"アニメ映画"カテゴリーの記事一覧
-
前々回のブログ 映画おすすめ ブランケットジャンプ 1895年
前回のブログ 映画おすすめ カイザー ヴィルヘルム 2 世によるキール運河の礎石の敷設 1895年
押井守監督が描き出す、戦後から現代にかけての、歴史総括
「立喰師列伝」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
戦後、闇市に現れた一人の男。
月見の銀次なるその老人は、閉店前の蕎麦屋に来店すると、月見そばを注文する。
「いい景色だ」
というと、店主は「たかがそばじゃねぇか」と返す。
しかし月見の銀次は店主の言葉をよそに、卵を崩し、一気にそばをすする。
それを見た店主は敗北感を感じるのだった。
時代は安保闘争の時代、国会議事堂の前にある立ち食い蕎麦屋に目の覚めるような女現れる。
ケツネコロッケのお銀と呼ばれる女は
「ケツネコロッケ、コロッケも欲しいな」
と言いどんぶりを重ねていく。
それで金を払う気がない。
店主がお銀に詰め寄るも、女は開き直り、「女の立喰師は若い時が命じゃないか」と言いながら、踵を返し消えていくのだった。
この物語は物語として形をなしてはいない。
研究資料を基に物語が語られるという形になっている。
・映画おすすめ 感想
押井守監督が作った映画の中でも、特出すべき映像の映画である。
本作は実写の写真を撮り、それを3DCGの人形に貼り付け、うすっぺいら人形として作中で動かしている。
しかしその映像は手作りの人形とは質感が違い、まさしく押井守監督しか出せない質感のアニメとも実写ともいえない映像となっている。
物語もほぼナレーションと架空の民俗学者の資料から引用したり、押井守監督がライフワークとしてきた本作が引用されたこれまでの作品から引用されたりして、戦後から現代にかけて、立喰師という架空の人物を通して、歴史を総括するものになっている。
また出演者も、各界を代表するクリエイターが登場しており、本来は裏方である名だたる人々が、立喰師として、一般民衆、強盗などに扮している。
押井守監督は日本の映画界でも鬼才の監督であり、さらにその中でも本作は押井節が詰め込まれた映画であり、ファン以外には響かないかもしれない。
それでも本作は押井守監督の映像美、いい意味でのくどさがある映画である。
興味を少しでもある人は見てほしい映画である。
原作・脚本・監督 - 押井守エグゼクティブ・プロデューサー - 牧田謙吾、磯貝昌彦企画 - 大野修一、菅谷洋一、正岡篤プロデューサー - 久保淳演出・撮影・編集 - 湯浅弘章音楽 - 川井憲次音響演出 - 若林和弘ガンエフェクト・スーパーバイザー - 納富貴久男ガンエフェクト - BIG SHOT、近藤力、田渕寿雄エンディング曲 - 「灰色の花びら」兵藤まこ 作詞・児島由美 作曲・川井憲次制作 - デイズ
下記のバナーをクリックして、映画ランキングが見られます。↓当ブログはランキング底辺です。どうかランキングアップにご協力ください。
にほんブログ村
下記のバナーをクリックすると、無料で一カ月お試しできます。
↓本当にどんな映画でもありますので、無料ためしてみませんか?
もちろん、気に入らなかったらすぐにでも無料のまま辞めれます。
日本最大級のビデオオンデマンド<U-NEXT>無料トライアル実施中!
PR -
前々回のブログ 映画おすすめ ギャラクシー・クエスト
前回のブログ 映画おすすめ ワールウィンドガンスピニング 1894年
全てが真実の物語
「トゥルーノース」
評価:★4.5
・映画おすすめ 物語
ある男が人々の前で語りだしたのは、朝鮮民主主義共和国、通称、北朝鮮の真実の姿であった。
日本から移住計画で平壌に移住したパク一家は、厳格な父と優しい母親、元気なヨハン少年と妹妹の四人暮らしであった。
ヨハンは知らなかったが父は脱北を考えており、仲間を集めていた。
そしてある日、父は帰ってこなくなった。
政治犯の家族となったヨハンと母、妹の三人は、家の中を家宅捜索された挙句、荷物をまとめてトラックに乗せられるのだった。
どこへ連れていかれるかもわからないまま、他の人々と連れてこられたのは、門の内側に死ぬ寸前まで追い込まれた人々が生活する、強制労働区域だった。
狭い土がむき出しの家を与えられ、次の日からそれぞれの役割が与えられ、女は畑仕事や内職を行い、ヨハンは男であるから石炭掘りをする作業を子供でもさせられた。
食料も満足に与えられず、周囲では餓死寸前の人々、逃げ出せば銃殺される。
そんな環境でヨハンは母親を銃殺刑にされたインスを母親が引き取り、四人での生活を八年続け、ヨハンとインスは立派に成長していた。
だがヨハンは次第に体制側へとついて、違反したものを告発する側へと回るのだった。
そのことで食糧は普通の人よりももらえるようになっていたが、母と妹は仲間を売り渡すヨハンの行為を許すことができなかった。
そんな中、事件が起こる。
ヨハンに密告され夫を失った老婆がヨハンの母親を刺したのである。
母親の死を受け入れられないヨハンは、半分死人のようになり、密告者としての役目もできなくなり、体制側から弾かれ、一人になる。
それでも生きなければならない、そう悟った矢先、今度は妹が監視役の男に強姦されてしまうのだった。
これに起こったインスは監視役の男を襲った罪で、地下牢獄へ連れていかれるのであった。
そして妹の妊娠が発覚する。
・映画おすすめ 感想
分かってはいた。
北朝鮮がどんなに理不尽で、人を人とも思わない人権を無視したやり方をしているのは、分かってはいたものの、こうやって突きつけられると、あまりの悲惨さに言葉を失ってしまう。
本作の監督は、脱北者に10年間も熱心にインタビューを行い、名前を出せない人もいるのか、本作を完成させた。
これは本当にあったこと。
けして嘘ではない。
今も尚、続けられていることだと考えると、何とかしたいと思う。
だが国の壁は大きく、何かをしようとしても、結局はなにもできない自分がいることに立ち戻る。
せめてこの映画を知らない人たちへ送り届けたい、真実を知ってほしい。
それだけが唯一の願いである。
監督 清水ハン栄治脚本 清水ハン栄治音楽 マシュー・ワイルダー
下記のバナーをクリックして、映画ランキングが見られます。↓当ブログはランキング底辺です。どうかランキングアップにご協力ください。
にほんブログ村
下記のバナーをクリックすると、無料で一カ月お試しできます。
↓本当にどんな映画でもありますので、無料ためしてみませんか?
もちろん、気に入らなかったらすぐにでも無料のまま辞めれます。
「トゥルーノース」を知ってもらうことしかできない
-
前々回のブログ 映画おすすめ 忍びの国
前回のブログ 映画おすすめ ダチョウの散歩 1887年
彼は新しい時代を作るのか、それとも散り行く存在なのか
「閃光のハサウェイ」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
第二次ネオ・ジオン抗争から12年の歳月が流れ、地球の汚染はより一層、深刻なものへと変わっていた。
地球連邦政府は無理やりに人類を宇宙へ移民させる計画を遂行し、不満を抱いた中から。反地球連邦組織が誕生していた。
マフティ・ナビーユ・エリンという人物がリーダーであることから、世間ではマフティ―と呼ばれていた。
ある日、地球に降下する一隻のシャトルがあった。
そこには会議に出席予定の政府高官が勢ぞろいしており、ハサウェイ・ノアは植物学者の見習いとして地球へ降りる予定で乗船していた。
もちろん父親の貢献度から、ファーストクラスに乗っていた。
さらにもう一人、この席で最も目立っていたのは、ギギ・アンダルシアという少女だった。
高官の身内でもなければ、身分もあいまいな彼女に言い寄っていたのは、マフティ討伐を任命されたケネス・スレッグ大佐で、アンダルシアにご執心であった。
シャトルが大気圏へ入ろうとした矢先、マフティを名乗る連中が高官たちを人質にして、政府に要望を出す。
目的は金だった。
高官の一人が撃ち殺されたことで、機内はパニック状態になり、ハサウェイがその遺体の処理をした後、様々な声が彼の耳に入ってくる、本物のマフティじゃない、その声が消えたと思った時、アンダルシアが同じく、本物のマフティじゃない、と叫んだ瞬間、ハサウェイはマフティを名乗る連中を倒し、コックピットへ向かうのだった。
しかしそこで撃たれそうになったところを、ケネス大佐に救われるのだった。
地球に降りた時、ケネス大佐がハサウェイのことに気付き、12年前のことを持ち出すも、ハサウェイは偶然だった、とハニカムだけだった。
さらにアンダルシアに気に入られたハサウェイは、彼女と同じ部屋に滞在することになり、政府の聴取がまだ残っているので、滞在してもらうことになったのだった。
数日が過ぎたある夜、マフティのモビルスーツが空を飛び、連邦の新しいガンダムと戦っていた時、ハサウェイは、アンダルシアを連れて、街中を逃げ惑うのであった。
だがこのマフティの襲撃は、計画に一部に過ぎなかったのである。
・映画おすすめ 感想
一通りは見ているSFファンとしての意見。
ここに書くのはあくまでこのブログの管理人である、私の個人的な意見である。
あまりにも序章すぎて、映画としては魅力にかけるものがあった。
本作はガンダムファンが認める名作「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」にも登場し、ファーストガンダムから需要な人物である地球連邦の軍人、ブライト・ノアの息子、ハサウェイ・ノアを主人公とした、同名小説の初の映像化作品である。
英雄と呼ばれたアムロ・レイ、カリスマと呼ばれたシャア・アズナブルのそれぞれの意思を継いだ形で本作に登場したハサウェイなのだが、物語は、ハサウェイがなにもなおなのか、が判明するところまでを映像化しており、この後も続編が控えている。
なので、本作だけを見た人は、話についていけない部分も多いと思う。
往年のガンダムファンたちは、本作を祭り、と言っているようだが、個人的には冷静にみてそこまで盛り上がりのある作品とも思えなかった。
ただやはり前段階として逆襲のシャアは見ておかなければ、ハサウェイがアンダルシアに何を感じているのか、なぜ、ハサウェイがこういう行動をとるのか、その意味するとこが見えてこない映画ではある。
ただ媚びることなく、映画をちゃんと作ろう、とした結果がこれなのかもしれない。
だから続編がでなければ、本作がどういった意味を持つのかは、分からないのかもしれない。
原作 富野由悠季、矢立肇監督 村瀬修功脚本 むとうやすゆきキャラクターデザイン 美樹本晴彦(原案)pablo uchida、恩田尚之工原しげきメカニックデザイン 森木靖泰(原案)カトキハジメ、山根公利中谷誠一、玄馬宣彦音楽 澤野弘之制作 サンライズ製作 サンライズ配給 松竹ODS事業室
本日のランキングは113位でした。
↓をクリックするとランキングサイトにアクセスします。
もしよかったら113位の映画レビューズ、富士島神をクリック
してもらえると、嬉しいです。
ポイントがついてランクアップにつながります。
にほんブログ村
下記のバナーをクリックすると、無料で一カ月お試しできます。
↓本当にどんな映画でもありますので、無料ためしてみませんか?
もちろん、気に入らなかったらすぐにでも無料のまま辞めれます。
ここをクリックすると閃光のハサウェイに直接、リンクしています
-
前々回のブログ 映画おすすめ トップガン
前回のブログ 映画おすすめ 歩く男 1887年
今度のタートルズは能力が使える
「ライズ・オブ・ミュータント・タートルズ THE MOVIE」
評価:★3.9
・映画おすすめ 物語
未来の地球は宇宙からの敵クランにより、人類は地下でくらしていた。
そんな人類の希望は四匹の亀たちだった。
タートルズは大人になり、それぞれに固有の能力を保持し、クランと戦い続けていた。
しかし人類の劣勢は明らかで、最後の手段としてタートルズのリーダーレオナルドは、弟子でもあるケーシーをミケランジェロの能力で過去へ送り、クランが来る前にゲートの鍵を破壊することを決定する。
ケーシーを送り出した二人は、クランに殺されるのであった。
現代にやってきたケーシーは、鍵がどこにあるのか分からないまま、町をさまよっていたが、若い頃の師匠たちがいると感づき、急ぎ会いに行くのであった。
ところがまだティーンエイジャーのタートルズたちは、互いに協調性がなく、特にケーシーが尊敬していたレオナルドは自分一人でなんてもやれると信じる、傲慢な性格であった。
そのため、最年長のラファエロと常に喧嘩しており、それをみたケーシーは愕然とする。
タートルズたちは、ケーシーが未来から来たということを信じられずにいたが、科学担当のドナテロはそれもあり得る、と考えていた矢先、クランを封印した鍵を盗まれてしまい、クランがとうとう復活し、宇宙から巨大な宇宙船を呼び出すのだった。
それぞれに協調性のないタートルズは、クランに戦いを挑むも、レオナルドのワームホール能力、ラファエロの巨大化能力、ミケランジェロの鎖の能力、ドナテロの棍棒の能力を封じられ生身で戦わなければならなるなる。
しかもラファエロは捕まり洗脳されてしまい、鍵は盗むことに成功したものの、親友のエイプリル、師匠のスプリンターの協力も断り、レオナルドは一人、クランのところへ戦いを挑みに行くのであった。
これにケーシーは幻滅し、他の面々もレオナルドを止めることができなかった。
二本の剣だけでレオナルドは宇宙生命体クランに戦いを挑むも、一人では敗北してしまうのであった。
・映画おすすめ 感想
ミュータントタートルズの最新オリジナルアニメ映画である。
ミュータントタートルズシリーズは、個人的には着ぐるみで映画化した90年代の三部作から入り、近年のフルCGの実写映画、古くはアニメーションまで、馴染みと思い入れの深い作品群である。
ミュータントタートルズ自体も歴史は古く、コミックが創刊されてから人気が出て、コミックでは様々なクロスオーバーで話題となり、幾度もアニメーション化されている。
本作はそんなアニメシリーズの最新シリーズの続編であり、解釈もこれまでの物と大きく異なっている。
まずタートルズの見た目がそれぞれ個性が強くなっており、特にラファエロだけがごつい見た目になっておる。
またエイプリルも有色人種になっており、スプリンターもどこか間の抜けた師匠へ変更されている。
大きな変更点は能力があることだろう。
これまで描かれてきたタートルズは、それぞれに肉弾戦や機械で戦ってきたが、今回は超能力で戦う姿が見られ、映画ではそれが奪われたらどうするか、というところにも焦点が当てられている。
シュレッダーを倒した後、という設定とクランの設定はタートルズファンとアニメシリーズを見ていなければついていけないところではあるが、日本のアニメを意識した演出も加わっており、個人的には面白アニメ映画であったと思う。
監督アントアンディ・スリアーノ主演ベン・シュワルツオマー・ベンソン・ミラーブランドン・マイケル・スミスジョシュ・ブレナーハーレイ・ジョエル・オスメントカット・グラハムエリック・バウザ
↓をクリックすると、ランキング画面に移動します。
面白いブログが揃っています。
当ブログはずっと圏外ですので、表示されることはありません。
どうか、皆様のお力をお貸しください。
クリックしてくださると、助かります。
にほんブログ村
下記のバナーをクリックすると、無料で一カ月お試しできます。↓本当にどんな映画でもありますので、無料ためしてみませんか?もちろん、気に入らなかったらすぐにでも無料のまま辞めれます。
日本最大級のビデオオンデマンド<U-NEXT>無料トライアル実施中!
【TSUTAYA DISCAS】
-
前々回のブログ 映画おすすめ ザ・フォーリナー 復讐者
前回のブログ 映画おすすめ 女性に花束を持ってくる子供 1887
全ての偽りと喪失の中、少女は1人東京へ向かう
「BLOOD‐C The Last Dark」
評価:★3.6
・映画おすすめ 物語
前提とすてテレビアニメ、諏訪湖のほとりにある浮島地区で、昼は高校生として夜は古きもの、と呼ばれる化け物を日本刀で退治していた少女、更衣小夜は実は町全体が偽りであることを知り、小夜以外の町の人々は全員エキストラで、一部の学生はカフェのマスターで黒幕の文人の指示で、古きものを小夜に倒させていたことをしり、浮島地区は惨劇の舞台となり、なぜこんなことをしたのか、文人に聞こうとしたが、銃撃され彼女は諏訪湖に落ちていく。
しかし驚異的な再生能力で復活し、文人に復讐するべく、東京へ向かう。
東京へ到着して半年、ある男が血まみれで電車の中に入っていく。
そこで古きものへ変化した男は乗客を喰い殺し、さらに一人の少女を連れて逃げていく。
それを一撃で刀による攻撃で即死させた小夜は、助けた少女真奈とその仲間たちと共に逃げることになる。
真奈が所属するサーラットという組織は、秘密結社「塔」撲滅に動く組織で、そのボスである蔵人は文人のいとこであり、両親を殺され復讐のためにサーラットを設立し、ネットを使い文人の居場所を探し続けていた。
奇しくもサーラットと行動を共にする小夜は、真奈と心を次第に通わせながらも、過去の出来事から心を閉ざしたままだった。
そんな中、真奈の通う高校に文人が講演に現れると情報を入手し、小夜と真奈は高校へ向かうのだった。
・映画おすすめ 感想
本作はBLOODシリーズの三作目にあたる世界観の映画版である。
一作目は米軍基地で怪物と戦うセーラー服の刀を持った少女が主人公であり、そのビジュアルを踏襲しつつ、二作目では世界観をまるで変更し、一年のテレビシリーズという長期シリーズを作り、本作三作目では再び世界観を一遍させ、学園ものと夜の怪物退治という世界観でありながら、実はそれらはすべて偽りであり、黒幕の文人と対峙する完結編がこの映画になる。
テレビシリーズを見ていないと、分からない部分もあるものの、映画版だけのオリジナルキャラクターがほとんどなので、何とかついていける映画には出来上がっている。
セーラー服に刀、という日本カルチャ―の象徴のようなビジュアルを共通とし、まったく別の世界観でこれまで描かれてきたメディアミックス作品だけあり、クオリティも進化している。
今作の三作目では作画や物語を少女漫画制作集団CLAMPが手掛けており、物語の構成やキャラクターなど、ファンならばすぐにわかる仕上がりになっている。
映画だけでいうのであれば、クオリティに落差はあるものの、二時間の枠におさめるために、物語を構成するのに、苦労したのが見える。
ましてや映画版から登場するキャラクターのバックボーンを描くには正直、無理があったように思える。
テレビから見ているファンならば見て当然の作品であり、CLAMPファンも満足の映画ではあるが、これを入り口にするには、かなり無理があると思える作品である。
原作 Production I.G、CLAMP監督 塩谷直義脚本 大川七瀬藤咲淳一キャラクターデザイン 黄瀬和哉千葉崇洋音楽 佐藤直紀制作 Production I.G製作 Project BLOOD-C Movie
↓をクリックすると、ランキング画面に移動します。
面白いブログが揃っています。
当ブログはずっと圏外ですので、表示されることはありません。
どうか、皆様のお力をお貸しください。
クリックしてくださると、助かります。
にほんブログ村
下記のバナーをクリックすると、無料で一カ月お試しできます。↓本当にどんな映画でもありますので、無料ためしてみませんか?もちろん、気に入らなかったらすぐにでも無料のまま辞めれます。
日本最大級のビデオオンデマンド<U-NEXT>無料トライアル実施中!
-
前々回のブログ 映画おすすめ ゴースト・ドッグ
前回のブログ 映画おすすめ カルガデララレス 1896年
音楽に合わせたオムニバス映像
「スタージル・シンプソンズ Sound & Fury」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
世界が戦争で荒廃した世界。
一台の車が爆撃の後の残る荒野を疾走し、瓦礫と化した街を抜けていく。
運転手は日本の兜と面をつけた何者かである。
映像は追憶する。
刀鍛冶の一団がいた。
そこに銃を持った男と毒を使う男が現れる。
男たちは鍛冶屋の一団を惨殺し、鍛冶屋の棟梁の妻と娘を人質にする。
棟梁は日本の刀を作り、家族を取り戻すために旅に出る。
場面は元に戻り、支配者となった二人の男の前に兜の人物が立つ。
それは誘拐されたはずの娘の方だった。
戦いが始まると場面は転換し、少女を中心にみんなで踊る場面になる。
さらに場面転換し、東京のどこか。
防護服を身にまとった人物がスケボーを使いながら、東京の街を走る。
人は誰もおらず、その人物を落ちているものを拾っては、袋に入れていく。
地下施設。一人であるその人物は女性で、拾った物を棚に飾り付け、楽しんでいたのだった。
そのほかにも複数の物語が音楽に合わせて織りなされる。
・映画おすすめ 感想
名前を知らなかったのだがスタージル・シンプソンズというバンドがあるらしく、その新曲のアルバムに合わせて、世界中の映画人が短い映像を作ったのが、本作になる。
メインはやはり兜をかぶった少女の復讐劇であろう。
その他にも奴隷として働かされる青年の物語。
炎で焼け死ぬ半分ロボットの人物。
そういったアニメと実写が入り混じった不思議な映画になっている。
最後は兜の人物が父親ではなく、娘である物語が語られる。
音楽に合わせた映像体験というかんじだろう。
こういう映像は個人的には嫌いではないが、入り込めない人は入り込めないと思われる。
監督マイケル・アリアス監督松本勝監督森本晃司監督水崎淳平
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ 攻殻機動隊2045 接続可能戦争
前回のブログ 映画おすすめ キール運河の開通 1895年
好きになる気持ちは変わらない
「海辺のエトランゼ」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
小説家志望の青年、駿は沖縄の民宿に間借りし、小説を執筆しながら、民宿の手伝いをしていた。
その民宿の前にベンチがあり、いつもそこに青年が座っていたのを、駿は見ていた。
ある日、声をかけると、青年にいつも見て気持ち悪い、と言われてしまう。
駿は思い出してしまう。
学生時代、見た目が女のようで、ホモなんじゃないかと言われていた頃のことを。
翌日、青年は謝りに来る。
青年の名前は実央。
母親と二人で生活していたが、母親が亡くなってしまい、一人暮らしになっていた。
そんな彼を、駿の周りの人たちは暖かく迎えてくれた。
次第に二人の距離は近づいていき、互いに好きだという気持ちがあることに気付く。
しかし実央は島を離れてしまう。
絶対電話するから、と言いながらも電話をしてこず、絵葉書だけをよこして三年。
現実はこんなものか、と思っていた時、民宿に新しく住む人が来るという。
それは20歳になった実央だった。
二人は好きという感情を持ちながら、キスまでは行くが、セックスまではいかなかった。
近くには女性の同性愛者カップルが住んでいるが、駿の煮え切らない態度は、その女性カップルが見ていても歯がゆい感じだった。
しかし二人の好きは次第に大きくなっていくのであった。
・映画おすすめ 感想
今の時代だからこそ認められる映画。
本作は男性の同性愛をテーマにしている。
それまでも同性愛をテーマにしたアニメやドラマ、映画はたくさんあったが、今の時代ほど、LGBTQXが叫ばれている時代は他にはなかった。
作中には二人の初体験も描写されており、今の時代だから描けるものだと感じだ。
これはネットを中心にした漫画が原作であり、ネットの世界だからこそ、描けた漫画なのかもしれない。
好きにダメということはない。
相手が女性であれ男性であれ、好きな気持ちは尊いものなのだ。
監督大橋明代脚本大橋明代原作紀伊カンナ主題歌/挿入歌MONO NO AWARE出演者村田太志松岡禎丞
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ 私を殺さないで
前回のブログ 映画おすすめ ダービー 1895年
ある写真館での歴史の物語「寫眞館」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
1900年初頭、丘の上にある小さい写真館に一組のカップルが訪れる。男は見ているだけだったが、写真を撮られる女性は恥ずかしがってうつむいてばかりいた。困った写真館の店主は、庭に咲いている花を彼女に渡すと、彼女はその花を見て美しい笑顔を浮かべるのだった。その後、彼女は彼と結婚し、子供が生まれる。子供と母親になった彼女の写真を撮ろうとするも、赤ちゃんは笑顔を見せなかった。必死に店主は面白いことをするのだが、結局わらうことなく、写真を撮る。子供が成長し、その記念にまた写真をとりにくるも、必死に店主は笑わせようとするも女の子は笑おうとはしなかった。次第に写真館の周りには家が建ち、発展していく。それにつれて戦争の足音が聞こえ始め、女の子の父親は戦死してしまう。その後、大きな地震にも見舞われるも写真館は無事だった。成長した女の子は学生になり、写真をとりにくるも、やはり笑顔はそこになかった。少女から女性へ、家族ができ、自分の子供ができても、写真館で笑顔を見せることのない女性。やがてまた大きな戦争があり、写真館の周囲は焼け野原となった。成長した女性の息子は戦死してしまい、女性は一人になってしまうのだった。やがて町は近代化し復興したが、写真館はそのまま残っていた。老婆になった女性はある日、写真館を訪れる。・映画おすすめ 感想
16分の短編アニメ映画である。しかし濃い内容のアニメであった。笑顔を見せない女性と必死に映画を撮ろうとする写真館の店主。この2人の長い歴史を、凝縮した映画である。クラシック音楽が流れ、効果音はあるものの、セリフはなく、淡々と物語は進んでいく。そこに日本のたどってきた歴史が重なり合い、なんだか最後は切ない気持ちにも温かい気持ちにもなれる。16分の中に二人の人生が詰まった映画である。監督なかむらたかし脚本なかむらたかし
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ 黒の怨
前回のブログ 映画おすすめ 鍛冶屋 1895年
恋は泡となる
「バブル」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
ある日、世界中に泡が降ってきた。
人々はそれがなんなのか分からないまま、ただ泡のきれいさに見とれていた。
その後、東京が巨大な泡で覆われ、重力が不安定となり、震源地の東京には多くの科学者が訪れ、それが何なのかを調査した。
しかし結果は出なかった。
泡の正体も東京だけが泡に覆われた現状も、なにも判明しないまま。
人々はそんな東京を見捨てて逃げていった。
いつしか東京は日本の首都ではなくなっていた。
そんな東京にもしかし人は住んでいた。
親を亡くした者、身内を探す者。
その人々は食料を争い、ある競技に熱狂していた。
それはパルクールだった。
瓦礫の山と海と化した東京を駆け抜け、フラッグを取った者たちが食料を手に入れることができる。
この競技があるおかげで、東京の治安は守られていた。
ヒビキは音に敏感な子供だった。
街中の音に過剰に反応し、母親はいくつもの病院を連れて歩いた。
だが原因は分からず、ヒビキは施設に入れられた。
施設のみんなで東京タワーにいった日、泡が空から降ってきた。
気付いた時、ヒビキは助けられていた。
それから人のいなくなった東京で、パルクールチームの面々と一緒に生活していた。
しかしヒビキはあまり心を開かなかった。
ある日、パルクール中に水の中に落ちてしまい、溺れているところをある少女に助けられた。
少女はなにも分からず、見る物すべてが新鮮で、綺麗な笑顔をしていた。
彼女のパルクールの才能を認めたチームは、ヒビキに指導を任せることにする。
名前のない彼女に響きはウタという名前を付けた。
だがウタには秘密があったのだった。
・映画おすすめ 感想
日本のアニメ界をけん引する面々が集まって制作された本作は、ネットフリックス先行配信だれ、その後、劇場公開される予定である。
本作は人魚姫が題材となっており、その逆、人魚姫が泡になるのではなく、泡が恋をして人魚姫になる、というアイディアの基、作られている。
美しい風景と、キャラクターデザインの綺麗さ。
まさしく日本アニメ界が今作れる最高の映像美になったのではないだろうか。
しかし説明不足の点も多々ある。
なぜパルクールなのか。
パルクールをやっている人間たちは、勝利しなかったらどうやって生活しているのか。
泡の正体はなんなのか。
まあ、様々想像できるところもあれば、説明を求めたくなるところもある。
配信時点ではそこまで評判は良くないものの、個人的には好きになれる映画だったと思う。
監督 荒木哲郎脚本 虚淵玄(ニトロプラス)大樹連司(ニトロプラス)佐藤直子製作 加瀬未来中武哲也出演者志尊淳りりあ。宮野真守梶裕貴畠中祐千本木彩花井上麻里奈三木眞一郎広瀬アリス
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ 地球の地下での戦い
前回のブログ 映画おすすめ ベルトルディ 1894年
それは遥か昔、遠い宇宙での出来事
「アンドロメダ・ストーリーズ」
評価:★4,0
・映画おすすめ 物語
アンドロメダ星雲にあるとある惑星には文明が栄えていた。
その日、コスモラリア帝国の皇太子がアヨドーヤの姫と結婚することとなり、城下町は大いににぎわっていた。
帝国でも随一の剣闘士であるバルガは、酒を飲み酔っぱらっていた。
そこに見慣れぬ衣をまとった小柄な人物が通りかかる。
ひょんなことから二人は戦うことになってしまい、客人が衣を脱ぐと、女であった。
日本刀に見える剣でバルガをやっつけてしまった女剣士イルは、そのまま町の中へと消えていくのだった。
宮殿では皇太子イタカとリリア姫の婚姻の儀式が始まり、リリアの兄ミランも参列していた。
その夜の事、女剣士イルは宇宙から落下してきた隕石の落下地点へ向かう。
それは機械の塊であり、イルは自らの故郷の惑星を滅ぼした機械軍団の侵略であることを察し、爆弾で破壊しようとした。
だが機械のコウモリたちは飛び立ってしまい、帝国の宮殿へと向かうのだった。
そこでコウモリたちは人に取りつき、機械として操り始めるのだった。
瞬く間に機械は人々を機械化してしまい、宮殿のほとんどの人間が機械化してしまった。
ただ二人だけ、リリア姫と乳母のタラマだけが人間として生きていた。
それはリリア姫が身ごもった子供が放つ、不思議な力の影響だった。
不吉な赤い砂嵐が吹き荒れるある日、リリア姫は双子の子供出産する。
しかし双子は不吉の象徴。
乳母のタラマは赤髪の王子ジムサだけを姫に見せ、もう一人の子供をちょうど、城下町にいた剣闘士バルガに託すのであった。
それからジムサの力で機械化することなくリリア姫とタラマはジムサがある程度、成長するまでになった。
だが機械化したことに気付いてしまった姫を守るべく、イルが現れ、ジムサ、リリア、タラマを船に乗せて、逃がすのだった。
イルはもう一人の双子を探すべく、再び城下町へと消えていくのだった。
航海の途中、タラマは機械化した魚に食われてしまい、生き残ったジムサとリリアは荒野で生き続け、ジムサは立派な青年へと成長したのであった。
だがその命を狙い、機械たちは着実にジムサとリリアを狙うのだった。
そのころ、人知れず、もう一人の双子の妹アフルが、イルの保護下の元、成長していたのだった。
・映画おすすめ 感想
竹宮恵子作画、光瀬龍原作のSF神話のアニメ化である。
本作は24時間テレビ内で放送されたアニメであり、劇場公開などはされていない。
一応、テレビ映画として感想を書いていく。
本作は前年まで制作を委託していた虫プロが、前年に未完成のアニメを放送してしまったことから、制作会社を変えて制作されたのが本作である。
アニメ化に厳しい目を持つ少女漫画ファンを相手に作った本作は、案の定評判が悪く、翌年には再び虫プロがアニメ制作をすることとなる。
確かに時間の制約がある中で、漫画が全三巻とは言え、内容が濃い本作を、まとめるのは至難の業であったと思う。
SF神話とも呼べる本作は、人間と機械の戦争の中に、様々な人間模様が折り重なり、古代神話をベースにした部分もあることから、一般の視聴者は置いてきぼりだったことと推察できる。
さらに原作もだいぶ端折られているらしく、登場しない人物もいるらしい。
アニメ版はまだ連載中だった原作よりも先に結末を描いていることから、漫画版では少し違うエンディングになっているらしい。
アニメとしては本当に詰め込んだ感があり、SF好きならまだしも、そうでない人が見れば分からない点が多く出てくることと思われる。
個人的には大好きな映画の一つになったのだが。
キャストジムサ - 古谷徹アフル - 小山茉美イル - 藤田淑子イタカ - 井上真樹夫リリア - 上田みゆきミラン- 野沢那智ベス - 杉山佳寿子アーク - 塩沢兼人バルガ - 野田圭一クフ(老師)- 柴田秀勝ジムサ(幼年時代)- 川島千代子ゴダイ(バルガの父)- 岸野一彦タラマ(ジムサの乳母)- 麻生美代子頭領- 北川米彦大法官- 矢田耕司ゴデム- 佐藤正治商人- 寺田誠、戸谷公次侍女- 高木ゆう子、津島瑞、飯塚はる美マザーマシン - 増山江威子女性ナレーター - 中野聖子ナレーション - 金内吉男スタッフ製作 - 今田智憲企画 - 吉川斌、都築忠彦、足立和プロデューサー - 堀越徹、田宮武製作担当 - 大野清演出 - 佐々木正光脚本 - 辻真先作画監督 - 清山滋崇美術 - 田中資幸音楽 - 大野雄二
映画観るなら<U-NEXT>
-
大切にしなければならないもの
「台風のノルダ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
野球部の東は西条と一緒に野球部に入部していた。
しかし東は野球を辞めようとし、それに起こった西条と疎遠になっていた。
ある日、東が教室に入ると、そこには瞳の赤い裸の少女がいた。
思わず見とれる東を後目に、少女は地上まで距離のある上層階の教室から飛び降りる。
慌てる東が窓の外を見た時、彼女の姿はどこにもなかった。
文化祭前日、みんなが必死に出し物の準備をしている中、とうとう東と西条は喧嘩してしまう。
そこへ大型の台風が接近し、生徒たちは学校で一夜を過ごすことになるのだった。
東は雷が落ちた鉄柱の上に立つ、あの少女を目撃する。
しかし少女は鉄塔から落ちてしまい、東は西条の静止も聞かず、嵐の中、旧校舎へと走った。
そこで見つけた少女は意識が薄く、とりあえず、旧校舎へ運び込み、食べ物を与えるのだった。
すると少女は小型の宇宙船らしきものに乗り、旧校舎に空いた巨大な穴から現れるのであった。
少女は台風と地球の核をつなぐ柱となる定めを背負っており、それが成功すると、地球が変革するという。
にわかには信じられない話だったが、東は西条と共に、少女ノルダを支配する首輪を取り外すことに力を注ぐのだった。
・映画おすすめ 感想
友情とSFをテーマとした短編アニメ映画である。
短編ということもあり、作画の崩れもなく、美しい風景と雲の表現、光の表現がよかった。
宇宙船のデザインも先進的で個人的には好きだった。
ただ旧校舎の穴が地球の核につながっているのならば、マグマやマントルはどうなっているのかきになってしまった。
それに彼女ノルダを支配している物とは何だったのか。
なぜノルダは裸で最初、校舎にいたのか。
時間の都合上、説明できない部分もあっただろうが、すっきりと追われるいい映画である。
監督はスタジオジブリで仕事をしてきただけあり、ジブリの絵に似ている部分もあるので、ファンにはおすすめできる。
監督 新井陽次郎出演者野村周平金子大地清原果耶音楽 浜渦正志
映画観るなら<U-NEXT>
-
少年は龍に乗り戦を止める
「鬼神伝」
評価:★4,0
・映画おすすめ 物語
平安時代、平安京には鬼が現れ貴族と鬼の戦いは長きにわたり続いていた。密教僧、源雲はこの戦いを終わらせるため、千年後の未来から1人の少年を召喚する。天童純。戦いを終わらせるオロチを蘇らせる力を持つといわれ、いきなり平安時代に連れてこられた高校生の彼は、自分にそんな力があることすら知らなかった。貴族たちを前に鬼と戦うことをためらう純。しかし鬼は都を攻めてきた。その戦いの最中、純はオロチの封印を時、空の彼方へ龍の背中に乗って消えてしまった。降り立った場所で純は貴族に追われる鬼に出会う。頭を貫かれた鬼は面が取れ、女の子となる。鬼は人間だったのだ。昔、平安京ができる以前にそこに暮らしていた原住民。それを貴族たちは鬼と勝手に呼び、戦っていた。純は両者の言い分を聞き、ますます混乱する。そして彼の出した結論は?・映画おすすめ 感想
独特の作画で迫力のある映画に仕上がっている。監督はスプリガン、メモリーズなど話題となるアニメ映画に参加してきた川崎博嗣監督。独特のその絵柄は見るものを圧倒する。またオロチのデザインにはアキラの大友克洋監督がかかわり、音楽は宇崎竜童がかかわるなど、多方面からクリエイターを集めた大作映画になっている。声優陣も中村獅童、石原さとみと豪華俳優陣を使っている。家族で楽しめる超大作アニメ映画である。監督 川崎博嗣脚本 荒川稔久川崎博嗣出演者 小野賢章音楽 宇崎竜童 -
その一夜は一年分もの濃密な時間
「夜は短し歩けよ乙女」
評価:3,3
・映画おすすめ 物語
同じクラブの黒髪の乙女に恋をした先輩は、偶然を装い何度も彼女と出会う作戦を遂行するが、未だに彼女に気持ちを伝えられずにいた。ある飲み会の席、今宵こそは、と意気込む先輩。しかし二次会の段階になり、黒髪の乙女は1人、夜の町に歩き出す。そこでは不思議な人々との出会いと、おいしいお酒との出会いが待っていた。そして彼女と先輩はとんでもない騒動に巻き込まれていく。・映画おすすめ 感想
四畳半の神話体系というアニメと同じキャラクターが登場するなど、湯浅監督独特の世界観を発している作品だ。アニメでした表現できない、湯浅監督にしか表現できない、独特と絵のタッチ、世界観が魅了する。しいていうなれば、分かりづらい、早口セリフが観客を置いてきぼりにしてしまうところがある。そこはでも独特の世界観として見ることもできる映画だ。監督 湯浅政明脚本 上田誠(ヨーロッパ企画)原作 森見登美彦(角川文庫刊)出演者星野源花澤香菜神谷浩史秋山竜次(ロバート)中井和哉甲斐田裕子吉野裕行新妻聖子諏訪部順一悠木碧檜山修之山路和弘 -
ティーン・タイタンズGO! トゥ・ザ・ムービー
・物語
バットマンの影に隠れていつも脇役として観てもらえないロビンは、自分の主演映画を作ってくれるように映画会社に直談判しにいく。そこでDCコミックで脇役たちのチームティーン・タイタンズは過去へタイムスリップしてメインヒーローたちがこの世界に誕生させないようにした。
そして現代へ戻ると、そこは荒れ果てた世界へと変貌していた。
・感想
コメディだからこそできることの限界というのを、本作で見た気がする。マーベルやデッドプールのパロディから、バック・トゥ・ザ・フューチャーの音楽をパロディ。ジャスティスリーグやDCの映画を再現するなど、なんだかすべてを網羅したような面白さがあった。絵柄はカトゥーンアニメなので、癖はあるがコメディってすごいって本当に思える映画だった。
こういった映画がたくさんそろっているのがUーNEXT。
U-NEXTは他社と比べて月々の値段が高いです。初回無料放送でしかし私個人は、レンタルを200円だと換算して月額料金を上回る映画、ドラマを堪能できたので、契約続行しました。無料体験でまず分かったのは、新作が他社より早い。そしてなんと行ってもアダルト映画があることではないだろうか。変に編集されて放映されるよりも、アダルトと割り切ってそのコーナーを作るところが、UーNEXTのいいところだと思いました。元はとれるでしょう。雑誌、漫画、ライトノベル、一般誌までみられるのですから。私はこれがベストと考えます。
映画観るなら<U-NEXT>
-
本日、Twitterのトレンドをチェックしていたら、Gmailなどのアカウント、パスワードが30億件分も漏洩したとのニュースが入っていた。筆者ももちろん使っているし、アカウントにいくつも持っているので、困ったことになったと思っていたら、情報元があまり信用できないところらしく、今のところは静観することにした。
さて本題の映画レビューなのだが、今日は私が映画の中で一番涙した「クレヨンしんちゃんモーレツオトナ帝国の逆襲」について書いていく。
物語はさいたまにできた新しいテーマパークが発端である。そこは昭和レトロを売りにしており、入ったら大人たちが夢中になれるテーマパークであった。ところがその頻度が驚くほど頻繁で、しんのすけとひまわりは飽きていた。
ある日、春日部をトラックが横切り、それに大人たちが乗り込んでいくのだ。残されたのは子どもたちばかり。そんな中でも必死に生きる子どもたちなのだが、なぜ大人たちが居なくなったのかを調べていくうちに、テーマパークの存在が大きく関わっていることに気づく。
しんのすけたちはテーマパークへ乗り込むのだった。
きっと昭和を生きてきた人たち、必死に走ってきた人たちには、届くであろうメッセージが本作にはある。
大人たちが洗脳されていく中、しんのすけの父親、ひろしが自分の靴の匂いを嗅がせられ、自分が子供時代から大人になった現在までを回想するシーン。これを見るだけでなぜか泣けてくるのだ。
当然ながら自分たちの両親にも過去はあり、子供時代、青春時代、恋をした時代、仕事に必死だった時代があった。
でもその人生の中で大切なものができたというのに、ひろしはいっときとはいえ忘れてしまっていた。その大切な子供を取り戻した時、きっと親というのは涙するのだろう。
おうち時間、本当にこの映画は有意義な時間をくれる。
おうち時間をこの映画で家族の絆を強めてほしい。
映画観るなら<U-NEXT> -
劇場版 生徒会役員共
同名の人気漫画をアニメ化した作品の劇場版である。本作は女子高から教学高校へ変わった学園を舞台に、初日から下ネタ満載の生徒会長から副会長に任命された主人公の物語。劇場版といって特別なにか変わったかというと、相変わらず下ネタで押していく方向性はエスカレートする一方。くだらない、と笑いながら見る映画劇場版 生徒会役員共である。
生徒会役員共 Blu-ray BOX【Blu-ray】 [ 浅沼晋太郎 ]
価格:25,951円
(2021/1/14 20:00時点)
感想(0件)
映画観るなら<U-NEXT>
-
「プロメア」
天元突破グレンラガン、キルラキル、宇宙パトロールるる子を制作した今石洋之監督制作の、完全新作アニメ映画である。個人的にアニメ業界を担う監督として期待している監督の1人であり、ここまで絵を動かせる監督を見たことがない。昔、宮崎駿の絵は動く、と評判だったが絵の形を変えずに動かすのは確かにすごいとは思うのだが、本作を含め今石監督の絵は崩れる。だからこその迫力があり、ここまで動くアニメを見たことがないと思わせてくれる映画だ。近年、実写映画の映像がアニメを凌駕していることが多々あるのだが、本作に限っては絶対にハリウッドや世界の映画界にまねできるものではなく、日本の今石洋之監督だから作れる映像だと思える映画だ。『プロメア』(完全生産限定版)【Blu-ray】 [ 松山ケンイチ ]
価格:8,624円
(2020/12/24 17:20時点)
感想(1件)
映画観るなら<U-NEXT>
-
「時の支配者」
1982年公開のフランス、アニメ映画でかる。作画にフランス漫画界の巨匠で、世界中の絵描き者に影響を与えた故、メビウスてある。物語は謎の惑星で父を亡くした少年を救うべく、少年の元に向かう宇宙船に乗る一行を描く。メビウスの絵柄のせいか、監督の意図なのか、この宇宙観はこれまでに見たことのない独特の世界観であり、さすがメビウスというところだろう。価格:16,300円
(2020/7/16 18:02時点)
感想(0件)
映画観るなら<U-NEXT>
-
「妖獣都市」
1987年公開のアニメ映画であり、菊地秀行原作の同名小説シリーズ初の映画化である。原作者の菊地秀行は本作を原作のイメージ通りと唯一、認めた作品である。注意:ネタバレ、長文普段は営業マンとして仕事をこなしながら、裏では闇ガードとして働く滝。闇ガードとは人類が誕生以来、魔界と呼ばれる並行した別の世界の住人から、依頼を受けて守る仕事。人間界と魔界の和平調停が切れる時が迫り、再調停のためロッテンマイヤーなる魔術師が日本にやってくる。その警護を任せられた滝は、魔界側からの闇ガード麻紀絵と空港で合流する。しかしそこには魔界の過激派がすでに到着しており、滝が襲われるも、麻紀絵によって命が救われる。その後、ロッテンマイヤーと合流するも、ロッテンマイヤーは東京の風俗店に行きたいとダダを捏ねる爺さんだった。困った滝は麻紀絵にロッテンマイヤーのおもりをさせ、自分は結界のはられたホテルで、オーナーとチェスをしていた。するとその頑丈な結界を破り、魔界の男が侵入、麻紀絵を性的な関係をせまる。そこへ駆けつけた滝ので弾丸で魔界の男は命尽きた。だがこの好きにロッテンマイヤーは逃げ出し、風俗店でサービスを受けていた。が、その風俗嬢は魔界の者で、取り込まれてしまう。間一髪でロッテンマイヤーを救出することに成功したが、術式の効いた山中の診療所へ向かう最中、結界の中に閉じ込められてしまい、麻紀絵がその力で結界を破り逃げ出すことに成功し、ロッテンマイヤーの命は救うことができた。しかし麻紀絵は過激派に捕まり、魔界の男たちに犯されていた。これを救うため、滝は命令を無視して麻紀絵の救出へ向かうのだった。菊地秀行といえば川尻善昭監督というくらい、原作を見事に映像化してくれるものである。子供にはけして見せられない映画ではあるが、大人が楽しむには十分すぎる内容であり、魔界の表現、サイキックの表現など、手書きアニメの時代のクオリティとしては凄いできである。また武器の描写が細かく、滝の持つ特殊リボルバーが素晴らしい。
映画観るなら<U-NEXT>
-
「アリオン」
注意:ネタバレ、長文1986年公開のアニメ映画である。監督は原作者の安彦良和。ギリシャ神話を下敷きにしているが、作中ではそのほとんどの設定が変えられている。アリオン。その少年はある日やってきた地下の王・ハデスによって連れ去られた。目の見えない母のもとから。地下に連れて行かれたアリオンは父の名は海の王ポセイドン。ティターン族の王であるゼウスを倒すため、地下の世界でケルベロスによって育てられ、やがて戦士となり旅に出る。その中でティターンの軍団の捕虜になり、1人の言葉を失った少女と出会う。アリオンは彼女に惹かれるようになっておくが、そこにポセイドンの軍勢が現れ、アリオンはついに父であるポセイドンと出会う。そして父の軍隊に入り、ポセイドン軍の軍人としてティターン軍と戦うのだった。そこへ現れたハデスをアリオンは斬り捨てる。しかし死に際に放ったハデスの呪いにより、我を失ったアリオンはポセイドンを殺してしまうのだった。父殺しの汚名から彼は逃走する。しかしそれは彼の本当の運命の始まりに過ぎなかった。この時代、安彦良和は機動戦士ガンダムのキャラクターなどをやっており、原作が長期間に及んだことで、原作と本作には違いはあるが、ギリシャ神話の新しい解釈として、すごく面白い作品に仕上がっている。だがやはり絵を描いている人が同じなのか、どこかガンダムに見えてしまう。しかも主人公が苦悩するシーンや、物語が難転するところなど、本当にガンダムの流れと似ている。本作を観て一言でいうと、女とイケメンが強く、マッチョは力技だけ、という感じだ。ゼウスなど原作は分からないが本作ではただの老人。怯えて、他者を頼ってばかりで、なぜ彼を崇めているのか分からないほどの存在だ。最後も主人公ではなく女と女の戦いで決着がつく。
映画観るなら<U-NEXT>
-
「風の名はアムネジア」
注意:ネタバレ、長文1990年公開、SFアニメ映画。同名の菊地秀行の小説を原作とする。物語は突如吹いた風。その風で世界はすべての記憶を失った。道具の使い方も、言葉さえもすべて。原始人と同じになった人類は食料を争い、暴力だけが支配した。しかし人工知能だけは動き、人の命令なく暴走していた。そんな世界を旅する青年・ワタルは、風が吹いた時にすべての記憶を失っていたが、遺伝子研究所に迷い込み、そこで知り合った言葉と記憶を失わなかった少年ジョニーによって10代の知能まで回復した。ジョニーによって言葉や物の使い方を教えてもらい、銃の扱いも習った。しかしジョニーは冬の日に亡くなり、ワタルはアメリカ大陸を当てもなくたびに出たのだった。そこで知り合ったのは、人の記憶を手を当てるだけで知ることの出来る女性屠る下さいソフィアと出会い、ロサンゼルスからニューヨークまで旅をすることになる。風の正体とは、ソフィアは何者なのか、なぜ人は誰に記憶を奪われたのか?菊地秀行原作のアニメは一時期量産されていた気がする。映画、OVAになっていた。その中でもこの映画はSF的にすごく面白く、切ない物語であった。この映画の銃やメカの描写は手書きとは思えないほどすごくリアルだ。ヴァンパイアハンターDなどもすごいと思っていたが、この作品も面白い。
映画観るなら<U-NEXT>
-
「SF新世紀レンズマン」
注意:ネタバレ、長文1984年公開のアニメ映画であり、SF小説の金字塔を映像化した作品である。後にテレビシリーズも放送された。物語はとある銀河。ボスコーンなる悪が銀河を覆い尽くそうとしていた。銀河の平和を守る銀河パトロールは、レンズマンという戦士を使い、ボスコーンを壊滅させる情報を入手した。しかしそれを持ち帰ろうとした矢先、レンズマンは敵襲を受け、宇宙船はとある惑星へ墜落しようとしていた。主人公の青年キムは父と農業をしながら暮らし、地球へ向かう予定になっていた。ところが惑星へ落下してくる宇宙船を不時着させたことから、レンズマンの力とデータを受け継ぎ、銀河パトロールの基地へ向かう。だがそれをボスコーンは許さなかった。キムたち一行の大冒険が始まる。本作は当時、実写映画でも大作を制作する予算12億円を投じて制作され、まだ黎明期だったCGを手書きアニメと合成した映像になっている。個人的にはまだ無骨なCGと手書きアニメの映像が不思議な感覚で面白かった。それにしてもハリウッドでこの2年前に映画トロンで世界で初めてのコンピュータグラフィックが映画に使われ、それを日本でも使用した。しかもアニメの世界で。当時のアニメ業界の映像へのこだわりが伺える。ちなみにレンズマンよりもゴルゴ13が最初にCGを使った アニメだそうだ。今では当たり前になったことがこの映画のほうが斬新に見えるのは、皮肉なものである。
映画観るなら<U-NEXT>
-
「もののけ姫のエボシ」
久しぶりに「もののけ姫」を鑑賞する。宮崎駿が黒澤明との対談でいつか時代劇をやりたい、と言っていたのが形になったのがこの本作だと私は思う。
ただ時代物としては、歴史の位置づけが定かでなく、アイヌ人らしき主人公と紀伊半島らしき森の国。浅野という大名がいるということくらいしか情報がないため、冒頭の大和王朝に追われて逃げた主人公の村の先祖の話から数えると、おそらく室町時代の紀州付近が舞台だとなるそうだ。
さて、この映画は色々と謎が多い。宮崎駿はよく神やもののけを作品に登場させる。一応、「風の谷のナウシカ」の設定でも、映画には登場しないが、旧人類、という今の人類を創造した神が登場するし、ラビュタでもラビュタ人という神的な民族が居たという設定になっている。
そこからトトロやもののけ姫、千と千尋の神隠しといった、人の形をした神から自然、物体を神とするようになった。
もののけ姫も動物を神としており、シシ神という大きな神がおり、その下に狼、イノシシといった神が登場する。
エボシはタタラバにありながら、天頂様の命令でシシ神を殺す役割を担っている。ということはエボシはそもそもタタラバに来た目的は、上からの命令で神を殺すためであったとなる。そこを浅野が狙い、更にはエボシが発展させたタタラバを師匠連という謎の組織が狙っていることになる。
ある考察では、エボシは元々、とある大名あるいは公家に輿入れしたものの、夫を殺害して天頂様、つまり朝廷の周囲に近づき、公家などと親密になったものと思われるそうだ。そこで師匠連から石火矢の技術を受け、朝廷から神殺しを依頼され、石火矢衆を引き連れ、タタラバに向かったと思われる。
もののけ姫。日本の評論家が好まない、弁論大会のような主張の嵐。私は今回見てそう思った。特にアシタカの矛盾でありながら、両方を救いたいという思想めいたもの。その主張がすごかった。
当時、日本の評論家たちはこの、評論家が嫌う弁論大会映画をどう見たのだろうか?
ただやはり私は好きだ。何度見ても発見があり、何度見ても、宮崎駿の力を感じる。
これまでナウシカが一番すきな宮崎映画だったのだが、もしかするともののけ姫が一番なのかもしれない。
久しぶりに面白かったと言える映画を見た気がする。
映画観るなら<U-NEXT>