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心のままに
「九月の恋と出会うまで」
評価:3.8
・映画おすすめ 物語
北村志織は旅行代理店に勤務する女性で、芸術家ばかり集まるアパートに引っ越すことになる。そのアパートには楽器をするもの、女優をするものなどが住み、写真を趣味とする志織には楽しい生活が待っていた。ある夜、午後九時に変な感覚を感じた彼女。するとエアコンダクトから声が聞こえてきた。声の主は平野。同じアパートに住みながら何者か分からない男だった。しかも平野は一年後の自分だと言い出し、天気予報やニュースを当ててみせる。一応、信じた志織に平野は自分の尾行をさせるように促す。なぜなのか言わないまま、仕方なく未来の平野から言われるがまま、過去の平野の尾行を開始する。何度も尾行しているうちに、理由を知りたくなった彼女が問い詰めると、未来の平野は次が最後の尾行だという。最後の尾行の日、熱を出した彼女はいやいやながら現在の平野の尾行を開始すると、午後三時に不思議な感覚に襲われる。家に帰ると部屋の中が荒らされており、泥棒に入られていた。しかも未来の平野の声が聞こえなくなり、現在の平野に思わず声をかけてしまう。すると部屋へやってきた現在の平野の前で、志織は倒れてしまう。看病と料理を作り現在の平野は部屋を立ち去るのだった。その日から現在の平野と知り合いになった彼女は、未来の平野の話をする。小説家志望の平野はその話を二つ返事で信じ、未来の平野と名乗る人物が自分でないことは明らかで、その人物を探そうと言い出すのだった。・映画おすすめ 感想
少しSFの味付けがされた恋愛映画。本作は一年後の未来からの声から始まる恋愛映画である。途中、平野が過去が変わったことによる弊害を話すところは、SF好きでないと混乱してしまう。そこを除けば、素晴らしい恋愛映画である。欲を言えばSF好きには答えが見えていたので、もう少し変化球があってもよかったような気もする。監督 山本透脚本 草野翔吾山田麻以山本透原作 松尾由美「九月の恋と出会うまで」製作 星野恵宇田川寧製作総指揮 伊藤響出演者高橋一生川口春奈浜野謙太中村優子川栄李奈古舘佑太郎ミッキー・カーチス
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二人のパリピの正体は
「ナイトティース」
評価:★3,7
・映画おすすめ 物語
学生のベニーは音楽で生計をたてるのが夢だった。そのための機材を買う金を必要としていた。その頃、兄のジェイが彼女を誘拐されてしまう。ジェイは彼女を取り戻すべく、仲間を集め動き出す。しかしジェイはその日、運転手の仕事が入っていた。兄の代わりにベニーがその運転手を務めることにする。仕事とは二人の若い女性たちが指示するパーティー会場を回るという簡単な仕事だった。しかしその二人の正体とはヴァンパイアだったのである。ベニーは知らなかったが、兄のジェイは人間側のリーダーを務めており、ヴァンパイアとの間に協定を結んでいたのだ。しかしヴァンパイア側の中で反乱を起こした者がおり、ベニーは知らず知らずのうちにその戦争の真っただ中に入り込んでしまっていたのであった。・映画おすすめ 感想
個人的に大好きなヴァンパイア物である。近年のヴァンパイア物はアクションが重視の物が多い気がしていたが、本作はもしそこに一般人が巻き込まれたら、という視点から物語は進む。しかし説明不足である。ヴァンパイア側と人間側の協定がなぜ取り決められたのか、途中で登場するハンターたちはどういった経緯でヴァンパイアを襲っているのか。あるレビューにも書いていたが、風呂敷を広げすぎた感はいなめない。それでもエンディングは個人的に好きなので、面白かったといえるのだろう。監督 アダム・ランドール脚本 ブレント・ディロン製作ヴィンセント・ゲートウッドチャールズ・モリソンベン・プー出演者ジョージ・レンデボーグ・ジュニアデビー・ライアンルーシー・フライアルフィー・アレンラウール・カスティージョ
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来るべき未来
「アップグレード」
評価:★4.4
・映画おすすめ 物語
電気自動車が走り、ドローンが世界を監視し、肉体へ機械を埋め込める時代。古い車の修理をするグレイは、最先端の企業に勤める妻アシャと幸せに暮らしていた。ある晩、グレイは頼まれていた車の修理を終え、面白い奴に会わせてやる、とアシャも連れて車の持ち主であるAI技術の最先端を行く企業のトップ、エロンのところへ納車しに行く。そこで画期的なAI技術を見せられ、二人は自動運転の車で帰ろうとした。しかし車は制御を失い横転。そこに現れた謎の連中にアシャは撃たれ、グレイもひん死の状態になった。グレイが目覚めた時、アシャはおらず、彼は脊椎損傷で体が動かせない状態になっていた。そこへエロンが現れ、あの晩、見せた画期的なAIチップを体に埋め込むことでまた動けるようになると、グレイに秘密の手術を持ち掛ける。最初は拒んだグレイだったが、犯人捜査が遅れていることにいら立ち、手術を受けることにする。すると体が動くばかりが頭の中でAIステムが話始めたのである。最初は戸惑った彼だったが、ステムは犯行映像から犯人の一人を割り出し、ステムの指示通り犯人の家へ向かう。そこで格闘になったおり、ステムに体の自由を任せると、犯人の一人を殺してしまったのであった。こうして不思議な関係で結ばれた男とAIの復讐劇が始まる。・映画おすすめ 感想
電気自動車、自動運転、AIのたいとう、ドローンでの監視。今ある技術を発展させた先に待っている未来がこの映画なのかもしれない。体の損傷を補うために機械化する。システム乗っ取りによる犯罪。機械によってあがなえる体。しかしそれがもたらす物。それに最後は驚愕する映画だ。映像的にもこの映画は面白く、アクションも体を操作された人間が行う動きとして行っているので、違和感があるが見たことのない映像になっている。久しぶりに面白いSF映画を見た気がする。監督 リー・ワネル脚本 リー・ワネル製作 ジェイソン・ブラムカイリー・デ・フレンヌブライアン・カバナー=ジョーンズ出演者ローガン・マーシャル=グリーンベティ・ガブリエル(英語版)ハリソン・ギルバートソン
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彼女は死なない
「富江 re-birth」
評価:★3.6
・映画おすすめ 物語
美大生の英雄は賞を取るほどの将来有望な学生であった。その彼がある女性をモデルに絵を描いていた。彼女の名前は富江。名前以外は誰もなにも分からない女性だった。富江は英雄の絵を見るなり切り裂いてしまう。突発的に英雄は富江を殺してしまう。そこへ友達の俊一と巧がやってきて、三人は富江を山の中に埋めに行く。悪夢のような夜を過ごした翌日、三人は合コンをしているが浮かない顔をしていた。するとそこへ遅れてやってきた女性がいた。富江だった。英雄はその場で富江は俺のものだと叫びトイレへ駆け込んでいく。その直後、俊一と巧はトイレで自殺している英雄を発見するのだった。俊一は英雄の家に葬式の後で訪れると放心状態の英雄の母親が、俊一へ一枚の絵を送る。それは分裂した不気味な富江の絵だった。そのころ巧の前に現れた富江。巧は富江に心をすっかり奪われてしまい、それをよく思わない母親に殺害されてしまう。すでにおかしくなっている巧と巧の母親は、富江を風呂場でバラバラに解体、ゴミ捨て場に捨てるのだった。しかし頭だけになった富江は、巧親子を追いかけてきていた。同じく俊一の家では同棲している、ひとみの様子がおかしくなっていく。富江にかかわった人間は全員、狂っていくのであった。・映画おすすめ 感想
富江は多くの映像作品が作られており、ブレイク前の俳優が数多く出演する作品としても有名である。本作でもブレイク前の妻夫木聡が主演に起用されている。また監督を務めた清水崇監督の映画デビュー作でもある。呪怨で有名になる前の監督の作品ではあるが、独特のじんわりとした嫌な雰囲気。髪の毛を多用した演出など、監督らしさが出ている映画になっている。富江は死ぬことはない。最後はその辺を含みを持たせているのがうまい演出だと感じた。監督 - 清水崇助監督 - 荒川栄二製作 - 土川勉、石井徹製作担当 - 杉山隆夫脚本 - 藤岡美暢プロデューサー - 清水俊、尾西要一郎、東康彦協力プロデューサー - 相原英雄企画 - 武内健、岡田真キャスト富江 - 酒井美紀青山巧 - 妻夫木聡青山理恵 - 邑野未亜(現 邑野みあ)青山春夫 - 諏訪太朗青山孝子 - 冬雁子北村ひとみ - 遠藤久美子細田俊一 - 黄川田将也細田朋子 - 中島ゆたか木股英雄 - 忍成修吾木股幸子 - 大塚良重佐野由美子 - 蜂巣友里バーテンダー - 平井賢治レストランバーの店員 - 安田暁弔問客 - 薗博之、登場進、原ひとみノリカ - 伊藤雅子まさる - 日下慎ゆたか - 伊藤俊輔ヒロアキ - 鞍馬寛明サヲリ - 伊藤絵美ユリ - 斉藤麻衣子カヨ - 中尾聖代ミサト - 平岩紙クミ - 並木理恵ケンジ - 大内正樹敏朗 - 雑賀克郎サチエ - 神原直美
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思春期の憂鬱
「スウィート17モンスター」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
高校二年生のネイディーンは母親譲りの妄想が口に出てしまう自己嫌悪がちな女の子。子供の頃に知り合ったクリスタが唯一の親友であり、彼女との時間だけが救いだった。しかしそれも崩壊してしまう。仲の悪い兄とクリスタが付き合うことになり、クリスタと絶交状態になってしまう。そんな彼女は何とか人生を最高の物にしようとするが、なにもかにもうまくいかない。そうした愚痴を聞いてくれるのは、教師のブルーナーただ一人。ただブルーナーはそんな彼女を説得するわけでも、親権に話を聞くわけでもなく、適度に見守るだけだった。家族とも友達ともうまくいかない彼女。ネイディーンにしかし同じクラスのアーウィンだけは、声をかけてくれるのだった。誰もが抱く思春期の嫌悪感と孤独。・映画おすすめ 感想
母親とも兄ともうまくいかない彼女は父を亡くしてさらに孤独になる。そんな彼女を支えてくれた親友が兄と恋人関係になってしまう。これは辛い。唯一の居場所を奪われてしまったのだから、暴走してしまうのも無理はない。なんだか自分と重ねてみてしまう映画である。監督 ケリー・フレモン・クレイグ(英語版)脚本 ケリー・フレモン・クレイグ製作ジェームズ・L・ブルックスリチャード・サカイジュリー・アンセル[注釈 1]ケリー・フレモン・クレイグ出演者ヘイリー・スタインフェルドウディ・ハレルソンキーラ・セジウィックブレイク・ジェンナーヘイリー・ルー・リチャードソン
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突如現れた真犯人に世間は翻弄される
「22年目の告白‐私が殺人犯です‐」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
22年前、東京で無差別に五人の人物が絞殺される事件が発生した。その事件を追っていた新人刑事牧村は、先輩刑事の死を経験した。そして事件は時効を迎えた。法律改正され、時効がなくなるとされる期限のちょうど一日前に最後の殺人が行われ、罪に問えなくなったのだった。それから22年目のある日、自分が殺人犯だと名乗る男が現れた。曾根崎と名乗る男は告白本を出し、瞬く間に時の人となる。しかし遺族は黙っていられなかった。目の前で大事な人を奪われた人たちは、曾根崎の命を狙い始める。牧村も曾根崎を憎みながら、それでも手出しはできなかった。そんな時、生放送番組のキャスター仙堂が曾根崎をスタジオに呼び、生討論することにする。そこで明らかになったのは、牧村の妹が殺害されたことだった。曾根崎の目的とはいったいなんなのか。・映画おすすめ 感想
殺人鬼として登場する曾根崎に最初は嫌悪感を抱く。目の前で人を殺し、それを目撃させるという殺し方にも嫌悪感しかない。この映画、やはり藤原竜也という悪役をやらせたら、嫌みなほど似合う俳優が演じてこそだろう。しかし物語が進むにつれて、曾根崎の狙いが本当に分からなくなってくる。そして最後には思いもよらない展開。法律の壁というものが顔を出してくるので、深い映画になっている。監督 入江悠脚本 平田研也入江悠原案 『殺人の告白』より製作 北島直明小出真佐樹製作総指揮 門屋大輔安藤親広出演者藤原竜也伊藤英明夏帆野村周平石橋杏奈竜星涼早乙女太一平田満岩松了岩城滉一 -
すべての起源が明らかに
「パラノーマル・アクティビティ3」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ケイティとクリスティの姉妹に異変が起こる遠い昔。1980年代、ケイティとクリスティがまだ子供だった頃、母親は若い男と同棲していた。男はカメラの仕事をしており、記録をつけるべく、家の中にカメラを配置した。その頃、妹のクリスティがトビーという見えない友達と話すようになる。カメラを設置して間もなく、家に異変が起き始める。天井からつるしてある電球が急に光だして落ちたり、子守りを頼んだ学生の背後でシーツが盛り上がったり。こうした現象を撮ったことで、男は新しい仕事への意欲が沸き上がっていた。しかし家の中ではクリスティが夜中に走り回ったり、男の弟と姉のケイティが家に居る時、子供部屋の椅子とテーブルが跳ね上がるなどの現象が起こっていた。次第にその異変は大きい物へと変化していく。・映画おすすめ 感想
本作はパラノーマル・アクティビティのエピソード1という位置づけになる。一作目では大人になったケイティと恋人の物語。二作目はクリスティ一家の物語。ちなみにこの一作目と二作目の時系列も二作目が一作目の前日談となっており、本作がさらに異変の原因がわかる構図となっている。入り組んだ作りになっているものの、制作陣の凄みを感じられるシリーズとなっている。視点はあくまでビデオカメラなので、臨場感がすごい。歴史に残るホラー傑作であることに間違いはない。監督 ヘンリー・ジューストアリエル・シュルマン脚本 クリストファー・B・ランドン原作 キャラクター創造オーレン・ペリ製作 ジェイソン・ブラムスティーヴン・シュナイダーオーレン・ペリ製作総指揮 アキヴァ・ゴールズマン
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その家にはいるべきではなかった
前回のレビュー:パラノーマル・アクティビティ「パラノーマル・アクティビティ2」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ダニエルは前妻を亡くし新しい妻クリスティとの間に新しい男の子をもうけた。娘のアリも弟の誕生に喜び、一家は幸せな日々を送っていた。ところがある日、家に帰ると家の中が荒らされており、取られた物はクリスティの姉ケイティからもらったペンダントだった。泥棒を危惧したダニエルは家の中に監視カメラを取り付け、二十四時間監視することにする。その頃から奇妙な現象が頻発する。台所にぶら下げてある鍋が自然と落ちたり、扉が勝手に開いたりと。そして飼っていた犬が突然、発作で倒れた。クリスティとアリは幽霊の仕業だと言い張るも、ダニエルは認めない。そんな時、クリスティが見えない力に引っ張られ、地下室に引きずり込まれていく。それからクリスティはおかしくなってしまった。・映画おすすめ 感想
前作に引き続き、モキュメンタリーの形をとった、傑作に仕上がっている。娘のアリがビデオカメラを回して、監視カメラの映像。映像としてはそれだけである。また冒頭でこれが本当に起こった事件かのように描かれており、映像がその信ぴょう性をさらに高めている。最初は何でもない映像なのだが、最後にはとんでもないおわかり方をする。これは前作と同じである。モキュメンタリーという方式がさらにこの映画を怖いものとしている気がする。監督 トッド・ウィリアムズ脚本 マイケル・R・ペリークリストファー・B・ランドントム・パープスト原作 キャラクター創造オーレン・ペリ製作 オーレン・ペリジェイソン・ブラム製作総指揮 スティーヴン・シュナイダーアキヴァ・ゴールズマン -
監視カメラがとらえた映像には、信じられないことばかりが映りこんでいた
「パラノーマル・アクティビティ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ケイティとミカは同棲中のカップルである。
二人はよなよな寝室で妙な音が聞こえることに悩んでいた。
そこでミカは高性能のカメラを購入し、昼の様子や夜の寝室の様子を録画することにした。
するとその直後から不思議な現象はどんどんとエスカレートしていく。
ケイティのシーツの中に何かが潜り込んだり、ケイティが見えない力で引きずられていくなど。
そして事態は最悪の結末を迎える。
・映画おすすめ 感想
本作は監督が自ら手掛けた自主制作映画である。
撮影はビデオカメラアングルで進行する物語なので、そのまま撮影しなんと七日間で終了した。
俳優陣は当時無名だった人々を起用している。
編集は監督の自宅のパソコンで行うなど、本当に低予算で制作された。
それが大ヒットとなり、続編が次々と作られる、ホラー映画のスタンダードになっていく。
ここから物語はどんどん掘り下げられていくので、面白いシリーズである。
監督 オーレン・ペリ脚本 オーレン・ペリ製作 オーレン・ペリジェイソン・ブラム製作総指揮 スティーヴン・シュナイダー
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その絵にかかわってはならない
「ベルベット・バズソー:血塗られたギャラリー」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ロサンゼルスのアートシーンを牛耳る複数人のギャラリーオーナーと批評家。業界の大物ロードラのギャラリーで受付をしながら、いつか自分もギャラリーを持つことを夢見るジョセフィーナ。大物評論家モーフと肉体関係にあった。そんな彼女にチャンスが訪れる。隣人が急死し、その部屋から大量の絵画が出てきたのだ。その絵は人々を魅了し、アートシーンの中心となっていく。ジョセフィーナは受付から瞬く間にロードラの相棒となり、死んだ無名の老人の絵を高値で売却していく。しかし恋仲にあったモーフが老人の絵が動いていると言い出し、そのころから老人の絵にかかわった人物が次々と不審な死を遂げ始める。モーフはこの老人がすべて処分しろ、と遺言を残したのを裏切ったせいだ、と絵をすべて処分するように周囲に助言する。しかし惨劇は終わることはなかった。・映画おすすめ 感想
芸術とは狂気に近いものがある。どんな芸術にも、芸術家の魂が込められているものである。人生を費やして作った作品だ。この映画はそれを皮肉っているように見えた。人生をつぎ込んだもので金儲けする人々を、無名の、本当に血肉を使って作った芸術が殺す。アートとはなんなのか。それを考えさせられる映画だ。監督 ダン・ギルロイ脚本 ダン・ギルロイ製作 ジェニファー・フォックス(英語版)製作総指揮 ベッツィー・ダンバリー出演者ジェイク・ジレンホールレネ・ルッソトニ・コレットゾウイ・アシュトン(英語版)トム・スターリッジナタリア・ダイアーダヴィード・ディグス(英語版)ビリー・マグヌッセンジョン・マルコヴィッチ
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それは病気ではない
「ある少年の告白」
評価:★4.3
・映画おすすめ 物語
牧師の息子に生まれ、キリストの教えを受け、愛情を注がれて育ったジャレット。高校時代には彼女がいたが、肉体関係にはならなかった。なにか違和感を感じていたからだ。その後、大学へ進学したジャレットは、仲良くなった男友達にレイプ未遂の被害を受ける。そのことで自分が男が好きなのだと自覚するようになった。その事実を両親に告白すると、父親は先輩牧師たちを呼び、ジャレットが自分がゲイであることを直したい、と言ったことから、救済プログラムを実施している施設へ入ることになる。施設は神の言葉を引用し、入所してきた人々の家系に問題があるのではないか、自分が同性愛者として目覚めたときのことをみんなの前で告白させるなどのことをした。告白できない場合、棺桶の前で聖書による暴行がなされるなど、ジャレットには耐えがたい場所だった。そして彼は施設を出ることを決める。この真実を世間に公表することにするのだった。・映画おすすめ感想
この映画は原作者の回顧録を映画化したものであり、実際に起こったことなのだ。映画の中で同性愛を矯正する施設が描かれているが、はたしてそれが正しいことなのか、見ている側としては分からなくなる。キリスト教では同性愛が禁止されているので、矯正しなければきっとだめなのだろうとは思う。だが矯正しようとして、人間の本質とも呼べる愛の部分を変えられるものなのだろうか。ジェンダーレスに理解が広がり始めてはいるものの、まだまだこの世界は同性愛者を差別する世界が広がっている。この映画を見て、何が正しいのか分からなくなる。監督 ジョエル・エドガートン脚本 ジョエル・エドガートン原作 ガラルド・コンリー(英語版)『Boy Erased: A Memoir』製作 ジョエル・エドガートンスティーヴ・ゴリンケリー・コハンスキー・ロバーツ(英語版)出演者ルーカス・ヘッジズニコール・キッドマンラッセル・クロウ
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人生で最後の恋
「ドライヴ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
昼はカースタントと車の修理屋に勤める男は、夜の顔を持っていた。犯罪者を逃がすドライバーとしての顔である。そんな彼の隣人アイリーンは1人で子供を育てていた。旦那は刑務所に入っており、苦労していた。彼女に好意を抱いたドライバーは、少しずつ彼女と親しい中になり、アイリーンもドライバーに惹かれていった。そんな時、旦那が刑務所を出所してくる。だが刑務所内のゴタゴタで借金を作っており、アイリーンと子供のため、ドライバーは旦那の仕事の手伝いをすることに。しかしそれはすべて罠だった。
・映画おすすめ 感想
主人公がいい。主人公は感情を表に出すこともなく、口数も少ない。それが映画を漂う雰囲気を作り出している。アイリーンと惹かれ合うシーンも言葉はいらない。見せるだけで、この2人は惹かれ合っている。表情だけで表現されているのが素晴らしい。最後も男の美学を体現したような映画で、面白く見終わることができた。監督 ニコラス・ウィンディング・レフン脚本 ホセイン・アミニ原作 ジェイムズ・サリス(英語版)『Drive』製作 マーク・プラットアダム・シーゲルジジ・プリッツカー(英語版)ミシェル・リトヴァクジョン・パレルモ製作総指揮 デヴィッド・ランカスターゲイリー・マイケル・ウォルターズビル・リシャックリンダ・マクドナフジェフリー・ストットピーター・シュレッセル出演者ライアン・ゴズリングキャリー・マリガンブライアン・クランストンクリスティーナ・ヘンドリックスロン・パールマンオスカー・アイザックアルバート・ブルックス
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だまし合いの世界へようこそ
「レッド・ノーティス」
評価:★3.9
・映画おすすめ 物語
古代エジプトを代表する三つの卵が存在する。金や宝石で飾り付けられたその卵、一つは博物館、一つは個人が所有し、三つ目のありかは未だに不明。世界一の詐欺師ノーランはその卵を盗むことにやっきになっていた。その彼を追うFBIプロファイラーのジョンは、世界一の美術品泥棒ビショップの情報で、ノーランを追い詰めた。ところがそこに現れたビショップことサラは、卵を奪い、二人を罠にかける。インターポール捜査官ウルヴァシは二人をロシアの極寒の牢獄へ移送。投獄されることになった二人は残りの卵を奪いサラへの復讐を誓い、ともに脱獄することにした。こうして奇妙なコンビが卵を求めて世界中を飛び回ることになる。・映画おすすめ 感想
三人のスターのいいところが爆発した映画。ドウェイン・ジョンソン、ガル・ガドット、ライアン・レイノルズ。今、世界の映画界で一線を走る三人の競演である。ドウェインは筋肉をいかんなく発揮し、そのアクションが素晴らしい。ガル・ガドットは三児の母親とは思えない美しさで見るものを魅了する。ライアンは相変わらずアドリブともとれるセリフ回しが素晴らしく、笑ってしまう。この三人の魅力が全開の本作。必見の価値あり。監督 ローソン・マーシャル・サーバー脚本 ローソン・マーシャル・サーバー製作ボー・フリンドウェイン・ジョンソンダニー・ガルシアハイラム・ガルシアローソン・マーシャル・サーバー出演者ドウェイン・ジョンソンライアン・レイノルズ -
スランプに陥った殺人鬼
「クリープ2」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
動画配信で生計を立てようとする大学生のサラは、広告を出す変わった男たちを取材する動画を作っていた。しかし再生回数が伸び悩み、自分には才能がないと思っていた。そんな時、連絡先しか書いていない面白い広告を見つけ、連絡してみると、住所が送られてくる。これはチャンスとばかりに飛びついたサラは、連絡先の住所へ向かう。そこにはアーロンと名乗る40歳の男が暮らしており、到着するなりいきなりスムージーを進められる。そしてインタビューをすると、自分は39人の人物を殺したが、キレがなくなったと落ち込んでいた。ベンチに座る男を斧で殺す映像まで見せてくるアーロン。サラはそれでもものおじせず時にはアーロンを励ましながら撮影を続ける奇妙な関係が出来上がっていく。・映画おすすめ 感想
人気シリーズ第二弾。一作目でビデオカメラだけの主観的な映像でつづった映画が大ヒット、それを受けて作られた第二弾である。一作目のカメラマンの名前を今回は殺人鬼が使用しているのが鳥肌ものである。また前作のラスト映像が使われているのも、つながりを持たせる意味で面白い。ここに登場する殺人鬼がどこまで本当のことを言っているのか、どこまでスランプなのか、見ている側は困惑してくる。またそれを励ますカメラマンという不思議な構造も面白い。衝撃のラストを迎えるので、本作はまさしく傑作のホラー映画といえるだろう。監督パトリック・ブライス出演者カラン・ソニマーク・デュプラスデジリー・アッカヴァン
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短時間のおいしい仕事のはずだった
「クリープ」
評価:★4.2
・映画おすすめ 物語
映像作家のアーロンは金に困っており、そこに短時間密着するだけで報酬がもらえるおいしい仕事が舞い込む。アーロンはカメラ1つをもって山の別荘へとやっていく。ジョセフという男からの依頼であり、別荘を時間通りに訪れたが、人の気配はなく、車で待っていると、突然、驚かせるようにジョセフが現れた。面食らったアーロンだったが、依頼主に招かれるまま、別荘へ入ると、そこで今回の依頼内容を聞かされる。ジョセフは癌を患いそれは治ったものの、脳しゅようが見つかり、余命がなく離れた妻と子供に記録を残したいという。そこでさっそく風呂に入浴しているところから撮影がスタートする。そのあと、森を散策したり、レストランで食事をしたりするも、ジョセフは幼稚な奇行をする変な男だった。そして帰る時間になった時、酒をいっぱい飲んでいけと言われ、断り切れず、アーロンは別荘に入っていく。そこで奥さんとの間に起こったことなどを聞くが、ある一本の電話から、それらがすべて嘘だと分かり、帰ろうとするアーロンをジョセフは行かせようとはしない。しかし強行突破したアーロンは家に帰ることができ、そのことをビデオカメラで振り返っていると、ジョセフから奇妙なDVDが届くようになる。本当の恐怖はここからだったのだ。・映画おすすめ 感想
本作は「ブレアウィッチプロジェクト」「クローバーフィールド」などに代表されるビデオカメラ目線のモキュメンタリーになっている。余計な情報はなく、観客はビデオカメラ目線でジョセフの奇行、アーロンに起こる恐怖を描いている。だからこそ臨場感、リアリティがでてホラー作品として怖い。ヒット作になったのもうなずける作品になっている。本作のヒットを受け、続編も作られた。次回はその続編を見てみたいと思う。監督 パトリック・ブライス脚本 パトリック・ブライスマーク・デュプラス原案 パトリック・ブライスマーク・デュプラス製作 マーク・デュプラスジェイソン・ブラム製作総指揮 ジョシュ・ブラウン出演者マーク・デュプラスパトリック・ブライスケイティ・アセルトン
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男と女は分かり合えないのかもしれない
「イカとクジラ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
昔は売れっ子作家であったバーナードは今はスランプに陥っていた。対する妻のジョーンは売れっ子作家となり、二人の間には大きな溝ができてきて、やがて離婚してしまう。二人にはウォルトとフランクという息子たちがいた。親権は二人で共同で持つことになり、それぞれの家を行ったり来たりするようになる。ウォルトは父の気持ちを理解し、母の浮気や新しい男ができたことに失望する。フランクは父が苦手で母親の家に居たいと言い出す。そんな息子たちは思春期に入り、家庭環境のストレスから次第に問題行動を起こすようになっていく。・映画おすすめ 感想
誰の目線で見るかによって、違った印象を受ける映画。本作には主に四人の登場人物がメインとして描かれているが、誰の立場に立つかによって、映画の印象はガラリと変わってくる。管理人個人としてはバーナードの立場で映画を鑑賞したので、妻が他の男と浮気をしたり、付き合ったり、成功するのがあまり印象よく思わなかった。きっとジョーンの立場で見た場合、最低の父親に見えるだろうし、ふてくされているだけの男に見えるだろう。また子供たちの立場に立つとまだ違った角度からこの映画の世界観が見えてくるだろう。この映画のラストはきっと、心の中にある本当の気持ちを表しているのだと考察する。監督 ノア・バームバック脚本 ノア・バームバック製作 ウェス・アンダーソンチャーリー・コーウィンクララ・マルコヴィッチピーター・ニューマン出演者ジェフ・ダニエルズローラ・リニージェシー・アイゼンバーグオーウェン・クライン
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その色は美しくも人を食らう色
「カラー・アウト・オブ・スペース ‐遭遇‐」
評価:★4,7
・映画おすすめ 物語
水質調査を仕事とするウォードは、森で儀式を行う少女と出会う。彼女は近くに住むネイサンの娘であり、ネイサン一家はアルパカを飼育しながら、森の中で生活していた。ある日の夜、美しい光を発しながら庭の井戸の近くに隕石が落下した。隕石はひどい臭いをさせていた。警察も政治も隕石を何とかすることもせず、ネイサンが困っていると、隕石はある日、忽然と姿を消した。それから異変が起こる。近くに住む変り者の老人は地面から何の音が聞こえると言い出す。末っ子の息子は井戸に友達がいるといい始める。そして飼育していたアルパカは融合して一つの生き物になってしまった。しかもそれを目撃した直後、ネイサンの妻と末っ子が美しい光を浴びて、体が融合する不可解な状態になってしまった。しかもネイサンは次第に行動がおかしくなり始め、子供たちは恐怖する。宇宙からの恐怖が一家を襲い始めていた。・映画おすすめ 感想
本作の原作はラヴクラフトの小説である。知っている人ならば納得するであろうが、ラヴクラフトといえば、宇宙からの恐怖、コズミックホラーの元祖であり、本作も原作とは一部改変されているものの、宇宙からの恐怖は健在だ。たった一つの隕石が巻き起こす、人知を超えた恐怖。超常現象と言ってしまえばそれまでなのだが、これは凄みがある。じわじわと這い寄ってくる恐怖。そして一気に近づいてきて、すでに手遅れになる恐怖。これは本当におぞましく恐ろしい映画である。監督 リチャード・スタンリー(英語版)脚本 リチャード・スタンリースカーレット・アマリス原作 H・P・ラヴクラフト(「宇宙からの色」より)製作 ダニエル・ノアジョシュ・C・ウォーラーリサ・ホウェイレンイライジャ・ウッド製作総指揮 ステイシー・ジョーゲンセンエリーサ・イェラスマイケル・M・マクガイアアニー・チャンジョニー・チャンカルヴィン・チューンピーター・ウォンティムール・ベクボスノフエマ・リー出演者ニコラス・ケイジジョエリー・リチャードソンマデリン・アーサー(英語版)クオリアンカ・キルヒャートミー・チョン(英語版)
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今度は並行宇宙でループ
「ハッピー・デス・デイ2U」
評価:★4,4
・映画おすすめ 物語
ライアンが車の中で目覚め、ルームメイトのカーターの部屋へ行くと、彼女のツリーといちゃついているところに遭遇し、追い出される。仕方なく研究仲間と一緒に開発中の量子エンジンのところへ行くと、ライアンは殺されてしまい、気が付くと車の中で目覚めた。ツリーがようやく抜け出したループ世界に今度はライアンが入り込んでしまったのである。事情を聴いたツリーは犯人を捕まえることに成功し、かぶっている仮面をはぎ取ると、それはもう一人のライアンだった。彼は並行宇宙から実験中にやってきてしまったという。そこで再びライアンは量子エンジンを動かすと、その場にいた全員が意識をなくす。そしてツリーが目覚めたのは、あの月曜日の朝だった。また同じ日を過ごすことになったと憤りを通り越して憤慨するツリーだったが、何かがちょっとずつ違うことに気付き始める。しかも死んだはずの母親まで生きていたのであった。ツリーは並行宇宙へ飛ばされ、しかもループに巻き込まれたのであった。・映画おすすめ 感想
続編もここまでくると、一つの映画。前作で殺人鬼に殺される旅に同じ朝を迎えていたツリー。本作はそのエンディング直後から始まり、ループの原因が判明する。しかも並行宇宙へ飛ばされたことによって、前作では深く掘れなかった人間たちとの関係がより鮮明に描かれている。続編というより、一つ続きの映画といっても過言ではない作りになっていて、二本で一本の映画になっている。最後は本当に大切なものに改めて気付くところがまた素晴らしい。ただSF的要素が多分に入っているので、苦手な方もいるかもしれない。監督 クリストファー・B・ランドン脚本 クリストファー・B・ランドン原作 キャラクター創造スコット・ロブデル製作 ジェイソン・ブラム製作総指揮 ジョン・バルデッチアンジェラ・マンキューソサムソン・ムク出演者ジェシカ・ローテイズラエル・ブルサードスラージ・シャルマ
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死んで何度もやり直す
「ハッピー・デス・デイ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
大学生のツリーはけして人の好い女性ではなかった。酔っぱらっては、男と一夜を過ごす。友達には失礼な態度をとる。傲慢な女性である。誕生日の日、彼女は知らない男の部屋で目が覚める。二日酔いの中、寮に帰った彼女はルームメイトのケーキを捨ててしまい、その日をいつも通りに過ごした。そして夜。パーティー会場に向かう途中で謎の仮面男に襲われ死んでしまう。気付いた時、彼女は再び誕生日の朝を迎えていた。それから彼女は幾度も殺され、犯人を突き止めようとする。・映画おすすめ 感想
殺されてループする珍しい映画。本作はいわゆるループ物であり、誕生日という一日を殺人という形でリセットされる珍しいタイプの映画である。傲慢な主人公にきっと見ている方としては感情移入はできないだろう。しかし次第に殺されること、一日を何度もやり直すことによって、見えてないものが見え始める。彼女は人生をやり直すチャンスを手に入れたのである。この映画は大ヒットしたことにより、続編が作られた。次回はそのレビューをしたいと思う。監督 クリストファー・B・ランドン脚本 スコット・ロブデル製作 ジェイソン・ブラム出演者ジェシカ・ローテイズラエル・ブルサードルビー・モディーンレイチェル・マシューズ
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自分自身がなにものなのかを問いかける
「アイ・アム・マイケル」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
マイケルはゲイとして生活していた。恋人もおり、自ら率先してゲイの人権を訴えていた。ゲイマガジンまで発行し、絶大な人気を誇っていた。しかし深くキリスト教の教えにも共感しており、自分が何者なのかを考え見つけるべく、恋人のもとを去る。そしてキリスト教の学校に入り、自分を見つめなおした。自分はゲイであるのかそうではないのか。彼の葛藤の半生を描いた実話。・映画おすすめ 感想
自分が何者なのか、見つける旅に終わりはない。ゲイ活動の最前線にいた彼が、宗教に目覚め、ゲイを辞める。本作ではそんな流れになっているものの、どこか自分を隠しているようにも見えた。神を信じ、神のみこころのままに自分がゲイであることを捨てた。しかしゲイである自分も確実に存在している。これは本当に難しい。きっと彼はこれからも自分を探し続けるのだろう。監督ジャスティン・ケリー出演者ジェームズ・フランコエマ・ロバーツザカリー・クイントダリル・ハンナレヴェン・ランビンアヴァン・ジョーギアレスリー・アン・ウォーレンチャーリー・カーヴァーデヴォン・グレイエヴィ・トンプソン
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料理に取りつかれた男
「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
評価:★4,6
・映画おすすめ 物語
ロサンゼルスの一流伝統レストランでシェフをするカール。料理が大好きで家でも料理をする、料理バカであった。ある日、料理評論家が店に来ることになり、カールは自分なりの攻めた料理を作ることをオーナーに提案する。しかしオーナーはいつもの定番メニューでやることを押し通し、結果、ネットでレストランは叩かれた。Twitterを始めたカールが評論家に舌戦を挑んだことから、再び評論家がレストランへ来店することに。今度こそとオーナーに自分の料理を提供するというが、口論になり店を辞めることになった。しかし評論家のネットへの書き込みが許せず、食事をしているところへ向かい、大声でののしるのだった。それがまたネットで拡散され、カールは働く場所を失うのだった。そこで元妻が提案したフードトラックでサンドイッチを売ることを決めたカールは、夏休み中の息子と、元のレストランの相棒と共に、ロサンゼルスへむけ、営業しながらの旅を始めるのだった。・映画おすすめ 感想
料理は人を笑顔にする。おいしい物を食べて不機嫌になる人間はいない。この映画はまさしくそれを表している。料理から離れられない男と、料理をおいしく食べたい人々の物語。高級じゃなくたっていい。おいしい物はフードトラックでも食べられる。肩ひじを張らず、笑顔でただかぶりつけばいいだけの話なのだ。監督 ジョン・ファヴロー脚本 ジョン・ファヴロー製作 ジョン・ファヴローセルゲイ・ベスパロフ出演者ジョン・ファヴローソフィア・ベルガラジョン・レグイザモスカーレット・ヨハンソンオリヴァー・プラットボビー・カナヴェイルエムジェイ・アンソニーダスティン・ホフマン
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都市伝説になぞらえた殺人
「ルール」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
ナタリーの通う大学には立ち入り禁止の寮があり、そこで昔、教授が学生全員を殺害し自らも死んだという都市伝説があった。ナタリーは信じていなかったが、ある理由から高校時代に関係を断っていた友達が、斧で殺害される事件が発生する。それは後部座席にいる斧の殺人者という都市伝説を思わせた。さらにナタリーは友達に誘われ、車で出かけた先で友達が木に吊るされ殺害される現場を目撃する。それも都市伝説になぞらえた殺人だった。ナタリーの周りで次々と奇怪な殺人事件が起きていく。犯人の目的はなんなのか。・映画おすすめ 感想
90年代のホラー映画の雰囲気が漂った名作。本作は人気がでてシリーズ化されたことでも知られている。若かりし頃のジャレット・レトも出演している。都市伝説を題材にした殺人事件。日本でもできそうな題材ながら、海外の都市伝説の不気味さというところでは、現実に寝ずいているものが多く、殺人事件を作りやすいのだろう。どれも本当にありそうな都市伝説なのだから恐ろしい。監督 ジェイミー・ブランクス脚本 シルヴィオ・ホータ製作 ニール・モリッツジーナ・マッソーズマイケル・マクドーネル製作総指揮 ブラッド・ラフ出演者ジャレッド・レトアリシア・ウィット
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この屋敷には何かある
「ザ・ターニング」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
家庭教師としてあるお屋敷に雇われたケイト。ケイトには精神疾患を抱え、施設で暮らす母親がいた。その母を置いて、ケイトはお屋敷に向かう。お屋敷にはフローラという小さい女の子がおり、その世話を厳格な性格の老婆がみていた。しかし寄宿学校にいるはずのフローラの兄、マイルズが帰ってくる。マイルズは友達にケガを負わせたということで、退学処分にさせられたのだった。こうして二人の子供の面倒をみるようになったケイトだったが、マイルズはどこかケイトに当たりが強く、面倒を見る老婆もケイトをよく思っていない感じがあった。フローラもどこか普通の子供とは違う。そんな中、古い屋敷で奇怪な現象にあうようになったケイトは、次第に精神を病んでいくのであった。これは現実なのか、はたまた夢なのか。・映画おすすめ 感想
不気味なお屋敷の謎。本作を見始めた当初は、屋敷の謎、なぜ家庭教師が立て続けにいなくなるのか、その原因はなんなのか。幽霊のせいなのか。など、いろいろと考えながら、映画にちりばめられたヒントを集めながら見ている。しかし終盤、この映画はいったい何だったのか分からないままに終わってしまう。ケイトはどうなってしまったのか。現実なのか、夢なのかわからない。ある人物のレビューをネットでみて納得した部分を抜粋する。本作の原作は1898年に発売された小説であり、女性蔑視が当たり前の時代に書かれた本である。つまりこの映画はケイトという女性が嫌われる映画なのだ。理由は女性だから。つまりこの映画は女性蔑視映画であり、ホラーという概念に女性を蔑視する意味が込められているのではないだろうか。それにしても、終盤の意味の分からない部分はどういった意図があったのだろうか?監督 フローリア・シジスモンディ脚本 チャド・ヘイズケイリー・W・ヘイズ原作 ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』製作 スコット・バーンスタインロイ・リー製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグセス・ウィリアム・マイヤー出演者マッケンジー・デイヴィスフィン・ウルフハードブルックリン・プリンスジョエリー・リチャードソン
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犬のためのホテル改造
「ホテル・バディーズ ワンちゃん救出大作戦」
評価:★4,5
・映画おすすめ 物語
何軒もの里親をたらいまわしにされているアンディとブルースの姉弟は、フライデーという犬をひそかに飼っていた。今の里親も酷い環境に二人を置いているが、フライデーがいるから頑張れた。そんな時、ある廃墟のホテルにフライデーが入ってしまい、姉弟は追いかけていく。そこには野良犬たちが住み着いており、二人はそこでフライデーを飼うことにする。だが町にはまだまだ困っている犬がいる。保護局が来れば犬は連れ去られてしまう。そうなる前に出会った仲間たちと犬を保護してホテルへ連れてくるのだった。やがてホテルは犬のホテルとなっていく。・映画おすすめ 感想
非現実的だが理想的な映画。現実世界では、無責任な飼い主によって捨てられたり、野良犬となった犬が大勢いる。その結末は大体が殺処分になることだろう。この映画でも一室に連れていかれる犬のシーンがある。その犬はもう戻っては来ない。殺処分ゼロを目指す人々は大勢いるが、全部の犬を救うことはできない。しかしこの映画では救っている。この映画が現実になることを願いたい。そう思える映画だった。監督トール・フロイデンタール脚本ジェフ・ローウェルロバート・スクーリーマーク・マッコークル出演者エマ・ロバーツジェイク・T・オースティンカイラ・プラットリサ・クドローケヴィン・ディロンドン・チードルイヴェット・ニコール・ブラウン
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悪を悪で裁く
「悪人伝」
評価:★4.6
・映画おすすめ 物語
車を後ろから衝突させ、運転手を刺殺する事件が発生する。警察は一つの事件としてこの事件を捜査し始めるも、チョン刑事だけはこれが連続殺人事件だと主張する。荒いやり方で組織からはみ出し者あつかいされているチョン刑事の言い分を、上司は取り合ってくれない。そんな中、大きな勢力の暴力団の組長ドンスが同じ手口で襲われるも、命を取り留める。チョンはドンスに接近し、犯人の情報を求めるも、相手にされない。ドンスは独自に組を使って犯人を捜し始める。チョン刑事はもう一度ドンスと会い、手を組むことにした。こうしてありえない組み合わせの捜査班が誕生し、犯人を追い詰めていく。・映画おすすめ 感想
マ・ドンソクの魅力爆発の映画である。ハリウッド映画でもおなじみのマ・ドンソクがヤクザの組長を演じ、犯人を追い詰めていく。暴力ありの捜査に痛快さが残る。犯人はサイコパスで、どうしようもない。そこが見ている人のベクトルを主人公たちに向けさせることに成功している。最後のマ・ドンソクの肉体美。この映画はそこに尽きるだろう。監督イ・ウォンテ出演者マ・ドンソクキム・ムヨルキム・ソンギュユ・スンモクホ・ドンウォン