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公害の世論を反映した怪獣が現れる
「ゴジラ対ヘドラ」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
駿河湾でオタマジャクシに似た奇怪な生物が発見される。しかしそれは始まりにすぎなかった。駿河湾では多くのタンカーがヘドロの何かに襲われ、沈没する事故が相次ぐ。そのヘドロの怪獣は陸上に上がると硫酸ミストを発して、被害を及ぼしながら、街を破壊していく。ヘドラと命名された怪獣の被害に、人々がおののいていると、海の公害に怒るように、ゴジラが現れる。ゴジラはヘドラを追って上陸、ヘドラとの戦いになるが、ヘドラは形状を変化させていく。人類の負が生み出した生物は激突する。
・映画おすすめ 感想この時期のゴジラの中では一番、出来がいいような気がする。当時、現実で起こっていた公害問題を前面に押し出し、排気ガスのようなミストは、人々を本当に苦しめていた時代である。映画もこれまでの子供を意識した路線は変わりない。しかしアニメーションやフラッシュを使った演出など、エキセントリックな映画になっている。ヘドラのデザインも子供が恐怖する形になっており、なかなか素晴らしいと思う。管理人が子供のころは東京の空は灰色と言われていた。それが現実だった時代の怪獣映画である。監督 坂野義光脚本馬淵薫坂野義光製作 田中友幸出演者山内明川瀬裕之木村俊恵麻里圭子柴本俊夫PR -
子供に勇気を与えてくれる
「ゴジラ、ミニラ、ガバラ オール怪獣大進撃」
評価:★2,8
・映画おすすめ 物語
小学生の一郎は、両親が共働きで、1人で家に帰る鍵っ子と呼ばれる小学生だった。いじめられっ子で引っ込みじあんの少年は、怪獣が大好きだった。夢の中ではミニラといつも話をして、怪獣ランドの怪獣たちの戦う姿を見ていた。ある日、一郎は廃墟に入る怪しい男たちを目撃する。それは指名手配中の強盗たちであった。強盗たちに見つかった一郎は、夢の中の怪獣たちのことを思い出し、勇気を出して強盗たちと戦うのであった。・映画おすすめ 感想
本作は現実世界が舞台となっている。これまでの怪獣が本当にいる世界ではなく、怪獣がいない世界。当時問題になっていた鍵っ子や児童誘拐、公害問題などを扱っている。夢で怪獣を出すことにより、子供たちに問題意識を教える、教育ビデオ的な部分がある。肝心の怪獣の戦闘シーンは、これまでの怪獣映画の戦闘シーンを切り取った、総集編のような作りになっている。主要怪獣ミニラは、子供と同じ大きさになり、しゃべる。怪獣映画も下火になってきたあたりの作品なのだろうか?監督 本多猪四郎脚本 関沢新一製作 田中友幸出演者矢崎知紀佐原健二中真千子天本英世堺左千夫鈴木和夫田島義文当銀長太郎佐田豊毛利幸子宮田芳子音楽 宮内國郎
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怪獣たちが大暴れ
「怪獣総進撃」
評価:3,4
・映画おすすめ 物語
二十世紀の末、人類は平和維持に元、世界各国を脅かしていた怪獣たちを、小笠原諸島の島に集め、研究、管理していた。この国連下の島である日、毒ガス事件が発生する。それと同時に怪獣たちがなぜか島を離れ、世界各国を襲い始めるのであった。ところが島の研究員たちが怪獣を操り、世界を脅威に陥れていたのだった。が、その研究員たちもまた謎の宇宙人に操られていた。・映画おすすめ 感想
怪獣が12体登場という、これまでにない数なのは圧巻である。しかし特撮が作品ごとにチープさを帯びてきているのは予算削減なんか。はたまた子供映画という固定概念からなのかわからない。円谷英二にころと比べると、明らかに怪獣たちは人形であるし、島も作り物である。本物を目指して作った円谷英二と、人形だから、と妥協してつくった感じでは、まるで違う。特撮監督をおとじめるようなブログではないので、ここまでにしておこうと思う。怪獣の数、怪獣たちの動き。この映画の見どころはそこであろう。監督 本多猪四郎(本編) 有川貞昌(特撮) 脚本 馬淵薫 本多猪四郎 製作 田中友幸 出演者久保明小林夕岐子愛京子佐原健二伊藤久哉当銀長太郎黒部進勝部義夫土屋嘉男田島義文アンドリュー・ヒューズ田崎潤音楽 伊福部昭
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ゴジラの息子が誕生
「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」
評価:★3.1
・映画おすすめ 評価
嵐の中ゴジラはある孤島に向かっていた。その孤島には放射性物質による気象コントロール実験が行われており、実験は不思議な怪電波の影響で失敗してしまう。そのころ、島にあった卵が孵化し、ゴジラの息子ミニラが誕生した。しかし島にはカマキリの怪獣カマキラス、蜘蛛の怪獣クモンガがおり、ミニラは襲われてしまう。それを助けに現れたのがゴジラであった。実験を阻む怪電波の正体は、ミニラが発する、親を呼ぶテレパシーだったのだ。こうしてゴジラの子育てが始まる。・映画おすすめ 感想
完全に子供向け映画となってしまったゴジラである。ゴジラのキャラクターはもちろん評価されるべき特徴のある怪獣であるが、子供受けを狙ったのだろう。ミニラというマスコット的な怪獣を今回から登場させている。しかも子育てをするゴジラ。もはやこのあたりからは、怪獣というキャラクターの映画になってしまう。監督福田純(本編)有川貞昌(特撮)脚本関沢新一斯波一絵製作 田中友幸出演者高島忠夫久保明前田美波里平田昭彦土屋嘉男佐原健二黒部進丸山謙一郎久野征四郎西條康彦鈴木和夫大前亘当銀長太郎 -
悪の組織と怪獣
「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」
評価:★3,2
・映画おすすめ 物語
ある青年が南海で船事行方不明となる事件が発生する。彼の弟、良太は兄を探してくれるマスコミを探して状況する。そこでオールナイトダンス大会に優勝するとボートがもらえると聞きつけ、ダンスに出るが途中で脱落してしまう。そこへ大学生2人が声をかけてきて、商品のボートに勝手に乗り込んでしまう。朝、三人が目覚めると拳銃を持った吉村という男が船に乗り込んできて、無理やり出発させてしまう。向かった先の島は無人島のはずだった。しかしそこには悪の組織赤イ竹がアジトを建設しており、近くの島インファント島から奴隷を連れてきていた。島の周囲にはエビラという巨大エビの怪獣が住み、それをコントロールすることで赤イ竹は悪事を遂行することができていた。しかしそこにゴジラ、小美人の願いにこたえたモスラが現れ、エビラと戦うのであった。・映画おすすめ 感想
もはやゴジラが登場しなくても物語は成立するところまで来てしまった。人間たちのドラマに悪の組織が登場し、それを主人公たちが知恵を使って倒す、というシナリオでも何ら問題ない。ゴジラ、エビラ、モスラを出す必要性は、観客を引き付けるためと玩具のためなのは明白である。怪獣の是非を除けば、特撮ものとして面白い映画に放っている。途中で仮面ライダーでも登場するのでは、と思わせてくれるほど、人間ドラマパートが面白いので、個人的にはこれはこれでありかもしれない。監督福田純(本編)円谷英二(特撮)脚本 関沢新一製作 田中友幸出演者宝田明水野久美沢村いき雄伊藤久哉天本英世平田昭彦田崎潤 -
今度は宇宙で大暴れ
「怪獣大戦争」
評価:★4,1
・映画おすすめ 物語
木星13番目の衛星が発見される。X星となずけられたその衛星へ調査飛行に向かったパイロット2人は、そこでキングギドラと遭遇する。地下に逃げて文明を作っていたX星人たちは、キングギドラに困っており、地球のゴジラとラドンを貸してほしいという。見返りにがんの特効薬を教えるという。地球に帰ったパイロットたちは直ちにそのことを日本政府に伝える。その直後、地球に謎の円盤が現れる。それはX星人のものであり、地球が決断をする前にゴジラとラドンを連れに来たのだという。パイロットとその宇宙船を作った博士が国賓として招かれ、ゴジラとラドンもX星へ向かうのだった。そこで目覚めたゴジラとラドンは、キングギドラを撃退することに成功する。これで両惑星に平和が訪れたかに見えたのだが。・映画おすすめ 感想
ゴジラシリーズ唯一の宇宙進出である。管理人個人としては、昭和ゴジラで一番のお気に入りである。SF色が強く、異星人と怪獣という組み合わせが面白い。また特撮の部分でも、宇宙、空、海、風、爆発とあらゆる技術を駆使した迫力のある映像に仕上がっている。前作で少しがっかりしたが、本作でまたゴジラに惹かれてしまった。本作では当時流行していた、漫画おそ松くんのシェーをゴジラがするなど、コミカルな部分はあるものの、そこは愛嬌であろう。エキストラの規模といい、本作は本当に見ごたえのある映画になっている。また本作は複数の作品とつながるので、見て損はない映画である。監督本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮)脚本 関沢新一製作 田中友幸出演者宝田明ニック・アダムス久保明水野久美沢井桂子土屋嘉男田崎潤 -
三大怪獣が大暴れ
「三大怪獣 地球最大の決戦」
評価:★3,2
・映画おすすめ 物語
地球が異常気象に襲荒れていた。一月だというのに猛暑が続き、空からは大量の流星が降っていた。その一つ、最も巨大な流星が黒部ダムへ落下する。そのころ、某国の姫様を乗せた旅客機が暗殺集団によって爆破される事件が起こる。姫様の護衛任務に就いていた男は、姫様と瓜二つの女性から予言を受ける。ゴジラの出現とラドンの復活。誰も信じるものはいなかったが、テレビ出演のため日本を訪れていた小美人たちだけは信じていた。さらに金星人と名乗る女はいう。金星を滅ぼした宇宙最強の怪獣キングギドラの出現を。この予言通り、ラドン、ゴジラが出現して暴れ争いをはじめ、黒部ダムに落下した隕石からキングギドラが現れたのであった。・映画おすすめ 感想
地球最大の決戦、途中までは素晴らしい、と頷いていられたのだが。この映画から完全に子供をターゲットにした演出がなされており、小美人は怪獣たちの通訳。怪獣たちには吹き出しが付き、セリフが描かれるという漫画演出が入る。物語も唐突なことばかりで、どういった状況なのかわからないまま、物語だけが進行していく。しかし怪獣たちの暴れっぷりは迫力があるので、そこは見ものである。またキングギドラがまだ宇宙怪獣だったころの強さも見られるので、家族映画としておすすめである。監督 本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮)脚本 関沢新一製作 田中友幸出演者夏木陽介星由里子若林映子小泉博ザ・ピーナッツ伊藤久哉沢村いき雄佐原健二平田昭彦志村喬 -
またもや夢の競演
「モスラ対ゴジラ」
評価:★4,1
・映画おすすめ 物語
台風八号はとんでもないものを日本にもたらした。巨大な卵である。人の背丈を軽く超えるその卵を、ある企業が買い取り、レジャーランドのめだまにしようと画策していた。同じく卵を取材していた毎朝新聞の記者は、助手と一緒に非人道的な働きに抗議活動を起こそうとしていた。その矢先、彼らの前に小人の少女2人が現れ、卵はインファント島に残った唯一のモスラの卵だという。これを聞いた新聞記者たちはさらに抗議をするのだが、企業は小美人たちまでも商売の道具として利用し始める。新聞記者たちはなんとか小美人たちを救出し、インファント島へ帰すことに成功するのだが、そのころ、名古屋でゴジラが出現する。ゴジラは名古屋の海岸線に壊滅な被害を及ぼし消えていった。これに危機感を感じた小美人たちは、卵の孵化を祈るのだった。・映画おすすめ 感想
管理人が初めて買ったVHSがこのモスラ対ゴジラであり、子供のころに何度も見返したのを覚えている。このころまではゴジラは原子力によって生まれた、人類を憎む怪獣という役割をしっかりとはたしている。またゴジラと並び、人気だったモスラの登場というこどもあり、まさに夢の競演である。さらにモスラの幼虫が二匹というのが本作の特徴でもある。成虫になったモスラの寿命は短く、そのかわりとして元気なモスラの幼虫、双子が大活躍する。本作と次作を見比べると、驚くほど違い、ここまでがゴジラの第一期という人もいるほどである。凶悪なゴジラはひとまずここまでということであろうか。監督本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮)脚本 関沢新一製作 田中友幸出演者宝田明星由里子小泉博ザ・ピーナッツ藤木悠田島義文佐原健二沢村いき雄藤田進田崎潤 -
史上最大の決戦
「キングコング対ゴジラ」
評価:★4,0
・映画おすすめ 物語
自社が提供する世界の不思議を紹介する番組の不振にあえいでいた製薬会社は、ソロモン諸島に現れる巨大なる魔神に飛びつく。選ばれた社員2人は、ソロモン諸島へと向かうのであった。一方、南極大陸では異常な海水温の上昇をみとめ、探査船が出ていた。すると光る氷の塊を発見する。それこそが大阪で大暴れして氷漬けにされた行方不明のゴジラであった。ソロモン諸島に到着した社員2人を待っていたのは、原住民で、儀式の最中であった。そこに大タコが現れ、パニックになったところを、巨大なキングコングによって救われる。2人はキングコングを眠らせ、日本へ連れ帰るのであった。ゴジラも帰巣本能から日本へ帰ることが予測され、製薬会社はこれを好機とみなし、二体を戦わせることを提案するのであった。・映画おすすめ 感想
ゴジラの逆襲から7年。復活したゴジラは時代の流れに乗り、娯楽職が強い作品へと変化していた。主演の2人がとにかく明るく、製薬会社の宣伝部長は笑いながらとんでもないことを言い出す。怪獣たちもどことなくコミカルな動きになり始めている。このへんからであろうか、ゴジラが子供たちの間で人気になり、映画がそれに寄せていったのは。しかし本作はゴジラ史上最大のヒットとなり、観客動員数は一千万人を超える快挙を成し遂げた。まさかのちにこれがハリウッドでリメイクされるとは、誰も思わなかったであろう。監督 本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮)脚本 関沢新一製作 田中友幸出演者高島忠夫佐原健二藤木悠浜美枝若林映子平田昭彦堺左千夫根岸明美田島義文大村千吉田崎潤松村達雄有島一郎 -
ゴジラは再び現れる
「ゴジラの逆襲」
評価:★4,1
・映画おすすめ 物語
魚群探査機パイロットの月岡は、機械トラブルで岩戸島に不時着する。この知らせを受け、同僚の小林が岩戸島にやってくると、そこではゴジラともう一匹の怪獣が戦っていた。二匹は海に落ち、2人は命を取り留める。大阪府警に呼ばれた山根博士は、ゴジラと戦っていた怪獣が、やはり放射能で巨大化した恐竜、アンギラスだと訴える。そしてゴジラが大阪湾に現れ、大阪はパニックを起こすのだった。ゴジラを倒す手段は芹沢博士とともに海の底へ消えた。果たして人間はゴジラを再び葬ることができるのか。・映画おすすめ 感想
前作が日本のみならず、海外でも大ヒットしたことを受け、急ぎ作られた本作。ゴジラと別の怪獣という構図はここですでに構築されていたのは興味深い。物語としては、ゴジラを核兵器の象徴とした描いていた前作よりも、娯楽性を高めた作品になっており、この時点でゴジラは終わった、というファンがいるくらい、作風が違っている。しかし映像は急ピッチとは言え、二匹もの怪獣を暴れさせたのだからすごいことである。またゴジラを殺したくない、という原作者や観客の声を反映させてか、次につながるような終わり方をしているのも、前作と違ったところだろう。ゴジラの進撃は始まったばかりである。監督小田基義脚本村田武雄日高繁明原作香山滋製作田中友幸出演者小泉博若山セツ子千秋実土屋嘉男木匠マユリ沢村宗之助清水将夫志村喬 -
伝説はここから誕生した
「ゴジラ」
評価:★4.9
・映画おすすめ 物語
小笠原諸島の沖で栄光丸という漁船が突如として行方不明となる。栄光丸を探しに行った漁船備後丸もまた、行方不明となってしまう事件が立て続けに起きた。その矢先、大戸島の海岸線に漁船の乗組員が打ち上げられ、巨大な生物に襲われた、と証言して意識を失うのだった。大戸島には古来より海の怪物ゴジラの伝承が伝えられており、ゴジラの仕業ではないかと噂が立つ。これらの事件を受け、東京の考古学者、山根博士が貯砂団を率いて大戸島へ向かう。するとそこに巨大な生物が現れる。居合わせた新聞記者の記事により、それはゴジラと命名されるのであった。ゴジラの足跡からは放射性物質が発見され、核兵器実験によって生まれた生物ではないかとされた。ゴジラは大戸島に甚大な被害を及ぼした後、東京へ向かい、東京を廃墟と化してしまう。これを受け、学会からオキジェンデストロイヤと呼ばれる、酸素兵器を開発した芹沢博士のもとへとゴジラ殲滅の話が持っていかれるのであった。・映画おすすめ 感想
モノクロ映画時代に誕生した奇跡的な映画の1つとしか言いようがない。当時、日本の映画産業といえば、娯楽の王様であり、様々な映画が作られた。黒澤明監督の七人の侍も同じころである。そんな中で東宝は原爆への強いメッセージのある映画を企画し、少し前にアメリカで公開された原子怪獣を元に作られることになった。そして史上初のミニチュア、着ぐるみ特撮が誕生する。これは世界でまだ誰も似たことのない映像であり、白黒ということもあり、その迫力は今見てもすごいものがたる。また戦争を知っている世代が作った映画でもあるので、東京が焼けるというリアルな出来事を知っているせいか、演技が恐ろしくリアルあのである。今や神格化されている映画でもあるが、古いからと言ってみないのはもったいない映画である。監督本多猪四郎脚本村田武雄本多猪四郎出演者宝田明河内桃子平田昭彦志村喬村上冬樹堺左千夫小川虎之助山本廉林幹恩田清二郎笈川武夫榊田敬二鈴木豊明髙堂國典菅井きん馬野都留子 -
人類は過ちを犯してしまったのか
「エイリアン コヴェナント」
評価:★4,7
・映画おすすめ 物語
地球の環境汚染から抜け出すために、2000名を冷凍睡眠させて地球を出発した移民船コヴェナント号は、エネルギーフレアというアクシデントに見舞われ、船長を不空45名の命を失う。しかもメインクルーの1人、主人公の恋人が睡眠カプセルの火災事故で命を落としてしまう。そんな彼女を慰めてくれたのは、アンドロイドであった。そのアンドロイドはプロメテウス号に乗り込んだデイヴィットと同型のアンドロイドで、彼女を献身的に見守っていた。クルーは船長の死を悼みつつ、移民船の修理を開始する。そんな中、謎の信号をキャッチしたのであった。移民船はその惑星に向かうことを決議する。クルーが降り立つと、そこは酸素があり、人間が移住するのに適した惑星であった。ただそこにあった街には、大量の異星人と思しき死骸が転がっていた。その惑星は神に近づく惑星となる。
・映画おすすめ 感想リドリースコット監督が渾身の力を込めたエイリアンシリーズの原点第二弾。本作でエイリアンがなぜ、どのように誕生したのかが判明する。しかし本作は非常に評判が芳しくなく、前作からのつなぎの部分があっさりしており、前作の主人公もさんざんなことになっている。ただこの映画がすべて説明しているのかは疑問である。エンジニアの惑星らしきところへ到着したように見えるが、本当にそこがエンジニアの母星なのか説明はない。またエイリアンの誕生が本当に映画の通りなのかも説明されていない。状況は映画を見た人ならばきっとエイリアンを作ったのが誰なのかわかるだろうが、本当に彼が作ったのかは、説明がないために、謎である。監督はプロメテウスと本作の間をつなぐ物語、その後を描く物語を構想していたとしているが、2021年現在、続報はない。動き出したというニュースはあったが、実現するかはまた疑問である。ブレードランナーやほかの作品でも、監督は人の作った命、人ならざるものが作った命、について描き続けている。その中核をなすシリーズなので、最後まで作ってもらいたい。監督リドリー・スコット脚本ジョン・ローガンダンテ・ハーパー原案ジャック・パグレンマイケル・グリーン原作キャラクター創造ダン・オバノンロナルド・シャセットH・R・ギーガー(エイリアン.オリジナルデザイン)出演者マイケル・ファスベンダーキャサリン・ウォーターストンビリー・クラダップダニー・マクブライドデミアン・ビチルよかったらポチッと応援してください。
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生命の源は宇宙から来た異星人だった
「プロメテウス」
評価:★4,8
・映画おすすめ 物語
ショウ博士は新しい考古学発見を成し遂げていた。その遺跡の壁面にかかれていた紋様は、世界各地で発見されている遺跡の紋様と酷似していた。これを受け、世界の大企業ウェイランド社が動き出し、それぞれの分野のエキスパートを集め、紋様と酷似する星系へ飛び立つ事となる。そこで待ち受けているものが難なのかもしれずに。冷凍睡眠から覚めたショウ博士は、アンドロイドのデイヴィットと親しい仲になり、星系の一つの惑星にチームで降り立つこととなる。そこには、明らかに人間が作ったとは考えられない遺跡が立ち、興奮を隠しきれない調査隊は、中へと入っていくのだった。だがそれは、人が触れてはならない、禁断の扉への招待状だった。・映画おすすめ 感想
リドリー・スコット監督渾身の映画第一弾である。監督のインタビューによると、エイリアンを制作した際、登場したスペースジョッキー、エンジニアを広げてくれる監督はおらず、エイリアンばかりが、世界観を広げていった。誰もうやらないのなら、自分がやろう。そう決意して、監督はエイリアンと共に発見される1作目のエイリアンに登場する異星人を深堀りすることを決めたらしい。そして本作の冒頭では、地球にエンジニアがやってきて、地球に生命体を根付かせたような描写がある。これが人類、地球の生命の起源なのか。答えはまだ出ていない。壮大な宇宙への挑戦、生命の謎への挑戦は始まったばかりなのだ。
監督リドリー・スコット脚本デイモン・リンデロフジョン・スペイツ製作リドリー・スコットトニー・スコットデヴィッド・ガイラーウォルター・ヒル
出演者ノオミ・ラパスマイケル・ファスベンダーガイ・ピアースイドリス・エルバローガン・マーシャル=グリーン
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人は彼女を認めるべきなのか?
「モーガン プロトタイプL-9」
評価★3,7
・映画おすすめ 物語
とある企業は人間の細胞に直接機械を埋め込み、生まれながらにして作られた人工生命体の製造を、人里離れた場所で研究していた。ところが研究チームから送られてきたデータの中に、研究員へ危害を加える映像があったことから、コンサルタントとAI診断を専門とするドクターが派遣されることになる。先に到着したコンサルタントは、モーガンと名付けられた女性型人工生命体を研究するチームが、家族のように結束して、入り込むのは難しいだろう、との報告を受けていた。到着するとそこは古びた屋敷と、屋敷の横に研究施設がある場所であった。コンサルタントの彼女は、AI医師の到着が遅れるとの報告を受け、一晩、その屋敷に泊まることになる。全員と接触すると、たしかに全員がチームというより家族に近く、それをコンサルタントは冷静に見ていく。翌日、医師が到着したので、モーガンの診断を開始する。モーガンの感情を刺激して、モーガンがどういった行動をとるのかを試す医師。するとモーガンはいきなり、医師の首ものに噛みつき、肉を食いちぎったのであった。・映画おすすめ 感想
制作リドリー・スコットとあって、テーマが命の創造、命の尊さであることはすぐに理解した。リドリー・スコットが近年描くSFはプロメテウスから人の作った命、別の存在から作られた人、と言った聖書にも似たものが多い。本作もそうである。人が作ったモーガンという少女をめぐる物語。人は本当に人を超えた行動を行って良いのか。またそれを野放しにすることは、本当に危険性がないことなのか。本作はそうしたところに焦点を当てながらも、最後にはどんでん返しが待っている。リドリー・スコット監督のこの路線、個人的には好きなので、どんどん続けていただきたい。監督ルーク・スコット(英語版)脚本セス・オーウェン製作リドリー・スコットマーク・シェイファー(英語版)マーク・ハッファム(英語版)出演者ケイト・マーラアニャ・テイラー=ジョイトビー・ジョーンズローズ・レスリーボイド・ホルブルックミシェール・ヨージェニファー・ジェイソン・リー -
混沌化するデトロイトで、ロボコップは何を見出すのか
「ロボコップ3」
評価:★4,2・映画おすすめ 物語
前作で蔓延した麻薬撲滅どころか、それを利用した非人道的なロボット開発をしてしまったオムニ社は、窮地に立たされていた。そしてついに日本企業カネミツに買収されてしまう。オムニ社はそれまでに行っていた、ホームレスの強制収容所送りや、施設部隊による銃撃戦騒動などで、甚大な被害を生んでいた。さらにカネミツ社のリストラ、ノルマなどで今度はオムニ社の社員が自殺する騒ぎになっていた。その頃、買収されたオムニ社に反旗を翻した市民の反乱軍と警察はストライキを起こし、ロボコップはそんな中で相棒とともに銃撃をうけてしまう。相棒は意識不明の重体となり、ロボコップは反乱軍になんとか救われてした。そんな彼を救ったのは、彼のメンテナンスをしていた博士であり、偶然にもオムニ社が開発していた飛行ユニットを見つけ、開発していた。ロボコップの会社への行動がカネミツ社の耳にも入り、日本からアンドロイドが送られてくることになった。更に混迷を深めるデトロイトを、ロボコップは救えるのだろうか?
・映画おすすめ 感想
個人的に一番好きな作品である。1作目の衝撃から立て続けに衝撃を与えてくれたロボコップ。今回はそこにアンドロイドの忍者のような存在も登場し、さらに飛行ユニットが登場するのだから、興奮が高まる。脚本には前作からアメコミ界の重鎮フランク・ミラーが加わっているので、間違いない。またフランク・ミラー自身が描いたコミックもあるのでそちらもおすすめである。映像的には空を飛ぶシーンが特出すべき点だが、ほかはこれまでと変わらない映像となっている。映画としてはターミネーターと並び、80年代から90年代にかけて先端を走ったこのシリーズも、本作で完結である。後にリメイク作品や、その前には日本に上陸はしていないものの、ドラマシリーズ、テレビ映画などもあり、展開は多岐に渡っている。それだけこのシリーズは鮮烈であったと言えるのではないだろうか。監督フレッド・デッカー[1]脚本フランク・ミラーフレッド・デッカー原案フランク・ミラー原作キャラクター創造エドワード・ニューマイヤーマイケル・マイナー出演者ロバート・ジョン・バークナンシー・アレン -
今度のロボコップは過激すぎた
「ロボコップ2」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
デトロイトの治安が回復しつつあったが、新型の麻薬により治安はいぜんにもまして悪化していた。便りの警察は、民間企業、親会社であるオムニ社と労使交渉の悪化からストライキを行い機能していなかった。そんな中で、オムニ社はなんとか治安回復を行うため、ロボコップ2号機の制作に着手するも、殉職した警察官たちはロボコップの責任感に打ちのめされ、自殺してしまうのだった。そこで警察官ではなく、力を求める犯罪者を制御してロボコップにすべきだ、とオムニ社を結論付ける。ちょうどその頃、オムニ社の妨害工作で不良品同然になっていたロボコップは、自らの体に電流を流し機能を回復させる。この行動が警察官たちを奮起させ、マフィア組織撲滅へと動き出す。奇しくもその組織のボスが次のロボコップに選ばれてしまう。こうして新たなる火種がデトロイトに生まれるのだった。
・映画おすすめ 感想前作よりも過激に。前作のヒーロー誕生編から、今回はライバル誕生編になるだろう。最新型のロボコップとして開発されたマーフィが、自我に目覚めてしまったことで、オムニ社は犯罪者をロボコップにするという奇策。しかもそのロボコップは、人間型ではなく、巨大なモンスターのような姿である。そのデザインがまたいい。ロボコップも武装を強化するという、なかなかワクワクする事をしてくれる。最後の戦いは、本作最大の見せ場であり、ロボット対ロボット。ターミネーターとはまた違うアプローチのロボットの描き方なので、見応え十分のシーンが連続する。次作は更にロボコップがパワーアップする。監督アーヴィン・カーシュナー脚本フランク・ミラーウォロン・グリーン原案フランク・ミラー出演者ピーター・ウェラー -
治安維持のロボットかあるいは人間か
「ロボコップ」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
近未来のデトロイト。車産業で栄えた時代は好きさり、街自体が一つの企業、オムニ社によって支配され、警察すらオムニ社によって民営化されていた。そんな中、デトロイトの進化を計るため、オムニ社は警察ではなく、ロボットによる警備システムを推し進めていた。ところがプレゼンを図ったロボットは暴走して、会社の幹部を殺害してしまう。このことによって新しいプロジェクトが動き出す。それには人の生体組織が必要であった。同じ頃、警察署に新任の警官マーフィが着任する。彼は相棒と一緒にマフィア一味を追跡していたが、捕まって殺害されてしまう。これを好機とばかりに、オムニ社のロボット開発責任者はマーフィの体を引き取り、ロボットに組み込む。こうして新時代の警官、ロボコップが完成したのだった。デトロイトの犯罪率はこれによりどんどん低下していくのだったが、自分の中に人間のとしての記憶が残っていた、ロボコップは自分が何者なのか苦しみ始めるのであった。・映画おすすめ 感想
最初に衝撃である。本作は従来のヒーロー映画にはなかったバイオレンス描写が含まれている。それもさることながら、そのビジュアル、ロボットらしさに、最初みたときは衝撃をうけた。あの特殊撮影は見事であり、他のロボットの動きもパペット撮影しているのか、カクカクとぎこちなく、そこがまたロボットらしくて見事であった。この映画にヒットにより、後に続編やTVシリーズ、リメイク版まで登場することになる。この衝撃は映画界に多大なる影響を及ぼしたのには違いない。監督ポール・バーホーベン[1]脚本エドワード・ニューマイヤーマイケル・マイナー出演者ピーター・ウェラーナンシー・アレンロニー・コックスカートウッド・スミス -
望むことはただ一つ
「マトリックス レボリューションズ」
評価:★4,5
・映画おすすめ 物語
真実を知りマトリックスの再起動を選ぶか、破滅を選ぶか選択を迫られたネオは、第3の選択をする。死ぬことが予知されていたトリニティを救い、現実世界に戻る。そこへ機械が現れるが、そこでネオは現実世界だというのに、力を使い機械を機能停止させる。ところが自らも意識を失い、気がつくと駅のホームに座っていた。そこはマトリックスと現実をつなぐ中間地点だった。トリニティたちはなんとかネオを探すことに成功し、救出した。人間最後の町ザイオンへの攻撃はまもなく始まる。しかしそれと同時にエージェント・スミスがウィルスとなりマトリックスを蝕み続けていた。ネオの最後の選択がせまっていた。
・映画おすすめ 感想前半は正直地味である。本作は壮大なマトリックスサーガの最後を締めくくるために、終わらせることを重視していたのだろう、前半は地味に始まる。しかしこの映画の予算のほとんどを最後の15分に費やしたと言われるほど、映画史に残る壮絶な最後の戦いが行われる。これはなんど観てもすごい。この最後の戦いを観たとき、映画がアニメや漫画を超えた気がした。それほどすごい映像が繰り広げられる。そしてエンディングは様々な意味に見えるように作られているのも、この作品のすごいところだろう。シリーズ4作目が製作中とも言われているが、どんな作品になるのか期待したい。監督アンディ・ウォシャウスキーラリー・ウォシャウスキー脚本アンディ・ウォシャウスキーラリー・ウォシャウスキー出演者キアヌ・リーブスローレンス・フィッシュバーンキャリー=アン・モスヒューゴ・ウィーヴィング
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ネオとしてマトリックスを抜け出し、世界が機械に支配されていることをしった彼は、マトリックスの中でその法則にとらわれない救世主となり、人類の希望となっていた。人類に最後に残された町、ザイオン。ドーム型のマグマ近くに作られたこの町には、ネオと同じように機械に培養されながら、目覚めた者。最初から機械と戦っている人間たちの子孫など、人種も性別もなく暮らしていた。ネオはそんなザイオンでも救世主扱いされ、貢物まで送られていた。そんなザイオンに危機が迫っていた。ホバー戦オシリス号の掴んだ情報では、機械軍がマトリックスの中ではなく、現実で総攻撃を仕掛けてくる準備をしているという。この情報を受け、ネオとモーフィアスは、預言者に会いに行く。そしてマトリックスの中核、ソースに行くことを進められる。更にネオはすでに予知夢をみる能力が開花しており、選択を迫れることをしっていた。
・映画おすすめ 感想マトリックス1作目の鮮烈なビジュアルと脚本力が世界中を魅了し、大ヒットしたマトリックスの、遅れて作られた続編2作の前編である。本作でも作品を通して選択が大きなキーワードになっており、ついにネオはマトリックスの中核へと行くことになる。本作は専門用語が飛び交い、表面上は何を言っているのかわからない。しかし話はシンプルである。現実世界の機械軍の総攻撃を阻止するため、コンピュータのプログラムの中心、パソコンでいう、素人が出たしをしたら、パソコンが動かなくなる可能性のあるプログラムに入って、作戦を中止させる。それだけのことである。ただネオはそこで思わぬ真実と自分の正体、選択を迫られることになる。何度観てもビジュアル的に印象が強い。作品としては、何度観ても解釈が変わってくる、本当に珍しい映画であると思っている。考察がはかどる映画である。監督ラリー・ウォシャウスキーアンディ・ウォシャウスキー脚本ラリー・ウォシャウスキーアンディ・ウォシャウスキー出演者キアヌ・リーブスキャリー=アン・モスローレンス・フィッシュバーンモニカ・ベルッチジェイダ・ピンケット=スミスヒューゴ・ウィーヴィング -
記憶は思い込みであり本当の記憶なのか誰が証明するのか
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・映画おすすめ 物語
人間の脳とネットワークを直接つなぐことのできる技術が発達し、脳以外を義体化することも可能になった未来。社会はネットワークに繋がれているものの、国家はいまだ存在し続けていた。事故により脳以外すべてを義体化した少佐が所属する公安9課は、ときには法律を超えた活躍をして、電脳犯罪をかいけつしていた。そんな彼が次にあたる事件は、ハンカ・ロボティックス社がすすめるサイバー技術を妨害する動きが起こり、テロが勃発していた。9課はその対処とテロリストの追跡を開始するのだったが、この事件をきっかけに少佐の様子がおかしくなっていく。自分の記憶にはない風景が思い浮かぶようになっていくのであった。次第に記憶とはなにか、ほんとに脳にある記憶は自分の記憶なのか、少佐は疑い始めていく。そしてテロリストとのつながりも見え始めるのであった。・映画おすすめ 感想
当初、本作の映画制作発表、実写化ということもあり、かなり警戒していた。個人的にアニメ、漫画の実写化というのに反対しているところもあるので、押井守監督の攻殻機動隊を元にした映画だと聴き、見ることすらためらった。すでに映画として完成しているものを実写化することの意味を感じなかったからだ。観た感想としては、映像はきれいであるし、攻殻機動隊が好きな人が作った、ファンムービーの極み、という感じだった。名場面をつなげ、そこにオリジナリティをつけたす。また海外では東洋人の設定である主人公を白人にしたことが、差別であると騒がれたが、これに対して漫画原作者の士郎正宗は、「この世界では白人擬態が流行っている」と答えを返しており、度量の広さを思わせた。映像化の際には必ずひと悶着ある攻殻機動隊。きっと実写化はこれが最後だろう。というか最後にしてほしい。監督ルパート・サンダース脚本ジェイミー・モス(英語版)ウィリアム・ウィーラーアーレン・クルーガー原案士郎正宗『攻殻機動隊』出演者スカーレット・ヨハンソンピルー・アスベック(英語版)ビートたけしジュリエット・ビノシュマイケル・カルメン・ピットチン・ハンダヌーシャ・サマルラザルス・ラトゥーエル(英語版)泉原豊タワンダ・マニーモ -
新たなる未来の始まり
「ターミネーター/ニューフェイト」
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メキシコにいる当たり前の女性ダニーは、弟のディエゴとともに勤務先の工場で働いていた。そこへ父が訪ねてきたというのだが、どうも様子がおかしく突然、襲いかかってきたのである。それを助けたのは、サラという女性だった。彼女につれられ工場をあとにする2人。するとサラは父親はすでに死んでおり、擬態した機械がサラの命の狙っているという。どういうことなのかわからないまま、追われる中、ディエゴが命を落としてしまう。更に未来から来たサラは、肉体を改造して強化人間になってはいたものの、活動時間が限られており、ダニーの命が奪われようとしていた。そこに現れ、助けてくれたのは武器で武装した老婆。名前をサラ・コナーと名乗っていた。
・映画おすすめ 感想時間とは点から点につながる線でもなく、過去を変えればそこから分岐した別の未来がやってくる、という考えがこれまでの映画には採用されてきた。バック・トゥ・ザ・フューチャーがそれである。「過去が変われば未来が変わる」しかし時間が流動的で、どんな形にも変化する、けして決まった道筋を通るものでないとしたら。つまり過去が変わっても、それは別の道に入っただけで、元の道とは違う道。つまり変えようとしていた未来は変えられたのではなく、別の時間の進む道路に入っただけの事。こうした複雑な前提がなければ、本作はまず語れない。シリーズ第2作の正当な続編とされ、ジェームズ・キャメロンとサラ・コナーの復帰がアナウンスされ、期待値を高めに高めた結果、やはりもはや時間の波に飲み込まれた本シリーズ、リセットすることはできなかった作品に思える。本作は2直後から始まり、現代へとつながる。しかしそこでは別のターミネーターが世界の運命を背負う人物の暗殺にやってきて、それを守る話になっている。3以降を無視した形で制作されているので、一応、2での出来事は引き継がれていたものの、また別の未来がやってきている。つまり別の時間の通路に入っただけであり、人類の終末は変えられないということになる。本作を観ると、サラ・コナーという運命の女にはいくらでも変わりがおり、ターミネーターやその元となるAIを破壊したところで、別の時間に移動するだけで、結末は戦争しかないように思えた。もしこの路線で続けるのであれば、評判を気に出ず最後まで続けていただきたいし、また別の時間を使うと、もうついていけない気もする。監督ティム・ミラー脚本デヴィッド・S・ゴイヤー[1][2]ビリー・レイジャスティン・ロードス原作ジェームズ・キャメロンジャスティン・ロードスジョシュ・フリードマンデヴィッド・S・ゴイヤーチャールズ・H・イグリー出演者リンダ・ハミルトンアーノルド・シュワルツェネッガーマッケンジー・デイヴィスナタリア・レイエス(英語版)ガブリエル・ルナディエゴ・ボネータ -
未来は不確定に動き出す
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・映画おすすめ 物語
未来での長い長い戦争がようやく人類軍の勝利に終わった。しかしスカイネットは最後の手段としてターミネーターを過去に送り、ジョン・コナーの母であるサラ・コナーの抹殺を計る。それをしったジョンは志願した兵士カイル・リースを過去へ送り込むのだが、タイムマシンの起動中、ジョンが何者かに襲われてしまう。その瞬間、なぜか自分の子供の頃の姿が目の前に現れ、ジェネシスが起動したらスカイネットは動き出す。と意味のわからないことを言って消えていった。そして1984年にやってきたカイルの前には、か弱い何も知らないサラではなく、ターミネーターに育てられた戦士サラの姿があった。サラはカイルをターミネーターとともに守り、新しい審判の日2017年へと自作のタイムマシンで向かうのであった。何がなんだかわからないカイル。2017年ではサイバーダイン社のダイソン父子がジェネシス計画という世界中のネットワークを統一する計画を立てていた。カイルは何もわからないままに、戦闘の中に入っていく。新しい未来はすでに始まっていた。・映画おすすめ 感想
ターミネーターてんこ盛り。ターミネーター4からシリーズ化するはずだった計画がお蔵入りになり、版権も別の会社が取得したことにより、新しい三部作の第一弾として本作はつくられている。また本作で解明サれていないところをドラマ化する計画もあったのだが、評判がよくなかったのかまたしてもこの作品単発で終了してしまっている。本作は初代と2をかけ合わせたような、内容の濃い、悪く言えば詰め込みすぎた内容になっているせいもあり、見たあと何があったのかわからなくなる点が難点である。しかしファンとしてはこのシーンをこう変えたか、あのシーンをこうしたか、と初代と2であった場面を変えているのがおもしろかった。だがこれはきっと、ファンは楽しめるが初見の人には何がなんだかわからないのだろう。監督アラン・テイラー脚本レータ・カログリディスパトリック・ルシエ(英語版)原作キャラクター創造ジェームズ・キャメロンゲイル・アン・ハード出演者アーノルド・シュワルツェネッガージェイソン・クラークエミリア・クラークジェイ・コートニーJ・K・シモンズダイオ・オケニイ(英語版)マット・スミスコートニー・B・ヴァンスイ・ビョンホン -
これが未来だ!
「ターミネーター4」
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・映画おすすめ 物語
2018年、AIスカイネットは自我に目覚め、人類に対し戦争をしかけてきた。核兵器によって人類のほとんどは死に追いやられ、生き残った人間はレジスタンスを組織、機械軍に反乱を起こしていた。そんな中、未来を知っていた男、ジョン・コナーは妻のケイトと共に部隊長として機械軍と戦っていた。一方、レジスタンスの本拠地では司令官たちがスカイネットに対する総攻撃を準備していた。それはスカイネットが殺害する重要人物リストを入手し、人名を守ることが目的になっていた。それをしったジョンは、自分の名前がないことを不思議に思う。しかしそこにはカイル・リースの名が記載されていた。同じ頃、マーカスと名乗る男が荒廃した野原で目覚め、放浪していた。そこを人を殺害するためのロボットに狙われる。それを救ったのがカイル・リースという少年だった。2人は「救世主」と呼ばれる男、ジョンの無線を聴きジョンの元へと向かうのであった。運命の歯車は確実に動き始めた。・映画おすすめ 感想
初代ターミネーター、ターミネーター2、ターミネーター3で描かれてきた未来の戦争を題材にした初めての映画である。これまでのシリーズとは違い、人型のターミネーターはまだ開発されておらず、スカイネットが開発を急いでいる様子が描かれている。また運命を最初に動かす男、カイル・リースも登場し、自分より年下の父親という複雑な光景に、シリーズ復活の予感をした。ところが本作は新三部作になるはずが、制作会社の倒産、版権の売却なので、新三部作がお蔵入りとなってしまい、クリスチャン・ベールを主演に起用してまで、力を入れた本作も、単発で終わってしまった。成績など気にせず、この路線を続け、完結させ、そこからまた新しいことをやってほしかった。個人的には好きな作品なので、非情に残念でならない。監督マックG脚本ジョン・D・ブランケートマイケル・フェリスデヴィッド・キャンベル・ウィルソン原作キャラクター創造ジェームズ・キャメロンゲイル・アン・ハード出演者クリスチャン・ベールサム・ワーシントンアントン・イェルチンムーン・ブラッドグッドブライス・ダラス・ハワードコモンジェーン・アレクサンダー -
未来は変わっていなかった
「ターミネーター3」
評価:★3,2
・映画おすすめ 物語
未来は変わったはずだった。少年だったジョン・コナーは、母であるサラ・コナーと共にスカイネットと元になる未来からきたターミネーターたちの部品を葬った。審判の日、核戦争を起こらなかった。それなのになにか違和感を感じながら、職を転々としていたジョンは、怪我をして押し入った動物病院で、ケイトと再開する。彼女はターミネーターがジョンの前に現れたあの日の前日、仲間のパーティでキスをした女性であった。ケイトはテレビにジョンが出ていた日のことを覚えており、何があったのか訪ねてきた。しかしそこへ女性型ターミネーターが現れ、ジョンを殺そうとする。なんとか逃げ切った2人の前に、今度はあの日、溶鉱炉に落としたはずのターミネーターと同型のターミネーターが現れ、2人を守る。彼が言うには2人は後に夫婦となる関係だという。さらにケイトの父である軍人がスカイネットを開発していたということも明らかになる。そんな中、白血病で死んだサラの墓に向かった一行。ターミネーターがサラの墓を破壊し、棺を取り出すと、そこには大量の武器が詰め込まれていた。サラも未来が変わったと信じきれずにいたのだった。こうして再び、未来をかけた戦いが始まる。
・映画おすすめ 感想ターミネーターに笑いはいらない。前作から12年もの歳月がすぎ、当時、管理人は続編ができるとワクワクしていたのを覚えている。しかし蓋を開けてびっくり。監督が変わるとは聞いていたが、あまりに前作までの鬱々とした雰囲気、未来への危機感というのが薄れている作品になっていた。メインのシュワルツネッガー登場シーンはコメディに彩られ、学習したターミネーターは冗談を言い、敵ターミネーターもコミカルなシーンがある。個人的にそういうシーンを求めては居なかった。もっと悲壮感漂うアクション映画がターミネーターである。更に敵のターミネーターも、その場に応じだ武器を作り出す、という設定なのにそれが生かされていない。残念な続編であり、ここからシリーズの迷走が始まったのだろう。監督ジョナサン・モストウ脚本ジョン・ブランカートマイケル・フェリス原案ジョン・ブランカートマイケル・フェリステディ・サラフィアン原作キャラクター創造ジェームズ・キャメロンゲイル・アン・ハード出演者アーノルド・シュワルツェネッガークリスタナ・ローケンニック・スタール