"ホラー映画"カテゴリーの記事一覧
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毎度様です。
秋のホラー映画特集第一弾。
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第122号「リング」
《概要》
時は1998年。
サッカーフランスワールドカップが開幕したこの年、1つのホラー映画が公開されるや、瞬く間に日本はホラー映画に伝染した。
当時、貞子という怨念が筆者を恐怖に陥れた。
そしてビデオテープが呪いの道具というのが新鮮だった。
また映画も面白い作りになっており、続編になる「らせん」が同時に制作され、同時上映された。こちらは次号で書きますのでよろしくです。
《物語》
テレビ局のディレクターをしている松嶋菜々子演じる浅川玲子
は、夫と離婚後、ひとりで冬息子を育てていた。
ある日、姪の智子が不審な死に方をしたことから、死の真相を探り始める。
すると智子が同級生4人で行った山荘で不思議なビデオを見たことを突き止める。
そこで4人が撮った写真は全員の顔が歪んでいた。そして同級生たちも次々と不審な死をとげていく。
山荘へやってきた浅川は、そこでビデオテープを発見、見てしまう。
その後、呪いが事実だと知った浅川は、真田広之演じる元の夫であり大学教授、超能力者の高山龍司へ助けを求めた。
そんな時、浅川の息子はビデオテープを観てしまい、呪いにかかってしまう。
元の妻と実の子供を救うべく、高山は早速ビデオテープを確認、
浅川からダビングしてもらうと、ビデオテープに写り込んでいた新聞記事から、ある1人の超能力者とその子供の存在を知る。
山村志津子は当時、千里眼で伊豆大島の噴火を予見して、世間から注目されていた。ところがそれをインチキだと認めない者たちを、その娘、貞子が超能力で殺してしまう。
そして貞子の行方を追う浅川と高山は、ある井戸へとたどり着くのだった。
《感想》
筆者のトラウマ映画と言えるリング。この夏にテレビで放映されているのを、10年ぶりになるだろうか、再鑑賞した。
当時と違い、ホラー映画への意識が変化したのだろう、あれだけ恐怖しながら観た映画なのに、今回は冷静に観ることができ、真田広之演じる高山龍司の設定が超能力者であることや、過去でなにが起こったのかを主人公たちが知る場面に超常的な能力が絡んでくるなど、意外とオカルト要素の強い映画だったのが印象的だった。
そして当時にも強く覚えていた、サスペンスタッチなのは、今観ても同じ印象を抱く。これはホラー映画でありながら、山村貞子は何者なのか? 過去に何が起こったのかを追求していく、刑事が犯人の過去を探るような作りになっていることから、ホラー要素が激しい近年の映画よりは、観やすく、興味を引かれるだろう。
そして今や誰もが知っている貞子の登場シーン。あれは日本映画史上に残るメイシーンであり、ホラーの象徴たる貞子を、まさしくホラー女王にのし上げた場面だったと思えた。
サスペンスとしてもホラーとしても観られる映画であることは、凄いことだ。
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毎度様です、ジンでございます。
本日の映画情報、書く!!!は伝説のホラー映画、双璧の1つ。ここからスプラッタームーブメントが始まった!
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第97号「死霊のはらわた」
前号で「悪魔のいけにえ」について書いた。
そして今日はホラー映画の双璧の1つこちらの「死霊のはらわた」であります。
現在は「スパイダーマン」3部作で世界的に有名な、サム・ライミ監督が、監督デビュー作として完成させたのが、この「死霊のはらわた」だ。
本人曰く、学生気分で作った、と言っている通り、予算がないのは、最初のカットからすぐに分かる。
画面サイズが6:4で、DVDの画質も家庭用の機材で撮影されたようである。
ところがこの映画が現代に至るまで語り継がれるだけの理由は、確実にそこにあった。
物語はアッシュという青年を軸に展開されていく。
彼を含む5人の仲間は、休暇を山小屋で過ごそうとやってくる。
するとそこには地下室があり、録音テープが置かれていた。
夜、それを聞いていた5人は、それが山小屋の元の持ち主が残したものだった。
内容によると、妻が悪霊に取り憑かれたという。
そのきっかけは古文書にあった呪いの言葉だったというのだ。
その部分を再生して、楽しんでいた5人。
そんな中、アッシュの姉が森で木々に襲われた。
そして悪霊が彼女に取り憑き、死闘が始まるのである。
当時、スプラッターブームをおこし、現在のスプラッターの基礎となった映画は、学生気分で制作したにしては出来がよい。
悪霊の取り憑かれた姉を地下室に閉じ込めるのだが、その隙間から除き見る悪霊のおぞましさと、追い込まれていく青年。
最後には目をそむける血しぶきと、君の悪い演出。
スパイダーマンの監督とは思えないほどだが、これがサム・ライミ監督なのだ。
スパイダーマンまでサム・ライミ監督は、カルト映画の監督だったのだから。
これは今見ても、すごいですよ!
監 督:サム・ライミ
脚 本:サム・ライミ
制 作:ロバート・タパート
キャスト:ブルース・キャンベル
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この映画をきっかけに、ブルース・キャンベルは大スターの仲間入り。
未だに死霊のはらわたのドラマに出演中。
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毎度様です、ジンでございます。
本日の映画情報、書く!!!は、伝説のホラー映画。
ニューヨーク近代美術館に保管されるほどの芸術性!
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第96号「悪魔のいけにえ」
奇跡の映画。
この映画はまさしくホラー映画であり、奇跡の映画と呼んでも過言ではないホラー映画だ。
公開は1974年のこと。公開されるなり、実際の猟奇事件エド・ゲイン事件と重なり、話題となった。
日本で公開されたのは翌年のことなのだが、話題にもならず、ひっそりと公開されている。
これは後のレキシから見ると驚くべきことだ。現代に至るまで語られる伝説を、日本はノーマークだったのだから。
物語はサリー、ジェリー、フランクリン、カーク、パムの5人は、夏のある日、自らが暮らした故郷のテキサスへ、バン1台で帰郷する。
しかしそこでは墓荒らしが行われ、ラジオニュースとなっていた。
墓荒らしは遺体をオブジェとして飾る猟奇的なものである。
5人はそんな町であるヒッチハイカーを拾う。
明らかにおかしなその男は、ナイフで自傷行為を行ったあと、バンの中で暴れ、5人はその男を放り出すのであった。
その後、ガソリンスタンドによるも、ガソリンがないと言われ、昔の家、今は廃墟と化した屋敷へと向う。
古い屋敷の横に立つ民家を発見し、そこでガソリンをもらえないかと訪ねたところから、物語は狂い始める、
人の革をかぶった大男は、次々と若者たちを殺害していく。
さらには狂ったヒッチハイカー、ガソリンスタンドの親父もレザーフェイスの家族であり、2階にはミイラ化した女性の遺体と生きているかすら分からない老人が座ってた。
そして恐怖の食卓にヒロイン、サリーは招かれる。
あまりの残虐ぶりから、全米は学校で見ないように促され、ヨーロッパの一部の国でも、上映禁止となった。
しかしそのリアルな描写と出来の良さから、フォロワーは数しれず、今ではその芸術性の高さらからマスターフィルムは、ニューヨーク近代美術館に保管されている。
けれどもこれは監督、トビー・フーパーの意図ではない。
その荒々しい画質が恐怖を煽る演出となっているが、実際は低予算で制作されたため、16ミリフィルムしか使えず、それをスクリーンサイズに伸ばしたことで、画質が荒くなったのだ。
しかしこの映画を鑑賞を終えての感想は、幽霊、悪霊というホラーの要素は微塵もないのだが、これまでのホラー映画とは違う怖さがあった。
狂った人間の怖さ。そしてタガが外れた人間は、きっとこうなるのだ、という不思議なリアル感。
1つ革を剥けば、人間はきっとこういう異常性を持つのだろう。
とにかく何かリアルな怖さがある映画だった。
今も影響力のある、奇跡の映画。
ちなみになぜ奇跡かというと、トビー・フーパーの次作「悪魔の沼」を調べていただければ分かると思います。
この映画はトビー・フーパーにとっての奇跡。
監 督:トビー・フーパー
脚 本:トビー・フーパー
制 作:トビー・フーパー
キャスト:マリリン・バーンズ
ガンナー・ハンセン
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末っ子・レザーフェイス
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レザーフェイスの兄?
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人を料理するコック、長男?
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この屋敷の主。生きてる?
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毎度様です、ジンでございます。
本日の映画ブログは、夏の終りのホラー映画であります!
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第88号「インシディアス」
あの有名なホラー映画[ソウ]でコンビを組んだ監督ジェームズ・ワンと脚本家リー・ワネルが再び協力し、こちらもホラー映画である[パラノーマル・アクティビティ]のオーレン・ペリが制作した、最強のホラー映画と言っても過言ではない映画だ。
物語は、新居に引っ越してきたランバート家。
楽しく新居の片付けをしていた。けれども妻のルネは家の中に誰かの気配を感じたり、片付けた本が散乱しているなど、不可思議な感覚に囚われていた。
そんな中、屋根裏部屋にいた長男のダルトンが梯子から落下、頭を強打してしまう。
心配した両親だったがなんの変化もなく、その日が終わる。
しかし翌朝、ダルトンは眠りから覚めなかった。
病院で検査を受けるもどこにも異常はなく、家へ連れ帰ったダルトンを点滴に繋いだまま、長い看護の日々が始まった。
そしてなにか別の要因でダルトンは昏睡状態なのでは? と考えた夫婦は、夫の母の知り合いという霊媒師を呼んだ。
そこから恐怖の始まりである。
新居に取り憑いた悪霊、誰かに取り憑いた悪霊などの映画はこれまでにも多く、世界中で制作されてきた。
呪いなどの映画はよく日本でもみられるのだが、この映画は一味違う。
まず悪霊の数がこれまでの映画では見られなかった数が出てくる。そして悪魔までもが登場する。
まあ悪魔に関してはアメリカ人の描いた悪魔なので、怖さというより、笑いが出てしまったが。
物語も二転三転して、悪霊の原因を探るサスペンス的な要素も含まれている。
また製作者たちがホラー映画を熟知しているだけあって、音の入れ方、なにか出てくるのではという撮影の仕方など、作品全てに漂う雰囲気が恐ろしい。
コミカルなキャラクターたちも登場するので、ホラーばかりという映画でもない。
世界中で人気となり、続編が現在2本制作された人気と映画だ。
しかし結末は恐ろしくなること間違いなし。
夏も終わりかけではあるが、最後に背筋を寒くして秋を迎えるのも良いかもしれない。
製 作:オーレン・ペリ
監 督:ジェームズ・ワン
脚 本:リー・ワネル
出 演:パトリック・ウィルソン
ローズ・バーン
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毎度様です、ジンでございます。
夏はホラー映画!
ということで、血だらけの夏、血だらけの映画。
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第85号「テキサスチェーンソービギニング」
1974年、公開されるなり世界中に衝撃をあたえたホラー映画「悪魔のいけにえ」。
それを2003年にリブートした「テキサスチェーンソー」。
その前日談となるのが本作のコンセプトだ。
1939年の暑い8月。精肉店で働く女が作業中に産み落とした赤ん坊は、みためが明らかに異形であった。
そして生肉を包む紙にくるまれ、すぐにゴミ箱に捨てられる。
そのゴミ箱を漁っていた女は、その子を拾い、自らの家、ヒューイット家で育てることとした。
6歳で動物を殺すなど残虐性をはっきし始めた少年は、やがてレザーフェイスへと変貌する。
この物語は、ヒューイット家がいかにテキサス大虐殺へと進むかの、前日談が描かれている。
原作となる1974年版「悪魔のいけにえ」は、実際に全米を震撼させた異常犯罪者「エド・ゲイン」をモデルに、レザーフェイスを創作したと度々言われているが、実際は事件とは無関係である。
しかし原作映画から一貫して根底に流れるのは、テキサスの何処かに本当にいるのではないか、というヒューイット家への恐怖心である。
「悪魔のいけにけ」から続くこのシリーズは、レザーフェイスばかりがフューチャーされているが、実際はヒューイット家の異常さを表現した映画となっている。
現にこの「テキサスチェーンソービギニング」に関しては、レザーフェイスよりもむしろ、その周囲の家族、特に叔父にあたるホイト・ヒューイットの異常さが描かれている。
保安官を殺害したことで、偽保安官として振る舞う彼は、次々に人を殺す。容赦はそこにない。
実際の事件、エド・ゲイン事件を彷彿とさせながらも、否定も肯定もしなかった原作からしっかりと遺伝子を受け継いだ、最強のホラー映画の始まりの物語。
ただ残念ながら、近年の映像の美しさが、逆にフィルムが醸し出す荒々しい質感がなく、そこは恐怖が少し半減するかもしれない。
R指定映画であるから、見るのに覚悟が必要だ。
夏のホラーはやっぱり寒くなる。見たくなる。
制 作:マイケル・ベイ、トビー・フーパー
監 督:ジョナサン・リーベスマン
脚 本:ジェルドン・ターナー
音 楽:スティーブ・ジャブロスキー
キャスト:ジョーダナ・ブリュースター
マシュー・ボーマー
テイラー・ハンドリー
ディオラ・ベアード
アンドリュー・ブリニーアスキー
R・リー・アーメイ
※さらに詳しく知りたい方は、こちらをクリック願います。
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悪魔のいけにえ、Wikipedia
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第76号「貞子3D」
あのリングが復活した!
中学生の時に日本中にホラーブームを引き起こし、ハリウッドでリメイクされた「リング」。
シリーズはらせん、ループ、バースディと続き、幕を下ろした。
だが貞子を復活させたものがいる!
主人公・鮎川は高校で教師をやっていた。
その担任を受けもつクラスでは、呪いの動画なるものがはやっていた。
動画の生放送中に自殺した男の動画。
ニコニコ動画ではすぐに削除されたが、ネット上に拡散してしまったのだという。
バカバカしい、と思っていたある日、スマホを没収した生徒が自殺するという事件が起こり、そこから鮎川は、貞子へと近づいていく。
あの頃の衝撃を求めるのなら、肩すかしを食らうだろう。
モンスターパニック映画、というのがこの映画のジャンルだ。
原作は鈴木氏と変わらないのに、どうしてこうなってしまったのか。
ただ3Dブルーレイとしては、日本の映画の中では良く出来ていると思うので、3Dで鑑賞して、楽しんでいただきたい。
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第75「エスター」
3人目の子供を流産してしまった夫婦は、ある日、孤児院で1人の少女と出会う。
少女はどこか大人びていて、孤児院の子どもたちと遊ばず、1人で絵を書いていた。
夫婦は話しているうちに彼女「エスター」を気に入り、家に迎えることを決意する。
迎えたエスターは行儀よく親には素晴らしい女の子であった。
が、なにかがおかしいことに気づいた。
彼女の周りでは常にトラブルが起こるのだ。
そこで母親となったヴェラは、孤児院に彼女の身元を問い合わせる。
しかし事態はすでに遅かった。
エスターは少しずつ本性を表していく。
さあ、エスターは何者のか、ご覧になってください。
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第74「呪怨」
中学生の頃、巷で映画「リング」が流行し、世間はホラーブームとなった。
私も友達数人とリングを一緒に見たが、もはやホラーゲームなど見ないと心に誓った。
その数年後、再びホラーのムーブメントが再来する。
その中心にあったのがこの「呪怨」だ。
当初、オリジナルビデオで制作された本作品は、評判が良く、ついにこうして映画化となった。
しかしあまり評判は良くなかったのだが、DVDセールスで火がつき、ついにはハリウッドでリメイクされるまでになった。
物語は、ある家でDVの末に命を落とした女性と、その母親にあの世へ連れて行かれた少年が、家へ引っ越してくる者たちを次々と呪う話しである。
物語としては、オムニバス形式になっており、奥菜恵さんを中心にしながらも、家と関わった人々が呪われていく様子が描かれている。
正直、あまり怖さを感じなかった。
リングの時と同じく、呪怨もコント、コメディマンガなどでギャグとされてしまい、もはや私の中では恐怖ではないのかもしれない。
ただ、人の怨念の強さ、恐ろしい人の恨みを感じるには十分な映画である。
本当に恐ろしいのは人間なのだから。
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第68号「グロテスク」
またしても過激な映画を発見してしまった。
心臓の弱い方、一般の方、ホラー映画に耐性の無い方、グロテスク表現が苦手な方は絶対に見ないでください。
これは本気の警告です。
物語はある男がカップルを誘拐して、これでもかと拷問を加える、残虐性のある映画である。
グロテスク表現を派手にして、コメディになってしまう映画もあるなかで、この映画は本気で見ていて痛くなる映画です。
しかし根底にはどこまで好きな人のためにできるのか? があるような気がしました。
監督は「白石晃士」氏。口裂け女を現代に蘇らせたホラー映画の名手である。
私が個人的に怖かったのは、拷問を加える犯罪者役の俳優さんがあまりに淡々と普通のことのように拷問をするところである。
大迫茂生さんという方のようで、あまり見たことの無い俳優さんではあるが、この映画を見た人はこの人の顔を二度と忘れることはできないだろう。
もう一度言います。軽い気持ちで見てはいけません。トラウマになりますので。これは冗談ではなく、警告です。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆グロテスク - 作品 - Yahoo!映画
グロテスク (2009年の映画) - Wikipedia
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第66号「インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~」
映画とは自由である。
映画とはあらゆるものを自由に表現して良いフォーマットである。
だからR指定が存在し、年齢制限がもうけられる。
はっきり言おう。この「インプリント~ぼっけぇ、きょうてえ~」は、普通の方、また心臓の弱い方、ホラー映画、グロテスク表現の苦手な方は見てはいけない。
冗談ではありません、本気の警告です。
そもそもこの映画の製作経緯が、アメリカのケーブルテレビが企画した「マスターズ・オブ・ホラー」なる、世界各国のホラー映画監督へオファーして、ケーブルテレビで放映する意図から、各国の映画監督にオファーがあり、アジア圏からは唯一、本作の映画監督「三池崇史」氏が選ばれ、撮影された。
ケーブルテレビが制作費を出資し、英語での撮影とあって、三池監督も力が入り、リミッターを解除したのだろう。表現に妥協と遠慮と配慮は一切ない。
物語はある男が岡場所へやってきて、そこで顔の半分が麻痺した遊女と一夜を過ごす。
そこで語られる彼女の過去のおぞましい体験が物語れる。
貧しい家に生まれた彼女は、父親を病気で亡くし、母親から引き離され、やがて遊女となる。
そこである事件が起こるのだが、そこから物語はおぞましく、映像表現も凄まじくなる。
三池崇史監督は自身が公言するように、暴力描写が自らの表現方法としてる。
過度な表現から依頼したアメリカの最も規制が緩いとされるケーブルテレビですら放送だれず、イギリスの放送局と日本のレイトショーや数えるほどの映画館だけで上映された。
もちろんR18映画となっている。
なんども言いますが、表現に遠慮はなく、ホラー映画好きですらも、引いてしまう表現がありますので、ホラーに耐性の無い方、心臓の弱いかたはけして見ないでください。
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原 作:岩井 志麻子
監 督:三池 崇史
主 演:ビリー・ドガゴ
工藤 夕貴
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第56号「エミリーローズ」
ホラー映画は苦手です。
この映画、ずっと見られずにいたのですが
、とうとう見ました。
あら? 面白いよ!
面白いというのは失礼だが、実話を元にした映画として、迫ってくるものがある。
物語はエミリーという少女が死亡した。検死の結果は自然死ではない。
そこで逮捕されたのは、悪魔祓いをエミリーに施していた神父であった。
主人公はそれを弁護する女性弁護士。
弁護をしながらなにがエミリーに起こったのかを探っていく。
精神、脳的な病気だったのか、それとも本当に悪魔が取り憑いていたのか。
これはそれを裁判で争った、歴史的法定を映画化している。
この映画をみて思ったのは、エミリー役の女優がすごい!
体をこれでもかとねじり、白目を剥き、大口を開けて叫ぶ。
ジェニファー・カーペンター。美人だがこの映画では本当に悪魔に取り憑かれたような演技をしている。
怖がらせるとかではない。真摯に真実を描いたら、たまたま怖くなっただけ。
稲垣吾郎さんがいつか言ってた通りである。
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