007ノータイムトゥダイ|映画レビューズ
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007ノータイムトゥダイ

「007ノータイムトゥダイ」

007の新作予告編が解禁されましたね。来年公開の本作、黒人ボンドガールで色々と話題になっていたようですが、予告編では割れた能面が印象的でした。
また前作のスペクターからもボンドの宿敵ブロフェルドも登場するようだが、本作のメインの敵役はラミ・マレックのようで、予告編ではスカイフォールの時のように、ボンドと敵が表裏一体になるようだ。

スペクターがダニエル・クレイグのボンドとして綺麗に終わっていることから、本作の脚本は難しかったと思う。

個人的には無理やり5作目を作らなくても、新しい俳優で新しい物語を始めればよかったような気がする。

また近年囁かれているのは、007というスパイ自体が古くなりつつあることだ。冷戦当時に活躍したであろうスパイを現代に頑張って最適化したところで、結局はどこかに古さが残ってしまう。それを逆手にとり、ダニエル版ではベテランスパイという設定でスカイフォールでも、これまでのスパイ、007シリーズを否定した形になっている。

原作ではボンドは現代になるに連れて年齢を重ねているらしく、この設定に無理がきたらしく、近年の小説では逆に舞台を60年代に戻して、若いボンドの活躍を書いているそうだ。

映画版も歴史物として作り変えていいようにも思える。21世紀に入り、SFが現代化してしまっている時代に、秘密兵器を想像するのはなかなか難しいところがあり、無理やりつくると嘘っぽくなってしまう。

シリーズがスカイフォールで復活したとは言え、まだまだこのシリーズは危機的状況にあり、制作会社の経営面も厳しいらしい。

好きなシリーズであるからこそ、なんとか続けてほしいのだが、無理がにじみ出てきている気がしてならないのだ。

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