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復讐するは我にあり
「狼よさらば」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
土地開発企業の建築士として働くポールは、妻とのバカンスから帰ってきて、新しい土地の開発を任せられることになる。
その頃、娘と買い物に出かけていた妻は、チンピラたちに家を突き止められ、配達業者を装い侵入されてしまう。
妻は暴力を受け、娘は服をはぎ取られ性的な恥辱を受ける。
妻は意識を亡くし、かろうじて意識のあった娘が警察へ電話をする。
ポールは義理の息子から状況を聞かされ、急ぎ病院へ向かう。
しかし妻は亡くなってしまうのだった。
葬儀に参列した娘は廃人となり精神病院に入ることになる。
それでも仕事は待ってくれず、新しく開拓する土地を見に行ったポールはそこで、現地を案内した男から、土産として銃を一丁もらい受けた。
それからポールの復讐劇が始まる。
チンピラ、強盗を発見すると銃で射殺するという行為を行うのだった。
これは連続殺人事件として警察はマスコミは大きく取り上げ、警察も大々的に動き出すのであった。
・映画おすすめ 感想
チンピラに暴行される女性たちの悲劇。
そこから始まる一人の男の戦い。
警察は何もしてくれないし、妻と娘の事件は大都会では解決に結びつかないとまで言われる。
そんな時に、自分で自分の身を守ることから始めた主人公は、次第に街にはびこる悪を始末していく。
これは正義なのか悪なのか。
この映画は人気シリーズとなり、続編がどんどん作られるようになる。
ダーティーハリーと並ぶハードボイルド映画の金字塔。
監督 マイケル・ウィナー脚本 ウェンデル・メイズ原作 ブライアン・ガーフィールド製作 ハル・ランダースボビー・ロバーツ製作総指揮 ディノ・デ・ラウレンティス出演者チャールズ・ブロンソンヴィンセント・ガーディニア
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最初の映像化
「不思議の国のアリス」
・映画おすすめ 感想
不思議の国のアリスの最初の映画化である。
物語は眠っていたアリスの横を通り過ぎたウサギを追いかけ穴に入っていく。
穴の中には扉がありその扉の前で体が大きくなったり、小さくなったりする。
ウサギのお茶会に参加するも途中退席し、最後はトランプの国で兵士に追われるも、逃げていき、それはすべて夢だったという物語。
演出面で見ると、ウサギの着ぐるみが精工にできており、体が伸び縮みする場面もよくできている。
最後のトランプの国の兵士たちは、トランプの着ぐるみを着ているだけなので、仮装大会にも見える。
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実際に起こったことを基にした映画
「事故物件 恐い間取り」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
山野やまめはコンビ芸人として活動を続けていたが、先が見えなくなり、相方の中井からコンビ解散を言い渡される。中井は放送作家となりある企画をプロデューサーに提案する。事故物件に芸人が住むというものであった。その芸人に抜擢されたのが山野だった。山野は断り切れず、女性が殺害されれたという物件に住み始める。同じころ、山野と中井のファンであったメイク見習いの梓は、山野の家で男に追いかけられる女性の姿を目撃する。梓は昔から人には見えないものが見えていた。その直後、山野と中井は同じ女性を同時に見ることになり、そこで同時に交通事故にあう。幸い、命は無事だったものの、それが評判となり、次第に山野は有名芸人になっていく。そして事故物件に住む企画は盛り上がっていく。その一方で、中井の周囲では家族が不幸にみまわれ、山野にやめた方がいい、と助言する。梓も山野を心配するが、次第に山野の人気は評判となり、東京進出を果たすことになるのだった。・映画おすすめ 感想
実際に松原タニシという芸人が事故物件に住み続けた結果、起こったことを、書籍にした。それが本作の原作になっている。本作に登場する物件は、忠実に再現されており、松原タニシが経験したことを基に映画は作られている。物語では恋愛方面に物語を進めているが、実際は人形を彼女と言い張る松原タニシなので、なかなかの芸人である。今でも事故物件に住み続けている松原タニシ。この映画も続編が期待できるかもしれない。監督 中田秀夫脚本 ブラジリィー・アン・山田原作 松原タニシ『事故物件怪談 恐い間取り』製作 秋田周平製作総指揮 吉田繁暁出演者亀梨和也奈緒瀬戸康史江口のりこMEGUMI真魚瀧川英次木下ほうか
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メリエス監督お得意の頭を使った演出
「音楽狂」
・映画おすすめ 感想
メリエス監督演じる指揮者が女性を引き連れて登場。
頭の上には線が並んでおり、そこに音符はない。
そこで指揮者は自らの頭をもぎ取って音符にする。
何度も生えてくる頭を取っては投げて音符にする。
最後は女性たちにプラカードを持たせ、音を見ている人に知らせる。
編集を駆使した演出、メリエス監督らしい、自分の頭部を使って笑いを取る演出方法。
見事である。
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兄貴はもくもくと復讐する
「デッド・マンズ・シューズ」
評価:★4.8
・映画おすすめ 物語
元軍人のリチャードは田舎の故郷に戻ってくる。
そこには弟も一緒で、二人は実家に帰ることはなく、廃墟で寝泊まりをしていた。
二人が故郷に戻ってきた目的、それは弟をおもちゃにしたチンピラたちへの復讐だった。
リチャードはまず、薬物を売っている売人にめぼしをつけ、彼の後をつける。
そして仲間たちのいるアパートから出てきたところに、防毒マスクで現れた。
さらには夜中、眠っているチンピラたちの個々の家に侵入し、顔にいたずら描きをしたり、髪を変な色に染めたりした。
これはあの時の仕返しに兄貴がやってきたんだ、と感づくチンピラたち。
だが一人、また一人と殺害されていく。
やがてチンピラたちがやってしまった過ちが明らかになっていく。
・映画おすすめ 感想
ハリウッドでは絶対に作れない映画。
本作はイギリスを舞台にイギリス風に作られた映画である。
映像も映画らしくなく、イギリスの映像というのがすぐにわかる映画だ。
演出としては、兄弟がチンピラたちに復讐する理由。
それが少しずつ明らかになっていく。
そして最後には衝撃と、表現できない感動がある。
日本未公開の映画ながら、評判は良く、すごくいい映画である。
監督シェーン・メドウス脚本パディ・コンシダインシェーン・メドウスポール・フレイザー出演者パディ・コンシダイン
ゲイリー・ストレッチ
トビー・ケベル
ジョー・ハートリー
シーマス・オニール
ジョージ・ニュートン
ニール・ベル
アンドリュー・シム
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女性が主役の喜劇
「メリー・ジェーンの災難」
・映画おすすめ 感想
起きたメリー・ジェーンは台所の窯に火を入れる。
それから靴磨きを始めるが靴積みが顔につく。
それを取っている間になっても、なかなか火がおこらないことにいら立ち、油を投入。
火をつけると爆発して彼女は四散する。
しっかりとセット全体と顔のアップ、最後には幽霊の合成まで行う、短い作品にしては、カット割りが見事な映画であった。
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女性の誘惑
「The Gay Shoe Clerk」
・映画おすすめ 感想
靴屋にやってきた二人の女性。
一人は雑誌を読み、もう一人の女性に靴を選んであげる店員。
靴を履かせるシーンで手元がアップになると、女性はスカートをたくし上げ、店員を誘惑。
最後にはキスしているところを、雑誌を読んでいる女性がとがめて終わる。
この時代にこういったシーンがある映画というのは、過激だったのだろうか?
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神は人を見捨てたのか
「ディアブロス/悪魔の扉」
評価:★4,5
・映画おすすめ 物語
フロリダで無敗を誇る弁護士ケヴィンは、女子児童への性的虐待の罪を問う裁判で、性的虐待を行っていた教師を弁護することになる。
女子児童の涙ながらの犯行状況の告白に興奮する教師を見て、有罪だと確信したケヴィンは、教師を攻める一方で敗北するのを何よりも恐怖し、女子児童を責め立て無罪を勝ち取った。
その直後、彼はニューヨークの大手弁護士事務所から誘いを受け、クリスチャンの母を一人残し、妻のメアリーと共にニューヨークへ移り住むことにする。
そこで待っていたのは、豪快で快活な弁護士事務所の経営者ミルトンだった。
彼はケヴィンを高く評価し、弁護士としてもっと高みを目指すことなど、様々なことを教え、ケヴィンは惹かれていく。
一方のメアリーは部屋の改装や奥さんたちの付き合い、忙しくなったケヴィンがいない寂しさから、少しずつ精神を病んでいく。
そしてついには友達となった奥さんたちが化け物に見え始めたのである。
同じころ、ニューヨークの不動産王の殺人事件を弁護していたケヴィンはメアリーを気にしながらも帰れない日々が続き、ミルトンはこの依頼を辞めて、奥さんのそばにいてやれ、と助言するもケヴィンはこの一件が片付いたら妻の看病をするという。
そして裁判に勝利したケヴィンは、その日、妻が教会に駆け込んだことをドアマンに知らされ、急ぎ協会に向かうと、ミルトンが部屋に来て犯されたという。
しかしケヴィンとミルトンは裁判所に一緒にいた。
するとメアリーは羽織っていたシーツを脱ぎ裸体を見せると、体中に傷が刻まれていた。
急ぎ、精神科病棟への入院を決めるケヴィン。
そこへ田舎の母がやってきて、以前、ニューヨークを訪れた時に見かけたミルトンが、ケヴィンの実の父であることを告白するのだった。
・映画おすすめ 感想
題名通り悪魔物の映画である。
しかしそこまでオカルト的な要素はなく、豪快な経営者であるアルパチーノと翻弄されるキアヌリーヴスのやり取りが主となっている。
最後はオカルト映画としてド派手に演出がなされており、特に部屋の壁の演出などは見事なものである。
衝撃度は同じ悪魔を題材にした「エンゼル・ハート」の方が衝撃的だったが、アルパチーノの悪魔役があまりにもピッタリすぎるので、最も悪魔に見えた俳優である。
個人的にはもっと悪魔役を演じ続けてほしかった。
監督 テイラー・ハックフォード脚本 ジョナサン・レムキントニー・ギルロイ原作 アンドリュー・ネイダーマン製作 アーノン・ミルチャンアーノルド・コペルソンアン・コペルソン製作総指揮 テイラー・ハックフォードマイケル・タドロススティーヴ・ホワイト出演者キアヌ・リーヴスアル・パチーノシャーリーズ・セロン
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完璧な男に出会ったはずだった
「グッド・オン・ペーパー」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
スタンドアップコメディアンのアンドレアは、その業界では知らないものがいないほど、有名だった。しかし女優業でははっきりした成果を出せずに、若い女優に嫉妬ばかりしていた。そんな時、デニスという男性と空港で出会う。しかも飛行機の座席は隣同士で、話が盛り上がった。デニスはイエール大学を卒業し、ファンドマネジメントを仕事としていると自己紹介する。その後、アンドレアとデニスは友達以上、恋人未満の関係を続け、アンドレアはデニスといる時は、幸せな気持ちになった。しかし家の場所を教えてくれなかったり、教えてくれたと思ったら、シェアハウスで女性たちと暮らしていたりと、言動がどんどん変になっていく。更に母親は病気で、ビバリーヒルズの家で同居しているという。家に行こうとするたびに都合が悪くなるなど、ますますおかしくなっていく。そしてついにアンドレアは友達と一緒に彼を酔わせて、本当のことを聞き出す決意をする。・映画おすすめ 感想
愛したと思っていた男がもし疑うところばかり出てきたら。最初は一目惚れではなかった。しかしだんだんと彼の優しさや面白さに惹かれていく。だが次第にそれが不審へと変化していく。恋愛映画と思ってみていると、最後は男なんて最低、と言いたくなる結末を迎える。疲れた人生に栄養を与えてくれる映画だ。監督キム・ゲートウッド脚本イライザ・シュレシンガー出演者イライザ・シュレシンガーライアン・ハンセンレベッカ・リッテンハウスマット・マクゴリーキミア・ベープーニア
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メリエス監督の豪華絢爛冒険活劇
「妖精たちの王国」
・映画おすすめ 感想
ある国の王女が悪い魔法使いに誘拐されてしまう。
それを助けに向かう一団を、妖精たちが次々に救い、手をさにのべ、悪い魔法使いを退治し、見事王女を救う物語。
物語としてはありふれた冒険活劇だが、これを映画とする手腕、苦労を考えると、大変なものがあると思う。
今回はミニチュア特撮も駆使しており、さすが商業映画の父、メリエス監督の娯楽作である。
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優秀なエージェントに突如襲いかかった謎
「エージェント・マロリー」
評価:★3,5
・映画おすすめ 物語
バルセロナで人質になっているジャーナリスト、ジャン救出のため、アメリカ政府の実力者ゴブレンツ、スペイン政府の重鎮ロドリーゴは、民間軍事企業のケネスに話を持ちかけていた。そこで白羽の矢がたったのは、優秀なエージェント、マロリーだった。彼女はさっそくバルセロナに入り、エージェント仲間たちと作戦を遂行する。見事、ジャンを救い出した彼女は、自宅へと帰宅する。するとケネスが部屋を訪れてきて更にもう一つ、仕事を回してくる。MI6関連の仕事であり、あるエージェントと新婚の夫婦役を演じてほしいと言われる。仕方なくポールという男と新婚夫婦を演じ、あるフランス人と出会うことになる。ところがその屋敷でバルセロナで救い出したジャンの遺体を発見、手にはマロニーがつけていたブローチが握られていた。ホテルに戻った二人はそこで格闘になり、マロニーはポールを殺害する。そしてポールがケネスとつながっていたことが明らかになる。ケネスはマロニーの命を狙っていたのであった。しかも警察が動き始め、マロニーの逃亡劇、そして誰が自分の命を狙っているのかを探り始める。・映画おすすめ 感想
最初にダイナーで元相棒との格闘戦、そこで知り合った青年にこれまでの経緯を話す、という形式で前半の物語が語られるのは、面白かった。しかしスパイ物にありがちな話の本筋が難しいという難題が観客に突きつけられる。本作を見ていて、なぜ、マロニーが命を狙われているのか、次々に登場する豪華な俳優陣扮する人物たちが何者なのか。どういった目的で動いているのか、そういうところが見えてこない。映画的手法で見ると、格闘戦に音楽が入らず、銃撃戦もリアルに描かれている。派手さを削ぎ落とし、裏の世界での出来事を忠実に描いたという感じのする映画である。ただここまで豪華な俳優陣を使うのに、少し地味すぎる気もする。監督 スティーブン・ソダーバーグ脚本 レム・ドブス製作 グレゴリー・ジェイコブズ製作総指揮 ライアン・カヴァナータッカー・トゥーリーマイケル・ポレール出演者ジーナ・カラーノマイケル・ファスベンダーユアン・マクレガービル・パクストンチャニング・テイタムアントニオ・バンデラスマイケル・ダグラス
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悪魔たちの料理
「地獄の鍋」
・映画おすすめ 感想
悪魔らしき二人の人物が女性たちを次々と鍋に放り込んでいく。
人が入る度に鍋からは炎が吹き上がる。
次第に鍋からは幽霊が現れるも、炎があふれてきて、悪魔らしき人物は自ら鍋に入って終わる。
メリエス監督の合成技術が幽霊という半透明な存在を映像化している。
この時代に幽霊を映像化するのはすごいことである。
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人生の重荷を取り払う予定だった
「意のままに」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
人生がうまくいっていないジェンは、友達のパーティーに参加する。そこには元恋人がおり、友達夫婦はジェンに気を使っていた。彼にはゴマに対するアレルギーがあり、パーティーの料理にそれが入っていることを彼にしらせ、命を救うのだった。その同じパーティーで、彼女はミード博士に出会う。催眠療法で有名な博士であり、友達も推薦するほどの腕前だった。安眠できないこと、元カレとの間には実は子供が出来たが、流産したこと、そのことで別れてしまったことなど、人生の重荷を抱えるジェンは、ミード博士の元へ向かう。そこで初めて催眠療法を試したジェンは、まったく記憶がなくなるほど、入り込んでしまっていた。それから何度か催眠療法を試しているうちに、就職も決まり、彼とやり直すことも考え始めていた。そして彼と食事をする約束した日、非通知の電話がスマホにかかってきた。それから記憶を失い、気がつくと家で食事をしたあとがあり、トイレで倒れている彼を発見する。彼女は記憶をなくしている間に、ごま油を使ったサラダを彼に食べさせていたのだ。昏睡状態になる彼。何が起こったのかわからないでいるジェンは、だが少しずつ記憶を失ったときのことを思い出していた。彼との食事の前にかかってきた電話は、ミード博士からのものだったのだ。そこからミード博士のことを調べ始めると、複数人の女性の死に何らかの関与が疑われながらも、なんの証拠も出てきていなかったのであった。ジェンは担当刑事のところへ向かい、事件の可能性を口にするのであった。・映画おすすめ 感想
催眠術の恐ろしさ。個人的に催眠術というものを経験したことがないので、どんな感覚なのかわからない。だがかかりやすい人は確かに存在しており、それが悪用されることがもしあるとするならば、本作のようなことが現実に起こるのかもしれない。主人公は催眠療法で潜在意識の中に記憶まで植え付けられてしまう。本当にそんなことができるのかは不明だが、実際にあるとしたら恐ろしいことである。映画としては、ここまで催眠術というものが人を操れるのか疑問に思いながらも、どこまでが真実なのかわからなくなる作りになっている。だから最後まで油断できない映画であった。監督マット・エンジェルスザンヌ・クゥート脚本リチャード・ドヴィデオ出演者ケイト・シーゲルジェイソン・オマラデュレ・ヒルルーシー・ゲストジェイミー・M・キャリカターニャ・ディクソン=ウォーレンルーク・ロデリック
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地獄を表現した演劇に特殊効果をつけたメリエス演出
「地獄のケークウォーク踊り」
・映画おすすめ 感想
メリエス監督が勢力的にエンタメ映画を作っている時代。
本作も観客を楽しませる仕掛けが所どころに見られる。
まず地獄のセットが上下左右に開き、炎を持った踊り子たちが踊る。
女性も短いスカートで踊り、セクシーを表現。
さらに踊りは大人数になり、炎の合成が行われる。
悪魔らしき人物の手足が離れる特撮も見事である。
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北村龍平監督はハリウッドで戦い続ける
「ドアマン」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
軍人のアリは女性で数人しかいない勲章を授与されるほどの有能な軍人だった。
だがとある任務で大使の妻子をテロリストに目の前で殺害されてしまい、精神的ショック状態から抜け出せずに、ニューヨークへ戻っていた。
仕事がないところを、叔父にアパートのドアマンの仕事を紹介され、ドアマンとして仕事をするようになる。
しかしそのアパートには亡き姉の家族が住んでいた。
アリは姉に内緒で姉の夫であるジョンと昔、恋仲だったことがあった。
甥と姪に叔母と気づかれ、イースターの食事に誘われたアリは、断りきれず、食事に出向く。
ちょうど同じ日、先輩ドアマンが工事中でほとんど住人がいないアパートへテロリストを呼び込んでいた。
テロリストの目的は、脳卒中で倒れた住人の老人が昔、ドイツから盗みなした絵画。
テロリストたちは絵画を探すも、部屋にはなく、老人夫婦が元住んでいた、今はジョンたち家族が住む部屋に隠されていると知り、夫婦を殺害し、アリがいない間にジョンたち家族を人質にして、絵画を探し始めるのだった。
テロリストに家族を人質にされたアリは、この状況を打破すべく、戦いへ挑むのであった。
・映画おすすめ 感想
北村龍平監督、ようやくのアクション映画である。
日本にいる頃は、アクション映画にこだわりを持ち、様々なアクション映画を制作してきた。
けれどハリウッドへ拠点を移してからは、ホラー映画ばかり制作していたので、ファンとしてはアクションが見たいと思っていた。
ついにそれが実現したのである。
北村龍平監督作品は、賛否が分かれる作品が非常に多く、本作も賛否が別れているが、ファンとしてはようやくアクション映画を作ることが出来た。
しかも王道のアクションを日本人監督がハリウッドで、大物俳優たちを使って作った。
これだけでも大きな前進だと思う。
なかなかハリウッドではコンスタントと映画制作は出来ないので、次回作がいつになるのかわからない。
だけど本作を作り、少しでも映画会社の目に止まり、大作映画を作る監督になってもらえるよう、せつに願っている。
監督 北村龍平脚本 リオール・シャフェッツジョー・スワンソンハリー・ウィナー原案 グレッグ・ウィリアムズマット・マカレスター製作 ハリー・ウィナージェイソン・モーリングマイケル・フィリップフィン・グリンサラ・シャークシェイン・パッツローチャー製作総指揮 ジョナサン・ブロスコーリー・チェンゲイリー・ドラモンドジョー・フェラーロ出演者ルビー・ローズジャン・レノ
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メリエス監督の技工
「よく眠る宿屋」
・映画おすすめ 感想
メリエス監督のちょうぜつ技工が見られる映画。
後のキートン、チャップリンなどに影響を与えたと思われるドタバタ喜劇である。
宿屋に宿泊した酔払いの男がその部屋で起こる不思議な出来事に激昂して暴れまわる。
すると宿の従業員たちが部屋に押し寄せてきて、ドタバタ喜劇が繰り広げられる作品。
サーカス団のような動きをするので、見ていて迫力とテンポがすごくいい映画になっている。
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戦いは未だに続いていた
「エクソシスト3」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
キンダーマン警部はある殺人事件の捜査をしていた。黒人の少年が頭を切り落とされ、そこにピエロのメイクをさせたキリスト像の頭部が置かれ、更に手のひらに双子座のマークが刻まれた猟奇殺人であった。双子座を手に刻む。それは随分前に犯人が逮捕され、死刑執行された事件であり、その模倣犯かと思われた。その後、立て続けに神父が二人、同じ手口で殺される。しかも一人の神父はキンダーマン警部の親友だった。なにか事件に儀式めいたものを感じたキンダーマンは、大学の学長に意見を求めに行くと、ある少女の悪魔払が関係しているのではないか、進言される。その事件はキンダーマンも関係していたダミアン神父が亡くなった事件であった。すると事件を起こしたのは自分だと名乗り出た精神患者が現れる。医師の話では川沿いを歩いて記憶を失い、そのまま昏睡状態に陥っていたが、目覚めたという。急ぎ、患者の元へ向かうと、そこには亡くなったはずんのダミアン神父そっくりの男がいた。彼は主に命令されこの男の体に入っていると言い出したのである。・映画おすすめ 感想
あの「エクソシスト」の正当続編である。本作は3となっているが、原作者が2の出来栄えをあまりに見て耐えられなくなり、自ら監督、脚本を務めたのが本作である。原作は原作者が気に入っているというキンダーマンを主役にしたレギオンという書籍を元にしている。本作では少女が悪魔に取り憑かれるというショッキングな内容ではないものの、雰囲気はいつ悪魔が現れてもふしぎではない雰囲気である。また精神病院が舞台となっているところも不気味さがさらにアップしている要素になっている。一作目があまりに有名であるから本作はかすんでいるが、間違いなく名作である。監督 ウィリアム・ピーター・ブラッティ脚本 ウィリアム・ピーター・ブラッティ原作 ウィリアム・ピーター・ブラッディ製作 ウィリアム・ピーター・ブラッティ -
メリエス監督のとにかく明るい喜劇
「キックのボブ、恐るべき子供」
・映画おすすめ 感想
物語りがハッキリとしない映画である。
とにかく人を楽しませる。
観客を喜ばせることに徹している映画だ。
合成技術やフィルムを編集することで、生首を出したり、人を消したりなど、メリエス監督のてクニックがいかんなく発揮されている。
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パーティーで起こったとあるできごと
「フォトコピー」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
スールは大学に通いながら、劇団マタハリのウェブ担当として貢献していた。マタハリはコンクールで優勝、京都で行われる大会に出場することが決定した。小さい店を切り盛りする母を手伝いながら大学に通うスールの父は厳格で、奨学金の大事な面談の前日に開かれるパーティーに出席する服装にも厳しいほどだった。マタハリの祝賀会として開かれたパーティーには多くの劇団員が参加し、父に酒は飲むなと言われていたが、泥酔してしまい、家にどうやって帰ったかも覚えていなかった。面談に向かうとSNSに泥酔した彼女の写真がアップされており、その場で奨学金は出せない旨を知らされる。しかも父は泥酔した彼女を家族の恥だといい、家を追い出した。どうやって帰ったのかまるで覚えていない彼女は、友達のコピー屋を間借りし、劇団員が自分に薬をもったのではないかと調べ始める。奨学金をどうしても手に入れなければならないから。しかし調べていくうちに不思議な点が次々と明らかになっていく。タクシーで帰ったはずの彼女が家についた時間が遅く、タクシー会社に確認すると、途中でタイヤがパンクしたという。その他にもパーティーでの出来事を記録した監視カメラにも、劇団員の不審な行動が映っていた。そしてある人物の画像データから自分の背中のアザの画像が出てきたのであった。・映画おすすめ 感想
本作は泥酔した女性が記憶を探っていく物語である。インドネシアの作品であり、テーマ性がそのまま、性暴力というものになっている。先進国でもそうであるが、薬物を酒に混ぜ、女性を泥酔状態にしてから性暴力を振るう。そうした被害はきっと表に出ていないだけで、多くの女性、男性が抱える問題なのだと思う。特に被害を訴えられない人、権力でもみけされる人。そういった人たちに呼びかける映画になっている。エンドロールでは被害者の相談窓口の案内まで行っている。本当に卑劣な犯罪に巻き込まれる人々が少なくなることを願うばかりだ。監督レガス・バヌテジャ脚本レガス・バヌテジャ出演者シェニア・シナモンチッコ・クルニアワンジェローム・クルニアジュリオ・パレングアンルテシャデア・パネンドラルース・マリーニ
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今も言葉としてアメリカに残る名前
「アンクル・トムの部屋」
・映画おすすめ 感想
この時代から黒人差別をテーマにした映画があることに驚いた。
本作の原作はアンクル・トムの受難とそれを受けての黒人運動に身を投じる男の物語である。
物語としては、奴隷のトムが優しい白人少女を救ったことで、その家の召使いとなり、素晴らしい主人と娘に恵まれ過ごしていたが、その二人を失い、トムを軽蔑していた母がトムを酷い環境の農場に売り飛ばしてしまうというものだ。
これは現代の黒人差別を象徴するものであり、軽蔑としての言葉として今もアンクル・トムの名前は残っている。
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偶然が大騒動に
「ポッターズビルの奇跡」
評価:★3,5
・映画おすすめ 物語
さびれた町ポッターズビルは工場がつぶれ、貧困層が町に溢れていた。商店を営むメイナードは人が良く、お金のない人たちにはつけで品物を販売していた。ある日、メイナードは狩人の知り合いからジビエ肉をもらい、従業員のパーカーに店を任せ、妻を驚かせるべくいつもとは違う時間に帰宅した。すると寝室で全身着ぐるみを着た町の保安官と妻を発見する。そういう集まりで、浮気ではない、と主張する二人だったが、メイナードはショックを受け、やけ酒をする。その勢いで店にあったゴリラのきぐるみを着て町に飛び出していく。翌日、テレビでは大騒ぎになっていた。ビックフッドが現れたとして、ポッターズビルが有名になっていたのだ。さらに町を盛り上げようと、メイナードはきぐるみを着て、町に繰り出すようになる。それを聞きつけた有名珍獣ハンター番組が町にやってくる。しかも知り合いの本物の狩人までもが狩りに乗り出したのだった。町の知名度が上がれば上がるほど、メイナードは言い出せなくなっていく。ただ一人、メイナードを信頼する従業員パーカーだけがこの事実を知ってしまったのだった。・映画おすすめ 感想
俳優陣がアクションやクライムサイスペンスでおなじみなだけに、こんなメルヘンな作品に出演しているのにまず驚いた。主演はマンオブスティールのゾット将軍役の俳優さんで、見るからにこわもてである。それが町のために献身になる気の優しい男を熱演している。映画の雰囲気はクリスマスシーズンを意識した作りになっており、少しレトロで心地のいい映画になっている。コメディ要素も強く、家族で笑って見られる映画である。監督セス・ヘンリクソン脚本ダニエル・メイヤー出演者マイケル・シャノンジュディ・グリアトーマス・レノンロン・パールマンクリスティナ・ヘンドリックスイアン・マクシェーンマイケル・トーピーデバーゴ・サンヤルグレタ・リーエレナ・ハースト
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この時代でも商業映画の父は活躍する
「ジュピターの雷鳴」
・映画おすすめ 感想
相変わらずメリエス監督の演出は面白い。
本作は神様をモチーフにした喜劇である。
凄まじい雷を手にした神が、その力を操ろうとするも、うまくいかない。
思い通りにならない神は憤慨するも、雷のほうが力があり神は吹き飛ばされてしまう。
これは一種の風刺とも取れる表現方法に、メリエス監督の奥深さを改めて感じさせられる映画だ。
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才能をいち早く見出してくれた恩人との物語
「旅立ち~足寄より~」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
1975年に開催された全国フォーク音楽祭北海道大会に、警察車両に乗せられてやってきた男、松山千春は、足寄から片道数時間かけてやってきて、途中、警察に間違って補導されてしまい、そのお詫びに警察車両で会場まで送ってきてもらっていた。
ニッカポッカにサングラスという出で立ちに、会場は笑いに包まれる。
それでも千春はオリジナルソング「旅立ち」を歌い、観客を魅了した。
審査員だったラジオ局の竹田は、ギターが悪いといい、それに怒った千春はギターの品評会じゃないと竹田に食って掛かった。
これに審査員たちは千春を落とすことにしたのだが、竹田は千春の歌声に才能を見出し、会場をいあとにする千春を呼び止め、連絡するから歌を作り続けろ、という。
それから季節が流れ、一年の歳月が経過し、友達や姉からは騙されたと言われていた。
そんな中でも寡黙な新聞工場を経営する父の手伝いをしながら、曲作りを続けていた。
そして竹田からの連絡が来る。
竹田は松山千春のためにラジオで15分のコーナーを作り、そこで歌わせるために必死に上司に掛け合っていたのだった。
それが実り千春はコーナーで歌を歌う日がやってきた。
しかしそれに遅刻してしまい、なんとか歌は番組は成功したものの、遅刻した千春をひっぱたき、みんなに謝らせるのだった。
それから千春と竹田は二人で北海道のスターになることを夢見て、走り始めるのだった。
・映画おすすめ 感想
本作は松山千春が自伝小説として23歳の時に発表した「足寄より」を原作とした映画である。
北海道の美しい風景とそこから生み出される松山千春の音楽が心地よい映画である。
そして竹田との関係性が心に響く。
松山千春はああいう性格である。
それを叱り、励まし、心配しながらスターにしていった竹田。
しかし函館公演前に急性心筋梗塞で亡くなってしまっている。
今も松山千春は竹田のことを忘れず、竹田が聞き続けた「旅立ち」を歌っている。
監督 今井和久脚本 鴨義信原作 松山千春製作総指揮 小曽根太出演者大東俊介萩原聖人音楽 松山千春主題歌 松山千春「我家」
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いつの時代も貧富の差というのは生まれるものなのだろう
「寺院の前で小銭を拾う安南の子供たち」
・映画おすすめ 感想
本作は記録映画である。
安南の寺院前で二人のおそらくお金持ちと思われる女性。
小銭をばらまいている。
そこに子どもたちがやってきて、一心不乱に拾う光景が記録されている。
本作はルイス・リュミエール監督による作品であり、リュミエール兄弟の、映画史に与えた影響と功績は計り知れないことがこの映画でもわかる。
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大きな時代の終わりと新しい時代へのバトン
「スター・トレックⅥ 未知の世界」
評価:★4.3
・映画おすすめ 物語
クリンゴン星の衛生が爆発した。この影響でクリンゴン星のオゾン層が破壊され、50年後にはクリンゴン星は生物の住めない星になってしまうことが判明する。その未曾有の危機を解決すべく、大使ではなく、カーク船長が大使として任命された。しかしカークは息子をクリンゴン人に殺された恨みがあり、大使としてふさわしいとは言えなかった。それでも理性で感情を抑え、いつものクルーメンバーと共にクリンゴン人の使節団と会食することとなった。会食後、エンタープライズから指示もしていないのに魚雷が発射される。クリンゴン船に命中し、重力がなくなったところに乗り込んだ二名の暗殺者は、クリンゴン大使を暗殺するのだった。カーク船長とドクターマッコイは状況説明と治療のため、クリンゴン船に乗り込んでいく。大使を救うことができなかった二人はその場でクリンゴン人に逮捕され、すぐさま裁判を受けることに。死刑にはならなかったものの、二人は極寒の惑星での永久労働を課せられることになった。一方、エンタープライズに残ったスポックたちは、事件宙域にとどまることを指示され、事件解決のため、何があのときに起こったのかを調査し始めるのだった。真相はどこにあるのか。真犯人の目的はなんなのか。・映画おすすめ 感想
本来、「宇宙大作戦」の映画シリーズは、前作の5作目をもって完結する予定だった。しかし映画の出来がよくなく、ファンは抗議集会まで起こすほど憤りを感じていた。そこで急遽、作られたのが本作である。前作同様、クリンゴン人との対立を軸に、物語は描かれている。更に当時放送中だったテレビシリーズや、後に放送されるシリーズの俳優、ファン俳優のカメオ出演など、多くのサプライズが行わている。前作で不評だった特殊効果もILM社の復帰ですばらしいものとなり、さらに「ターミネーター2」で使用された最新技術が使用されるなど、特撮面では文句なしの出来栄えになっている。また原作者のジーン・ロッテンベリーが本作製作中に亡くなるなど、本当の意味で大きな時代、一時代の区切りとなった作品でもある。監督 ニコラス・メイヤー脚本 ニコラス・メイヤーデニー・マーティン・フリン原作 レナード・ニモイローレンス・コナーマーク・ローゼンタール製作 スティーヴン・チャールズ・ジャフィラルフ・ウィンター製作総指揮 レナード・ニモイ出演者ウィリアム・シャトナーレナード・ニモイデフォレスト・ケリー
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