映画おすすめ 『イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』|映画レビューズ
忍者ブログ

映画レビューズ

年間500本の映画を観るオタクの映画レビューを見ていってください。 最新作から、ジャンルを問わずレビューしています。 気になる映画の参考に、観た映画の他人の意見が見たい人。アクセスしてくれると嬉しいです。 よろしければ遊びに来てくださいね(*^o^*)

映画おすすめ 『イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』

「イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

 
2014年公開のアメリカ映画であり、実際に第二次世界大戦下で、当時、世界最高の暗号であったエニグマを解読したイギリスの買得チームとそのチームのリーダー・チューリングを描いた、真実を元にした歴史映画である。
 
主演、ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ。
 
注意:ネタバレ、長文
 
1950年、チューリングという大学の教授が家に泥棒が入ったとの通報を受け、駆けつけた警察官たちは、チューリングの言動からなにかあることを疑い、捜査を開始する。チューリングは実は第二次世界大戦の際、ある特殊任務についていた。自ら軍部に売り込み、当時最高の暗号技術で開発されていた、ドイツのエニグマ暗号を自分は解ける、と豪語したのである。そこで軍部は彼を解読チームに加え、MI6も含む合同作戦でエニグマ解読を始めた。だが人力でのエニグマ解読には毎日の暗号解読を行うのに2000万時間かかることになり、チューリングはそれを非効率だと考え、自らをチームのリーダーにすべくMI6に働きかけ、当時のイギリス首相チャーチルを動かし、チューリングはリーダーとなる。そこで開発を開始した解読機とそれに合わせて、クロスワードパズルを雑誌に掲載、それを解読した者に仕事を与えるとして、人材を集めた。そこで知り合ったジョーン・クラークとは特に仲良くなり、人生で初めて女性と意気投合した。だがジョーンは両親を置いておくわけには行かず、田舎に帰ると言い出す。それを止めるために彼はジョーンに結婚を申し込み、2人は婚約するのだった。そして次第にチューリングのマシンは完成に近づくも、あまりの計算量にマシンがついていけず、解読は難航する。さらにチームの中にソ連と通じているスパイの存在も明らかになり、チューリングは追い込まれて行くのだった。
やがて彼はジョーンに告白する。自分は同性愛者だと。当時のイギリスは同性愛を禁じており、彼は罪に問われることになる。しかしジョーンは「それがどうしたの」と彼の同性愛を受け入れる。しかしMI6の行動に不信感を懐き、彼女を守るため、婚約を解消するのだった。
 
本作のメインストーリーはあくまでもドイツの最強暗号エニグマ解読に焦点が当てられているが、チューリングというイギリスが生んだ天才の人間性もしっかりと描かれている。
 
歴史には数多くの天才が居る。レオナルド・ダ・ヴィンチ、アインシュタイン、エジソン、ホーキング、ピカソ。
 
だが歴史に名を残してはならない、特に戦争に関わった天才たちはきっと、天才と賞賛され、時代が違って居たならば幸せになれた人もいたであろう。
 
1950年代にチューリングは同性愛の罪で有罪となり、刑務所に入るかホルモン投与を行われるかの選択を迫られ、チューリングは自分で開発を続けていたチューリングマシンの研究をやめることはできず、ホルモン治療を受けることにした。そのせいで、思考は麻痺し、手足にも支障をきたしていた。それを支えたのは、別の男性と結婚したジョーンであり、ホルモン治療を終え、チューリングが自殺する時まで、親友であり続けたという。
 
チューリングマシンは今のコンピュータの基礎とも言われており、もしかすると時代が違っていたならば、彼は自殺という選択肢を選ばずに生き続けられ、今のコンピュータ技術は更に進化したものになっていたかもしれない。


映画観るなら<U-NEXT> 

PR
          
映画ランキング

コメント

コメントを書く