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電気を充電してアドレナリンを出せ
「アドレナリン2」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
前作のラストでヘリコプターから落下した主人公。その死にかけた体を回収したのは、中国人たちだった。彼の心臓を抜き取り、人工心臓を取り付け、臓器を密売する予定だった。ところがぶっ飛んだ主人公はそのまま中国人から逃げ、電気を充電しながら人工心臓を動かし、心臓を持ち去った奴を追いかけ始める。その先では殺しはあり、ぶっ飛んだ連中があぶれかえっていた。そして彼の心臓はすでに移植されていることがわかる。彼は心臓を取りものですのか?・映画おすすめ 感想
この映画になぜジェイソンステイサムが出続けているのかが謎である。彼はどんな映画にでも出演することで有名な俳優ではありが、競馬場でセックスをする映画に登場。しかも激しいセックスを何千人の前で見せつける役柄をこなすとは思えない。それもトランスポーターの後に出演しているのだから驚きだ。とにかく考えることはない。ただ見ている。受け入れるだけ。まさしくアドレナリンのような映画である。監督 マーク・ネヴェルダインブライアン・テイラー脚本 マーク・ネヴェルダインブライアン・テイラー製作 トム・ローゼンバーグゲイリー・ルチェッシスキップ・ウィリアムソンリチャード・ライト製作総指揮 マーク・ネヴェルダインブライアン・テイラーエリック・リードデヴィッド・スコット・ルービンマイケル・パセオネックピーター・ブロックマイケル・デイヴィス出演者 ジェイソン・ステイサムPR -
過去を変えるんじゃない未来を変えるんだ
「12モンキーズ」
評価:★4,6
・映画おすすめ 物語
50億人がウィルスによって死に絶えた未来。人類は地下で暮らし、動物たちが世界を支配していた。ウィルスをばらまいたと12モンキーズという組織を探すべく、主人公は過去へタイムトラベルするのだが、ついたのは目的地の1996年ではなく1990年だった。そこで彼は精神障害者と思われ、精神病院へ入れられる。そこから幾度かタイムトラベルするのだが、行きつく先には彼が思いもよらない過去が待っていた。
・映画おすすめ 感想この映画を見た感想は、監督が監督ということもあって、終わり方が本当につらい終わり方をするし、現実か夢かを分らなくするのが好きなのだと思った。たまには主人公たちを幸せに終わらせてやれよってつっこんでしましました。本作には大きな仕掛けがある。バックトゥザフューチャーのような一直線のタイムトラベルを考えてはならない。この映画、主人公のそもそもの目的は過去を変えることではないのだ。そこをポイントにするとすごく見やすいと思う。ちなみにこの映画には原作となった映画、写真と語りだけでつづられる短編映画「ラ・ジュテ」がある。そちらもおすすめなので、機会があればチェックしてほしい。監督 テリー・ギリアム脚本 デヴィッド・ピープルズジャネット・ピープルズ製作 チャールズ・ローヴェン製作総指揮 ロバート・コスバーグロバート・カヴァロゲイリー・レヴィンソン出演者ブルース・ウィリスマデリーン・ストウブラッド・ピット -
ロンドンを止めろ
「移動都市 モータルエンジン」
評価:★4,0
・映画おすすめ 物語
世界が量子兵器で崩壊した未来。現存する社会は化石の世界となり、博物館に飾られる世界。人々は東西に分かれ、巨大な壁を築いて接触を極力さけていた。西側では鋼鉄の移動都市を建設し、人々は生活していた。しかしより巨大な都市が出現すると、都市ごと破壊され、燃料や水、食料を奪われていた。そんな弱肉強食の世界で顔に傷のある女性ヘタリーは、西の世界でも最大の都市ロンドンの潜入すると、ロンドンでも最大の権力を誇るサディアスを刺すのであった。幸い、サディアスは致命傷にはいたらあかったものの、サディアスを信奉するトムという青年が彼女を捕まえようとして、2人は土と一緒に地面に破棄されてしまる。最初はいがみ合いながらも、生きるため、2人はロンドンへ向けて旅を始めるのだった。・映画おすすめ 感想
正直、もっと移動都市が大暴れする映画だと思っていた。この映画は評価が悪い。移動都市など世界観はよいのだが、それを生かし切れていない、というのが評論家からの意見である。個人的には予告編を見た時、移動する街が戦い合う映画なのだろう、と思っていた。ふたを開ければ、移動都市が戦うのは最初の数分でそれからも幾度が移動都市は登場するものの、個人的にのそんでいる形とはちがっていた。原作小説があるのだがそちらは、どうなのだろうか?監督 クリスチャン・リヴァース脚本フラン・ウォルシュフィリッパ・ボウエンピーター・ジャクソン原作 フィリップ・リーヴ『移動都市』製作ゼイン・ワイナー(英語版)アマンダ・ウォーカーデボラ・フォート(英語版)フラン・ウォルシュピーター・ジャクソン製作総指揮 ケン・カミンズ出演者ヒューゴ・ウィーヴィングヘラ・ヒルマーロバート・シーハンジヘ(英語版)ローナン・ラフテリー(英語版)レイラ・ジョージパトリック・マラハイドスティーヴン・ラング -
覚醒するまで逃げろ
「アイアムナンバー4」
評価:3,4
・映画おすすめ 物語
惑星ロリアンはモガドリアンによって壊滅した。その生き残りの9人は地球に生まれ、モガドリアンたちは地球へとやってきた。9人にはそれぞれ親ではないガーディアンという守り人がつき、レガシーという能力覚醒まで見守ることになっていた。しかしレガシーになる前に3人が殺され、ナンバー4であるジョンは逃げることになった。その引っ越し先でサラという少女と会い、恋するのに時間はいらなかった。2人は愛し合っていたが、それはモガドリアンにとっては、貴重な情報源だった。若者はSNSを使う。そのため、居場所が簡単に割り出せるのである。そんな中、ジョンはレガシーとして力が目覚め始め、同時にモガドリアンも彼を見つけるのだった。・映画おすすめ 感想
専門用語が多く、そのほとんどが説明されていない。ティーン向けということもあり、アメリカ版中二病という感じの映画である。いじめっ子が出てきて、転校生のジョンをいじめるがジョンには能力があり、いじめっ子たちを病院におくってしまう。さらに異星人に命を狙われているという、まさしく青少年が妄想する映画そのものである。映像面ではトリプルX再起動の監督なのでスタイリッシュな映像が見られる映画になっている。超能力を使ったアクションも面白い映画である。中二病だからこそかっこいい映画。監督 D・J・カルーソー脚本 アルフレッド・ガフ(英語版)マイルズ・ミラー(英語版)マーティ・ノクソン(英語版)原作 ピタカス・ロア製作 マイケル・ベイ製作総指揮 デヴィッド・ヴァルデスクリス・ベンダーJ・C・スピンク出演者アレックス・ペティファーティモシー・オリファントテリーサ・パーマーディアナ・アグロンカラン・マッコーリフケヴィン・デュランド音楽 トレヴァー・ラビン映画観るなら<U-NEXT>
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これは宿命の物語
「砂の器」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
夏の暑い日、東京である男が列車に轢かれて発見される。男はもともと列車に轢かれる前に殺されていたことが判明する。男は東京の人物ではなく、西の方の小さな村の男であった。調べていくうちに、男は東北弁らしき言葉を使い、若い男とあっていたという。その男との会話で亀田という名前がでたことから、秋田県の亀田に向かう刑事。しかし何の手掛かりも得られず、言語学者に聞くと、出雲のある地域では東北弁と同じなまりの地域があるという。そこで調べてみると、殺された男は元警察官で出雲地方に赴任していたというのだ。そこから事件は犯人と日本が忘れようとしていた闇に入り込んでいく。・映画おすすめ 感想
本作はかなり昔の映画である。今の配信時代になったからこそ気軽に見ることができるが、この映画にはハンセン病への言及があるためか、テレビで放送することはない。またのちにドラマ化された際も、ハンセン病の部分が抜けている。このドラマの胆は日本が忘れようとしているハンセン病への迫害の歴史にあると個人的には思っており、そこを堂々と描いた松本清張と映画制作陣はすごいと思えた。日本の忘れてはならない迫害の歴史。親子の切ることのできない宿命。この映画はそうしたものを色濃く描いた感動巨編でもある。監督 野村芳太郎脚本 橋本忍山田洋次製作 橋本忍佐藤正之三嶋与四治川鍋兼男(企画)出演者丹波哲郎加藤剛島田陽子緒形拳森田健作山口果林加藤嘉笠智衆辰巳柳太郎音楽 芥川也寸志菅野光亮
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新たな時代にゴジラは再び帰ってきた
「シン・ゴジラ」
評価:4,8
・映画おすすめ 物語
東京湾で1人の科学者が消えた。「わたしは好きにした。君たちも好きにすればいい」このメッセージが示す意図がわからない矢先、東京湾で巨大生物の目撃情報が相次いだ。SNSは巨大生物の動画、画像でいっぱいになる。しかし政府はその見解を認めることはなかった。その矢先、東京湾から巨大生物が陸に上がってきて、大パニックとなる。ここで政府は初めて、東京湾の巨大生物を認める発言をするのであった。しかし巨大生物は苦しんでもう一度海へ帰っていく。そして次に姿を見せた時、その姿はまるで違う怪獣へと変化していた。内閣官房副長官は、あらゆる方面からの人材を集め、これに対処しようとした矢先、怪獣は体中から熱線を噴射。内閣のほとんどの人材が失われ、環境大臣が臨時で総理に任命されることとなった。巨大生物はなんなのか?東京湾で行方不明となった科学者の目的とは。・映画おすすめ 感想
個人的に庵野秀明監督がメガホンをとった時点で、本作は見る価値のある映画となった。エヴァンゲリオンで育った管理人にとって、師匠ともいうべき監督が、まさかゴジラをつくるとは思わなかった。しかもゴジラといっても、もしゴジラという架空の巨大生物が本当に現れたら、というシミレーション的な側面もある映画になっている。巨大生物が出たら、内閣は閣議を招集し、対策を講じる。自衛隊の出動の有無、海上保安庁の有無などリアルに描かれている。本作を作るにあたり、自衛隊に嫌がられるほど、庵野秀明監督は密着したというから、リアルで当然である。ここに現実と虚実の戦いが描かれている。監督 庵野秀明(総監督)樋口真嗣(監督・特技監督)脚本 庵野秀明製作 市川南製作総指揮 山内章弘出演者長谷川博己竹野内豊石原さとみ高良健吾市川実日子高橋一生津田寛治余貴美子國村隼平泉成柄本明大杉漣音楽 鷺巣詩郎伊福部昭
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ハリウッドで本格始動
「ゴジラ 2014」
評価:4,3
・映画おすすめ 物語
芹沢博士率いる国際機関モナークが長年にわたり巨大生物を世界中で管理してきた。最初の始まりはゴジラであった。冷戦時代、米ソが核実験を幾度も繰り返してきたのは、実験のためではない。ある生物を殺すためだった。それがゴジラである。ゴジラは太古から生きており、人間には知りえない時代、食物連鎖の頂点に君臨する生物であった。一方、日本では原発の直下で地震が発生し、放射能漏れとしてその区画は閉鎖されていた。しかしそれも巨大生物のせいであった。放射能が漏れだしたのではなく、ムートーと呼ばれる巨大怪獣が地下に眠っていたのだ。そして今、ムートーは目覚めようとしていた。
・映画おすすめ 感想
1997年、エメリッヒ監督が作ったゴジラがあまりにゴジラの造形から離れていたこともあって、批判を浴びた。あれから月日は流れ、ついにゴジラがハリウッドで、世界で認められるものとなって復活した。正直、期待はかなり大きかった。それを上回るできの映画である。ゴジラの登場シーンが少ないという意見もあるが、個人的にはハリウッドの力で巨大生物映画、怪獣映画を作ってくっれたことにまず感謝したい。それだけゴジラ、怪獣映画、この映画はいい出来である。ゴジラバースという一つの巨大な世界観で今も進行中のプロジェクト。監督 ギャレス・エドワーズ脚本 マックス・ボレンスタイン(英語版)フランク・ダラボン[1]デヴィッド・キャラハム(英語版)ドリュー・ピアースデヴィッド・S・ゴイヤー(ノンクレジット)原案 デヴィッド・キャラハム(ストーリー)原作 「ゴジラ」 東宝製作 メアリー・ペアレントジョン・ジャシュニトーマス・タルブライアン・ロジャース製作総指揮 パトリシア・ウィッチャーアレックス・ガルシア出演者アーロン・テイラー=ジョンソン渡辺謙エリザベス・オルセンジュリエット・ビノシュサリー・ホーキンスデヴィッド・ストラザーンブライアン・クランストン音楽 アレクサンドル・デスプラ
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50周年に最強のゴジラ現る
「ゴジラ ファイナルウォーズ」
評価:★4,5
・映画おすすめ 物語
50年前、怪獣の王ゴジラが現れてから、地球各地で巨大生物が確認されるようになる。同じくして身体能力に優れたミュータントが人類の中に増えていき、人間は人間を相手にする時代から、怪獣を相手にする時代となっていた。その主力がミュータントを集めたM機関と呼ばれる組織で、轟天号を筆頭とする兵器と、その身体能力で、怪獣と戦っていた。そんなある日、世界中に同時に怪獣が現れ、M機関の各支部が破壊される事態に陥る。それを納めたのがX星人であった。彼らは人類と友好を結び、宇宙連盟を発足する。しかしそれは罠であり、怪獣たちはX星人が操り、人類は家畜として刈られる時がきたのであった。それを阻止できるのはただ一つの方法。南極に眠るゴジラを目覚めさせること。・映画おすすめ 感想
本作はゴジラ50周年として企画された、これまでにない新しいゴジラを作る、というコンセプトのもと、制作されたゴジラである。監督には現在、ハリウッドで奮闘中の北村龍平監督を迎え、ハリウッドに劣等感を抱いていない映画監督として抜擢された。映画は、人間側のドラマパートでアクションが増え、怪獣を人間が倒す展開なども登場する。個人的にはゴジラの強さ、アクション満載の展開に満足しているのだが、往年のファンから従来のゴジラを望む声が大きく、興行的には失敗に終わった。しかし50年目に東宝特撮の集大成となる映画ができたと思っている。監督 北村龍平脚本三村渉桐山勲製作 富山省吾出演者松岡昌宏 (TOKIO)菊川怜ドン・フライ水野真紀北村一輝ケイン・コスギ水野久美佐原健二船木誠勝長澤まさみ大塚ちひろ泉谷しげる伊武雅刀國村隼宝田明音楽キース・エマーソン森野宣彦矢野大介
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メカゴジラがモスラの敵になるときが来た
「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」
評価:4,3
・映画おすすめ 物語
メカゴジラとゴジラとの戦いで、メカゴジラ機龍は大きな損傷を受け、メイン武器も使用不能となってしまった。修理を急ぐメカゴジラ。そのメカニックの1人に中條という男がいた。彼の叔父は47年前にインファント島を初めて調査した男であり、またしても小美人たちがその叔父の前に現れた。小美人たちはゴジラの骨を海に返すように懇願し、そうでなければモスラがメカゴジラの敵になると警告した。中條は早速、古い知り合いの総理大臣に面会するも、メカゴジラをこの時点で手放すことは不可能だと言われてしまう。そんな中、ゴジラが現れ、メカゴジラ、モスラ、モスラの幼虫2体が東京を舞台に激突することになった。・映画おすすめ 感想
今回はミレニアムシリーズでは珍しく、前作とつながったエピソードとなっている。さらに47年前のモスラ単発映画とつよく結びつきのある映画ともなっている。昔の映画の映像を流した時に、小美人の顔が違うのを、なぜ、中條は突っ込まなかったのか。そんな野暮なことは言ってはいけないだろうか?ゴジラ50年の集大成とあり、これは従来のゴジラ映画の集大成となっている。本当の50年目のゴジラは今まで見たことのないゴジラとなるので、このゴジラが今のところゴジラ映画としては正当な完結となっている。監督 手塚昌明脚本横谷昌宏手塚昌明製作 富山省吾出演者金子昇吉岡美穂虎牙光揮大塚ちひろ長澤まさみ中尾彬小泉博音楽 大島ミチル
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三度相まみえる
「ゴジラ×メカゴジラ」
評価:★4,1
・映画おすすめ 物語
1954年のゴジラ襲来から、日本を幾度となく怪獣の脅威にされされてきた。モスラ、サンダ、ガイラ。そうした怪獣たちの脅威に負けぬために、日本はメーサー兵器の開発を進めてきた。しかしメーサーでは怪獣を倒せないことを知った。そこで日本中の高名な科学者を集め、あるプロジェクトがたちあがった。メカゴジラ計画。その内部には1954年に東京湾で死んだゴジラの骨を使うことになった。完成したメカゴジラは機龍と名付けられ、ゴジラ討伐にさっそく投入された。ところがゴジラの骨とゴジラが共鳴してしまい、システムがシャットダウン。メカゴジラは人間の手を離れ、街を破壊するのであった。
・映画おすすめ 感想ゴジラ50年を締めくくる一連の作品群の一作目である本作は、モスラ、サンダ対ガイラの直接的な続編になっている。また初代ゴジラの骨を利用するという、新しいこれまでにない試みも行われている。メカゴジラのデザインもよりゴジラに似せた作りになっており、監督がロボット工学を勉強したということだけはある。この対決の結末を目撃せよ!監督 手塚昌明脚本 三村渉製作 富山省吾製作総指揮 森知貴秀出演者釈由美子宅麻伸小野寺華那高杉亘友井雄亮水野純一水野久美中尾彬音楽 大島ミチル
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ゴジラはただの怪獣ではない
「ゴジラ、モスラ、キングギドラ 大怪獣総攻撃」
評価:★4,0
・映画おすすめ 物語
ゴジラが日本の防衛軍に倒されてから半世紀が過ぎようとしていた。未だ、ゴジラは日本に上陸してはいないかったが、謎の巨大生物がニューヨークを襲っていた。そんなとき、トンネルの落盤事故が発生し、バラゴンが姿を現す。さらに湖からはモスラが現れ、繭を作り、富士の樹海地下には氷漬けになったキングギドラが発見される。それらはすべて古文書にかかれていた日本を守る怪獣だと思われた。その矢先、ゴジラが日本に上陸、バラゴンと激しい戦いをするのであった。ゴジラ、それは太平洋戦争で亡くなった人々の魂の守護体。だから倒すことなどできないのだ。・映画おすすめ 物語
ミレニアムシリーズ中最大のヒット作となった本作は、平成ガメラシリーズの金子修介監督が主導で作られた。ゴジラの見た目もこれまでのゴジラシリーズとは大きくことなり、目に瞳はなく、体が丸みを帯びている。またミレニアムシリーズでは唯一となるキングギドラの出演である。が、個人的に今回のギドラのデザインはあまり好きになれない。ファンタジー色が強く、なぜか何度も見たくなる中毒性のある映画に仕上がっている。監督 金子修介脚本長谷川圭一横谷昌宏金子修介製作 富山省吾出演者新山千春宇崎竜童小林正寛天本英世佐野史郎音楽 大谷幸
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ゴジラを消滅させろ
「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」
評価:3,7
・映画おすすめ 物語
1954年、最初にゴジラが現れた時、東京は甚大に被害を受けた。復興を行いつつも首都は大阪に移された。その後、日本初の原子力発電所を作った際にもゴジラはまた現れ、日本は原子力発電を諦めた。そしてクリーンエネルギープラズマを使った圧電所を建設するも、またしてもゴジラに破壊されてしまう。ゴジラは人間が作る巨大なエネルギーを許さなかった。そこで日本政府は極秘裏にブラックホール兵器を開発、ゴジラ消滅を計画した。しかしその実験中、ブラックホールの影響からメガギラスという怪獣が誕生してしまい、これに呼ばれるように、ゴジラが現れるのだった。果たして人間はゴジラを消滅させることはできるのだろうか?・映画おすすめ 感想
ゴジラシリーズで一番、思い切ったフィクションに傾けた映画に思えた。首都を大阪にするという設定からまず驚きであり、大阪城の横に国家議事堂。さらに話が進むと東京の渋谷が水没するシーンが登場する。これもなかなか思い切ったシーンになっている。これまで街が破壊されたシーンはいくつもあったが、街が水没するシーンはなかったと思う。そしてブラックホール兵器。ロボットアニメの世界のような設定をゴジラにはめ込む思い切った案。これはすごいことだと思った。これまでにみたことのないゴジラが確かにここにある。監督 手塚昌明脚本柏原寛司三村渉製作 富山省吾ナレーター 屋良有作出演者田中美里谷原章介勝村政信池内万作星由里子永島敏行伊武雅刀音楽大島ミチル伊福部昭(ゴジラテーマ曲)
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20世紀最後に復活
「ゴジラ2000ミレニアム」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
地震、台風と同じく、ゴジラは前触れもなく日本に上陸して甚大な被害を及ぼしていた。日本政府は若い人材を登用し、ゴジラに対するチームを発足する。民間ではゴジラ予知ネットなる、震源の移動からゴジラの出現を予測する働きもあった。ゴジラは現れた時点で、今の日本に対処する手段はなかった。一方、ゴジラ対策チームは海の底で謎の金属物体を発見、引き上げの最中に太陽光を浴び、自立して浮上した。それは宇宙から来た、としか考えられず、現代文明では解明できなかった。ただ金属の中にガス状のものがあるとしかわからない。そんな中、ゴジラが日本に上陸し、甚大な被害を及ぼしていた。これにこたえるように未知の物体もまた動き始めるのだった。・映画おすすめ 感想
4年ぶりの復活となるゴジラ。ハリウッドでのエメリッヒ版ゴジラは、興行的に成功したとはいえ、ゴジラではない、と世界中からの声に、日本で新しいゴジラを作ろうと、本作が誕生した。全長はリアル感を出すため、初代ゴジラに近づけている。より生物らしさを出すために、前かがみになり、背びれは鋭角に大きくなっている。熱線の色は赤く、凶暴性を前面に押し出している。サイズがリアルになったぶん、重厚感がなくなっている。また本作から特撮監督という役職がなくなり、CGを多用するようになってり、それが逆に安っぽく見えるのが不思議である。これがミレニアムシリーズの幕開けである。監督 大河原孝夫脚本柏原寛司三村渉製作 富山省吾出演者村田雄浩阿部寛西田尚美鈴木麻由佐野史郎音楽 服部隆之
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ハリウッドに上陸
「GODZILLA 1997」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
チェルノブイリでミミズの研究をしていたニックは、なにも聞かされないまま、長年の研究を打ち切られ、南の島に連れていかれる。そこには巨大な動物の足跡が残されており、近くの海岸には損傷した漁船が打ち上げられていた。そこから粘液を採取したニックは、その生物が妊娠していることに気付き、さらに巣を作るため、暖かいところを目指すと考えた。そのころ、マンハッタン島に巨大な生物が現れた。漁船の乗組員の生き残りがゴジラと呼んだことから、生命体はゴジラと呼称されることになる。マンハッタン島の地下に潜ったゴジラは、そのまま姿を消してしまう。ニックたち軍隊は必至にゴジラを探していると、タイムズスクエアガーデンに卵が大量に産み落とされているのを発見するのだった。・映画おすすめ 感想
日本ではゴジラvsメカゴジラの時点で制作が進んでいた本作は、エメリッヒ版ゴジラと呼ばれている。監督のローランドエメリッヒは、インデペンデンスデイ、2012のように、街を破壊する描写のうまい監督だ。本作でもマンハッタンが無残に破壊され、リアルに巨大生物がマンハッタンに現れたならば、こうなるだろう、という風に見事な破壊っぷりを発揮している。興行的にも何とか成功したかに見えたこのエメリッヒ版ゴジラだが、その実、非常に評判が悪い。ゴジラの造形があまりに本家ゴジラと似ていない、モンスターになってしまっているため、あのスピルバーグやルーカスなど子供時代にゴジラをみてきた、ハリウッド監督たちが怒り、それ以来、ハリウッドでは怪獣映画がタブーになったという噂まであるほどだ。これが評判が良ければ、あるいはゴジラと名前を付けなければ、続編もあったのだろうが、続編をにおわせつつ、終了となってしまった。これを受け、日本で再びゴジラを制作することになるのだ。監督 ローランド・エメリッヒ脚本 ディーン・デヴリンローランド・エメリッヒ原案 テッド・エリオットテリー・ロッシオディーン・デヴリンローランド・エメリッヒ製作 ディーン・デヴリン製作総指揮 ウィリアム・フェイウテ・エメリッヒローランド・エメリッヒ出演者マシュー・ブロデリックジャン・レノマリア・ピティロハンク・アザリア音楽 デヴィッド・アーノルド
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平成ゴジラ死す
「ゴジラvsデストロイア」
評価:★4,8
・映画おすすめ 物語
ゴジラの住処、バース島が消えた。海底からの噴火でバース島の核物質が刺激されてのことだと判明するが、そこに暮らしていたゴジラとリトルゴジラの姿は消えたままだった。ゴジラにその人生をかけてきた三枝未希は、ゴジラの行方を探す。一か月後、ゴジラが香港に現れる。しかしその姿はまるで異なっていた。表皮は赤く輝き、熱線の色も赤く高温になっていたのである。何が起こったのかわからないGフォースの面々。しかしこれを予期していたかのような論文をアメリカのGサミットに提出していた大学生がいた。彼は54年、大戸島で家族を失った青年で、ゴジラ研究で有名な山根博士の養子になった男の息子であった。彼はGフォースに加わり、何がゴジラの体内で起こっているのか理解できた。ゴジラの心臓、血液、皮膚はこれまでにない核分裂を起こし、核爆発寸前の生物になっていたのである。これが人類の最後なのか、そしてリトルの行方は?平成ゴジラここに完結!・映画おすすめ 感想
平成ゴジラの中で一番好きなゴジラ映画である。公開当時、ゴジラ死す、の宣伝に死ぬはずがない、と思っていたのに本当にゴジラの死を見せられた時、衝撃を受けた。そしてこれまでにないほど圧倒的な破壊力を持つゴジラ。放射能をまき散らし、熱線を噴射するその姿は、まさしく放射能怪獣ゴジラであった。制作段階でゴジラの死を描く、というコンセプトで作られた本作は、まさしくこれまでの制作陣の総決算である。現にこれを最後にゴジラ映画を離れた人も多く、ある意味ではゴジラの1つの区切りである。この最後の雄姿、ぜひ、まだ見ていない人には見ていただきたい。監督大河原孝夫(本編)川北紘一(特撮)脚本 大森一樹製作田中友幸富山省吾出演者辰巳琢郎石野陽子林泰文大沢さやか小高恵美髙嶋政宏河内桃子中尾彬神山繁篠田三郎音楽 伊福部昭
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宇宙からの破壊者降臨
「ゴジラvsスペースゴジラ」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
メカゴジラがゴジラに敗れて一年。Gフォースでは新たなるプロジェクトが動き出していた。モゲラというメカゴジラを超える兵器開発と、ゴジラの細胞に働きかけるバクテリアの開発であった。そんな中、ゴジラを操ろうとする動きもあり、サイキックの三枝未希がその力を見込まれて、ゴジラをおびき寄せることになった。実験の場所はゴジラが現れるバース島。そこにはGフォースのはぐれ者がゴジラの命を狙って、日々、仕掛けを作っていたが、リトルゴジラになつかれて、仕掛けはいつも破壊されていた。そんな中、バース島の中心部でクリスタルの群れを発見する。それは宇宙からやってきたもう一匹のゴジラの痕跡だった。・映画おすすめ 感想
本作には平成vsシリーズ最多の5体の怪獣とロボットが登場する。前作のメカゴジラで平成シリーズは一旦、終了のはずであったがアメリカのいわゆるエメリッヒ版ゴジラの制作が遅れていたため、日本でもう一作制作されることになったのが本作だ。シリーズには毎回、ヒロインが登場するが、今回は平成シリーズを通してのヒロイン、三枝未希がメインヒロインに抜擢されるなど、これまでにない試みが行われている。またシリーズならでわの、ビオランテからの伏線が張られているなど、思い切った脚本になっている。特撮面では重厚感がさらに増している。監督山下賢章(本編)川北紘一(特撮)脚本 柏原寛司製作総指揮 田中友幸出演者橋爪淳小高恵美米山善吉今村恵子大沢さやか斉藤洋介吉川十和子上田耕一中尾彬佐原健二柄本明音楽 服部隆之
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平成に復活
「ゴジラvsメカゴジラ」
評価:★4,3・映画おすすめ 物語
幾たびの甚大な被害を及ぼしたゴジラの出現に対し、日本政府はゴジラ対策として巨大兵器の開発を急いだ。しかし一号機、ガルーダは火力に問題があり、倉庫で眠ることとなる。次に開発したのは、キングギドラが現れた際、未来人がキングイドラを改造してメカキングギドラとした技術を利用した、ゴジラ型兵器だった。これは着々と完成へと近づいていた。そんな中、身の丈ほどもある卵が発見され、その中からゴジラの子供が現れるという珍事が発生する。ゴジラはそれに呼び寄せられるように洗われれ、メカゴジラとの戦いが始まった。・映画おすすめ 感想
メカゴジラといえば、昭和の最後の作品に登場した、いかにも機械という感じのものを想像する大人もいると思うが、今回は違う。流線形でゴジラをまさしく踏襲したつくりになっており、全身を武器で武装する完全兵装となっている。また一号機のガルーダとの合体もあり、これは男心をくすぐるギミックとなっている。人間ドラマパートの方では、恐竜オタクの科学者、美人のミニゴジラを守ろうとする科学者の登場など、コメディチックになっている。監督大河原孝夫(本編)川北紘一(特撮)脚本 三村渉製作総指揮 田中友幸ナレーター 小林清志出演者髙嶋政宏佐野量子小高恵美原田大二郎宮川一朗太中尾彬佐原健二高島忠夫川津祐介音楽 伊福部昭
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平成に再共演
「ゴジラvsモスラ」
評価:★4,2・映画おすすめ 物語
世界中で天変地異が相次ぎ、日本でも猛暑が続いたある日、日本上空を一つの隕石が落下していった。
それは宇宙からやってきた怪獣、バトラであった。
バトラは陸海空を自在に移動し、日本に甚大な被害を及ぼす。
さらにゴジラまで現れ、日本で対峙するのであった。
そのころ、インファント島ではモスラの卵が発見され、日本に持っていかれてしまう。
そして日本で孵化したモスラは幼虫から成虫へ進化すると、ゴジラをバトラと協力して倒すのであった。
・映画おすすめ 物語
平成ゴジラシリーズで最も興行的に成功したゴジラ映画である。
特撮は何といっても、バトラである。
バトラの案は昭和時期からあり、陸海空を自在に移動する怪獣が実現したというわけである。
人間ドラマの方はファミリー層向けに描かれ、家族の絆がテーマになっている。
監督大河原孝夫(本編)川北紘一(特撮)脚本 大森一樹製作総指揮 田中友幸出演者別所哲也小林聡美村田雄浩小高恵美米澤史織小林昭二今村恵子大沢さやか大竹まこと篠田三郎宝田明 -
未来怪獣として奴が帰ってくる
「ゴジラvsキングギドラ」
評価:★4,7
・映画おすすめ 物語
世界中で空飛ぶ円盤が目撃される。それは日本に着陸し、自衛隊がその周辺を包囲する。しかしそれは宇宙からの円盤ではなく、未来からやってきた未来人たちの乗り物であった。日本政府に呼びかけた未来人たちは、ゴジラのことをこれから書こうとしているライター、恐竜学者を呼び寄せ、姿を見せる。未来人たちによると、未来の日本はゴジラによって甚大な被害を受ける。それを回避すべくゴジラの源となる恐竜を移動させるべく、過去へ飛ぶという。その目撃者として選ばれたのがゴジラになる前の恐竜が第二次世界大戦のさなか、日本軍を助けたと提唱するライターと、恐竜の研究者であった。しかし過去で恐竜を核兵器の及ばない地域に移動させることに成功したが、代わりにキングギドラという怪獣が日本を襲っていた。未来人たちは実は未来で繁栄する日本をつぶすため、キングギドラを作る目的で過去に飛んでいたのであった。だがゴジラもまた歴史に埋もれることはなかった。さらに巨大な核実験を受け、巨大化したゴジラも日本に現れらのであった。
・映画おすすめ 感想当初、制作陣はキングギドラを宇宙怪獣として従来通りに復活させる予定だったそうだ。紆余曲折あり、未来怪獣として平成に復活することになる。ゴジラも1984年版ゴジラで巨大化したものの、現実がさらにゴジラを超える建物を建設しているので、今回の歴史改変でゴジラをサイズアップさせている。何といっても本作の目玉はゴジラとキングギドラの激突である。ネタばれになるので後半はいえないが、後半の展開もまたSF好きにはたまらない展開になっている。今回は特にSF色の強いストーリーであり、個人的に好きなゴジラである。監督大森一樹(本編)川北紘一(特撮)脚本 大森一樹製作総指揮 田中友幸出演者中川安奈豊原功補小高恵美原田貴和子佐々木勝彦チャック・ウィルソン小林昭二佐原健二山村聡西岡徳馬土屋嘉男音楽 伊福部昭
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湖に咲く巨大なバラ
「ゴジラvsビオランテ」
評価:4,2
・映画おすすめ 物語
ゴジラが都心を破壊してからすぐのこと。日本政府はその後片付けをするかたわら、自衛隊にゴジラの皮膚をサンプルに回収させていた。その現場で見慣れない外国人がゴジラの皮膚を盗んでいく。ゴジラの皮膚を盗んだ男を追いかけるべく、自衛隊のはぐれ者の男がその任にあたった。結果、皮膚は回収されある研究者に託された。研究者はアジアの某国で研究をしていたが、事故によって妻の命を奪われていた。日本に戻ってからはバラの研究にいそしんでいたのだった。そんな博士はバラにゴジラの細胞を混ぜるという暴挙にでる。しかもバラにはさらに亡くなった妻の細胞まで移植されていた。一方、ゴジラの皮膚を奪われたテロリストは、ゴジラの細胞を返さなければ、火山に沈め冬眠状態にあるゴジラを爆発でよみがえらせると政府を脅す。はぐれ者自衛官がテロリストを追い詰め、起爆装置を解除しようとするが、万事休す。ゴジラは復活してしまうのだった。そしてゴジラの細胞を移植されたバラもまた、意思を持ち、研究所の近くの湖に巨大なつぼみをつけるのだった。博士はそれをビオランテと名付け、花が咲くとそれは巨大な怪獣へと変貌した。こうして同じ細胞を持った怪獣同士が引き合い、戦いは始まった。・映画おすすめ 感想
今回のゴジラからビジュアル面で昭和ゴジラを脱却したと管理人は個人的に思っている。ゴジラのデザインも頭部が小さくなり、下半身がどっしりとした、より生物らしい姿になった。対するビオランテもゴジラの細胞を利用したという側面を使い、ゴジラに似た姿でありながら、子供に媚びることのない複雑なデザインになっている。本作は子供がメインターゲットというよりも、もう少し大人、中学生、高校生、大学生をターゲットにしたように思える。前作に引き続き国際情勢を盛り込み、子供ではなく、大人に訴えるドラマが展開されている。亡き妻の細胞をバラに加えるという発想をりかいするには、大人の発想が必要になってくる。そうした面でも子供ではなく年齢層を高く設定しているのはよくわかる。ここから平成シリーズのvsシリーズがスタートするわけである。監督大森一樹(本編)川北紘一(特撮)脚本 大森一樹原案 小林晋一郎製作 田中友幸出演者三田村邦彦田中好子高嶋政伸小高恵美沢口靖子峰岸徹金田龍之介高橋幸治音楽すぎやまこういち
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ゴジラ復活
「ゴジラ 1984」
評価:4,5
・映画おすすめ 物語
大黒島が大噴火を起こし、姿を消した。その事件の数か月後、新聞記者の牧は漂流している船を発見、巨大なフナ虫に襲われる。それを救ったのは、唯一の船員の生き残りである奥村だった。助かった奥村は、大黒島が消滅する前に、巨大な生物を見たと証言する。これは1954年に姿を現したゴジラではないかと牧は報道しようとするも、政府がこれに報道規制をかける。そのころ、ソ連の原子力潜水艦が消えるという事故が発生し、米ソに緊張が走った。そこに現れたのはゴジラであった。ゴジラをめぐり米ソは日本に対策をせまり、さもなければ核兵器を使うと通告してきた。冷戦の舞台が日本になった瞬間であった。・映画おすすめ 感想
昭和ゴジラシリーズがメカゴジラの逆襲で一度終わり、9年の歳月を経て制作されたゴジラである。平成ゴジラシリーズの第一作であり、原点に返るという意味で、ゴジラ以外の怪獣を出さないことで、ゴジラに焦点を当てている。またゴジラの体長も9年の間に都心にビル群が建設されたこともあり、体調を50メートルから80メートルへサイズアップしている。それでも新宿のビル群に埋まってしまうゴジラ。現実が空想を超えた瞬間にも見える。また本作はスターシステムを採用しており、カメオ出演している役者も多く、見ごたえのある映画になっている。さらに核の脅威、核兵器への懸念など、最初のゴジラを踏襲している部分が多分にある。特に日本国総理が演説するシーンは、被爆国だからこそ言えるセリフに見えた。ここに平成ゴジラシリーズの幕開けである。監督 橋本幸治脚本 永原秀一原案 田中友幸製作 田中友幸出演者小林桂樹田中健沢口靖子宅麻伸小沢栄太郎内藤武敏石坂浩二武田鉄矢夏木陽介音楽 小六禮次郎
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昭和ゴジラ最後の雄姿
「メカゴジラの逆襲」
評価:★3,5
・映画おすすめ 物語
チタノザウルス。存在を疑われていたこの恐竜の存在と操作を提唱した博士は、学会から追放されてしまう。それから時が流れ、ゴジラがメカゴジラを倒してから一年。メカゴジラはチタノザウルスを提唱した博士と宇宙人の手によって復活を果たしていた。そのころ、横須賀にゴジラが現れ大暴れする。だがそこにチタノザウルスとメカゴジラが現れ、ゴジラは苦戦を強いられることになる。・映画おすすめ 感想
昭和ゴジラシリーズ最後の一作である。メカゴジラの逆襲という題名は、シンゴジラまでゴジラの名前がないのは、本作が唯一である。ゴジラ人気の低迷から、本作の興行収入が芳しくないこともあり、いったん、打ち切られることになった。最期ということはなく、いつも通りのゴジラが作られている。次作のゴジラの仕切り直しまで眠ることになる、昭和最後のゴジラを見てほしい。監督本多猪四郎(本編)中野昭慶(特撮)脚本 高山由紀子製作 田中友幸出演者佐々木勝彦藍とも子麻里とも恵内田勝正中丸忠雄睦五郎平田昭彦音楽 伊福部昭
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沖縄の守護神が世界を救う
「ゴジラ対メカゴジラ」
評価:3,1
・映画おすすめ 物語
沖縄博覧会の準備に来ていた青年は弟とともに沖縄の巫女の神事を見に行く。すると巫女は巨大な怪獣が現れる夢を見て倒れてしまう。その後、弟はある洞窟で不思議な金属片を発見し、調査してもらったところ、それはスペースチタニュウムという地球外の金属だとわかる。同じころ、富士山が噴火、ゴジラが出現して街を破壊して回る。ところがゴジラの鳴き声がいつもと違うことに気付く人々。それはゴジラを模したメカゴジラであった。この脅威に沖縄の巫女が願うと、岩から巨大なキングシーサーが現れる。同時に本物のゴジラも現れ、メカゴジラと対決するのであった。
・映画おすすめ 感想元祖メカゴジラの登場である。当時、沖縄が日本に返還されたばかりであったために、沖縄が舞台となっている。メカゴジラのデザインはロボットらしく、まさしく昭和のロボットである。しかしその強さは二対一でゴジラとキングシーサーを圧倒するほどの強さで、思わずうなってしまった。キングシーサーはデザインが人間をそのまま、頭だけを怪獣にした感じがして笑ってしまった。ゴジラのこれが最後の輝きであったのかもしれない。監督 福田純(本編)中野昭慶(特撮)脚本 山浦弘靖福田純原作 関沢新一福島正実製作 田中友幸出演者大門正明青山一也田島令子ベルベラ・リーン松下ひろみ平田昭彦小泉博睦五郎岸田森音楽 佐藤勝
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核実験が悲劇の始まりとなる
「ゴジラ対メガロ」
評価:3,2
・映画おすすめ 物語
海で行われる核実験により怪獣島や海底文明は大打撃を受けていた。これに怒りをあらわにした海底人たちは、地殻変動を起こし、さらに海底の守護怪獣メガロを地上へ放つ。同じころ、人型ロボットジェットジャガーを制作していた青年のところへ海底人がやってきて、ジェットジャガーを盗んでしまう。しかし青年が弟に渡したジェットジャガーのコントロールペンダントでジェットジャガーは青年のもとへ帰る。そしてゴジラを呼びに怪獣島へと向かうのだった。その後、ジェットジャガーは巨大化、メガロと戦うのだが海底人は前作に登場した宇宙人とコンタクトを取り、ガイガンを呼び寄せる。二対一となったジェットジャガーだったが、そこにゴジラが現れ、助けてくれるのであった。・映画おすすめ 感想
ジェットジャガーは当時はやっていたウルトラマンを意識したのだろうか?本作のころには予算が少なくなっていたせいか、主要人物たち以外はほとんど登場せず。自衛隊の本部は小さい無線機と長テーブルが一つというお粗末なありさま。ゴジラも後半に登場するだけで、ゴジラというブランドに頼ってはいるものの、あまりゴジラが関係のない物語となっている。ゴジラの斜陽時代の始まりである。監督福田純(本編)中野昭慶(特撮)脚本 福田純原作 関沢新一製作 田中友幸出演者佐々木勝彦林ゆたか川瀬裕之富田浩太郎大月ウルフロバート・ダンハム音楽 眞鍋理一郎
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遊園地、そこに待ち構えていたものは
「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」
評価:3,2
・映画おすすめ 物語
売れない劇作家の男は、子供ランドという新しく建設される遊園地の経営者に招かれる。そこにはゴジラ塔と呼ばれるゴジラを模した巨大な塔が立っており、オフィスはその頭部にあった。中に入り仕事を請け負う男。その帰り道、ある女性が襲われており、磁気テープを落としていく。テープには妙な音しか入っていなかったが、怪獣島ではこの音に気付いたゴジラが、アンギラスを日本へ偵察へ送り出す。子供ランドを建設していたのは実は宇宙人であり、ゴジラたちの進撃に気付いた宇宙人たちは、宇宙からサイボーグ怪獣ガイガン、キングギドラを呼ぶ。こうして地球の運命をかけた戦いが始まる。・映画おすすめ 感想
この時期のゴジラ映画になると、もう子供が見ても唖然とする内容が多い。前作のヘドラは公害を問題にしていたが、本作には問題提起はなく、人間ドラマがメインになっている。その人間ドラマも、エキストラやメインキャストが公開する度に少なくなっている。本作と次回作ではメインキャスト数人で話を回しているので、わかりやすいといえばそれまで。悪く言えば予算がかかっていないともいえるかもしれない。公開の度に特撮は劣化する一方である。監督福田純(本編)中野昭慶(特撮)脚本 関沢新一製作 田中友幸出演者石川博梅田智子菱見百合子高島稔藤田漸西沢利明村井国夫音楽 伊福部昭
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