映画おすすめ「リリーのすべて」|映画レビューズ
忍者ブログ

映画レビューズ

年間500本の映画を観るオタクの映画レビューを見ていってください。 最新作から、ジャンルを問わずレビューしています。 気になる映画の参考に、観た映画の他人の意見が見たい人。アクセスしてくれると嬉しいです。 よろしければ遊びに来てくださいね(*^o^*)

映画おすすめ「リリーのすべて」

「リリーのすべて」

dTVで観ました
注意:ネタバレ、長文「リリーのすべて」の画像検索結果
2015年、イギリス、アメリカ、ドイツの合作映画である。
実在の人物リリー・エルベ(アイナー・ヴィーグナー)の日記をモデルに制作された伝記映画である。
アイナーとゲルダの結婚6年目の夫婦は、仲がよく、子供を欲しがっていた。しかしなかなか子供が出来ずにいた。
2人は画家でアイナーは常に故郷の湿地帯の風景がばかり描き、評価されていた。
一方のゲルダは人物がばかり書いていたが、これと言った飛び抜けた絵が書けず、画商からも絵のモデルを変えるべきだと言われてしまう。
そんな時、モデルの女性が間に合わず、とっさにアイナーにストッキングと女性ものの靴をはかせ、脚だけのモデルになってもらうことにしたゲルダ。この時、アイナーの中に眠っていた何かが目覚めてしまう。
ダンスパーティに行く日、アイナーはそういった場所を好まないことを分かっていたゲルダは、女装してパーティに行くことを計画、夫婦は喜んでゲーム感覚で女装を始めるのだった。
パーティの日、アイナーはリリーとしてゲルダと会場に向かうと、そこで1人の男性と出会いキスをされてしまう。これが完全に彼の中に前からあった女性の部分を呼び起こすのだった。
リリー・エルベ。あえて彼女をそう書いていこう。幼少期から自分はどこか違うと感じながらも、男として育って、結婚もした。ところが女装することで、本来の自分を取り戻していく。
実際にリリーは存在していた。世界で初めて性転換手術を行った人物である。
夫の変化にもちろん妻は苦しむ。だが愛するがゆえに、女性であっても愛し続け、支えになっていく。そしてリリーの美しさを絵の中に残そうと努力する。
実際、リリーは睾丸摘出、などの手術の他に女性から提供があった卵巣移植手術も行い、それが不適合で取り出す手術も行うなど、映画以上に苦しい手術を何度も繰り返し、ようやく女性となったのだが、すぐに合併症で亡くなってしまっている。
彼女を支えたのはゲルダであり、彼女の死後もゲルダは旧姓のヴィーグナーの名前で絵を書き続け、そのモデルはリリーだったという。
男が女に、女が男に惹かれるのは当然の摂理だと誰もが知っているし、本能だと思う。
だが今の時代、リリーが亡くなってからどれだけの時間が経過したか分からない時代に、彼女と同じ悩みを抱え、苦しんでいる人々がたくさん居る。それでも性別などにこだわらず、生きている人も多くいる。
昔ほどではないが偏見は未だにある。
人は人。性別とか年齢ではない。その人の魂こそが本当の人格。
リリー、貴女が命がけで行った戦いは、確実に世界に根付いてきている。
未だ偏見はあるが、いつかきっと、肉体と心を一致させるのが当たり前の時代がきっと来る。
この映画は美しく素晴らしいとしか言いようのない映画でした。
「リリーのすべて」の画像検索結果

映画観るなら<U-NEXT> 

PR
          
映画ランキング

コメント

コメントを書く