日本語もできるというので、その日本人のところへ向かうが、日本人は居なかった。ただ村人の私物が置かれた祭壇やなにかの儀式を行う部屋がそこにはあった。・映画おすすめ 感想
これは田舎町で起こった、人外の物語。コクソンに明確な答えは示されていない。國村隼演じる日本人がなにものなのか、途中で登場する霊媒師の正体、謎のが登場するが明確な答えはない。この映画は前半はコメディ要素もあり、軽く見られる映画だ。しかし次第に雰囲気が重くなり、謎が濃厚になっていき、最後の結末は謎と悲劇で終わる。これは小さい町を舞台にした神と悪魔の物語、というレビューが多い。個人的にもそういう見方が濃厚なのだが、誰が神で誰が悪魔なのか。答えは見た人それぞれがきっと判断することになるのだろう。監督 : ナ・ホンジン
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細菌に抵抗力のない子供が行われる治療とは
「イーライ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
外界の細菌に免疫力がない1人の少年イーライ。彼の両親はどんな医者に診せても息子の病気が治らないことに悩まされていた。だがある時、高額で確実にイーライみたいな子供を治してきた医者を発見し、その診療所を訪れる。そこは見た目が古い館で、内部は滅菌室なっており、防護服を着なくても住むことが出来た。そこでイーライは治療を受けるのだが、館に次々と見えるはずのない人影や、幽霊を見始める。医師は治療薬のせいで幻覚をみているというのだが、それは日に日に彼の周りに集まってきた。それと同時に医師がこれまで治療をしてきた子供たちが、屋敷から出ていった記録がないことを1人で調べ上げる。医師は何を隠しているのか。幽霊たちの目的はなんなのか?・映画おすすめ 感想
終わり方がとにかく好き。始まりはありふれた幽霊もの、悪霊ものだと思い、流れとしても医師がなにかの実験をしているように見えた。物語も予想通りに運んでいき、当たり前のホラーと思っていた。しかし物語中盤に登場する少女の正体を推測しながら見ていくのだが、終盤にかけて自分の思った方向とはことなく方向へ向かうのが、楽しい映画であった。そして個人的に好みの終わり方をしたのが、素晴らしかった。監督キアラン・フォイ脚本デイビット・チャーチリロイアン・ゴールドバーグリチャード・ナイン出演者 -
永遠に増築を運命づけられた屋敷
「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」
評価:4,1
・映画おすすめ 物語
精神科医ブライスはアヘンにおぼれていた。それは妻が自殺をして、自らの傷を負ったトラウマからだった。そんな彼の元に銃器メーカーウィンチェスター社から依頼が舞い込む。筆頭株主であるサラ・ウィンチェスターの精神鑑定についてであった。彼女はウィンチェスター社の銃で亡くなった多くの亡霊を救うため、自らの屋敷を24時間、365日増築させていた。部屋数は500を超え、これを異常だと考えた重役たちが、異常性を精神科医の書面で認めさせ、株を奪いたがっていた。そこでブライスはウィンチェスターハウスへ宿泊することとなった。妻が自殺をし、自分も傷を受けたウィンチェスターライフルを作っている会社の創始者の屋敷に。そして彼はすぐに気づく。屋敷に自分家とそっくりのガーデニングルームがあることに。
・映画おすすめ 感想観光名所だと思っていたが勘違いだった。このウィンチェスターハウスは、テレビのバラエティ番組などで、特集されることが多く、入り組んだ廊下、行き止まりの階段などは有名である。しかしこの映画はそうした観光名所としてのウィンチェスターハウスの見方を一変させられる。そもそも多くの怨念を慰めるために作られた屋敷なのだから、心霊スポットであり、本来ならば安易に立ち寄ってはいけない場所なのだ。本作を見ればよく分かる。ウィンチェスターは西部を制した銃とまで言われるほど、性能がよく多くの命を奪ってきた。それほどの怨念が集まる場所なのだから、本来、人が近づいてはいけないものだと個人的には考える。映画の出来も素晴らしく、多くの怨念に屋敷は渦巻いているのがわかる。この屋敷が実在するのだから、本当にこの映画はフィクションとしては観られない部分もあるように思えた。出演者:ヘレン・ミレン 、 ジェイソン・クラーク 、 サラ・スヌーク 、 エイモン・ファーレン 、 フィン・シクルーナ=オプレイ監督: ピーター・スピエリッグ 、 ピーター・スピエリッグ/マイケル・スピエリッグ 、 マイケル・スピエリッグ製作総指揮:ベネディクト・カーヴァー 、 ダニエル・ダイアモンド 、 トビン・アームブラスト 、 マイケル・バートン[製作]脚本:トム・ヴォーン 、 ピーター・スピエリッグ 、 マイケル・スピエリッグ -
今、最後の戦いが始まる
「オーメン 最後の闘争」
評価:4,0
・映画おすすめ 物語
ソーン財閥の後継者がダミアン1人となった状態で、彼は着実に大人になり、立派な青年へと成長した。その権力は大統領に意見できるほどに大きくなり、父と同じイギリス大使に自ら就任する。イギリスで待っていたのは、美しい新聞記者であり、彼は彼女に惹かれていく。そんな中、二千年に一度、3つの星が重なる日が訪れ、その日に生まれた子供がキリストの生まれ変わりだとダミアンの命を狙う人々は騒ぎ、ダミアン自身もそれに気づいていた。彼は自らの力で掌握した信徒たちにナザレの生まれ変わりを殺せ、と命じる。するとイギリス各地で同じ誕生日の乳飲み子たちが事故死、あるいは殺害される事件が多発した。ダミアンは自らの部下の子供までも殺させ、悪魔の子供として生まれた自らの宿命を果たそうとしていた。しかしダミアンの命を狙う者たちは、次々に聖なる短剣で彼の暗殺を計るのだった。こうして最後の戦いは激しさを増していく。
・映画おすすめ 感想ダミアンシリーズの完結となる本作は、これまでの2作以上に宗教色が強く、ダミアンは反キリストとして大いにその力を振るう。本作は無宗教の日本人にとって、ダミアンを動見るかによって、感想が違ってくると思われる。ダミアンを作品の主人公として勝利を望むのか、悪魔の子供として敵視するのかで見方が違う。個人的には本作が公開された時、劇場で堂々と反キリストをうたうダミアンに対して、キリスト団体は抗議しなかったのかというのが気になっている。映像的には、印象的なラストを迎えるので、シリーズ通しての完結としては見事だと思った。オーメンを意識した作品が後に多く制作されるが、やはり原点を超えることは難しいと思われる。監督グラハム・ベイカー脚本アンドリュー・バーキン出演者 -
悪魔の子は自らのさだめを受け入れる
「オーメン2 ダミアン」
評価:3,4
・映画おすすめ 物語
ダミアン・ソーンは実の父に短剣で刺されるところを、警察官に助けられた。しかし両親を失ったダミアンは叔父のソーン財閥会長の家に引き取られ、育てられ、思春期を向かえた。一緒に育った従兄弟とともに軍の宿舎に入り、厳しいと名高い教官の下で学ぶことになる。だが教官は、ダミアンに自分のさだめを知るように促すのであった。そんな中、ダミアンの危険性を最初から感じていた叔母がなくなり、ソーン家の周りで次々と死がまとわりついてくるようになる。やがて自らのさだめを知ったダミアン。そしてダミアンが悪魔の子であると否定していた叔父も、ついにはダミアンが悪魔の子である証拠を発見するのであった。・映画おすすめ 感想
前作の衝撃的な幕引きから続編が制作されたのが本作である。本作では経済関係の話しや軍学校の話しなど、前作では観られなかった方向に物語が進む。さらに思春期になったダミアンの苦悩も描かれる。しかし悪魔の子であることを受け入れ悲劇の結末へと向かっていく。本作は前作同様、宗教色が強いので、日本人には好みが分かれる作品になっているが、面白いのは間違いない。監督ドン・テイラー脚本スタンリー・マンマイク・ホッジス出演者ウィリアム・ホールデン、リー・グラント、ジョナサン・スコット・テイラー、ロバート・フォックスワース、レオ・マッカーンニコラス・プライアー、ランス・ヘンリクセン、エリザベス・シェパード -
神父から授かった子供は何者なのか
「オーメン」
評価:4,3
・映画おすすめ 物語
子供が生まれたと連絡をもらい急ぎカトリック病院へ向かった主人公は、そこで子供の死を知らされる。そこへ神父がやってきて、同じ日に生まれた孤児がいるので、引き取って育ててはどうか、と進められる。最初は断ったが、結局引取、妻は内緒で実子だと偽った。ダミアンと名付けられたその子は、イギリス大使となった父と母のもとで健やかに育った。しかしある日の誕生会、メイドがダミアンのためだ、といい屋敷の屋根から飛び降り、首吊り自殺をしてしまう。そこから何かが変わり始めていく。主人公のところには謎の神父が現れ、ダミアンは悪魔の子供だと言い始める。その言葉通りに、ダミアンの周囲では奇っ怪な事件ばかり起こり始めていた。そんな時、1人のメイドが現れダミアンの世話係となる。それにあわせ、メイドたちは全員屋敷から出ていってしまうという出来事が起こる。メイドは犬を飼い、まるでダミアンの護衛のようにしていた。そしてある記者から持ちかけられた話しから、ダミアンの出生の秘密へとつながっていく。・映画おすすめ 感想
悪魔を題材にした映画はあるが、おそらくオーメンがそのはしりではないかと思う。エクソシスト、エンゼルハート、コンスタンティンなど数えたらきりがない悪魔系映画。その中でも子供が悪魔の子供というショッキングな設定と、父親がそれに苦悩する姿、周囲で起こる残忍な事件。こうした要素が、ヒットへ繋がり、続編が作られる人気作になったのだろう。本作は音楽といい、子供の視線の描きからといい、見事だと思った。ホラー映画でありながら、見えない悪魔を感じさせる。そこが素晴らしい映画である。監督リチャード・ドナー脚本デヴィッド・セルツァー出演者グレゴリー・ペック、リー・レミック、デヴィッド・ワーナー、ハーヴェイ・スティーヴンス -
戦争はまだ終わっていない
「グリーン・ヘル」
評価:4,1
・映画おすすめ 物語
セルビア人の主人公はドイツ人の彼氏と親族の葬儀の帰り道、森で車が故障してしまう。その森はボスニア紛争で大量の地雷が埋められた森だった。彼が愛犬を探しに森へ入ると、彼女の前に2人の男が現れる。彼らはボスニア人。紛争で戦った相手の民族である。その怪しさに彼女は思わず逃げ出すが、地雷を踏んでしまう。そこへ男の1人が覆いかぶさってきて、彼女を陵辱する。しかし目覚めると、ドイツ人の彼が戻ってきており、地雷を踏んだのは犬で、彼女はかろうじて負傷だけで免れていた。あれは夢だったのか?怪我を治療するため、2人の男がねぐらにしている洞窟へ向かうと、そこで男たちに銃殺サれてしまう。だがまた次の瞬間、目覚めると彼女は洞窟の中で横になっていた。彼女は現実を見ているのか、それとも夢の中をさまよっているのか。・映画おすすめ 感想
この映画を見る前に知識として入れて置かなければならないことがいくつかある。・ボスニア紛争の背景・ボスニア紛争は3つの民族が争っていた・20年近く互いの民族を憎み合っていたこれらのポイントが解っていなければ、物語についていけない。主人公もまた、戦争のトラウマを抱えているので、それが夢として現れているのか、それとも現実に起こっていることなのか。この映画はそこが難しいところである。結末も見る人によって分かれる映画だ。終わらない戦禍の中を主人公が生きているように、きっと同じように生きている人々がまだまだいるのだと感じさせる、戦争映画のようなホラー映画であった。監督イエイヨー・ヘレーロ脚本イエイヨー・ヘレーロ出演者アルマ・テルジック、オーガスト・ウィトゲンシュタイン、エラ・ジャズ
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神に背いたのか、盲信しすぎたのか
「ウィッチ」
評価:3.8
・映画おすすめ 物語
一家は裁判にかけられていた。父親、母親、主人公、長男、双子、乳飲み子。村の方針に逆らってまで神を信じた父は、村の裁判官たちに村を追放されてしまう。財産をなくした彼ら一家は、ある森の手前で家を作り、とうもろこしを植えた。しかしとうもろこしは不作で、ヤギの乳と卵が主な食料源だった。そんな一家の乳は、母が大切にしている杯をインディアンに売り、獣の罠を買っていた。それで獣を捕まえ、冬をこそうとした。その矢先、乳飲み子をあやしていた主人公の前から突然、乳飲み子が消えてしまう。森を捜索したが見当たらず、狼のせいだ、と乳は断言したが、彼女は赤いローブの女を見ていた。乳飲み子を失ってから母は主人公に厳しく当たるようになる。その頃から不可思議なことが次々起きていた。末の双子は不気味な歌を歌い、黒ヤギをからかい、卵は雄鶏が居ないはずが、中身が半分できていた。やがて一家の中に不和が広がっていく。・映画おすすめ 感想
ウィッチと聞きホラー映画であるから、てっきり魔女が一家を襲う物語かと思っていた。確かに映画の作り、枠組みは魔女の驚異に襲われる一家を描いている。しかし魔女が登場するのは数カットだけで、魔女がなにか危害を加えるという描写はない。まるでなにかの魔法か呪いにかけられたように、一家が破滅していく様子を、丁寧に描いている。この映画のラストでようやく、ウィッチの意味が理解できた時、なるほど、と思わずうなずいてしまった。淡々と冷静に進む映画なので、刺激という場面はあまり存在しないが、この映画の底に流れる恐怖は、間違いなく魔女の仕業なのは言うまでもない。監督ロバート・エガース脚本ロバート・エガース出演者アニャ・テイラー=ジョイ、ラルフ・アイネソン、ケイト・ディッキー、ハーヴェイ・スクリームショー、ジュリアン・リッチングスエリー・グレインジャー、サラ・スティーヴンス、ワッハーブ・チョウドリー
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