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身に覚えのない物を狙いひと騒動
「スパイ・ウルトラ」
評価:3,1
・映画おすすめ 物語
ゲームプログラマーのマシューは、新しいゲームのお披露目会に出るべく、ニューメキシコに行くはずだった。ところが空港のラウンジで知り合いの不動産業者トニーと再会する。ラウンジで進められるがままに酒をあおって意識がなくなるり、気が付くとメキシコのアカプルコ行きの飛行機に乗っていた。必死に戻る策を探すも、飛行機は翌日でなければ出ないといわれ、仕方なく航空会社が用意したホテルに宿泊することになる。そこを謎の襲撃者に襲われ、謎の女性アドリアナに救われ逃げることになる。さらに彼の知らないところで上院議員が殺し屋を雇い、マシューの命を狙うのだった。アドリアナに物はどこかと聞かれるも、そんなものを持っている覚えはなかった。襲ってくる連中もマシューが物を持っているものと思い襲ってくるも、彼にはそんなもの、検討もつかなかった。物とはなんなのか。マシューは本当に持っているのか。・映画おすすめ 感想
新しい試みの映画である。本作は最初からほとんどの場面が主人公のモノローグ入り、語りで進行する。そのせいでアクションシーンが中途半端に止められ、テンポの悪い映画になっている。また主人公の語りがうるさく、映画に集中できない。メタフィクション的な部分を狙ったのだろうが、逆効果になっている。少し残念な映画に個人的には思えた。監督 ギレルモ・イヴァン(英語版)脚本 Garry CharlesRobert Benjamin原案 Loris CurciMagarditch Halvadjian製作 Loris CurciGuillermo Iván出演者Michael KingsbakerAna Serradillaマイケル・マドセンポール・ソルヴィノウィリアム・ボールドウィンブラッドリー・グレッグJeannine KasparMichael Papajohn
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脱出ゲームは死のゲーム
「エスケープ・ルーム」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
内気だが優秀な大学生ゾーイは、感謝祭の休暇をやることもなく過ごすことになる。すると教授からある立体パズルが届く。難解なそのキューブ型のパズルを解くと、とある建物の住所が出てくる。新しいことに挑戦しろ、と教授の後押しもありビルに向かうと、そこには彼女以外に5人の男女がいた。そこが脱出ゲームの受付の部屋だと知るゾーイ。しかしいっこうに受付が始まらないことを不審に思っていると、入り口のドアノブが壊れ、部屋が熱線で急激に気温上昇し始める。それは暑いというレベルを超えていた。そこから6人は本当に命がけの脱出ゲームに強制的に参加させられるのだった。・映画おすすめ 感想
デスゲーム映画。近年、日本でも漫画、小説、映画などで大きな人気ジャンルとなっているデスゲーム物である。主人公たちはいがみ合いながらも、迫りくる死へのカウントダウンがゼロになる前に、部屋を脱出しなければならない。この辺のプロットは鉄板という感じを受けた。エンディングは次回作への期待を含ませた終わり方になっている。このジャンルは人気なので、続編が作られてもおかしくはないだろう。監督 アダム・ロビテル(英語版)脚本 ブラギ・シャットマリア・メルニック原案 ブラギ・シャット製作 ニール・H・モリッツオリ・マーマー出演者テイラー・ラッセル(英語版)ローガン・ミラー(英語版)デボラ・アン・ウォールタイラー・ラビーン
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1つの事故が世界大戦の危機につながっていた
「ハンターキラー 潜航せよ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
アメリカの潜水艦が沈んだ。原因不明の事故に調査へ向かうことになった潜水艦バージニア級原子力潜水艦の新任艦長ジョー・グラスは、事故現場で潜水艦が魚雷によって破壊されているのを目撃する。さらにそこに潜んでいたロシアの潜水艦に攻撃を受けるも、逆に撃沈する。すると海底に内部から爆発した後があるロシア潜水艦を発見、生存者を救出する。そのころ、ロシア国内では国防相のドミトリー・ドゥーロフがクーデターを起こし、ロシア大統領を監禁する事件がおきていた。ロシア国内で何が起こっているのか、偵察に向かっていたアメリカの特殊部隊がその現場を確認、アメリカ上層部は特殊部隊にロシア大統領奪還を命令。さらに脱出するためにジョー・グラス艦長にロシアへ潜航することを命令した。だが潜水艦の行く手には大量の機雷が待ち構えていた。グラス艦長はそこで救出したロシア潜水艦艦長セルゲイに協力を求めるのだった。アメリカ、ロシア両国の艦隊が海上でにらみ合う中、作戦は水面下で実行を開始した。・映画おすすめ 感想
軍事物。本作はロシア国内でのクーデターから、アメリカとロシアの全面戦争になりかねない、政治的な部分を映画化している。映画とは言え、両国のけん制し合う現実の状況を踏まえた映画だ。きっとアメリカ、ロシアには表にでることはない作戦があまたあり、本作も起きていてもおかしくない映画になっている。その点ではリアルに描かれている。また本作の潜水艦内部の描き方はリアルであり、近年の映画では一番リアルに船内を描いているのではないだろうか。究極の密室劇、潜水艦映画の決定版。監督 ドノヴァン・マーシュ脚本 アーン・シュミットジェイミー・モス(英語版)原作 ドン・キースジョージ・ウォレス『ハンターキラー 潜航せよ』(早川書房)製作 ジェラルド・バトラーマーク・ギルトビー・ジャッフェマシュー・オトゥールニール・H・モリッツアラン・シーゲルレス・ウェルドンジョン・トンプソンタッカー・トゥーリー(英語版)製作総指揮 クリスタ・キャンベルジェフリー・グリーンスタインラティ・グロブマンケヴィン・キングアヴィ・ラーナークリスティーン・オタールアーン・シュミットハイディ・ジョー・マーケル出演者ジェラルド・バトラーゲイリー・オールドマンコモンリンダ・カーデリーニトビー・スティーブンスミカエル・ニクヴィスト
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この映画は真理をついている
「ジェクシー スマホを変えただけなのに」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
スマホがなければ生きていけない。一般的な程度にスマホに依存しているフィルは、記者を目指していたが、ゴシップ記事をネットに書く仕事に甘んじていた。友達もおらず、彼女ももちろんいない生活を続けていた。ある日、歩きスマホをしていたらサイクリングショップを経営するケイトとぶつかり、出会いを感じた。その直後、スマホを壊してしまい、新しいスマホを手に入れる。中には最新のAIジェクシーが入っており、口が悪く彼の人生を振り回し始めた。しかしその思いっきりのいい助言のおかげで、友達もできケイトとともうまくいったのだった。ところが女としてフィルに恋をしたジェクシーは、嫉妬に狂い、彼女との中を邪魔するのだった。・映画おすすめ 感想
実際にありそうである。映画はコメディに作られてはいるものの、iPhoneのシリのように高性能AIはすでにこの世にあるわけである。だからこそ、この映画はリアルに感じる。さらなるAI機能がスマホについたら、人間はその通りに誘導される人生を送るかもしれない。自分の人生をスマホに決められる。いや、すでに決められているのかもしれない。個人的にはスマホを離せなくなっている時点で、この映画の主人公のようになる可能性が限りなく高いと思えた。監督 ジョン・ルーカス(英語版)スコット・ムーア(英語版)脚本 ジョン・ルーカススコット・ムーア製作 スザンヌ・トッド(英語版)製作総指揮 マーク・カミネ出演者アダム・ディヴァインアレクサンドラ・シップマイケル・ペーニャ -
宇宙の深淵は人を呑み込む
「イベントホライゾン」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
人類が太陽系にその生存権を拡大した未来。実験中の宇宙船イベントホライゾン号が行方不明になっていたところ、突如、海王星に現れ、救難信号を発信してきた。開発者のウィリアム博士を乗せた救助船は、クルーたちの反発をかいながら、海王星へ到着する。生命反応をスキャンしても、船全体がぼやけた感じにしか映らず、生存者はいないものと思われた。それでも調査することになり、救助船のミラー船長率いるクルーは、調査を開始した。イベントホライゾンは空間に穴を開け、超光速を可能とする実験船であり、中央通路を挟んで、エンジン部とブリッジに分かれていた。クルーの1人がエンジン部に向かうと、動く球体がありそれが時空をゆがめる装置であった。すると球体が突如開き、内部の液体に吸い込まれてしまう。かろうじて救出できたものの、意識不明となったクルー。そのほかにも、クルー1人1人が幻覚を見はじめ、次第に船事態がクルーを襲い始める。果たして船はどこへ行き、戻ってきたのか。・映画おすすめ 感想
90年代のSF映画とあって、まだCGが洗練されていな感じが、逆に個人的には好きだ。本作は「タイタニック」制作の遅れで急遽、上映時期が早まったことで、急ピッチで尽くされた映画である。当初は130分の映画であったものの、暴力的なシーンが多かったらしく、試写会でさらなるシーンカットを会社側から通達された。そして現在の約90分の映画が完成した。興行的には失敗に終わったもののVHSの売り上げが好調だったことから、当初の130分版を製作する予定が、フィルムはすでに廃棄されており、完全版は永遠にみられない映画となってしまった。もし当初の130分の映画であったならば、いったいどういった映画になっていたのか、気になる映画である。監督 ポール・W・S・アンダーソン脚本 フィリップ・アイズナー製作 ローレンス・ゴードンロイド・レヴィンジェレミー・ボルト製作総指揮 ニック・ジロット出演者サム・ニールローレンス・フィッシュバーンジョエリー・リチャードソン
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幽霊がらみの事件を解決
「第九分局」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
正義感の強いチャンは、警察官になり同僚とその日も交通パトロールを行っていた。すると不審な車を停車させ調べていたところ、運転手がいきなり発砲してきた。同僚は撃たれ自分も被弾するも、そこに現れた少女の幽霊に助けられる。翌日、上司にありのままを報告したが、幽霊の説明を報告書にするなと言われる。それを拒んだチャンは、警察をやめる決意をするのだった。ところがそこに声をかけて来たのは、チェンという男であり、彼を地下の部署、通称第九分局へと連れていく。そこは幽霊がらみの事件や、幽霊を成仏させる部署であった。そこでチャンはあの助けてくれた少女の幽霊の素性を調査していくうちに、次第に部署のルールを超えて捜査をしてしまい、チェンに叱られる。それでも捜査を続けていたところ、大量の遺体遺棄事件に遭遇する。それは巨大な陰謀の入り口であった。・映画おすすめ 感想
メン・イン・ブラックの幽霊版。本作は幽霊を退治、助けるというところまででなく、さらに幽霊の絡んだ事件を解決するという面白い仕掛けになっている。幽霊を退治する。幽霊の事件を解決する。そういった映画はいくつもあるが、警察署の地下に幽霊が行列をなしている。これはなかなか観ない光景である。そこがまた面白い。最後はしっかりと続きを期待させる終わり方をするので、期待したい映画である。監督Ding-Lin Wang脚本Mohammad NDing-Lin Wang出演者ロイ・チウChia-Chia Pengウェン・チェンリンユージェニー・リウヤオ・ヤンヤン -
半島は汚染された
「新感染半島 ファイナル・ステージ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
4年前、韓国で未知のウィルスが発生し、韓国はゾンビであふれかえった。軍人のジョンソクは姉家族を連れて港へと急いでた。その途中、ある親子を発見するも、父親が血まみれで噛まれたと判断し、家族を無視して船へ急いだ。しかし船は日本を目指していたはずが香港に向かい、しかも船内で感染者が出てしまう。急ぎ、客室へ向かったジョンソクだったが、甥っ子は感染してしまい、姉は息子をおいては逃げれず、犠牲になってしまう。義理の兄と残されたジョンソクはそれから4年間、香港で過ごした。ある日、チンピラたちが韓国に置き去りにされたトラックの中に米国ドルがあり、それを取ってくる人間を探していた。借金のある義理の兄は韓国へ送り込まれることになり、ジョンソクもそれへついていくことになる。ほとんどの人がゾンビと化した韓国は廃墟と化し、その中でトラックを発見するも、野盗と化した武装集団に襲われ、トラックは奪われてしまう。ゾンビの群れに襲われている中、ジョンソクを助けてくれた子供たち。そのアジトには、あの日、置き去りにした家族の母親がいたのであった。・映画おすすめ 感想
完敗である。日本と韓国は隣同士の国なので、どうしても比べてしまうのだが、映画に関しては韓国の圧勝である。日本でもゾンビ映画は作られる。しかしどこかチープなゾンビ映画ばかりになってしまうのに対し、韓国は「新感染」の大ヒットと言い本作と言い、A級のゾンビ映画を作っている。またストーリーも人を引き付けるのがうまい。これは脚本力の違いであろう。本当に見ていて引き付けられえるシナリオ構成になっている。ゾンビの表現も本作は「新感染」以上に凄まじく、韓国が廃墟になった世界観には圧倒される。本当に凄まじく、最後は感動させてくれる映画になっている。監督 ヨン・サンホ脚本 リュ・ヨンゼヨン・サンホ製作 イ・ドンハキム・ヨンホ出演者カン・ドンウォンイ・ジョンヒョンキム・ドユンクォン・ヘヒョイ・レイ・イェウォンキム・ミンジェ -
新しく買ったマイホームの売主は……
「侵入する男」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
都会に住むスコットとアニーの夫婦は仕事でも私生活でも順風満帆だった。妻の夢である田舎暮らしを実現させるため、二人はある家を購入する。そこの家主チャーリーは妻に先立たれ、娘夫婦の住むフロリダへ引っ越すことにした。だから家を売りに出していた。出会った瞬間、庭にいる鹿を撃ち殺すという衝撃の出会いをした両者は、それでもすんなりと家の引き渡しを行った。アニーは家を気に入り、改装をはじめ、スコットも子供を作り家族を増やす計画を立てていた。だが、フロリダに引っ越したはずのチャーリーが芝刈りに現れたのだ。話によると引越しの準備ができるまで、近くのホテルに滞在しているという。それからもチャーリーは何かある度に家に来ては、アニーに気があるそぶりを見せるのだった。スコットは明らかにおかしいチャーリーの行動に、二度と家に来るなと強く言うのだったが、その直後、車に当て逃げされる。そしてチャーリーを調べ始めると、恐ろしい事実が明らかになっていく。・映画おすすめ 感想
実際にありそうな話。誰でも自分が建てた、家族の思い出が染みついた家を売りに出すのは嫌なものである。それが度を越したら、狂気に変貌する。まさしくこの映画はそんな映画である。最初から少し変わった売主だった男が、後半は狂気に狂っていく。またストーカー映画としても見れるので、怖さはより一層増す。しかも最後は本当にニュースになりそうなエンディングなので、リアル感を味わえる映画だ。監督 デオン・テイラー(英語版)脚本 デヴィッド・ロッカリー(英語版)製作 デオン・テイラーロクサーヌ・アヴェント(英語版)ブラッド・カプランジョナサン・シュワルツマーク・バーグ製作総指揮 ロバート・F・スミスデヴィッド・ギロッドデヴィッド・ロッカリー出演者マイケル・イーリーミーガン・グッドジョセフ・シコラ(英語版)デニス・クエイド
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ランダムに選ばれた階層で人はどう生きるのか
「プラットフォーム」
評価:★4,8
・映画おすすめ 物語
ゴレンは目覚めると四角いコンクリートの部屋にいた。彼の部屋には老人が1人おり、ここがどういう場所のなのかを説明してくれた。部屋の真ん中には縦に伸びる穴があり、階層ごとに二人の囚人がいる。食事は上の階層から順番に降りてきて、次の階層へ降りるたびに、前の階層の人物の食べ残しを食べなければならず、下方の階層になればなるほど、食事はなくなっていく。ゴレンが最初に目覚めたのは48層で、食事は残飯ながら残されていた。ルールがあり食べ物を部屋に残すことはできず、取ってしまうと、高熱か氷漬けにされ殺されてしまう。しかも理不尽にもガスで眠らされ、定期的に別の階層へ移動されられるのだった。ゴレンと老人が次に行った階層は171層であり、そこにくるのは壊れた食器だけ。老人はゴレンを縛り上げ、少しずつ肉をそいで食べる計画を企てるのだった。ここはなんなのか、どうしてこんなシステムなのか。本当にここは刑務所なのか。謎ばかりがゴレンに突き付けられるのだった。・映画おすすめ 感想
この映画はキューブに似た惹かれる映画である。状況の逃げ場のなさ。理不尽な現実が主人公を攻めていく。最後は観客に投げかける、凄まじい哲学的な問い。この映画は人間の欲望と理性、本能が入り混じる素晴らしい映画だ。監督 ガルダー・ガステル=ウルティア脚本 ダビッド・デソラペドロ・リベロ原案 ダビッド・デソラ製作 カルロス・ファレス製作総指揮 ラクエル・ペレアカルロス・ファレス
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ある朝、妻が消えた
「ゴーン・ガール」
評価:★4,5
・映画おすすめ 物語
病気の母親の面倒を見るために、地元に戻ってきたニックは、妻とのすれ違いが次第に大きくなり、浮気をしていた。妹とバーを経営し、オーナーを妻がしていた。そんなある朝、妹とバーで話し、自宅へ戻ると家のテーブルが壊れ、妻が消えていた。ニックはすぐに警察へ連絡をして妻の捜索が大々的に開始された。しかし次第にニックが妻を殺したのではないかという証拠が次々と現れ、メディアもニックを疑い始める。警察も妻の日記を発見し、次第にニックを疑いだす。だがこれはすべて仕組まれたことだった。・映画おすすめ 感想
サスペンス映画を色々と見てきたが、ここまでヒリヒリするサスペンスを久しぶりに見た気がする。ある日、妻がいなくなり混乱しているうちに犯人にされていく夫。映画前半は妻の日記とニックが犯人にされていく様子を交互に語る。見ている側も妻に何が起こったのか気になっていく。しかしある瞬間から、物語は大きく反転する。これはすごい。ここまで反転して最後にはギリギリの精神状態の夫婦が出来上がる。見事としか言いようのない映画である。監督 デヴィッド・フィンチャー脚本 ギリアン・フリン原作 ギリアン・フリン『ゴーン・ガール(英語版)』製作 レスリー・ディクソンブルナ・パパンドレアリース・ウィザースプーンセアン・チャフィン出演者ベン・アフレックロザムンド・パイクニール・パトリック・ハリスタイラー・ペリーキャリー・クーンキム・ディケンズ
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世界を救うシステムが世界の敵になる
「ジオストーム」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
地球の環境変化による大規模な自然災害を人工的に抑え込むダッチボーイ。それは宇宙ステーションを中心に、大気圏に張り巡らされたいくつもの衛星ネットワークで、気象を管理していた。その開発者ジェイクは、誰よりもダッチボーイを熟知し、世界を気象災害から救ってきた。だがその強引さから公聴会が開かれ、そこで議長に罵声を浴びせ、新しく責任者となった弟にクビを言い渡されてしまう。その後、ジェイクは妻と離婚し、娘とは良好な関係にあるものの、質素な生活を送っていた。ジェイクがクビになってから三年後。ダッチボーイに相次いで不具合が起こり、世界中で異常気象が観測された。これを受け、修繕をジェイクに頼むべく、弟マックスは兄を宇宙ステーションに送り出した。そこでダッチボーイの異常は人為的なものであることをジェイクは突き止め、マックスもまた、政府内部にダッチボーイを操る者がいることを突き止めた。しかし世界的大災害ジオストームをダッチボーイは発生させようとしていた。・映画おすすめ 感想
久々の大規模パニックムービーを見た気がする。近年のパニックムービーは気象現象をテーマにしたものが多く、本作もそれに該当する。しかし本作の違うところは、宇宙で気象を管理しているシステムが乗っ取られる。その犯人を捜すというサスペンス要素も入っているところだろう。犯人は誰なのか。犯人の目的はなんなのか。最後はスッキリと終わる映画である。だが世界の異常気象を、現実を皮肉にした部分もある終わり方でもあるように個人的には見えた。監督 ディーン・デヴリン脚本 ディーン・デヴリンポール・ギヨー製作 デヴィッド・エリソンディーン・デヴリンダナ・ゴールドバーグ出演者ジェラルド・バトラージム・スタージェスアビー・コーニッシュアレクサンドラ・マリア・ララダニエル・ウーエウヘニオ・デルベス(英語版)アムール・ワケドアデペロ・オデュイエ(英語版)エド・ハリスアンディ・ガルシア
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平穏な不死者の日常が大変なことに
「不死身」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ジャックは人肉を食べたいという欲求を抑え込むため、研修医のジェレミーから輸血用血液を買い、規則正しい生活をすることで、欲求を抑え込んでいた。一日の大半を部屋で過ごし、決まったカフェで食事をし、教会、ビンゴ大会参加以外、家からはでなかった。そんな彼のもとに一人の少女が訪ねてきたがすぐに消えてしまう。その直後、チンピラ二人がジェレミーの居場所を聞きにやってきたのを、暴力で追い返す。すると翌日、ジェレミーがチンピラたちに誘拐されるのを目撃し、助け出すのと共に、血液を入手する。そして前の恋人との間に生まれたアンドレア。それがあの日、訪ねてきた少女だったことを知り、探し出す。しかし人肉への欲求からアンドレアを追い出してしまう。それからすぐアンドレアはチンピラたちの所属するマフィアに誘拐されてしまうのだった。アンドレアを救出するなどみじんも考えていなかったジャックだったが、向こうから殺し屋が次々とやってきて、ジャックを襲う。人肉の衝動をその殺し屋たちで収めつつ、しかたなくアンドレアを救出に向かうのだった。・映画おすすめ 感想
理由もわからない不死身のお話。本作はヴァンパイアものに属する映画と言っていい。ヴァンパイアはカインと呼ばれていた聖書の男であるのだが、物語にそれは一切関係ない。ただ殺される外傷を受けても、彼は死なない。それに人肉への欲求をひたすらに耐えている。その理由もいまいちわからない。だが平凡に生きていきたい。それだけがジャックの望みであるのはわかる。その日常を壊されていくのがコメディチックで面白い映画だ。監督 ジェイソン・クラウチェック脚本 ジェイソン・クラウチェック製作 ザック・ヘイゲンエイドリアン・スターン製作総指揮 ロバート・ベンヴィージョナサン・ブロンフマンデヴィッド・ミラーダン・ピール出演者ヘンリー・ロリンズブーブー・スチュワートスティーヴン・オッグジョーダン・トドシー -
すべてを破壊する最強の兵器
「ミカドロイド」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
第二次世界大戦中、日本陸軍は密かに百二十四式特殊装甲兵ジンラ號計画を進めていた。人体を改造、機械と人間を合わせたサイボーグ兵器、不死身の兵士の開発がそれである。しかし戦況の悪化から、計画流布を恐れた軍部は、研究を闇に葬ることにした。だがそうはさせまいと開発中、まだ肉体が残っている研究体、岡崎、利重を博士は苦し、唯一完成しているジンラ號を起動させた。ところが博士は息絶え、施設は空爆で瓦礫の下に埋もれてしまった。それから45年。研究所の上にはビルが建ち、その地下にはディスコが入っていた。ある日、地下駐車場で遊んでいた若者グループが殺戮される。そうとは知らず、電気工事にやってきた冨田とディスコを楽しめず、男と帰ろうとしていた彩子は、復活したジンラ號と対峙してしまう。復活を感知した岡崎、利重は、開発段階で不死身の体を得ており、若いままこの時代までジンラ號復活を待っていた。駆け付けた二人は銃器でジンラ號と戦う。その間に冨田と彩子はジンラ號がはい出てきた地下施設へと逃げ込むのであった。・映画おすすめ 感想
本作はVシネマ全盛期、バブル真っただ中に作られたSF映画である。東宝シネパックという新しいブランドのオリジナルビデオ映画第一弾として制作された。本来は日本軍が開発したゾンビが人間を襲うホラー映画を製作する予定だったが、当時、ある事件がきっかけでホラー映画へのバッシングが高まっていたことから、企画が変更された。特出すべきは、今、特撮界隈でトップを走る樋口真嗣の特撮デビュー作であることと、音楽担当が川井健次であることだろう。今、映画界を引っ張るこの二人がかかわっている映画である。しかし内容はいささかお粗末に思えた。主人公たちにセリフが前半はあまりなく、主人公の彩子は叫ぶばかり。しかも不機嫌の理由すらわからない。さらに同じ開発をされていた岡崎と利重がなぜジンラ號と戦うことになるのか、説明がまったくない。そして最大にがっかりがジンラ號のデザインである。設定では弾丸をはじくため複数枚の鉄板を重ねたことから、ずんぐりむっくりになったとあるが、さすがにあの土偶デザインはない。設定上、上空に射出され背中から蜘蛛の足のようなものが出て敵爆撃機に密着、破壊するらしいのだが、その設定も説明がないので、いきなり最後に岡崎の背中から蜘蛛の足が出てくる。東宝、円谷、東北新社がかかわっている割に、予算のないB級映画になってしまっている。だが特撮、セットは大がかりなものを使っているので、そこは見どころであり、ラストはバブルに戦争を体験した現代人たちが取り残される様子が描かれ、なにか胸に来るものがある。このアンバランスが不思議な映画であった。監督 原口智生脚本 原口智生武上純希製作 東宝円谷映像東北新社出演者伊武雅刀洞口依子森本レオ音楽 川井憲次 -
型破り刑事たちの活躍はこれで見納めか
「バッドボーイズ フォー・ライフ」
評価:★4,1
・映画おすすめ 物語
マイアミで長年コンビを組んできたマイクとマーカス。独身を楽しみまだまだ現役のマイクと、孫ができ引退を考えているマーカス。そのマーカスの孫の誕生祝のパーティーでマイクがバイクに乗った男に銃撃される。三度も心臓が止まりながらも一命をとりとめ、復帰したマイクは犯人を突き止めようとするが、周囲からも引退を決めたマーカスからも止められる。それでも独断で突っ走るマイクは、ハイテク捜査班の顧問として形だけ捜査に入るも、襲撃戦になってしまい、大事な証人が死んでしまう。マイクをなだめようと必死の警部だったが、マイクと一緒にいるときに狙撃され殉職していまった。これでマーカスも復帰を決め、バッドボーイズ最後の任務に赴く。しかしそこには思わぬ真実があった。・映画おすすめ 感想
バッドボーイズシリーズ、久しぶりの第三弾である。相変わらず二人の掛け合いは面白く、ウィル・スミスのアクションはかっこいい。やはり久しぶりの続編ともあり、年齢を感じさせる部分もある。劇中でもそれを指摘した部分もギャグもあるので、自虐ネタになっていて、面白い。最後には続編もにおわせる終わり方をしていたので、ぜひ、続編を希望したい。マイクのいう通り、100歳になっても犯罪者を追う、そんな映画になってほしい。監督 アディル・エル・アルビビラル・ファラー(英語版)脚本 クリス・ブレムナーピーター・クレイグジョー・カーナハン原案 ピーター・クレイグジョー・カーナハン製作 ジェリー・ブラッカイマーウィル・スミスダグ・ベルグラッド(英語版)製作総指揮 チャド・オマンバリー・ウォルドマンマイク・ステンソンジェームズ・ラシター出演者ウィル・スミスマーティン・ローレンスヴァネッサ・ハジェンズアレクサンダー・ルドウィグチャールズ・メルトン(英語版)パオラ・ヌニェス(英語版)ケイト・デル・カスティーリョ(英語版)ニッキー・ジャムジョー・パントリアーノ
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愛はやがて憎悪に変わる
「愛のタリオ」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
ソウル大学で文学を教えながら自らも小説を書いているハッキュ。大学でセクハラ疑惑が持ち上がり、一時的に片田舎に飛ばされたハッキュは、そこで小説家志願者を集め、講師をしていた。そんな中、田舎で耳の聞こえない母親と漫然と暮らすドクという女性と出会い、自然とドクはハッキュに惹かれていく。やがて肉体関係を持ち、愛し合うようになった二人。しかしハッキュの復職が決まった時、ドクのお腹には子供がいることが判明する。婦人科でおろしたドクを一人残し、ハッキュはソウルへ帰り、うつ病の妻と娘の元へ帰った。その後、ドクに手切れ金を渡しに行った時、ドクの家が火事になり、ドクは母親を失う。同じ日、ハッキュが家に帰ると、妻が首つり自殺していた。八年後、娘に嫌われ、酒と賭博に溺れるハッキュは目が見えなくなる病気にかかる。そして隣に引っ越してきた女性が面倒を見てくれるようになった。ハッキュは目が見えなかったから知らなかったが、それがドクであった。ドクは復讐にやってきたのであった。・映画おすすめ 感想
愛のありかがわからなくなる。まずこの物語に登場する主人公は最低だ。妻と子供、しかも病気の妻を残して、田舎の無垢な女性と関係を持つのだから。映画では自然に恋に落ちる二人を描いている。しかし男としてそこは断るべきだったのではないだろうか?だが男の気持ちもわからなくない。すべてを失い何かにすがりたくなり、酒と賭博に手を出す。男って本当にどうしようもなく馬鹿で弱い生き物なのだ。監督イム・ピルソン出演者チョン・ウソンイ・ソムパク・ソヨンキム・ヒウォンキム・ナミパク・ソダム -
自分の運命に立ち向かえ
「ナタ転生」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
自作のバイクで密輸品を運んだり、危険なレースに参加するなどしているウンショウ。機械屋の父とは相性が悪く、父は兄ばかりをほめていた。それがウンショウはたまらなく嫌だった。ある日、町の金持ちの息子にバイクを気に入られ、無理やり奪われそうになったウンショウは、氷の力を使う息子に対し、炎で対抗した。初めてのことに戸惑うウンショウだったが、一緒にいた幼馴染の女の子は片足を切断する大けがを負ってしまう。炎の正体がわからないでいると、仮面をかぶった男に、ウンショウはナタの生まれ変わりだと告げられる。ナタとは封神演義で東海龍王の息子を殺戮し、農民のために自ら命を落とした子供の神様であった。その魂がウンショウに宿っているという。ウンショウは仮面、孫悟空から炎の使い方を教わるのだったが、東海龍王の息子は復讐のため、3000年の恨みをウンショウに向けるのだった。次々のウンショウの周りの人々が襲われ、ウンショウは制御できないナタを見限り、自らの運命に自らで立ち向かうことを決意する。・映画おすすめ 感想
封神演義がわからないと混乱する。中国の豪華絢爛CGアニメ映画である本作は、ファンタジー要素がかなり強くなっている。ナタという神、その神が行ってきた悪行。それを恨む神々などを理解しなければ、内容を把握するのがきつい映画であると感じた。封神演義の内容が随所にちりばめられているので、ナタ以外にも理解していないときつい。特に劇中で水不足の原因となることが、物語の核心にせまるものとなっているが、これもまた中国独特の世界観であるため、前知識がないと理解できない。映像としては迫力があり、中国らしい豪華絢爛さが出ていた、個人的に好みの映像になっている。ただこれは個人的に好みであるので、映像に入り込めない人もいると思うので注意が必要だ。監督Ji Zhao脚本MU Chuan出演者ヤン・ティエンシャンZHANG Heシュエン・シャオミンLI Shimeng
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長寿の果てに得る未来は希望か破滅か
「HUMAN LOST 人間失格」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
日本は再生医療、ナノマシン、万能特効薬、遺伝子操作の四大医療革命によって、120年の無病長寿の時代を迎えていた。病やケガはネットワークで管理されたナノマシンが即座に直してしまい、死ぬことがなくなっていた。しかしガスマスクが必要なほどの大気汚染、富裕層が住むインサイド、貧困層が住むアウトサイドの差別。長期労働の問題など、大きな問題を抱えつつ、未来を見失っていた。そんな中、医療革命をすべて指揮するSHELLから逸脱し、細胞の暴走によるロスト化現象というものが起こっていた。ロスト化した人間はロスト体と呼ばれる化け物と化し、人間には戻れなくなっていた。しかしSHELLはそれを隠し、人々は何も知らずに生きていた。スナックの二階に住みただ絵を描くことと、薬物乱用で漫然と生きていた大庭葉蔵もその一人だった。彼は暴走族の友達に誘われ、インサイドに特攻を仕掛ける作戦に無理やり参加させられる。だがその最中、友はロスト現象を起こし、ロスト体になる。それに巻き込まれた葉蔵もまたロスト体になるも、ロスト体とは違うものへと変化し、友であったロスト体を引き裂くのだった。暴走する彼の元へロスト体処理を担うヒラメ機関の幹部柊美子が現れ、葉蔵を人間の体に戻すのだった。そしてヒラメ機関に保護された葉蔵はロスト現象のこと、ロスト現象を引き起こしている、葉蔵の知り合い堀木正雄が危険人物であることを知らされる。さらに日本は今、未来が見えない状態にあり、美子が望む美しい希望の未来になる可能性も、正雄の望む破滅的な未来に進む両方の可能性にあった。それを決めるキーパーソンこそ葉蔵であると美子はいうのであった。困惑する中、葉蔵は二つの可能性を見せられ、再び暴走してしまう。はたして彼の選ぶ未来はどちらなのか。・映画おすすめ 感想
古典文学のSF化。題名通り、本作は太宰治の人間失格をSF設定に作り替えた野心的な作品である。しかも設定がかなり入り組んでおり、SF好きが見ても、容易に理解するのが難しい作品になっている。とにかく説明が欲しくなる映画である。SF映画全般が設定の塊であるのは承知の上なのだが、本作はその中でもなかなか難しい映画になっている。主人公とヒロイン、悪役の関係性がいまいち把握しきれない部分があり、人間でないのは理解できるのだが、なんなのかがわからない。またSHELL機関の老人たちもどういった立場なのかも明確に説明されていないので、難しい。センスオブワンダーを駆使して、なんとか自力で理解するしかないのかもしれない。人間失格の名言「恥の多い生涯を送ってきました」がやはりうまく使われていると思えた。監督 木崎文智脚本 冲方丁原案 太宰治『人間失格』出演者宮野真守花澤香菜櫻井孝宏福山潤沢城みゆき千菅春香
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謎の箱に導かれ
「ノー・ウェイ・アウト」
評価:★3,7
・映画おすすめ 物語
1960年代、メキシコの発掘調査である石の箱が発掘される。そして現代、不法移民のアンバーは安い賃金で移民者を働かせる縫製工場で働きながら、住むところをさがしていた。モーテルはIDが必要で宿泊はできず。そんな時、会社の掲示板に貼られた格安アパートのチラシを発見する。さっそくそこへ向かうと、廃墟同然の一軒家であった。女性限定のアパートに仕方なく住むことになったアンバーは、IDをなんとか手に入れようと奔走する。だが同時にアパートに住み始めてから不思議な夢を見るようになる。石の箱が出てくる夢なのだ。しかもアパートを管理する兄弟は何かを隠しているようだった。次第に精神的に追い詰められていく彼女の前に、信じられないものが現れる。・映画おすすめ 感想
なにかわからないものに迫りくる恐怖。幽霊、悪霊ものかと思い最初は見ていたのだが、どうやら違うことに見ていると気付き始める。石の箱という不気味なものが発掘されるシーンから始まる本作は、その箱の恐ろしさが次第に明らかになっていく。またアパートの管理人兄弟の人が怖いという部分も登場するので、不気味の人こわ、両方を味わえる映画である。最後の主人公の顔をどう見て取るか、考察もできる秀作だと思う。監督サンティアゴ・メンギーニ脚本フェルナンダ・コッペルジョン・クローカー出演者マーク・メンチャカクリスティーナ・ロドロヴィクトリア・オールコックデヴィッド・バレーラデビッド・フィグリオーリジョアナ・ボルハミッチェル・マレンホセ・パルマAlejandro Akara
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少年は龍に乗り戦を止める
「鬼神伝」
評価:★4,0
・映画おすすめ 物語
平安時代、平安京には鬼が現れ貴族と鬼の戦いは長きにわたり続いていた。密教僧、源雲はこの戦いを終わらせるため、千年後の未来から1人の少年を召喚する。天童純。戦いを終わらせるオロチを蘇らせる力を持つといわれ、いきなり平安時代に連れてこられた高校生の彼は、自分にそんな力があることすら知らなかった。貴族たちを前に鬼と戦うことをためらう純。しかし鬼は都を攻めてきた。その戦いの最中、純はオロチの封印を時、空の彼方へ龍の背中に乗って消えてしまった。降り立った場所で純は貴族に追われる鬼に出会う。頭を貫かれた鬼は面が取れ、女の子となる。鬼は人間だったのだ。昔、平安京ができる以前にそこに暮らしていた原住民。それを貴族たちは鬼と勝手に呼び、戦っていた。純は両者の言い分を聞き、ますます混乱する。そして彼の出した結論は?・映画おすすめ 感想
独特の作画で迫力のある映画に仕上がっている。監督はスプリガン、メモリーズなど話題となるアニメ映画に参加してきた川崎博嗣監督。独特のその絵柄は見るものを圧倒する。またオロチのデザインにはアキラの大友克洋監督がかかわり、音楽は宇崎竜童がかかわるなど、多方面からクリエイターを集めた大作映画になっている。声優陣も中村獅童、石原さとみと豪華俳優陣を使っている。家族で楽しめる超大作アニメ映画である。監督 川崎博嗣脚本 荒川稔久川崎博嗣出演者 小野賢章音楽 宇崎竜童 -
秘密を暴露してから殺害する殺人鬼
「サムワン・インサイド」
評価:★3,6
・映画おすすめ 物語
マカニはある事情からハワイからアメリカの小さい町に引っ越してきていた。ある秘密を抱えた彼女はその秘密を抱えたまま、変り者の友達たちと卒業を間近に控えていた。そんなある日、アメフト部での暴行事件の動画が町中の人の携帯電話に送信され、さらにその主犯格の生徒が殺害される事件が発生する。学校では誰が犯人なのか詮索がはじまっていたが、マカニはそれに関心を抱かなかった。すると次の殺人が教会で発生し、またも学校の生徒が殺害されてしまう。彼女もまた秘密を暴露されていた。外出禁止命令が出される中、町で一番の大地主の息子でマカニの友達が家でパーティーを開く。そこでもまた、マカニの友達で鎮静剤依存症の秘密を暴露された友達が殺害されるのだった。マカニの秘密とは。犯人の正体は誰れなのか。・映画おすすめ 感想
小さい町で学生が犠牲になるホラー映画。アイディアはこれまでにもあったものである。学生の秘密が暴露され、殺害される。しかし本作で斬新だったのは、主人公の秘密が終盤まで明かされないことだ。その秘密に苦しみながらも、彼女はおびえながら殺人鬼が自分をねらうのではないかと思う。そして犯人が身近にいるのではないかというスリル。定番ながら面白いホラー映画であった。監督パトリック・ブライス脚本ヘンリー・ゲイデン出演者シドニー・パークサラ・ダグデールセオドア・ペレリンケイラ・ヘラーバーケリー・ダフィールド
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いがみ合いながら世界を救う
「ワイルドスピード/スーパーコンボ」
評価:4,5
・映画おすすめ 物語
アイスブレイクから2年後、ボブスは娘と休暇を取っていたところに、CIAから依頼が入る。あるウィルスを盗み出した元特殊部隊員を捕まえるという任務だった。任務にあたり相棒をよういするとのことでロンドンへ向かうと、犬猿の仲であるデッカードと再会する。再会そうそう喧嘩を始める二人だったが、ウィルスを盗んだとされる女性がデッカードの妹であることから、デッカードは単独で妹を探し始める。しかし先に見つけたんはボブスであった。しかたなく二人は彼女にウィルスのありかを聞くと、ウィルスは盗まれる前に自分の体に入れ守ったと証言する。そこに謎の集団が襲撃をしてきて、妹を奪おうとするが、二人の活躍で妹を守ることができた。妹を奪おうとしていたのは、デッカードが殺したはずの男ブリクストンだった。・映画おすすめ 感想
ワイルドスピードのスピンオフということで、シリーズでも人気の二人が主役をはっている。本作はとにかくアクションに特化した映画であり、これでもかとアクションを堪能できる。また二人の子供のような口喧嘩も見どころの一つであり、笑えた。さらにこの映画にはカメオ出演として、ライアン・レイノルズ、ケヴィン・ハートが出演しているので、ぜひ、見つけてほしい。また日本ではマイナーだがアメリカでは大人気のプロレスラー、ローマン・レインズもセリフがないが、ドウェイン・ジョンソンとの共演をしているので、プロレスファンにもたまらない一作となっているはずだ。とにかく豪華なアクション映画、すっきりしたい人にはぜひ、おすすめである。監督 デヴィッド・リーチ脚本 クリス・モーガンドリュー・ピアース原作 クリス・モーガン製作 ドウェイン・ジョンソンハイラム・ガルシアジェイソン・ステイサムクリス・モーガン製作総指揮 ダニー・ガルシアケリー・マコーミックスティーヴ・チャスマンイーサン・スミスエインズリー・デイヴィス出演者ドウェイン・ジョンソンジェイソン・ステイサムイドリス・エルバヴァネッサ・カービーヘレン・ミレン -
初仕事で少女を救うことに
「セキュリティ」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
元海兵隊大佐エディは、退役後仕事に就けず、家族のもとにも帰ろうとしなかった。そんな彼がようやく見つけた仕事がショッピングモールの夜間警備員の仕事だった。仕事初日、個性豊かな面々と顔を合わせ、さっそくモールの中を見回りしていると、女の子が外から助けを求めてきた。慌てて中に入れると彼女は気絶してしまう。少女は追われていると言い、それがなんなのかわからないでいると、仲間の1人が新聞で彼女を見たという。彼女はある大事件の証人であり、それを狙っているのだろうという。すると金を払うから少女を引き渡せという男が現れる。金に目のくらんだ仲間がドアを開けようとするが、エディが全員殺されることを悟り、仲間を殴り、ドアを閉めるのだった。そこから武装集団と警備員たちの攻防戦が始まる。・映画おすすめ 感想
久しぶりのアントニオ・バンデラスアクション炸裂の映画であった。状況は閉鎖されたショッピングモール。武器はなく、ショッピングモールの中にあるもので対処しなければならない。少女を守ることを誓う元海兵隊員。映画のプロットとしては見事なアクション映画のプロットである。しかも主人公が強い。そして残してきた娘と少女が重なって見える。アクション映画の王道を行く見事な映画である。監督 アラン・デロシェール(英語版)脚本 トニー・モシャー原案 ジョン・サリバン製作 レス・ウェルドンジェフリー・グリーンスタインジョナサン・ユンガーデヴィッド・ハリスジゼッラ・マレンゴ(英語版)製作総指揮 アヴィ・ラーナートレヴァー・ショートジョン・トンプソンボアズ・デヴィッドソンマーク・ギル出演者アントニオ・バンデラスベン・キングズレー
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現実に打ちのめされながらも愛を信じる
「禁じられた二人」
評価:★3,2
・映画おすすめ 物語
高校で恋人同士になったカルロスとパウラは、愛し合っていた。だが現実は二人が描くロマンスとは違う。セックスする場所にも困り、隠れてはしていた。カルロスは時計店の見習いを始めるが、父親に法律の勉強を強いられる。パウラは母親との関係に悩み苦しんでいた。そんな二人は距離を置くことにしたのだが、パウラは別の男と関係を持とうとする。嫉妬に狂ったカルロスはしつこくパウラを追いかけるのだった。・映画おすすめ 感想
まだ若い二人のもがく姿が美しい。家庭環境に翻弄され、現実に翻弄され、自分たちではどうしようもできなくなる。まだ若いからこそ、愛することに執着してしまう。でも若さだけではないかもしれない。人は愛することに執着してしまったとき、盲目になるのかもしれない。監督エステバン・クレスポ脚本エステバン・クレスポマリオ・フェルナンデス・アロンソ出演者ナタリア・テナナチョ・フレスネダグスタボ・サルメロンポル・モネングレタ・フェルナンデスマルタ・ベレンゲルソニア・アルマルチャセルソ・ブガーリョマリア・ペドラザ
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何があろうと正義は曲げない
「21ブリッジ」
評価:★4,6
・映画おすすめ 物語
子供の頃、警察官だった父親が犯罪者に殺されたアンドレは、大人になり刑事となった。他の刑事と違い発砲、射殺件数が多く、監査を受けるアンドレは、すべては正当防衛だと主張する。この監査の直後、ワイナリーにコカイン強奪に入った強盗二人組が複数人の警察官を射殺。事件の捜査の担当に抜擢されたアンドレは、マンハッタン島を封鎖、警察官であふれかえる島で犯人を追い詰める作戦にでる。ところが犯人たちを追い詰めていくうちに、アンドレの指示なしに発砲する警察官、犯人の情報がアンドレに入らなくなるなど、不審な点が徐々に出てくる。やがてそれは大きな犯罪の糸口となっていく。・映画おすすめ 感想
チャドウィック・ボーズマンが警官に扮するアクションサスペンス。警察官を複数人殺害した犯人を捕まえるため、マンハッタン島を封鎖するというスケールの大きな映画。しかしながらそのスケールの大きさがうまく出ていない気がした。犯人はチンピラに描かれ、明らかに何かがあることをすぐに観客にわかる仕掛けになっている。面白くないわけではないものの、先の読める展開。もう少しひねりが欲しかった気がする。監督 ブライアン・カーク(英語版)脚本 アダム・マーヴィスマシュー・マイケル・カーナハン原案 アダム・マーヴィス製作 アンソニー・ルッソジョー・ルッソチャドウィック・ボーズマンローガン・コールズジジ・プリッツカーロバート・シモンズ製作総指揮 マーク・カミネマイク・ラロッカエイドリアン・アルペロヴィッチレイチェル・シェーン出演者チャドウィック・ボーズマンシエナ・ミラーステファン・ジェームス(英語版)キース・デイヴィッドテイラー・キッチュJ・K・シモンズ
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曰く付きの物件で新生活
「アフターマス 余波」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
ケヴィンとナタリーの夫婦は問題を抱えていた。ナタリーが浮気したことで、昔の傷を今もひきづっていたのだ。夜の生活もできず、セラピーに通いながら、少しずつ夫婦生活を改善しようとしていた。そんな時、環境を変えるのも良い方法だと勧められ、清掃業をしているケヴィンが見つけた曰く付き物件に引っ越すことに。そこは夫が妻と心中した家だった。入居直後から、エアコンの調子がおかしくなったり、扉が勝手に開くなどの不可解な事件が頻発し始める。ケヴィンは妻が悪夢をみているのだととりあわない。ナタリーはそれでも家に何かいると訴え続けるのだった。・映画おすすめ 感想
よくある心霊物とは一味違う。曰く付き物件に引っ越し、異変が異変が起こるのはよくあるプロットだ。たいていは悪霊の仕業なのだ。しかしこの映画には最後に大きなどんでん返しが待っている。ちなみに犬がひん死になる場面があるので、犬好きにはおすすめできない映画である。監督ピーター・ウィンサー脚本ダコタ・ゴーマン出演者アシュリー・グリーンショーン・アシュモアシャリフ・アトキンスブリット・バロンダイアナ・ホッパー
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