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好奇心がすべてを救う
「ナンシー・ドリューと秘密の階段」
評価:★3.8
・映画おすすめ 物語
ナンシー・ドリューは母を亡くし、父親と故郷の田舎町に引っ越してきた。何もない小さい町に飽き飽きしていたナンシーは、友達をSNSで馬鹿にした男に復讐をし、警察に厳重注意を受けることになる。しかも騒ぎを起こしなのはそれが初めてではなく、奉仕活動をすることになった。弁護士の父親とは仲がよく、町の鉄道開通反対運動をしている父は多忙だった。そんな時、復讐事件で仕返しした男の彼女の大叔母の家で幽霊騒ぎがあることを耳にしたナンシーは、仲の悪い彼女と仕方なく、その大叔母のところへ向かう。すると家では怪奇現象が起こり、ろうそくが宙に浮いたり、棚が勝手に動いたりと、信じられないことばかり起こるのだった。翌朝、幽霊騒動が本当だったのか、家の中を探し回っていたところ、本棚の裏に昔使われていた謎の階段があることを発見する。その階段から、昔の使用人の部屋を通じて、外の井戸に出られることを知った二人は、犯人がいることを悟る。そこで家に来た業者の中に何かしらの幻覚剤を仕込めるものがいないか確認していると、壁の中から、謎のスプレーが発見される。そういうものに詳しい友達と学校に侵入して成分を検査していたが、仲の悪い女たち同士、喧嘩になってしまう。そんな中、ナンシーは父親と連絡が取れなくなり、心配になる。父の泊っているホテルに行くと、携帯電話が置きっぱなしになり、父の姿はなかった。ホテルの監視カメラを見てみると、父は誘拐されていたのだった。幽霊事件と父の誘拐が次第につながっていくのであった。・映画おすすめ 感想
女の子は心を開けば、親友になれる。思春期の女子たちが事件を解決するティーン向けの映画である。しかしこういう映画は見ていて心が晴れ晴れとする。快活な女の子、いけ好かない女の子、科学オタクの女の子、おしゃれに興味のある女の子、馬鹿な男の子。そして決まって大人たちは信じてくれない。作中に出てくる奇抜なおばあちゃんもいいキャラクターをしていて、素晴らしい。最後は親子愛、友情で終わるすっきり見られる映画だ。監督カット・シア脚本ニーナ・フィオーレJohn Herrera出演者ソフィア・リリスZoe Reneeマッケンジー・グラハムアンドレア・アンダースローラ・ウィッジンズサム・トラメルリンダ・ラヴィン
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ハリウッドが世界に誇る超大作の代名詞
「ベン・ハー 1907年版」
・映画おすすめ 感想
ベン・ハー最初の映画化である。
もともとベン・ハーは1880年に出版された小説であり、それが200万部の大ベストセラーとなったことから、舞台化され、それもロングラン公演となった。
映画の時代に入り、それを映画化したのが、本作である。
後に何度も映画化されているが、本作が最初の映画化作品になる。
ユダヤ人の富裕層暮らしの男、ベン・ハーは、時のローマ政権にたてつき、逮捕される。
しかしその汚名を返上すべく、馬車レースに出場し、見事優勝する物語である。
本作には当時としては珍しいほど馬がたくさん登場する。
しかも激しいレースのシーンは、これば初の映像化ということもあり、のちの映画化にもつながるものを感じられる映画になっている。
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歴史の裏に隠された陰謀
「オーヴァーロード」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
第二次世界大戦最中、ノルマンディー上陸作戦を翌日に控えたある晩、ナチスドイツに占領されたフランス領空から空挺部隊が降下していた。
目的は敵の通信基地の壊滅。
若い黒人兵士ボイスの乗った飛行機は対空砲に撃墜され、何とか落下したものの、ボイスは川に落ちて、敵に発見されつつも、森の中に逃げ込む。
そこでフォード伍長と再会し、二人は目的地である敵に占領された教会のある町を目指す。
途中、死体から金品を盗むクロエという女性と出会い、町まで案内してもらい、彼女の家を拠点とした。
彼女には小さい弟と何らかの病気を発症したと思われる叔母がいた。
そこで仲間と合流し、敵の目をかいくぐりつつ、教会へ潜入する道をさがしていた。
ボイスはそんな中で一人はぐれ、偶然にも教会の中へ入ることができた。
しかしそこはただの通信施設ではなく、地下に実験室があり、なんらかの血清で死人がよみがえる光栄を見る。
さらにそこで実験されそうになっていた親友も救助し、逃げ出すことに成功するのだった。
クロエに肉体関係を迫っていたドイツ兵士を捕虜として、仲間の数を暴力で聞き出すも、その兵士を囮に使おうとした時、仲間の一人が銃で撃たれ死亡してしまう。
ボイスは実験室から持ち出した血清を仲間にうつと、仲間は生き返った。
だがそれはもはや人間ではなかったのだ。
ドイツ兵士にあれは何かを聞くと、千年王国には千年働く兵士が必要だという。
それはフランス人の血液からしか生成できない、謎の血清だったのであった。
ボイスたちは通信施設と共に、教会の地下すべてを爆破することを決め、作戦を実行に移す。
・映画おすすめ 感想
JJエイブラムス制作なのでエンターテイメントなのは確実である。
ナチスドイツがこういった実験をしていたのは、史実にもあるように、きっとなんらかの実験はされていたのだろうと思う。
それを見事、エンターテイメントに変えてしまうのが、さすがエイブラムスというところだろうか。
最後のワンカットシーンも見事であった。
見終わった後も、面白かった、で追われる映画なので楽しめるエンターテイメント映画である。
監督 ジュリアス・エイヴァリー(英語版)脚本 ビリー・レイマーク・L・スミス(英語版)原案 ビリー・レイ製作 J・J・エイブラムスリンジー・ウェバー製作総指揮 ジョー・バーンジョン・コーエンコリー・ベネット・ルイス出演者ジョヴァン・アデポ(英語版)ワイアット・ラッセルマチルド・オリヴィエジョン・マガロ(英語版)ジャニー・トーファーピルー・アスベック(英語版)ボキーム・ウッドバイン
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現存するフィルムの劣化で、なかなか観るのが難しい作品
「ケリーギャングの物語」
・映画おすすめ 感想
ネット・ケリーという実際にいたギャングを題材にした映画である。
サイレント映画として70分という長尺であり、世界最初の長編映画と言われている。
しかしそのフィルムのほとんどが失われており、何度か復元が試みられ、現存するのは、字幕での説明、現存するフィルム映像、静止画を組み合わせたものになっている。
物語としては警察官を撃ったケリー一味が逃亡、その道中で列車強盗、銀行強盗、通行人からの強盗などを働き、最後はホテルにいるところを包囲され、仲間たちが自決。
ケリーは最後まで戦うが足を撃たれ、逮捕される、という内容のようだ。
完全な形で見たかった映画であるし、歴史に残る映画なのは間違いない。
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言葉の旅は今も続く
「博士と狂人」
評価:★4,5
・映画おすすめ 物語
貧しい家庭に育ち、博士号を持たない博士マレーは、ある日、オックスフォード大学に呼ばれる。オックスフォード大学は大英帝国の威信をかけて、英語のすべての言語、歴史を乗せる大辞典を作ることにり、その委員会が彼に責任者として任せたいと言ってきたのである。委員会の中に彼の才能を高く評価した友人がおり、彼の推薦だった。伝統を重んじる委員会のメンバーには反対する者もいたが、彼の博識なところが披露されると、責任者として任命されることが正式に決まる。妻と子供たちを連れ、引っ越した先に辞典を作る小屋を建て、人を雇い、国中に言葉を教えてほしいと募った。すると全国中から書簡が届き、辞典の編纂は順調かに思えた。しかし分からない言葉が次々と出てくると、手詰まりになってきていた。一方、戦争の軍医として功績をたてながらも、戦争で心に障害を持ってしまった男マイナーは、夜中に道を歩いていた男を自分を狙った人物だと勘違いして撃ち殺してしまう。裁判で彼の精神状態が異常であると認められ、精神病院に隔離されることになる。殺された男の妻は悲しみといら立ちを見せる。マイナーは精神病院で、死にそうになった看守を助けたことで看守たちに信頼され、委員長からも面白い人物だと認められた。やがて彼のところに夫を殺された妻が会いに来る。マイナーは軍隊の年金をすべて彼女に寄付することを約束し、次第に二人は打ち解けていくのだった。そんな時、看守が差し入れた本の中にあった辞典の編纂情報を見つけた彼は、自分が立ち直るきっかけになるのではないか、と委員長に本を依頼する。委員長は本を彼に思う存分与え、彼は言葉を次々とすくいあげ、大量の書簡にしてマレーに送るのだった。そこから大辞典の編纂ははかどり、ついに初版が発行される運びとなった。これを機会にマレーはマイナーのところへ行き、二人は言葉で親交を深めるのだった。ところが夫を亡くした妻との間に愛が芽生え始めたマイナーは、自分にそんな資格はない、と自分の股間を切り取り、再び殻にこもってしまう。それをマレーが訪れてもマイナーは追い払い、これを良いことに、院長はマイナーに自分が考えた治療法を施し、廃人にしてしまうのだった。同じころ、マレーもまた辞典の責任者として委員会にいる反対派から追い出されることになる。二人の天才は窮地に陥るのであった。・映画おすすめ 感想
本作は実話をもとにした本を原作としている。Amazonで英語辞典売り上げ一位を今もたたき出している、オックスフォード英語辞典。その始まりの物語であり、不遇の天才二人の物語でもある。確かに殺人犯であり、精神病患者であったマイナーは実在しており、辞典の編纂に多いに貢献したのは確かである。こうした埋もれている歴史の偉人たちを世界中に紹介する映画というのは素晴らしい。この映画は言葉を愛する人、何かに夢中になる人、愛する人がいる人たちすべてに見ていただきたい。見終わった後、晴れ晴れとした気持ちになることは間違いない。監督 P・B・シェムラン(英語版)脚本 トッド・コマーニキP・B・シェムラン原作 サイモン・ウィンチェスター『博士と狂人 世界最高の辞書OEDの誕生秘話(英語版)』製作 ニコラス・シャルティエ(英語版)ガストン・パヴロヴィッチ(英語版)製作総指揮 ドミニク・ラスタムゼブ・フォアマンピーター・マカリーズタイラー・ザカリアマニュ・ガルギ出演者メル・ギブソンショーン・ペン
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もしも男女の仕事が真逆だったら
「フェミニズムの結果」
・映画おすすめ 感想
男女の役割が逆転するという設定は古今東西、あらゆるもので表現されている。
本作もその中の1つである。
男はスーツ姿ではあるが、化粧をし集団で集まりお喋りをする。
するとそこに強引な女性がやってきて、男を一人選び連れていく。
男は洗濯、子育てをして、女はバーで酒を飲んでいる。
最後は男たちが女たちをバーから追い出し、自分たちのパーティーを始める。
こうしてみると、この時代から差別、偏見を話題にする映画というのは結構多く、この映画もその一つである。
特に男尊女卑が今よりもさらにあった時代の映画なのだから、すごく勇気のいる制作だったと思う。
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勝利した世界が両方の世界を統べる
「モータルコンバット 2021」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
幸せに暮らす忍者の家庭。ハンゾウは妻と子供二人と共に、山里で暮らしていた。命を狙われているため、警護の物に周囲を見張らせていた。しかしそこにサブ・ゼロが現れる。サブ・ゼロは魔界の暗殺者でありハンゾウの血統を根絶やしにするために襲撃してきた。そこで妻は乳飲み子を床下に隠し、長男と共にサブ・ゼロの氷の能力で死亡する。怒り狂ったハンゾウはサブ・ゼロと戦うものの、命を落としてしまう。そこへ人間界の神ライデンが現れハンゾウの最後の血統である乳飲み子を連れ帰るのだった。何世紀にもわたり人間界と魔界の王者たちはモータルコンバットという大会で争ってきた。10回勝利するとどちらかの世界はどちらかの世界に乗っ取られてしまう。これまで9回のモータルコンバットで魔界の王者たちが人間界の王者たちを倒し、魔界の手はすぐそこまで伸びていた。しかし太古の預言では10回目のモータルコンバットでハンゾウの血統が王者の新しい派閥を作り、勝利する、とされていた。コール・ヤングはハンゾウの血統を受け継ぐ人間で、格闘技を生業としていた。妻と娘がおり、負けが続くなかでも幸せな生活を送っていた。しかしそこへサブ・ゼロが現れ、彼らを襲撃する。逃げるところをジャックスとなのる男に助けられるが、ジャックスは両腕をサブ・ゼロに奪われひん死の状態になる。家族を隠し、コールはジャックスの仲間ソニアの元へやってくる。ソニアはそこでモータルコンバットのこと、体に龍のあざがあるものが人間界の王者であること。殺すとあざが殺した相手に移動すること、などを説明する。信じられないでいると龍のあざをもったもう一人の男、金のためなら何でもするカノウが囚われていた。ソニアによると龍のあざの王者を殺し、龍のあざを受け継いだという。そこへ魔界からの刺客レプテレリアンが現れ、彼らを襲うのだった。なんとか生き延びた3人は、ライデンの修行場を目指した。砂漠の真ん中で出会った炎を操る青年、リュウ・カンと出会い、ライデンのもとへ導かれる。ライデンは魔界の魔術師シャンがルールを破り、人間界の王者たちを殺害し始めていることを3人に告げる。コールとカノウはあざを持っていたが、ソニアはあざがなく、足手まといだといわれてしまう。コールとカノウは修行を行い、一刻も早く覚醒し能力を開眼しなければならなかった。ソニアは修行場で死んだと思われていたジャックスと再会し、両腕が金属の義手になったジャックスを励ましながら、覚醒の時を待つのだった。しかしシャンが修行場を襲撃してきたことで、ルールは破られ、ライデンは能力でバリアをはるものの、時間はなかった。人間界の命運は王者たちにかかっていた。・映画おすすめ 感想
日本ではあまり知られていないが、海外では人気のグロテスク描写でおなじみの格闘ゲームを原作とした映画である。本作は1995年に一度映画化され人気となり、続編やドラマ化もされるほどの人気作になっていた。そのリブート版であり、現代の技術を使った格闘戦が魅力のアクション映画である。前作は90年代ということもあり、それほどCGを使わず、肉体で見せていた。いい意味で肉体で見せるアクション。悪く言えば地味な作品であった。本作をそれをA級映画にのし上げたというところだろう。だがファンからするときっと違う部分もあり、物語としても本作は序章に過ぎないので、続編ありきでつくったのだろうか。それでも本作では日本人俳優が活躍しているので、日本人として見てほしい映画である。監督 サイモン・マッコイド(英語版)脚本 グレッグ・ルッソ(英語版)デイブ・キャラハム(英語版)原作 ゲーム『モータルコンバット』より製作 ジェームズ・ワントッド・ガーナー(英語版)サイモン・マッコイドE・ベネット・ウォルシュ出演者ルイス・タンジェシカ・マクナミージョシュ・ローソン(英語版)浅野忠信メカッド・ブルックス(英語版)ルディ・リンマックス・ハン(英語版)チン・ハンジョー・タスリム真田広之 -
マジック映画に面白い演出をつけている
「マジックローズ」
・映画おすすめ 感想
バラの花束を出すマジシャンは、そこから女性を三人表す。
その女性たちを消して、バラのカーテンのようなものがスクリーン一杯にひろがるのだが、ここで面白いのが、逆回しで作っていることである。
天井からバラのロープを落とすのを、逆再生で天井にくっつくように見せている。
この演出は面白い。
その後、入れ替わりマジックを披露したマジシャンは、女性たちをたたえて終わる。
この時代から逆再生していたとは、驚きである。
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きっと世界は優しい
「ザ・シークレット:希望を信じて」
評価:★4.2
・映画おすすめ 物語
夫を飛行機事故で亡くしてから、ミランダは三人の子供を育てるため、働き詰めであった。
古い家に住み、古い車に乗り、レストランの経営者と恋人関係にはあったものの、本当にそれが正しいのか分からずにいた。
ある日、封筒を持った男が彼女の家を訪問する。
しかし彼女は居らず、風邪で休んでいた息子と出会い、会話を交わすのだった。
男の名はブレイ。
ホテルへ帰ろうとしていたところ、ミランダが運転する車が衝突してきた。
車のバンパーが壊れてしまい、ブレイはそれを治そうと言い出し、最初は困惑したミランダだったが、お願いすることにした。
家に行くと初めてそこでブレイは、自分が探している女性だと理解した。
車の修理を終えて、夕食を共にしたブレイがホテルへ帰った日、ニューオーリンズをハリケーンが襲い、ミランダの家は飛んできた木が屋根を貫くのだった。
ハリケーンが過ぎたあと、ブレイがコーヒーを持って家にやってくる。
そして格安で家を直すと申し出たのであった。
実はブレイにはミランダに話さなければならないことがあったのだった。
・映画おすすめ 感想
引き寄せの法則。
本作は原作が啓発本であるから、引き寄せの法則について語っているところがある。
そういうのが苦手な人には、合わない映画かもしれないが、人生に疲れた人、苦しい人には、是非とも見てもらいたい映画である。
最後も実に微笑ましい終わり方をする。
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メリエス監督得意の手品映画
「生きているシャボン玉」
・映画おすすめ 感想
この年もハイペースで映画づくりをする商業映画の父、メリエス監督。
本作はメリエス監督お得意の手品映画になっている。
まず煙の中から女性を出す。
次にシャボン玉をふくと女性の頭だけが出てきて移動するという、合成技術を駆使した映像。
そして女性たちを消したり、自分がシャボン玉になるなど、手品を映画で見せている感覚である。
まさに黄金期のメリエス監督の作品である。
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同じ映画でここまで変えるとは
ソ連版原作映画 映画おすすめ 火を噴く惑星
アメリカ版第一改変版 映画おすすめ 原子惑星への旅「金星怪獣の襲撃」
評価:★3,5
・映画おすすめ 物語
未来、人類は宇宙開拓に乗り出し、様々なステーションを建設した。中でも金星付近に建設された巨大ステーションは、金星探査の拠点となっていた。金星探査に向かったシャトルが遭難した知らせを受けた地球では、救出作戦が開始され、もう一機のシャトルが打ち上げられた。中継ステーションを経由して、シャトルは金星へ降下する。しかしそこには食人植物、半魚人のようなエイリアン、巨大恐竜が待ち構えていた。さらに先の探査チームも救助隊もしらなかったが、金星には女性だけの金星人たちが暮らしていた。金星の海で生活する彼女たちは、意図せぬ侵入者の行く手をその能力で阻もうとするのだった。果たして地球の面々は合流することができるのか。・映画おすすめ 感想
ソ連映画「火を噴く惑星」をロジャー・コーマンが購入して、最初に制作された「原子惑星への旅」は、ソ連映画と物語の上ではそれほど変わりはなかった。最初に特撮部分が追加、追加撮影と余計なシーンをカットした映画だったのに対し、本作はまるで別物になっている。さらに特撮シーンが追加撮影され、海というのが大きな一つの印象映像として追加され、火星の女性たちが登場する。これは本作だけに見られる追加シーンであり、金星怪獣とは、おそらくこの女性たちのことなのかもしれない。あらゆる手を使って、人間たちを窮地に追いやる。三本の中では本作が特撮シーンも多く、個人的には好みの映画になっている。監督 :デレク・トーマス出演 :マミー・ヴァン・ドーレン/メアリー・マー/ペイジ・リー/アルド・ロマーニ/マーゴット・ハートマン/ピーター・ボグダノヴィッチ(ナレーション)音楽 :キース・ベンジャミン撮影 :フレミング・オルセン追加撮影:ピーター・ボグダノヴィッチ脚本:ヘンリー・ネイ
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この年もメリエス監督は作品を発表
「悪魔の400の悪ふざけ」
・映画おすすめ 感想
物語としてはメリエス監督お得意の喜劇である。
旅を夢見るエンジニアとその助手が錬金術師に魂を売る代わりに、旅をする魔法の玉をもらう。
玉を家に持ち帰り床に投げると、従者がたくさん現れ、家族を小さな列車に乗せて、旅に出発する。
しかしその従者も錬金術師も悪魔であり、旅の最中にいたずらを仕掛ける。
それでもエンジニアと助手は奇妙な馬車に乗り、宇宙を旅することができる。
だが最後にはサタンが待つ地獄へ向かうのだった。
メリエス監督の独特のセットや仕掛けが本作では進化している。
さらに独特の宇宙観は、みていて面白い。
月に女神が座っているなどのファンタジー要素がたくさんの宇宙である。
この時代に宇宙に目を向けているのは、メリエス監督だけだと思う。
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評価:★3,7
・映画おすすめ 物語
人類は未来、宇宙ステーションを作り、宇宙進出を開始した。そして調査の目標を金星に定め、三機のシャトルを発射する。しかしその一機が隕石により破壊されてしまう。調査の続行を基地に問いかけると、続行の命令が下り、キャプテンはシャトルを一機、軌道上に残し、探査チームを金星に送り込む。だが探査チームからの連絡が途絶え、キャプテンはシャトルで金星へ救出へ向かうのだった。だがしこには、食人植物や半魚人、巨大恐竜、謎の女性の声、海底都市と、未知にあふれていた。果たしてキャプテンたちは、探査チームと合流できるのだろうか。・映画おすすめ 感想
本作はもともとソ連で制作されたSF映画である。それをB級映画の帝王であるロジャー・コーマンが買い取り、まだ無名だったコッポラ監督に編集を任せた。さらに再撮影を追加し、余分なシーンをカット。本国よりも上映時間の短いスペクタクル映画になっている。しかもこの映画はさらに別のバージョンが制作されることになる。一つの映画がバージョン違いで三つ存在するわけである。それもいずれレビューしたいと思う。監督:ジョン・セバスチャン出演:ベイジル・ラスボーン | フェイス・ドマーグ | マーク・シャノン
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笑って追われる喜劇の王道
「飲んだくれポスター」
・映画おすすめ 感想
喜劇が多かったこの時代にあって、コント仕立ての喜劇映画である。
物語はポスターが複数貼られた場所に大きな、男性が女性を肩車したポスターが貼られる。
するとポスターの住人たちは、一斉に動き出し、真ん中のポスターの女性はバーのポスターのマスターから酒をごちそうになり、男は女性のポスターをナンパする。
そこへ普通の通行人が通りかかると、ポスターの住人たちは一斉に、粉を浴びせかける。
これに起こった警察官たちが捕まえようとするが、ポスターの住人たちは、縦横無尽に警察を翻弄する。
笑って追われる短いサイレント映画である。
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ソ連が制作したカルト的人気のSF映画
「火を噴く惑星」
評価:★3,5
・映画おすすめ 物語
未来、ソ連は三機の宇宙船を打ち上げた。目的は金星の調査である。しかし三機のうち一機が隕石の衝突で大破してしまう。残された二機は金星に向かい、調査を開始した。一機は軌道上に残り、もう一機から金星目掛け調査隊が送られる。だが調査隊からの通信が途絶し、シャトルは金星へ着陸する。キャプテンを含めた残りの乗組員たちが調査を開始すると、人食い植物に遭遇したり、巨大な恐竜に出くわす。一方、先に降りていた調査隊の二名は、ロボットと共に、群がる半魚人たちを蹴散らし、先に進むしかなかった。キャプテンたちは、空中に浮遊する乗り物で移動し、水中へ潜るとそこには謎の海底都市があった。海底から浮上すると謎の女性の声が全員の耳に聞こえてきたのだった。・映画おすすめ 感想
後にアメリカでロジャー・コーマンが版権を買い取り、二度も映画化したカルト的人気の映画である。もちろんソ連制作なので本作はロシア語である。またアメリカ版ではカットされているシーンが多く、特にロマンスのシーンは本作にだけしか残されていない。アメリカ版でも本筋は変わっていないが、本作の方が、よりストーリーがわかりやすくなっている。監督・脚本: バーヴェル・クルシャンツェフ 原作・脚本: アレクサンドル・カザンチェフ 撮影: アルカージ・クリモフ出演: ウラジミール・エメリヤノフ/ゲオルギー・ジジョーノフ/ゲンナジー・ヴェルノフ/ユーリー・サランツェフ
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悪夢の映画
「レアビットフィーンドの夢」
・映画おすすめ 感想
マンガ原作の映画である。
本作は当時、新聞に連載されていたマンガを原作にした映画だ。
物語は男がレストランで飲み食いをして酔っぱらって帰宅する。
酔っている彼を表すシーンでは、いくつもの街中のシーンを合成して、酔っているように見せている。
家に帰った彼はベッドに入ると、そこから夢が始まる。
夢のシーンではミニチュア特撮や映像合成が使われるなど、なかなか手の込んだ映画である。
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黄金を狙う三悪人
「黄金の三悪人」
評価:★3,5
・映画おすすめ 物語
流れ者の男は賞金首のモネテロを追っていた。モネテロはメキシコの大物強盗団の首領であり、子分を引き連れ銀行家が運ぶ黄金の金貨を見事盗み出すことに成功する。ところが手下の一人が黄金を奪い、モネテロはそれを追っていき、追い詰める。手下は黄金を隠したありかの手がかりのメダルを渡し、命乞いをするが、そこへ軍隊が到着し手下は射殺、モネテロは逮捕されてしまう。拷問にも口を割らないモネテロ。そんな彼が射殺される前夜、一人の司祭が彼のもとを訪れる。それはモネテロを狙う流れ者だった。賞金の代わりにモネテロが狙う金貨を山分けしようと、手がかりのメダルを半分に割り、二人は分かれる。処刑当日、モネテロが射殺される直前、メダルを落としてしまい、それを体調のクレイトンが手にする。そして射殺が始まろうとした時、流れ者がモネテロを射殺、遺体を馬に積んで、賞金をもらいに行くと言って、軍隊の施設を出ていくのだった。しかしモネテロは死んでおらず、流れ者と合流するのだった。ところがモネテロはそこで流れ者を裏切り、メダルの半分を奪うのであった。やられた流れ者は今度はクレイトンのメダルを盗み、二人は取っ組み合いの殴り合いの末、手を組むことになる。三人の欲望が入り乱れながら、黄金は誰の手に入るのか。・映画おすすめ 感想
マイナーなマカロニウェスタン。マカロニウェスタンにあまり詳しくない管理人でも、この映画が「続・夕陽のガンマン」をオマージュしているのは分かる。当時の人気に便乗したのか、それともパロディのつもりで制作したのかは分からない。それでもマカロニウェスタンらしさ、アメリカ映画では絶対に出せない雰囲気が出ている。演出面でもトランポリンを使ったアクションなど、綺麗で見ごたえがある。お決まりの撃ち合いも良かった。ただしいて言うならば、銃が少し安っぽかったのが残念なところではある。監督 エンツォ・G・カステッラーリ脚本ティト・カルピジョバンニシモネッリエンツォ・G・カステッラーリ[1]ストーリーロモロ・ジロラミSauro Scavolini [1]主演ジョージヒルトンギルバート・ローランド
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絵を使ったストップモーションアニメ
「愉快な百面相」
・映画おすすめ 感想
黒板に絵を描いてそれが動く。
おそらくはストップモーションを使ったアニメーションだと思われる。
それにしても滑らかな演出である。
黒板に描かれた絵が見事に動いている。しかも消した後も利用した演出は面白い。
途中からは紙にえを描くのだがその紙が破けるところまで演出で見せている。
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エイリアンは人を統治する
「囚われた国家」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
2019年、地球はエイリアンの統治下におかれた。
アメリカの各州では厳戒令がしかれ、人々は管理されていた。
そんな管理世界から逃げようとした一家がいた。
しかしエイリアンに発見され、両親は殺害され子供たちだけが生き残ってしまった。
兄のレイフはエイリアンを倒すためのレジスタンスに入り、死んだと思われていた。
弟のガブリエルはシカゴ市警のマリガンに目を付けられ、その動向を常に見張られていた。
人間たちの首には虫の幼虫のような追跡装置が埋め込まれ、ドローンが常に人々を監視していた。
肝心のエイリアンは地下のどこかに隠れ、居場所すらつかめづにいた。
ガブリエルはある日、兄のレイフが生きていたことを知る。
レイフ達レジスタンスは、標的を狙い爆弾テロを計画していた。
ガブリエルはそんな英雄にはなりたくない、と仲間になることを拒む。
爆弾テロは成功するも、レジスタンスたちは次々と追い詰められていき、レイフも捕まってしまうのだった。
そして組織のナンバー1となのる謎のリーダーをおびき出すため、ガブリエルはレイフの弟として、警察に利用されようとしていた。
・映画おすすめ 感想
下っ腹に響くようなSF映画。
近年のSF映画はどこか落ち着いた雰囲気を持っている。
映像が落ち着いていたり、主人公が無口だったり、セリフがあまりなかったりと。
本作も流行のSFをそのまま絵にした映画である。
エイリアンに統治だれたといっても、エイリアンが全面に出てくるわけでもなく、エイリアンに統治を一任された組織が人間を人間が管理する社会を描いている。
正直に言ってしまえば、エイリアンの存在が必要だったのかは、疑問である。
それでもSFとしてはよくできた映画であり、エイリアンの造形美もこれまでにないものとなっている。
監督 ルパート・ワイアット脚本 ルパート・ワイアットエリカ・ビーネイ製作 ルパート・ワイアットデヴィッド・クロケット製作総指揮 ジェフ・スコールジョナサン・キングロン・シュミットアダム・サイモン出演者ジョン・グッドマンヴェラ・ファーミガアシュトン・サンダース
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個人的には大好きな物語
「アラジンと魔法のランプ」
・映画おすすめ 感想
ディズニー映画でも有名な「アラジン」の元であるアラジンと魔法のランプ。
おそらく最古に作られたアラジン映画であろう。
主人公アラジンはお姫様に恋をする怠け者。
ある時、謎の賢者にランプを取ってきたら願いが叶う、と言われ地下迷宮へ取りに行く。
そこでアラジンはランプを手にしたが、賢者には渡さず閉じ込められてしまう。
困ったアラジンはランプをこすると、ランプの精霊が現れ、入り口を開けてくれる。
さらに家に帰ってからこすると、どんな願い事でも叶えてくれる魔人が現れ、金持ちになり、お姫様を迎えに行く。
婚礼が決まった矢先、賢者にランプを奪われ、貧乏人に戻ってしまったアラジンだったが、魔法の女神に救われ、ランプを取り返し、お姫様を取り戻すのだった。
この流れはいつ見ても、心が躍る物語である。
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バーチャル世界の行きつく先は明るいとは限らない
「Mnemophrenia」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
本作は三つの物語からなっている。あまりにも進んだバーチャル世界に入り込みすぎて、その世界を堪能した女性。彼女はバーチャル世界に恋人を作る。彼との生活は理想であり、最高の経験だった。しかしそれは現実ではないと分かっていながらも、抜け出せなくなり、精神病にかかった彼女は集団カウンセリングを受けるのだった。まだバーチャル世界をさらに発展させようと研究する男は、しかし倫理観との間で悩んでいた。このままバーチャル世界を発展させれば、技術的にも名誉的にも自分は優れた人間になれる。だがそれが人にとって、現実を忘れさせてしまうのではなかいか。彼は悩み続ける。またある夫婦は頭にチップを埋め込む。妻の余命が少ないと分かり、記憶を保存しておくことにしたのだ。穏やかに過ごす日々が待っていると思っていた夫。しかし妻は本当に記憶を残していってよいのか、本当にこれが正解なのか分からなくなっていく。これら三つの物語が交差しながら、現実のバーチャル世界との関係性を浮き彫りにしていく。・映画おすすめ 感想
本作は日本未上陸のインディーズ映画である。SFというジャンルに一応は分けられるのだが、人間模様が描かれる映画である。客観視点からではなく、ほとんどが主観視点のカメラワークなので、見ていて、斬新である。また物語の構成も、いくつものストーリーが絡み合うことで、つながりのない物語が、バーチャル世界という一つのテーマでつながっていく。それが本当に幸福な世界なのか。今もバーチャル世界の技術は発展し続けている。その先に本当に幸福がまっているのか、それを考えさせられる映画である。
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犬が主役の黎明期映画
「ローバーの救出」
・映画おすすめ 感想
犬を主人公にした映画は、おそらくこれが最初ではないだろうか。
物語冒頭で物乞いをする婦人がいる。
乳飲み子をベビーカーに乗せて散歩をする母親。
途中、夫と会い話し込んでいるうちに、物乞いの女は赤ちゃんを連れ去ってしまう。
母親は家に帰り悲嘆にくれる。
それを見た愛犬が家を飛び出し、赤ちゃんを町中走って探すという物語である。
後の名犬ラッシーにも通じるものが垣間見える映画だ。
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陰陽五行の神が復活しようとしている
「わが拳に復讐を」
評価:★3,6
・映画おすすめ 物語
サンフランシスコで料理人をやっていたカイは、この世には不思議な力があり、その力が自分に備わっていることを知る。
それから彼はサンフランシスコで暗躍していたのだが、仲間が殺されてしまい、バンコクへ戻ることになる。
バンコクで仲間を殺した相手を探すべく、友人二人と共に戦いを続けていた。
そんな中、大企業の代表が陰陽五行の善の力を持っていることをしり、悪の力を持つ女性を暗殺することを依頼される。
やるしかない、と決心した三人は、バンコクで案内人の女性や警察機構の女性も仲間に加え、悪の力を持つ女性を追いかける。
しかしそれは罠だった。
善と悪の力を持った二人は神をこの世に降臨させるべく、カイの力を狙っていたのである。
・映画おすすめ 感想
物語を追ってはいけない。
本作はオリジナルドラマの続編的立ち位置の映画であり、説明もかなりおおざっぱに説明されている。
とにかく善と悪が戦っているはずが、手を組み、そこへ主人公たちが立ち向かう、という大まかなあらすじを頭に入れたら、あとはアクションを楽しむ。
それだけの映画である。
評判がよくない映画だが、映画の見方を変えるべき映画だと個人的には思っている。
本作は物語をおおざっぱに把握して、あとはアクションのすごさを堪能する映画なのである。
監督ロエル・レイネ脚本キャメロン・リトヴァック出演者ルイス・タンイコ・ウワイスラター・ポーガームジュジュ・チャンパール・スシ
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メリエス監督のセットを使った大規模撮影
「秘密の賭博場」
・映画おすすめ 感想
メリエス監督のアイディアにはうなってしまう。
本作は賭博をしている人々のもとへ警察官がやってくるという知らせが入る。
するとセットが一斉にめくれチェンジ、テーブルも折りたたまれ、そこは婦人服売り場に早変わり。
警察官たちは、勘違いだと帰っていくと、また賭博場へ早変わりするという、すごい仕掛けの映画になっている。
メリエス監督はセットに拘り、お金をかける監督なのは知っていたが、セットをここまで有効活用する映画を作るとは、さすがである。
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テキサスを震撼させた事件はまだ終わっていない
「悪魔のいけにえ‐レザーフェイス・リターンズ‐」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
学校での銃乱射事件に巻き込まれ、生き残ったと思われるメロディは、姉妹のライラと友達たちと共に、新しいビジネスを始めるため準備していた。そのビジネスとは、銀行に差し押さえられた小さい町を買い取り、娯楽施設にしてしまうことだった。一行はテキサスの田舎へ向かい、さびれた町へとやってきた。そこにはタイヤ屋を経営する男が一人だけ住んでおり、あとは立ち退きしているはずだった。町に店舗を出すオーナーグループを迎える前に、町を散策し始めた一行。するとある養護施設あとに老婆が一人住んでいた。老婆は銀行に権利を渡した覚えはない、とライラを追い返すのだった。そこで一行は警察を呼び、老婆を立ち退かせることにするも、老婆はショックで倒れてしまい、急ぎ警察車両で病院へ運んでいこうとした。付き添いは養護施設最後の子供である大男と、メロディたちと一緒に来た女性だった。すると老婆は搬送中に亡くなってしまい、大男はそこで大暴れする。そして亡くなった老婆の顔の皮を剥ぎ、自らの顔につけるのだった。そう、彼こそがテキサスを数十年にわたり震撼させてきた殺人鬼、レザーフェイスだったのだ。無線で助けを求めたことにより、レザーフェイスの出現がある人物に知らされる。数十年前、仲間たちをレザーフェイスに惨殺されたサリーだった。彼女はレザーフェイスから逃げのいた後、テキサスに残り、レザーフェイスが出てくるのを待っていたのだった。・映画おすすめ 感想
悪魔のいけにえも9作目になる。一作目のあの芸術的な映画から人気、そして戦慄を振りまいた時代から、続編は幾度も制作された。生みの親であるトビー・フーパーがかかわっていないものから、マイケル・ベイが制作したものまで、実に様々である。一貫しているのは、レザーフェイスにスポットしていること。本作は一作目の直接的な続編になるので、レザーフェイスの家族たちはもう姿を見せていない。しかし一作目のあの恐怖は、テキサスの田舎に住む、異常な一家に出会ってしまった若者たち。そしてテキサスの田舎の雰囲気、若者たちの中にもいる異常性をもった人物など、多くの不気味さを内包した作品だったからこそ、おぞましかった。近年のシリーズにはその不気味さが足りない。スプラッターで恐怖映画にはなっている。しかしレザーフェイスだけに固執した作りは、正直、いまいちである。本作のエンディングは衝撃的な物になっているが、衝撃で終わらない怖さもある。特に一作目は衝撃では終わらない。レザーフェイスの狂った怒りで終わる。あれが怖かったのだ。もうあの時代の、あの雰囲気の映画は作れないのは分かっている。観客も血しぶきがなければ、悪魔のいけにえ、と認識しなくなったのは知っている。だがやはり一作目のあの恐怖、底知れぬ不気味さがほしいのだ。監督 デヴィッド・ブルー・ガルシア脚本 フェデ・アルバレスロド・サヤゲスクリス・トーマス・デヴリン製作 フェデ・アルバレスロド・サヤゲスキム・ヘンケルイアン・ヘンケルパット・キャシディ
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