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映画おすすめ 「39-刑法第三十九条-」

「39-刑法第三十九条-」

 
1999年、日本映画であり刑法第三十九条について触れている、法廷サスペンス映画である。
 
注意:ネタバレ、長文
 
日本の刑法は39条において、心神喪失者を責任無能力として処罰せず、また、心神耗弱者を限定責任能力としてその刑を減軽することを定めている。(Wikipediaより引用)
 
雨の中、精神鑑定の依頼を受けた藤代のところに教え子の小川がやってくる。藤代は小川に今回の精神鑑定に同行するように伝える。
小川は事件の概要資料を読むと、ある夫婦が刺殺された事件のあらましが書かれており、事件現場に落ちていた1人芝居のチケットから、役者をしている柴田が逮捕された。国選弁護人の長村は柴田と対面した際に見せた異常な表情と裁判の初公判の日に口にした異常な言動から、精神鑑定を申請したのであった。
藤代と小川は早速、柴田の精神鑑定を行う。すると柴田が父から虐待を受けていたこと、東京に来てから父親と暮らすまでの3年間、空白の時期があることなどが次第にわかってくる。そしてある時、突然、体を震わせ始めた柴田は表情を一変させると、小川に襲いかかるのだった。柴田はその人格を「かもめ」と呼んでいた。
藤代は柴田が多重人格と鑑定し、裁判で証言をするも、小川は柴田とかもめという人格に違和感を覚え、検察側に敢えて接触すると、独自に柴田のことを調べ始めるのだった。
 
最初、本作は多重人格による精神疾患を理由に減刑される、という意味でのタイトルだと思って映画を観ていた。
 
本作のような題材はどこにでもあり、今では多重人格という言葉も珍しくなく、当時よりは一般的になっている。
 
しかしである。本作の本筋が次第に明らかになるにつれて、タイトルの意味、刑法三十九条をどういった方面から描いた映画なのかがわかるにつれて、本作が持つ力が理解できてきた。
 
この映画は本当に刑法第三十九条が機能しているのか。本当に鑑定というものが正しいのか、それを問いかけてくるような映画である。
 
個人的にも本作には強い思い入れを持って観ていたこともあり、のめり込んで観てしまった。
 
この映画は法律という、指針を問いかける映画ではないのだろうか?

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