"ホラー映画"カテゴリーの記事一覧
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「キャビン」
2012年公開のホラー映画。出演はクリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース。監督は「クローバーフィールド」シリーズのドリュー・ゴダード。ある山小屋にバカンスにやってきた若い男女たち。しかしそこの地下室には謎のガラクタが山積みにされていた。その中から1つの日記を手にした時、ゾンビ一家が蘇る。ここまではただのホラー映画であるが、本作はその冒頭からある組織が一行を監視していた。しかもアメリカのみならず、同じことが世界各国で行われていたのだ。本作の情報を観てから映画を観たのだが、情報を得てから観ても最後のお祭りには興奮する。これがクローバーフィールドの監督が作ったとなると、納得である。最後のお祭り騒ぎは、この監督がよほど世界のモンスターというものに精通していることが伺える。ちなみに「ザ・マミー」を始まりとする古典モンスターをリメイクし、最後に一大モンスターユニバースを作ろうとし、失敗に終わったユニバーサル・スタジオのダーク・ユニバース計画が成功していたのならば、本作の結末を世界規模の壮大なものにしていたのだろうと予想がつく。価格:970円
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「亡霊怪猫屋敷」
1958年、新東宝配給で公開された夏の怪談映画である。物語はある医師が停電の夜、6年前に起こった奇っ怪な出来事を回想する場面から始まり、モノクロで現代編、カラーで江戸時代編が描かれ、江戸時代からの怨念が現代まで続いている、という物語になっている。構造的に回想の6年前、更に怪奇現象が起こる屋敷のことを近くのお寺の和尚に聞くとそこから、江戸時代の物語へ入っていく。このモノクロとカラーの入れ替わりがこの時代にすでにあったとは面白いことで、しかも構造も複雑になっている。物語としては「猫」とあるように猫がキーポイントとして使われていて、猫の目が非常に印象に残る映画造りがされている。価格:8,440円
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「レザーフェイス 悪魔のいけにえ」
2017年公開のスプラッターホラーであり「悪魔のいけにえ」から続く、一連のシリーズ、リブート作品の1つである。物語としては最も作中でインパクトのあるレザーフェイスがどうしてあんな感じになったのか、という彼の少年期、青年期を扱って居るのだが、正直「テキサス・チェーンソー」での設定があまりにインパクトが有り、本作は少し滲んでしまった気がする。ホラー要素、スプラッター要素は強く、いつもながらあの一家の狂いっぷりは見事である。レザーフェイスー悪魔のいけにえ【Blu-ray】 [ スティーヴン・ドーフ ]
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「ザ・マミー/呪われた砂漠の女王」
2017年公開のアクションホラー映画であり「ミイラ再生」の二度目のリブート作品となる。またユニバーサル・スタジオが本作を1作目とした「ダーク・ユニバース」を計画し、古典ホラー映画のリブート作品を随時公開して、1つの大きな共有世界とする計画だったが、現時点では本作しか公開されておらず、計画は頓挫している。古代エジプトのアマネットは、自らが女王になることを望んでいたのだが、第一王子が誕生したことで自らの野望が潰えたことから、神セトに魂を渡し邪神のダガーを手に入れ、自らが女王となる。更に恋人にセトの魂を憑依させようとするが神官たちに気づかれ、生き埋めにされるのだった。そして現代。アマネットの墓が発掘され、その遺体を運び出したニック博士とハルジー博士だったが、飛行機はカラスの大群に襲われ、墜落してしまいハルジーだけが生き延びるのだった。ところがニックは遺体安置室で目覚め、そこから彼は2000年の呪いに巻き込まれ、さらに世界を取り巻く大きな闇の中心となっていく。ダーク・ユニバース第一弾。主演トム・クルーズで大々的に始まった、ユニバーサルが1920年代から続くレトロモンスター映画をリメイクし、モンスターが一同に集まる計画を打ち上げた。本作は「ミイラ再生」の二度目のリブートであり、一度目は「ハムタプトラ」であった。本作はどうしてもハムタプトラと比べられてしまい、主人公が同じ名前であるにも関わらず、キャラクターが違うでの、そこも酷評の一旦になったのかもしれない。本作は興行的にも評論家の評価も低く、ダーク・ユニバースを計画倒れにしてしまった。さっきテレビ放送で視聴した個人的な感想としては、それほど悪くはない。これから始まるであろう壮大な世界への伏線がところどころに観られて、凄くよかった。ただ地味なのは否めなかった。この感覚をどこかで味わったことがあると思っていたら「バットマンvsスーパーマン」を思い出した。あの作品も次作への伏線があまりにも多く、流れが滞っていたとよく言われる。私は今でも好きなヒーロー映画なのだが、本作もそれと似ていて詰め込みすぎ、伏線を張りすぎて、作品の流れが滞ったことが敗因となっていると思われる。しかも110分でこれから始まる物語をすべて匂わせなければならないのだから、そうとう無理があったのだと思う。ここは本作の最後で次の作品への伏線を張ることで、次回へつなげるだけでとどめておけばよかったと思う。「アイアンマン」のように最後だけでよかったのだ。作品全体に伏線を潜ませる必要はない。価格:2,068円
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「悪の教典」
2012年公開のサイコホラーである。主演は伊藤英明、監督、三池崇史の映画である。注意:ネタバレ、長文英語が堪能で端正な顔立ちで、生徒から好かれる聖司。生徒が他の教師から性的な関係を強要されていることを知り、助けてあげる。いじめがあると学校に怒鳴り込んでくる親に誠意ある対応するなど、まさに理想の教師だった。しかし美術教師と男性生徒との関係を知り、脅かしたり、好意を寄せている生徒と関係を持つなど、裏の顔があった。その裏の顔を探ろうとした教師を、首吊りに見せかけて殺害する。同じく探る生徒は拷問の末に殺害されるのだった。肉体関係にあった生徒も、自殺にみせかけ殺した直後、別の生徒が屋上に現れる。その生徒をイレギュラーに殺したことから、文化祭前日の惨劇が幕をあける。本作公開当時、アイドルグループが試写会を行い、号泣する、途中退席して、こういう映画は好きになれない、とコメントを出すなどニュースになったことから話題となった。確かにサイコキラーとして学校で猟銃を使い、自らの生徒を殺すというショッキングな映画ではあれものの、サイコキラーとしての主人公の論理からすると、この映画は当然の行為であり、三池崇史監督が作る映画らしいと個人的には思えた。三池崇史監督独特の、説明不足はあるものの、他の映画から比べれば、分かりやすい映画だ。
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「キャビン」
5人の若者たちがキャンプ場へと向かう。しかしそれはすべて監視されていた。一体誰が、なんの目的で監視していたのか?ここまで壮大な実験をする意味とはなんなのか。最後は怒涛の展開。
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「ミスト」
謎の霧で覆われた街。ショッピングセンターに隠れた男は、子供と一緒に居た。外では謎の生物が徘徊し、人を殺している。やがてセンターの中では派閥ができ、カルト宗教まで生まれ始める。やがて訪れる衝撃のラスト。誰もが辛くなる映画。
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『妖獣都市~香港魔界編~』1992年
香港の巨匠ツイ・ハーク制作による同名小説の部隊を香港とした映画である。魔界の大物役として仲代達矢も出演している。注意:ネタバレ、長文香港の闇ガードをする滝は、相棒のケンと共に仕事をしていた。闇ガードとは、人類誕生以来、常に人間界と平行して存在している魔界。その住人から依頼を受けて人を守る仕事であった。滝とケンは良き相棒で友でもあったが、ケンは人間と魔界人のハーフであることから、闇ガードの隊長から爪弾きにされていた。そんな中、魔界の大物・元大宗が人間界にやってくることになり、2人はその護衛につくことになる。しかしそこには滝を昔助けてくれ、肉体関係を結んな女の姿があった。本作はアニメ映画にもなった妖獣都市の実写映画化であり、原作をオリジナル解釈したストーリーとなっており、ワイヤーアクション、ミニチュアなど特撮映画として出来がいい。また影を操る場面があるのだが、その場面はアニメーションが使われており、当時の香港映画の勢いがわかるできとなっている。仲代達矢もちょい役ではなく、しっかりとした役柄になっており、その堂々とした演技、威圧感は流石といっても過言ではない。
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「ライト/オフ」
ネットで頻繁に宣伝していた時期があったが、この映画の面白いところは、暗闇にしか現れない何者か。電気が点いている時にはなんともない。しかし電気を消すと現れる。これは短編で作られたインディーズ映画だったのだが、アイディアが面白いということで、長編映画に作り直された。ぜひ観たい一作である。
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「吸血鬼ノスフェラトゥ」
1922年公開のドイツ製サイレント映画であり、最初にヴァンパアを扱った映画として知られている。物語は不動産屋で働くフッターは、主の命令によってトランシルヴァニアの貴族が家を買いたいということで、その話し合いのために貴族の邸宅に向かう。だがトランシルヴァニアでは、貴族の家に向かう者を愕然の眼差しで見つめ、宿屋には「ノスフェラトゥについて」という本が置かれていた。血を吸う怪物など居るわけがない、とフッターは貴族の家に向かう。だがそこの主人は夜にしか現れず、自分の首筋に2つの傷跡があることに疑問を抱いたフッターは、ある晩、屋敷の地下室に向かう。そこには棺桶で眠る貴族の姿があった。そのまま気を失ったフッターは、翌朝、棺桶が運ばれていくのを知り、慌てて後を追う。その棺桶が通る道すがらにはペストが流行り、棺桶を乗せた船は全員が死亡する大惨事となった。その頃、フッターを待ちわびる妻は、謎の夢遊病にかかり、あの怪物の夢を見ていた。ヴァンパイア映画は個人的にすごく好きで、思春期からさんざん見てきた。B級のものから、ブラットピット、トム・クルーズ主演の「インタビューイズヴァンパイア」、アクション主体の「ブレイド」「ヴァン・ヘルシング」「アンダーワールド」など、本当に多くを見てきた。その中でもハマー・フィルムの「吸血鬼ドラキュラ」はほんとうに名作で、好きであった。本作はそうしたヴァンパイア映画の元祖であることもあって、吸血鬼はすごくデフォルメされてはいるものの、すべてのヴァンパイアものの基本となっているところが随所にみられ、本当におもしろかった。
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「新感染 ファイナル・エクスプレス」
注意:ネタバレ、長文
2016年の韓国のゾンビパニック映画である。
物語はファンドマネージャーのソグは妻とうまくいかず、別居して娘と母親と暮らしていた。
娘の誕生日、母親のところへ行くことにした。しかし忙しいソグは送っていけないと言いつつ、1人で行かせるわけにはいかず、朝早く列車に乗り母親にあずけてから昼には帰る予定であった。
しかしそれが地獄の幕開けになる。韓国各地で暴動が発生したとニュースと同時に、乗客の1人が暴れだし、乗務員にかじりついた。すると乗務員も暴れだし、乗客に噛み付く。
次第に感染が広がり、列車の中はパニックになっていく。
ソグは娘を守り、生き抜くことができるのか!韓国映画とは、私を泣かせるために作っているのか? と思えるほど最後は感動した。
パニック映画でここまで感動したのは、初めてかもしれない。しかもゾンビ映画で、ここまで泣けるとは思わなかった。
必ずゾンビ映画なのだから、犠牲者が出る。その人たちは、未来に想いを託して死んでいく。その姿がすごく良く、涙が止まらない。
ゾンビ映画でも、ここまで泣けるのは、すごいと思う。
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「パージ 大統領令」The Purge: Election Year
注意:ネタバレ、長文
2016年公開のアメリカ映画である。パージシリーズ3作目である。
物語は資本主義が崩壊した未来のアメリカ。建国の父党の面々により制定されたパージは、年に12時間だけ午後19時から午前7時まですべての犯罪は合法化され、人を殺害しても許され、警察、救急機関、消防期機関が停止することで、福祉の問題などが解消されていた。
しかしパージによる犠牲者が復讐をする。そしてまたその復讐をする。さらには裕福な人々は見世物として人殺しを楽しむ、人殺しトラベラーが押し寄せるなど道徳的におかしくなってきていた。
そんな中、パージ反対を堂々と宣言し、支持をうける議員が現れた。だがこの議員の優勢に、危機感を抱いた建国の父たちは、政治家を守るべきパージ中の特権を排除してまでも、議員を殺そうと企む。
こうして今年のパージが始まるのだった。前作までにまして、グロテスク表現が直接的で、殺人に狂ったシーンが出でくる。
議員を守るというのが本作の主軸ではあるが、アメリカという国の抱える問題が本当に反映されている映画だと思う。
人種差別、貧富の格差、福祉の問題、銃社会の問題など。過度に表現されて入るが、アメリカの問題を凝縮した映画として本当に考えさせられる映画になっている。
もし日本が舞台で自分がパージの中に入ったならば。私はどちら側の立場に立つのだろうか?
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「シャイニング」
注意:ネタバレ、長文
スティーブン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督の名作ホラー映画である。
物語は作家でありながら書けず、臨時教師をしていたジャックは、妻と息子と3人で、山の上にある展望台ホテルの管理人として雇われ、冬の間、施設の管理を泊まり込みで行うことになる。
だが息子のダニーは霊感のような超能力のようなものがたり、ホテルでの恐怖の体験を察知する。
それでもホテルに移った親子。ジャックはそこで新作を書こうとし、妻は新作を望んでいた。しかしジャックはそんな妻に嫌気が差し喧嘩になる。
そんな中で次第に息子のダニーは変調をきたし、ジャックは誰もいないはずのバーでバーテンに酒を振る舞われ、消して近づくなと言われた237号室で、ジャックは裸体の女性とキスをするがそれは腐敗した女性に変貌してしまう。
やがてジャックは壊れていく。この映画、世間ではホラーと呼ばれているし、ホラー映画として制作されたのは確かなのだろうが、ものすごく芸術性が高い映画である。
映像はシンメトリーで統一され、ホテルもどこか美術館に見えるし、音楽も荘厳で、ホラー映画としての恐怖感もありつつ、どこかホテルが異次元に見えるような音楽でもある。
キューブリックの映像美が本当に現れていて、すべてのシーンが計算されているように見えた。
物語的には実はキングとキューブリックは喧嘩になっている。映画は原作とほとんど違うあらすじになっていらところがキングは気に入らず、完成した映画を酷評している。後にドラマを制作する際にキューブリックから批判しないことを条件に版権を受け取り、キングは自ら脚本を書いて、ミニドラマを作った。
2001年宇宙の旅でもクラークと喧嘩したキューブリック。それほど完璧主義であり、個人的には小説というフォーマットから、映画映えする物に作り変えたと思っている。
シャイニングはあらゆる映画監督に影響を及ぼし、それを羅列すると書ききれないほどだという。スターウォーズが間接的にいろんな文化に影響を与えたように、シャイニングもそういう偉大な映画の1つなのだろう。
物語の側面から私としての意見として、これは幽霊に憑依された、ホテルが殺人現場だった。ジャックが凍死した。そう見られるのが一般的なだが、どんなふうにも取れる映画だと思った。
ホテルが呪われた場所にも見えるが、それは主人公一家の勘違いにも見えるし、ジャックは憑依されたように見えるが、仕事で心が病んでいったようにも見える。ダニーは超能力者にも見えるが、統合失調症にもみえら。ジャックは凍死したようにも、狂って死んだようにもみえる。
見方を変えると本当にどんなふうにも見える。これはキューブリックがそうしかけた罠であり、最後の写真1つとっても、様々な解釈ができる。
それだけ偉大であり、見た目だけじゃない映画だと感じた。
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「エンゼルハート」Angel Heart
注意:ネタバレ、長文
1987年のオカルト映画です。原作は悪魔のバイブルとまで言われ、その残忍な内容と性的描写の過激さ、宗教的すぎる内容から非売運動まで起こった「堕ちる天使」物語は1955年のニューヨーク。金に縁のない私立探偵ハリー・エンゼルは、見るからに金持ちの謎の男サイファーから、ジョニーという男の捜索を頼まれる。早速、記者の恋人にジョニーの資料を取り寄せてもらい、ある楽団に居たことを突き止める。更には占い師の女や愛人が居たことを突き止め、アリゾナへと向かう。しかしそこで待ち受けていたのは、ハリーが話を聞く人物が次々と惨殺される事態だった。それでもジョニーという男を追いかけるハリーは、最終的に衝撃的な結末を迎える。「エンド・オブ・デイズ」「エクソシスト」「コンスタンティン」など、悪魔を題材にした映画は数多くあるが、この映画が最もリアルに悪魔を描いているのではないかと思えた。当時、公開後、ミステリー業界に多大なる影響を与え、この映画の落ちに酷似した作品が増えたというが、それは観たら理解できる。俳優陣の側面からみると、主演のミッキー・ロークはこの映画が撮影された時期、最もセクシーな男として観られているほど、旬でありこの映画の最後などは凄まじい演技をしている。また謎の男サイファーはロバート・デ・ニーロが演じ、これもまたはまり役で、最後の笑みなどはすべてが自分の手中で回ったことに満足しているように見えた。
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「オーディション」ネタバレあり
三池崇史監督が2000年に公開した映画である。
まだ今のように世界的にも名前が知られる前の作品であるが、未だに三池崇史監督のナンバーワン作品だという人もおり、海外でも日本ホラーとして評価が高い映画だ。
物語は妻に先立たれた映像制作会社社長が、友達のプロデューサーと映画を作るという名目で嫁探しをする。そこで書類選考から気に入った女性を発見し、実際にオーディションで話してみると、余計に気に入ってしまう。
中年男は自分から彼女に電話をかけ食事をすると、彼女も好印象で相思相愛にみえた2人の関係性だったのだが、旅行へ出かけた先で彼女との性行為へ及ぼうとした矢先、彼女が忽然と姿をけしてしまった。
中年男は友達のプロデューサーから不気味な忠告を受ける。彼女を調べると彼女を知る人物が誰一人として見つからないというのだ。
それでも中年男は彼女を探し求めるのだが、それは地獄の入り口にほかならなかった。
リングなどの日本の幽霊、心霊ホラーとは違う方向で恐怖を示すことが得意に三池崇史監督である。この映画はまさしくその方向性の原点であると思った。
後にアメリカ資本、英語で制作された「ぼっけいきょうてい」ほどではないが、方向性、得体のしれない恐怖は描かれていた。
が、期待したほどの恐怖もなく、特別私としてはそんなに怖いとも不気味とも思わず見られた映画であった。
あるレビューサイトで本当に怖い、という言葉があったので、期待値が上がりすぎたのかもしれない。
でも怖いことに変わりはない。
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本日の映画レビューは、シリーズ第三弾でありながら一連の物語の完結編。
第171号「幽幻道士3」
《幽幻道士3 概要》
1988年に公開されたシリーズ第三弾。しかしながらこの映画にしか出てこないキャラクター、この映画でしか出てこない設定が多くあり、前作までの荒唐無稽さからさらにパワーアップしている。
《幽幻道士3 物語》
前作でスイカ頭を失った一行は、テンテン、金おじいさん、を筆頭に、キョンシー行列を行っていた。
ある日、盗賊に襲われていた富豪兄妹を助けたことから、盗賊に命を狙われることとなったテンテン一行は、盗賊が雇った呪術士モミジと対峙する事になる。
しかしそこを救ってくれたセイテンモンという男性とモミジは恋に落ちた。
しかしテンテンたちを倒したい気持ちが強いモミジは、父である闇の術士ムササビ道士を復活させ、金おじいさんを誘拐、キョンシーとしてしまう。
困ったテンテンたちは、金おじいさんの昔の恋人マーボおばさんのトコロへ助けを求めに行く。
偶然にもセイテンモンはそのマーボの甥であり、その縁からマーボはテンテンたちを助け、金おじいさんを救うことを決意する。
《幽幻道士3 感想》
今回の幽幻道士は、エンターテインメント性が強くなった感じであった。
前作から少し大人になったテンテンを主人公として、金おじいさんの過去が少し明らかになり、これまでにいなかった、明確な敵キャラクターも登場している。
また日本語吹き替えでは、明らかなアドリブがあって、面白く見られた。口が動いてないのに、声優さんが声を当てているのは、笑えた。
映画自体も、最後は力押しというかんはあるものの、大円団というところであろうか。
本日の映画レビューは以上。
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さて、本日の映画レビューは、一大ブームを起こしたシリーズ第二弾。
第170号「幽幻道士2」
《幽幻道士2 概要》
1987年公開された、人気シリーズ第二弾である。
本作品で孤児たちの俳優が変わっているなど微妙な変化はあるものの、基本的には前作の続編にあたる。
《幽幻道士2 物語》
19世紀の中国では、出稼ぎに行って、事故や病気で亡くなった人を、キョンシーとして道士が術を施し、自らの足で故郷は帰らせていた。しかし道士の術が施された札がひとたびはずれれば、キョンシーは凶暴化して人を襲い、襲われた人も生きながらキョンシーへと変貌してしまうのだった。
前作で育ての親である親方がキョンシーとなり、それを金おじいさんとテンテンの活躍で封印した孤児たちは、金おじいさんとテンテンと共に、親方を故郷へ返すべく旅を続けていた。
そんなある日の夜、一行はキョンシーの行列と出会い、そこに現れたベビーキョンシー(術に囚われていない、父親を探し続ける子供のキョンシー)により、行列は乱され、騒ぎのうちに親方の封印が解かれてしまい、親方は逃げ出してしまった。
後を追う一行は、街でキョンシーに襲われた人々と遭遇する。
また西洋からキョンシー研究にやってきた神父一行も巻き込み騒ぎは大きくなる。
そんな中で孤児の1人スイカ頭がキョンシーに噛まれてしまうのだった。
次第にキョンシーとなっていくスイカ頭は、大好きなテンテンのためにある決断をするのだった。
《幽幻道士2 感想》
原作の『霊幻道士』シリーズに明確なつながりがなかったのに対して本作はシリーズを通して話がつながっているから、見やすいかもしれない。
映画のレビューとしては、シリーズの大きな物語の節目であり、主要キャラクターに事件が起こるところなどは、面白かった。
子供と一緒に見ても面白いとは思うが、筆者の知人は子供の頃に見て暗い印象を受けて、トラウマになっていた。それだけ本映画は、明るいだけとも言えないのかもしれない。
またシスターという西洋の女性が出てくるのだが、入浴シーンなど色気のあるシーンがあり、大人が見ても楽しめるかもしれない。
3部作の2作目である本作品は、次への布石になるが、テンテンの可愛さは、是非とも見ていただきたい。
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さて、今日の映画レビューは、キョンシー映画の台湾版として、本家よりも有名となったキョンシー映画。
第169号「幽幻道士」
《幽幻道士 概要》
1986年公開、香港映画「霊幻道士」のブームを受けて台湾で制作された亜流キョンシー映画の代表である。
世にいうテンテンキョンシー映画シリーズの第一作である。《幽幻道士 物語》
舞台は本家と同じ19世紀。出稼ぎ先で事故や病死した遺体をはこぶべく、道士の術で遺体を動かし故郷へ運ぶ仕事があった。
しかし額の札を剥がしたとき、キョンシーとなって死者は蘇る。
旅芸人の師匠は、孤児のチビクロ、スイカ頭、デッパ、チビトラの4人を育て、芸を教えていた。
ある日、キョンシーが死者の行列から離脱、人を襲っていた。
師匠はそんな中で無許可営業の疑いで逮捕され、そこにキョンシーが現れ、師匠は殺されてしまう。
地元の道士、金おじいさんは師匠の遺体を引き取り、孤児4人も引き取った。
そして孫娘のテンテンと4人は友達となる。
しかし管理されていた師匠の遺体がキョンシーとなり、暴れだすのだった。
《幽幻道士 感想》
これまでレビューしてきた「霊幻道士」よりも子供向けに制作されており、本家よりも人気が出た映画シリーズだ。
特にテンテンの可愛さは日本中を虜にした。
ただ筆者は子供の頃に見た記憶があり、面白かった覚えがあったのだが、大人になるとはなんと残酷なことか。
子供向け過ぎて逆にギャグシーンが笑えず、そこまでアクションもなく、本家の劣化版としか思えない。
子供と見るのであればピッタリの映画であろう。
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さて、本日の映画レビューは、あの奇妙な一家が帰ってきた。
今度は兄さんが結婚!
第163号「アダムスファミリー2」
《アダムスファミリー2 概要》
公開は1993年。
前作からわずか2年での続編公開であるから、評判の高さが理解できる。
本作では前作に引き続きキャストが再集結。
フェスター役のクリストファー・ロイドが本作も物語の中心になっている。《アダムスファミリー2 物語》
アダムス・ファミリーにフェスターが帰ってきて、家族全員が揃った矢先、新しく男の子が生まれる。
ウェンズデーとパグズリーはそれをよく思わず、危ない実験や遊びで、ゴメズたちを惑わせていた。
そんな中でフェスターは1人、寂しい思いをしていた。
弟のゴメズ夫婦の寝室を覗いては、自らの愛の相手が現れるのを願っていた。
フェスターは、会社経営などの才があり、資産は莫大であった。
そんな時、子どもたちの様子を見たゴメズは、住み込みのベビーシッターを雇うことにするも、どの人物も子どもたちについていくことはできなかった。
しかし紹介されたわけでもないが、子どもたちを手懐けるベビーシッターが一家のところへやってくる。
フェスターはまたたく間に彼女、デビーに恋をして、2人は結婚することとなる。
しかしデビーを疑うウェンズデーの態度に、デビーは子どもた2人をサマーキャンプへと追いやってしまう。
サマーキャンプに合うわけもないウェンズデーとパグズリーは、金持ちの同年代の子どもたちやインストラクターから厄介に思われる。
その頃、フェスターはついにデビーと結婚、別の屋敷に住むこととなる。
ーアダムスファミリー2 ネタバレー(ドラッグして見てね)
フェスターとデビーの新居へ引っ越してた矢先、アダムスの誰もがフェスターに会えなくなり、デビーはフェスターを事故死に見せかけようと画策する。
実は、彼女は資産家と結婚しては殺すという殺人鬼だったのだ。
一方、ウェンズデーたちは、ミュージカルのビデオを見せられる拷問のような時を過ごし、ついにはお芝居に出演することとなるのだ。
そして芝居当日、インディアンの格好をしたウェンズデーは、同じくサマーキャンプに馴染めなかった子どもたちを先導、本当にインディアンのような惨状を作り上げるのだった。
そして、キャンプから逃げ出した2人は、家に戻ると、デビーが家族を電気椅子にかけて殺そうとしていた。
しかしスイッチを入れたとき、アダムスの次男が赤ちゃんながら配線を組み替えて、デビーは逆流した電流で粉になってしまうのだった。
こうして再び、一家の奇妙な毎日が始まる。《アダムスファミリー2 感想》
第二弾ともなると、家族の大体の性格がわかってきて、さらに面白く見られる。
これは子供の頃、何度となく見た記憶がある。
特に髭を生やした赤ん坊な面白かった。
キャラクターとしては、化物に近い設定になっていたが面白い。
そしてゴメズ夫婦は相変わらず強烈であり、フェスターの化物っぷりも、見事だ。
ぜひとも第三弾がみたかったが、残念ながらシリーズはここで完結してしまっている。
一家のあるじゴメズを演じたラウル・ジュリアは翌年に癌と脳卒中という大病でなくなっている。
そのせいで続編の制作もできなかったのかもしれない。
本当に何度見ても面白く、悪趣味な映画だ。
本日の映画レビューは以上。
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訪問、ありがとうございます。
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さて、本日の映画レビューは、世界的に人気となった奇妙な家族の物語。
第163号「アダムスファミリー」
《アダムスファミリー 概要》
チャールズ・アダムスが1937年に新聞連載を始めたい一コマ漫画が原作である。
その後人気となったシリーズは、テレビドラマ、アニメとなりそして、1991年に映画化されたのだ。
映画版は他のシリーズと設定が異なっている。
当時、最先端の特撮技術を使った巨額の製作費が投じられた。《アダムスファミリー 物語》
丘の上の不気味な屋敷に住むアダムスは、当主ゴメズ筆頭に悪趣味を楽しむ一家であった。
ゴメズの妻で魔女のモーティシア。
その母のグラニー・アダムス。
娘のウェンズデー、息子のパグズリー。
執事のラーチ、ペットのハンド(人間の手)が家族である。
しかしアダムスにはさらにもう1人、ゴメズの生き別れになった兄のフェスターがいた。
しかし25年間、フェスターは行方不明で、ゴメズはそればかりが気になっていた。
弁護士のタリーは、膨大な財産のあるアダムス家を狙い、フェスターそっくりのゴードンとその母親と手を組み、ゴードンをアダムス家へ潜入させる。
ゴメズは兄が帰ってきたと喜ぶ。
ーアダムスファミリー ネタバレー(ドラッグして見てね)
ゴメズは兄が帰ったことに感激、屋敷のあらゆるところを見せて、家族も紹介した。
ゴードンことフェスターは、最初、不気味な家だと思い、戸惑っていたが、段々とアダムスの悪趣味と自らの思考が合っていることに気づき始め、子どもたちの学芸会に腕がもげる仕掛けを作り、会場を凍らせたりした。
この様子にゴードンの母親は危機感を覚え、しっかり金庫室のありかを探るように叱りつける。
そして降霊会の日、アダムスの親族が集まった場でフェスターは楽しみ、アダムス家も大いに盛り上がる。
だが、フェスターが偽物だと知ったウェンズデーがその場から逃げ出し、探しに行った家族が無事にみつけて戻ると、弁護士のタリーがアダムス一家をよく思わない裁判官と談合の末、フェスターがアダムスの財産を引き継ぐと判定、一家は屋敷から追い出されてしまう。
モーテルに宿泊した一家だったが、その悪を愛する心から定職はみつからずゴメズは、兄に裏切られたと働く意欲すらなくなっていた。
そして一家は家を取り戻すため、再び屋敷へと向かう。
案の定、ゴードンは一家を追い出したことを恨めしく思い、金庫室には案内しなかった。
ゴメズに案内させるべく、タリーたちが金庫室への扉を開けようとしたとき、ゴードンが裏切り、そのどさくさに紛れて、ゴードンの記憶が蘇る。ゴードンは本当のフェスターであり、一家に戻ったのだ。
こうしてアダムスファミリーは全員、揃ったのであった。《アダムスファミリー 感想》
いやー、本当に懐かしい。
子供の頃、友達にこの映画が好きなやつがいたが、筆者はあまり好きではなかった。あまりにも悪趣味なことばかりする一家を、不可思議に思っていたからだ。
しかしなぜか見てしまう。そんな映画だったが、dTVでザッピングしていたら、たまたま発見し、久しぶりに見たら、面白かった。
他人には分からない兄弟愛、親子愛、夫婦愛がそこにはある。
そしてなぜかモーティシアがどんどん美人に見えてくる。
これは不思議なとこだ。
最初葉美人に見えないのに、映画化終わる頃にはセクシーに見えるのだ。
これも映画の魔法ってやつなのだろう。
本日の映画レビューは以上。
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秋のホラー映画特集第六弾。
最終日となる本日は、ホラー映画が生み出した最強の怨念がぶつかり合う。
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第126号「貞子vs 伽耶子」
《貞子vs 伽耶子 概要》
そもそもこの企画の立ち上がりは、リングシリーズ、呪怨シリーズの量プロデューサーがシリーズの煮詰まりから誕生したとされている。
呪怨のプロデューサーである丸田さんと、角川の井上さんという2つのシリーズを制作してきた2人は、次の展開を模索していた。
そんな斎に角川の井上さんが発案した対決企画に、丸田さんが乗り、企画は動き出した。
エイプリルフールの企画として告知されたこの予告観た、本映画の監督、白土晃士監督が、本当に映画をやるときはぜひとも監督をやらせてくれ、と言ったことから、企画は本格始動した。
《貞子vs 伽耶子 物語》
山本美月演じる倉橋有里は、友達の佐津川愛美演じる夏美が両親の結婚式のビデオをDVDにしてほしいという願いをきき、リサイクルショップでビデオデッキを購入した。
しかしその中には古いビデオテープが入っており、それを観た店の店員が間もなく店内で死亡する。
それを知らずに有里の部屋でビデオを観てしまった夏美は、大学で講師をつとめる森繁が言っていた呪いのビデオテープのことを思い出した。
有里と夏美は森繁の元を訪れ、ビデオテープの事を相談する。
するとオカルトを研究する森繁は興奮、さっそくビデオテープを鑑賞するのだった。
一方、ある町に引っ越してきた玉城ティナ演じる高木鈴花は、入ると死を遂げる家の向かい側に引っ越してくる。
引っ越した日からその家が気になっていた鈴花は、ある日、その家で小学生のグループがいなくなったと聞く。
時を同じくして、森繁に率いられて除霊に向かった有里と夏美だったが、夏美が除霊の最中に霊に憑依され、除霊していた複数の人々を超能力で殺害してしまう。
その中には森繁も含まれていた。
途方に暮れる夏美を助けるべく、有里は自ら呪いのビデオを見ることを選択する。
と、そこへ現れた常盤経蔵とその助手の盲目の少女、玉緒は2人の呪いを解く方法があるという。
常盤は霊を払う力があり、玉緒は盲目でありながら霊の力を透視でした。
2人にすがるように有里と夏美は頼る。
常盤と玉緒は呪いの家で呪いのビデオを見ることで呪いと呪いをぶつけようとする。
下見に出かけた常盤と玉緒は、そこで家に入ってしまった鈴花をみつける。
だが夏美は有里の見ている目の前で呪いで死ぬ。
夏美はその前に自分だけが呪われた現実を理不尽に思い、ネットに呪いのビデオの動画をアップしてしまう。
呪われた2人の少女ははたして呪いから開放されるのか。
そしてどちらの呪いが勝利するのか?
※ネタバレ(ドラックしてみてね)
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常盤の計画はビデオテープの呪いを受けた有里を呪いの家へ入れて伽耶子を呼び出し、鈴花に呪いの家で呪いのビデオテープを見せて貞子を呼び出し、呪いを二重にして、呪いで獲物を取り合いにさせて、2つの呪いを一気にぶつけ合い、潰し合わせるという、危険なものだった。
そしてもしも成功しないときの事を考え、呪いの家の裏にある井戸へ結界をはり、どちらかの女性を井戸へ落として、それを追った貞子と伽耶子を井戸の中に封印するという計画だった。
そして決行日、有里と鈴花は呪いの家へ入り呪いのビデオテープを見た。
すると常磐の予想通り貞子と伽耶子が出現する。
恐怖におののく有里と鈴花を狙い、2つの呪いは互いを攻撃する。
だがしかし、その圧倒的な力は均衡して打ち消し合うことはない。
常盤は最終手段として井戸へ有里と鈴花を呼ぶ。
井戸へ向かうとそこには常盤と玉緒が2人を待っていた。
そして貞子と伽耶子も現れ、争いに巻き込まれ、常盤は下半身を吹き飛ばされておそらく死亡した。
玉緒には何もできず、呪いの勝利かと思われた時、有里は自らの井戸へ落ち、貞子と伽耶子を引き寄せた。
2つの呪いは空中で合体、おぞましい姿となり井戸の中へ吸い込まれていった。
そして玉緒と鈴花は井戸に蓋をして、呪いは断ち切ったかに見えた。
が、井戸の蓋は弾け、中から貞子の服装をした伽耶子の動きをする新たなる呪いの化身が現れ、物語は終焉を迎える。
そして最後に流れるよ呪いのビデオテープの映像には、貞子でも伽耶子でもない新たな女性の姿が映っていた。
《貞子vs 伽耶子 感想》
正直、ネタだと思っていた。
リングと呪怨がクロスオーバーするなんて、面白いはずがない。2つの世界をどうやってミックスするのか?
疑問に思っていた。
ところが鑑賞して、面白い、と思えた。
貞子3Dが面白くなかったので、ホラー映画の続編の限界を感じていた。
それを新しい世界をみせてもらった感覚である。
ホラー映画のコラボ、日本でもやれるじゃないか!
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秋のホラー映画特集第第五弾。
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第125号「着信アリ ファイナル」
《着信アリ ファイナル概要》
人気シリーズ着信アリ。
ついにファイナルです。
前作で呪いの根源が台湾のある炭鉱町にあると突き止め、呪いは新たなる姿に変化した。
今回のファイナルでは呪いはまた新たなる変化を遂げている。
《着信アリ ファイナル 物語》
安城高校に通う堀北真希演じる松田明日香は、陰湿ないじめを受けていた。
ある夜、学校で鶏を眺めていた彼女は、校舎で首吊りをしている生徒を発見する。
時は過ぎ、黒木メイサ演じる草間えみり達のクラスは、船で韓国への修学旅行に出かける。
草間は同級生たちと船室で怪談話で盛り上がっていた。
と、そこへ1つの音楽が流れる。それは学校から支給されて携帯電話からの聴きなれない着信音だった。
草間の友達あずさが電話に出ると自分の声とともに悲鳴が聴こえてきた。
誰かのイタズラだと思い込むあずさ。
韓国へ到着すると生徒たちは韓国の街を散策する。
するとあずさは1人はぐれてしまい、次に発見されたときには、首吊り死体となっていた。
動揺する生徒たち。するとまた新たに着信音が流れ、同級生が死んでしまう。
この光景を見てたのは、不敵な笑みを浮かべる松田であった。彼女はパソコンで1人、同級生達の集合写真をパソコンでクリック、その生徒が亡くなるのだった。
誰かが死ぬたびに不敵に笑い、パムなる人物に話しかけては、喜んでいた。
一方、韓国の生徒たちはパニックに陥り、次の人物の着信後、自分への転送をしないようにと、呪われた生徒に迫る。
草間はこれを冷静になるように落ち着かせようとするも、次々と犠牲者が出ていく。
そして彼女は親友の明日香がこの呪いに関わっていることに気付き、明日香へ電話をするが。
《着信アリ ファイナル 感想》
今回の着信アリは、前回までの流れとは異なり、当時、人気が沸騰していた黒木メイサ、堀北真希が共演するというところで話題をよんだ「着信アリ ファイナル」
当時の世相も反映したのか、韓国が舞台となっている。ここで何故、韓国が舞台となるのか、必要性は疑問だが、まだ日本では無名だったチャン・グンソクが草間の恋人役として出ていたのは驚いた。
3作目にしてファイナルの着信アリなのだが、これは制作する意味があったのか、前作で完結でも良かったと思えた。
そしてこのシリーズに共通する、終わり方の謎。
はたしてこれはハッピーエンドかバットエンドかは、鑑賞した人の考えに委ねられるのだろう。
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秋のホラー映画特集第四弾。
前号の続編で呪いの根幹へとたどり着く。
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第124号「着信アリ2」
《概要》
前作、水沼美々子という少女の怨念が呪いの現況であると発覚した。
ところがこの呪いの着信は、今回の着信アリ2で思わぬ展開へと発展していく。
監督が三池崇史監督から交代したこともあり、少し心配したが、ここで描かれる呪いの根幹は、恐ろしい。
《物語》
あの世間を戦慄させた予告電話による奇っ怪な事件から1年。ミムラ演じる保育士の奥寺杏子は、恋人、桜井尚人の働く中華料理店で友達の山内まどかと食事をしていた。
そこの店主の王健峰は娘の携帯に電話があったことから、電話の相手が娘の彼氏だと思い出る。ところが声は自分のものであり、着信履歴は数日後となっていた。
と、そこへ買い物に出ていた娘が帰宅。かけた覚えのない電話のことを父に問いただされ、怒ってしまう。
閉店後、店のテーブルで談話する杏子、まどか、店主の娘は店主が居ないことに気づき、桜井が厨房へ探しに行った。
するとそこで顔が半分焼けただれて死んでいる店主の遺体を発見する。
時を同じくして、まどがの携帯に知らない着信音が鳴り響く。
店主の死のショックから寝込む娘を杏子は介抱していた。その様子を心配したまどかとテレビ電話していた矢先、一人暮らしのまどかの背後から女性が這い寄ってきた。
杏子は逃げるように忠告するも、その姿はまどかには見えない。
そして悲鳴と同時にテレビ電話は切れてしまう。
急ぎ、杏子はまどかの部屋へ向かう。
同じ時、事件を調査していた事件に双子の妹が巻き込まれて亡くなった瀬戸朝香演じる記者の野添孝子は、桜井尚人に取材中だった。
2人も着信のことに気づき、まどかの元へ向かう。
しかしまどかは風呂場で人間の力では到底できないような力で体がネジめげられ、浴槽に詰め込まれていた。
この事件を調査する石橋蓮司演じる本宮勇作は、一年前の事件の際に調査していた刑事の山下から事件の真相を聞いており、飴玉が口の中に入っていなかったか調べていた。
しかし遺体からは飴玉は発見されず、代わりに胃の中から台湾産の石炭が発見された。
この事件のルーツが台湾にあると考えた孝子は台湾に向かうことにする。
これに杏子と尚人も同行することとなり、3人はある炭鉱で起こった事件へとたどり着く。
着信の呪いはすでに携帯電話が普及する以前から始まっていたのだ。
《感想》
前作は主人公の暗い過去から呪いの始まりを作った少女の怨念とが重なった、悲しい物語であり、衝撃のラストが待っていた。
そしてそれが今作への伏線となっていたわけだが、前作の主人公たちのその後は口答だけだが語られ、事件の真相が国境をまたいで台湾まで向かうのは、壮大で観ていて面白かった。
ただどうして台湾の呪いが日本へ波及したのか。その辺の説明がうまくできていない気がした。
また途中で主要人物が亡くなるのだが、その辺は少し混乱する部分がある。
誰がこのときには死んでいて、電話の時には生きていたのか死んでいたのか、という混乱の部分があり、そしてここでもまた衝撃的な幕引きが行われる。
そこはこのシリーズの見せ場なのかもしれない。
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毎度様です。
秋のホラー映画特集第三弾。
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第124号「着信アリ」
《概要》
時は2003年、スペースシャトルコロンビア号が大気圏突入時に空中分解という悲劇が起こった時代に、着信アリは公開された。
原作は秋元康。角川書店がメディアミックスとして展開した一連のシリーズの映画版である。
呪いのビデオなどが話題になったホラー映画はあったが、本作品はより現代的に、携帯電話から呪いが伝播していくという、現代的な呪いが題材だ。
《物語》
柴咲コウ演じる大学生、中村由美の友人、岡﨑陽子の携帯電話に聞き慣れない着信メロディが流れる。送信者は自分の携帯であり、しかも数日後の履歴となっていた。
不審に思った陽子が電話に出ると、自分の声で断末魔の叫び声が聴こえてきた。
誰かの悪戯だと思い陽子は気にしなかった。
しかし着信履歴があった日の同時刻、岡﨑陽子は陸橋から転落、電車にひかれ、死亡した。
その後、陽子と合コンで知り合った河合ケンジの元へ向かった由美は、そこであの着信メロディを聴き、エレベーターの中に引き釣りこまれて死ぬケンジの姿を見てしまう。
ケンジの口からは赤い飴玉がこぼれ落ちた。
そして次の着信は吹石一恵演じる小西なつみの携帯だった。
親友を救うべく着信電話の謎に迫っていく由美。
そこで妹も同じ予告電話で亡くした堤真一演じる刑事、山下弘と協力して、事件を追いかける。
この一連の事件を嗅ぎつけたテレビ局は、小西なつみを死の予告時間に生放送で除霊するという企画をたちあげ、小西菜摘もまた、除霊に自らの運命を委ねるのだった。
そして予告の時間が訪れ、小西まなみは生放送のスタジオで凄惨な死を遂げる。
取り乱す由美をなだめつつ、山下も由美は、次第に呪いの現況へと迫っていく。
《感想》
当時としては、携帯電話のメールというのが新鮮だったのだろうし、新しかったのだろう。
けれど現代にはスマホがありLINEがある。そのせいか、懐かしい携帯電話を古く感じてしまった。
物語としてはやはり原作が秋元康であるから、よくできている。
映像も三池崇史監督が作っただけあって、暴力的な死の表現は、他のホラー映画とは違い、壮絶である。
ただ意図的な演出なのかは分からないが、全体的に映像が暗く、何が起こっているのか分からない部分があった。
そして結末である。次作への伏線を残しているのだろう、柴咲コウの笑顔の意味を考えさせられる終わりであった。
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毎度様です。
秋のホラー映画特集第二弾。
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第123号「らせん」
《概要》
映画リングと同時製作、同時公開という特殊な形で製作されたリングの続編である。
物語はリングで衝撃的な最後を迎え真田広之演じる高山龍司の遺体が検視されるところから始まる。
ホラー様子がありながらも、どことなくこの映画はホラーというよりも、SFに近いだろう。
《物語》
佐藤浩市演じる安藤満男は海難事故で息子を失い、妻と離婚して空しい日々を過ごしていた。
毎朝、自らの手首にメスを近づけ自殺をはかるも死ぬことができずにいた。
その日、いつも通りに検死官として大学へ向かおうと支度していた朝、同僚の宮下から電話があり、大学時代の同級生、高山龍司が死亡したことを告げられ、今日、その遺体の検死官を安藤が務めることを知る。
大学へ向かうと高山龍司の死体があった。
昔のことを思い出しながら、安藤は高山の体を解剖していく。そして解剖後、胃の内容物に新聞の切れ端を発見する。
同じ日、高山の死体を発見した第一発見者の中谷美紀演じる高野舞が警察に追求され意識を失う現場に居合わせる。そこから安藤と高野は知り合いとなった。
高山龍司の事件を知り、テレビ局の男が安藤へ接触してきた。男は高山が前妻の浅川玲子と「呪いのビデオ」について調べていたことを告げる。
その直後、浅川玲子が子供と共に交通事故で亡くなったことをしる。その事故現場には壊れたビデオデッキがあった。
そしてテレビ関係者の男から安藤は呪いのビデオを受け取り、観てしまう。
安藤は呪いのビデオと高山が残した新聞記事の関係性を調べていく内に、自らが大きな物語に関わっていることに気づき始め、やがて貞子が安藤の前に姿を現す。
そして彼の元に息子は戻ってくるのだった・・・・・・。
《感想》
今も当時もこの映画を観た感想は、難解で難しいということだ。
同時上映とは言え、リングの続編として創られた「らせん」は、上記にもあるように高山が呪いによって死んだ直後から物語が始まっている。主人公が高山の同級生という設定、そしてヒロインが高山の恋人だった高野舞というのも、ラストの伏線になっているのが、観ていて唸ってしまう。
この映画、ホラー映画として上映されながらも、ホラー要素はほとんどない。原作が呪いを科学で分析するのをコンセプトにしているところから、制作者がその意図をうまくくみ上げ映画化している作品であるから、こうした内容になったのだろう。
しかしながらこの「らせん」実は完結ではない。映画の人気を受け、ドラマ化、原作にはないオリジナルの続編などが製作されたがどれも、本当の完結ではないのだ。
今回調べて初めて筆者も知ったのだが、原作の「ループ」ここへすべての謎が集約され、生命の進化と誕生へ向かっているらしいのだ。
これはホラー映画として全面的に押したい映画会社が映像化しなかったこともあって、「らせん」で本来は伏線であるはずの部分が省かれていたせいもあり、難解な説明不足の映画となってしまったのかもしれない。
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