映画おすすめ MINAMATA‐ミナマタ‐|映画レビューズ
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映画おすすめ MINAMATA‐ミナマタ‐
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「MINAMATA‐ミナマタ‐」

評価:★5

・映画おすすめ 物語


戦争写真家として世界的に有名なユージンは、ライフ紙に以前は写真が乗せられるほどの写真家であったが、当時はただの酒浸りの男であった。

ある日、彼の元を訪ねてきたアイリーンという女性にもう一度、写真をとってくれないかと頼まれる。

その写真とは、水銀を川に流し続けた工場と、その被害にあった人々の苦しみと、工場と戦う団体の写真であった。

彼は断り、アイリーンに帰るように伝えた。

彼は日本と戦時下に沖縄で、戦争写真を撮影し、日本を今でも苦しみの場としてしかとらえていなかったのである。

アイリーンは帰り際、ある写真の束をユージンに託す。

それを見たユージンは、ライフ社に乗り込み自分の仕事を決めた、と知り合いの社長にすごい剣幕でまくし立て、写真の束を見せた。

ミナマタ。

この名前に覚えのある秘書が、ニューヨークタイムが紙面の片隅で報じていた、と社長にいう。

ユージンを心配する社長だったが、それを説き伏せ、彼は日本の熊本県水俣市に向かうのだった。

そこは静かな町で、猟師の家がほとんどであった。

お世話になる家にも娘がおり、その女の子も脳性麻痺をおっており、ユージンは写真を撮らせてくれないか、というも断られてしまう。

町にきて風景や子供たちの笑顔を取っていた彼に、一人の青年が近づいてくる。

体に麻痺を負いながらもカメラに興味を持った彼に、酔った勢いでカメラをあげてしまう。

それから町中、工場、病院、抗議団体など水俣市で何が起こっているのかを冷静に、カメラのレンズでとらえていくユージン。

工場は15年間も麻痺や障害を人体に与えると、動物実験で把握しながらもひた隠しにしたまま、有毒物質を垂れ流し続けていたのだ。

アイリーンはこれに怒りを感じたが、ユージンは怒りはカメラを通して、冷静さを取り戻せ、という。

ユージンは工場に呼ばれ、ネガを多額の金で買い取る、という社長の言葉にノーと断りの返事を突きつける。

その直後、現像室として使っていた小屋が火事になり、ネガが全部燃えてしまうのだった。

もう終わりだ、とユージンは一度はあきらめるものの、カメラを上げた青年を見ていた彼は、もう一度、この場所で何が起こっているのかを伝えるべく、抗議団体のところへやってきて、皆さんの家族を撮らせてほしい、と頭を下げるのであった。

・映画おすすめ 感想


日本人として恥ずかしい。

水俣病は教科書に載っているから、日本人ならば誰でも言葉は聞いたことがあっただろう。

しかし現場で何が起こっているのか、どんな苦しみがあったのか、知る日本人は少ない。

それをこの映画は、静かな雰囲気でありながらも、圧倒的なリアリティで突き付けてくる。

アメリカ人が日本人の苦しみを代弁してくれたのだ。

逆を言えば、代弁してくれるまで、日本人はこのことを、世界に伝えられずにいたのだ。

世界だけではない、日本の中にも知らない人がいる。

この映画で何があったのか、何が起きていたのか、そして起こり続けているのか。

真実を基にしたこの映画は、水俣病を通して、世界の公害病と戦う人々にエールを送っているのだ。

こんなすごい映画、へたすると10年に一度、会えるか会えないかの、凄まじい映画である。

日本人よ、これは世界が知らせてくれた、公害病の真実だ。


監督 アンドリュー・レヴィタス(英語版)
脚本 デヴィッド・ケスラー
原案 W.ユージン・スミス
        アイリーン M.スミス
写真集『MINAMATA』
製作 ジョニー・デップ
        アンドリュー・レヴィタス
        ビル・ジョンソン
        ガブリエル・タナ
出演者
ジョニー・デップ
真田広之
美波
國村隼
加瀬亮
浅野忠信
岩瀬晶子
ビル・ナイ


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