-
未だ実験の世界にあった映画
「Mosquinha」
・映画おすすめ 感想
映画という物、活動写真が誕生して数年しかたっていないこの時期。
エジソンがアメリカで、リュミエール兄弟がフランスでそれぞれ映画の可能性を探っていた。
本作もその実験の一つである。
ハエが飛び立つシーンをスローモーションにしているだけの、本当にわずかな動画である。
でもそこには無限の可能性がつまっており、歴史は確実に前に進んでいると分かる。
このフィルムが残っていること自体が、奇跡であり歴史なのだ。
映画観るなら<U-NEXT>
PR -
彼女は生まれた時から呪われていた
「グレース呪われた純潔」
評価:★3.7
・映画おすすめ 物語
グレースが産まれた時、母親は確かに聞いた。
この世からの声ではない何者かの声を。
それから十数年。
大学生になったグレースと名付けられた女性は、清楚で穢れを知らない女性に育っていた。
寮で一緒になった活発的な同級生と一緒に行動をし、楽しい大学生活が待っているはずだった。
だが彼女は悪夢を見る。
最初は医者に腹部を刺される夢を。
その翌日、ルームメイトである同級生に起こされ、腹部を見ると何かの傷跡みたいなものが浮き上がっていた。
新入生はある家に集まりパーティーを開くことになり、グレースもそこへ参加する。
お酒を飲み酔いが回ってきたのか、トイレで鏡を見ていると不思議なものが見え、慌てて恋している男のところへ駆け戻るど、ルームメイトとキスしていた。
それが信じられず、バルコニーに出た彼女は、そこで同級生ともみ合いになり、突き落としてしまう。
恋する男がそこにやってきて、突き落とした真実を告げるも、落下したところにはなにもなく、さっき言い争った同級生も何事もなかったかのように、彼女の前に現れるのだった。
なにが起こったのか分からない彼女は、その場で意識を失い、病院へ搬送された。
その後、厳格な祖母の迎えで実家へ帰宅した彼女は、祖母の勝手な退学手続きに起こるも、祖母の勢いには勝てなかった。
そして二人しかいない家の中で、いなくなった母が使っていた部屋に誰かいるのを感じる。
祖母は絶対に入るなというも、気配はどんどん大きくなっていくのだった。
やがてクリスチャンである祖母に連れられ教会へ行くも、そこで血を吐いてしまう。
祖母は嫌がらせか、と怒鳴るも彼女にはそんなきはなかった。
さらに腹部の傷跡はどんどん大きくなっていく。
やがて母の残した写真を発見した彼女は、破いた写真を発見する。
父が分からないでいるグレースにとって、それは父親の唯一の手がかりだった。
・映画おすすめ 感想
本作は「エクソシスト」に属する悪魔付きの映画である。
こういったジャンルの映画は山のように作られており「エンゼルハート」のようなよほどの仕掛けがない限り、驚きはしない。
本作での仕掛けは悪魔の視線である。
この映画はグレースの視線でほとんどが進行する。
一人称視点で映画はずっと進行するのだる。
しかもその視点は悪魔の視点であり、グレースに取りついた悪魔の視線が映画の視線なのだ。
鏡に映った彼女を撮影するシーンなど、どのように撮影しているのが不思議になる。
そしてあることがきっかけで視線は移動する。
それが悪魔の勝利の瞬間となる。
監督 ヒースジョーンズ脚本 ヒースジョーンズストーリー ヒースジョーンズシンディジョイゴギンズ主演アニカ・マークスシャロン・ローレンスチェイス・モーエンシンディ・ジョイ・ゴギンズ
映画観るなら<U-NEXT>
-
10フレームの世界最古フィルム
「ロンドンのトラファルガー広場」
・映画おすすめ 感想
記録映画である。
1890年に撮られたロンドンのトラファルガー広場の光景。
毎秒10フレームで撮影しているフィルムとしては、最古のものとなる。
撮影時そのままのフィルムなので、カメラの丸い円のままフィルムは残っている。
これもまた映画の歴史の大きな一ページなのだ。
映画観るなら<U-NEXT>
-
人生は捨てたもんじゃない
「素晴らしき哉、人生!」
評価:★4,8
・映画おすすめ 物語
小さい町で育ったジョージは、子供の頃に川でおぼれた弟を救ったことで、左耳が聞こえなくなってしまう。
それでも明るく生きていたジョージはある夢を抱く。
世界旅行をして大学に進学、建築家になり大きな仕事をすること。
高校で出会ったメアリーに恋をしたジョージはしかし、世界旅行に出る計画を立てて、すでに準備もしていた。
そんな時、父が急死してしまい、家業の銀行を町の大金持ちでありライバル銀行の頭取でもあるポッターから守るため、経営者となる。
その代わり弟のヘンリーが大学へ進学し、卒業後、ヘンリーが銀行を継ぐことになっていたのだが、ヘンリーは結婚してしまい、またしても世界旅行の夢は潰えてしまうのだった。
だがメアリーと再会したジョージは、彼女との恋を実らせ結婚し、ハネムーンへと向かうことになる。
だがその矢先、またしてもポッターが銀行をつぶそうと画策し、町の人々がお金をおろそうと銀行に殺到してくる。
ポッターの銀行がいかに卑劣かをジョージは叫び、町の人々にわかってもらうように、呼びかけた。
するとメアリーがハネムーン資金を町の人々のために使ってほしいと渡し、騒動は収まるのであった。
それからジョージとメアリーは長年空き家になっているボロ屋を改築しながら、新婚生活を始めるのであった。
町はジョージの銀行のおかげで発展し、ポッターが描くギャンブルの街とは程遠い町へと変化していく。
ジョージとメアリーには四人の子供ができ、幸せな家庭を築くのだった。
そんなある日のクリスマス。
叔父が別の銀行にお金を預けに行った際、戦争で活躍したヘンリーの記事を見ていたポッターに嫌味を言って笑っていたところ、新聞にお金を挟んだまま、新聞をポッターに渡してしまうのだった。
ちょうど銀行には監査が入り、慌てて帰ってきた叔父は、ジョージに事情を話す。
ジョージは最後の望みとして、ポッターにお金を貸してほしいと頼みに行くのだが、ポッターは金のありかを知りながら、知らないふりをして、警察へ連絡するのだった。
家に帰ったジョージは子供やメアリーに当たり散らし、家を出て酒場で泣き出すのだった。
その足で橋へ行き、身投げをしようとしたとき、一人の男がおぼれていた。
助けたその男は自分を二級天使だと言い、ジョージの守護天使だと言い出す。
ジョージは生まれてこなければよかった、と言った時天使はその世界を見せてあげようと、世界を変えてしまうのだった。
・映画おすすめ 感想
1950年代の古い映画である。
しかし今でもアメリカでは最も愛される映画の一つであり、クリスマスシーズンには必ず放映されるほど、愛されている映画だ。
あらゆるランキングで上位に入り、今では歴史に残る映画とされ、映画学校では必ず見せられる映画ともなっている。
そんな本作だが、公開当時は興行的に失敗、アカデミー賞でもノミネートはされるも、賞は一つも取れなかった。
それでも普遍的な人生を愛すること、生きること、家族、隣人を愛すること。
まさしく愛が詰まっている映画であり、今なお、その愛が愛される理由なのだと思える映画である。
監督 フランク・キャプラ脚本 フランセス・グッドリッチアルバート・ハケットフランク・キャプラ原作 フィリップ・ヴァン・ドーレン・スターン『The Greatest Gift』製作 リバティ・フィルムズフランク・キャプラ出演者ジェームズ・ステュアートドナ・リードライオネル・バリモアヘンリー・トラヴァース
映画観るなら<U-NEXT>
-
二人の男の手品映画
「マジックブリック」
・映画おすすめ 感想
本作は当時流行していたと思われる手品映画である。
映画なので編集でどうにでもできるのだが、当時の観客は驚いたのだろう。
まず一人の男が何もない箱から出てくる。
次に何もないことを見せた箱から助手を登場させる。
そして次々と手品を見せるという映画である。
この映画はカラー撮影されているので、色が鮮やかで当時としては最先端だったと思う。
映画観るなら<U-NEXT>
-
地元で警察官になった女性は殺人犯にしたてあげられる
「ブラックアンドブルー」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
元軍人のアリシアは、ハリケーンで被害を受けた地元を去ってから、母が亡くなったこともあり地元へ戻った。
そこで警官になる。
新人警官として三週間が経過していた彼女は、地元が変わったことを肌で感じていた。
黒人街のその町は警察官を信用でず、警察官は市民を偏見の目と態度で扱っていた。
ある日、相棒が奥さんとデートするということで、急遽、夜のシフトを受けた彼女は初めてのベテラン警官と組み、夜勤を務める。
朝方、廃工場でベテラン警官が事件を捜査すると言い、一人で入っていく。
彼女は車で待つように言われていたが、銃声が聞こえ廃工場へ入っていくと、武装していない黒人青年を警官が銃殺する光景を目撃し、自らも撃たれてしまう。
汚職警官たちがギャングの下っ端を銃殺したのでる。
それをボディーカメラに収めたことで、映像証拠を手にしてしまったアリシアは、とにかく警察署へ向かう。
しかし汚職警官たちは、彼女が殺人犯だと証言をし、警察、ギャングたちは彼女を追いかけ始めるのだった。
・映画おすすめ 感想
汚職とはどこにでもある。
しかし地元で周囲がみんな警察官を恨んでいる中で、警察官をあえて選んだ彼女の選択には、善と悪だけではない、人、を見たいと思い警察官になっていた。
それが殺人犯にされてしまい、頼れるのは地元の友達。
だが地元を去った彼女を恨む友達もいた。
そこがたまらなくヒリヒリする。
それぞれ大人になったことで、それまで経験してきた辛いことが互いにある。
だからこそ分かり合えない。
汚職警官から逃げるところに焦点が当たってるが、友達たちとの関係性も見ると、また深く見られうる映画である。
監督 デオン・テイラー脚本 ピーター・A・ダウリング製作 タイリース・ギブソンショーン・ソレンセン製作総指揮 ロクサーヌ・アヴェント出演者ナオミ・ハリスタイリース・ギブソンフランク・グリロマイク・コルターリード・スコット(英語版)
映画観るなら<U-NEXT>
-
本当の崖を降りていく
「ポーター鷲の巣から救われて」
・映画おすすめ 感想
まだまだ黎明期の特撮だが本作でもミニチュア特撮が使われている。
物語は木こりの父親と専業主婦の母親の間に生まれた乳飲み子のポーター。
少し母親が目を離したすきに鷲にさらわれてしまう。
母親は急ぎ父親の現場へ向かい、木こりたちはポーターがさらわれた巣へ向かう。
父親が崖を降りていき、鷲と戦いながらなんとか、我が子を救い出す。
本作の目玉は何といっても、本物の崖を降りていくシーンだろう。
ロープでつられているとは言え、実際の崖を降ろされる俳優は、恐怖心があったと推察できる。
映画観るなら<U-NEXT>
-
ロシア民謡にもなった実在の人物
「ステンカ・ラージン」
・映画おすすめ 感想
ロシアにおける貴族社会や官僚機構への抵抗運動を行った人物として、ロシアでは知られている。
ロシア民謡にもなり、ポール・モーリアも楽曲を作っているほどだ。
物語は船の上から始まり、民衆らしき人々を先導する主人公がいる。
ロシアの伝統的な踊りやコサックダンスが見られるのも、本作の特徴である。
この頃のロシア映画というのもまた、いいものである。
映画観るなら<U-NEXT>
-
今と昔の自分の出会いが歴史を帰る
「アダム&アダム」
評価:★4,1
・映画おすすめ 物語
2050年、タイムトラベル技術が開発され、ジェット機で大気圏へ抜け出たジェット機の中にアダムは座っていた。
彼は無断でタイムトラベルを実行しようとして、銃撃され、腹を撃たれていた。
タイムトラベルは成功する。
しかし目的の場所2018年には到着できず、2022年に到着してしまった。
前日、学校でいじめっ子たちから殴られ、母親と喧嘩したアダムは、停学を言いつけられ、家でゲームをしていた。
すると飼い犬が森の中へ走っていき、家に戻ってきたと思ったら、亡くなった父親の部屋へ入っていく。
そこにはケガをした未来のアダムが待っていた。
驚くかと思いきや、現在のアダムは未来のアダムと喧嘩をするほど、現状を把握してしまい、未来のことを知りたがった。
二人はいがみ合いながら、未来のアダムがなぜ間違えてこの時代にやってきたのか、なぜ2018年に行かなければならないのかを知ることになる。
未来のアダムは結婚しており、その妻が2018年に無断でタイムトラベルしたことにされ、しかも死んだことにされていた。
しかし彼女は生きていた。2018年で身を隠し、アダムが来る2022年まで待っていたのだった。
そこでタイムトラベルを開発したのが、自分たちの父親だと知らされ、タイムトラベルの理論を破壊すれば、すべてが変えられると言われ、2人のアダムは最後のタイムトラベルへと向かうのだった。
・映画おすすめ 感想
SFでありながらコメディ要素がかなり強いので、苦手な方にもおすすめできる。
本作はタイムトラベルやタイムパラドックスを主題に置いている。
時折、専門的な用語が出てくるが、そんなことは覚えなくても大丈夫。
本作はそれよりも、現在と未来の自分、親との関係、死んだ父親への想い。
そういったものが大きく映画の中心に置かれているので、見やすくできている。
アクションもあり、コメディもある。
そして最後には大切な人に会いたくなる映画になっている。
監督ショーン・レヴィ脚本ジョナサン・トロッパーT・S・ノーリンジェニファー・フラケットマーク・レヴィン出演者ライアン・レイノルズゾーイ・サルダナマーク・ラファロジェニファー・ガーナーウォーカー・スコーベルキャサリン・キーナールーシー・ゲスト
映画観るなら<U-NEXT>
-
ゾンビ退治で大人になった
「ゾンビワールドへようこそ」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
ベン、カーター、オーギーの三人はボーイスカウトに入っていた。しかし学校ではからかわれ、誰もボーイスカウトに入ろうとはしていなかった。ベンはそろそろボーイスカウトを抜けようと思っていた。そんな矢先、ベンとカーターが車を運転していると、鹿をひいてしまう。タイヤがパンクして修理していたところに、カーターの姉でベンの恋の相手、ケンドルと友達が通りかかる。そこでパーティーに招かれた二人は、その日の夜に行われるキャンプを抜け出す計画をたてる。キャンプ直前、車でビールを買おうと、酔っ払いにお金を渡し、ビールを買ってきてもらおうとするが、失敗してしまう。そこにちょうど、ストリップ劇場で働くデニスが居合わせ、ビールを買ってきてくれたのだった。その夜、キャンプをしてベンとカーターが抜け出そうとしたとき、オーギーが目の前に立っていた。二人がパーティーに行こうとしていること、ボーイスカウトを抜けようとしていること、すべてを理解して、オーギーはショックを受けていた。しかたなく二人はオーギーを置き、町に戻る。しかし町の様子が一変していた。夜なのに誰もいない。あのストリップ劇場にいるはずのボディーガードもおらず、カーターはベンを連れ、忍び込む。しかしそこにはやはり誰もいなかった。不思議に思って座っていると、一人の女性がストリップを始めた。だがボールでさかさまになった瞬間、女性の首がもげたのである。悲鳴を上げる二人の前にさらにゾンビとなったボディーガードの男が現れる。襲われる寸前、デニスが現れ、ゾンビを撃ち殺すのだった。三人は車で逃げ始めるも町中にはゾンビがあふれていた。この日、ある研究室で被験者に噛まれた清掃員が研究者を襲い、そこからゾンビウィルスが広がっていたのだった。オーギーも合流し、4人は何も知らないパーティーをしている面々を救いに向かうも、教えられた場所は違う場所だった。そこでパーティー会場を探すことになるのだった。・映画おすすめ 感想
ゾンビ映画には二つ種類がある。ゾンビの原因がはっきりしている映画と、突然ゾンビが現れるものだ。本作は冒頭でゾンビ感染の経路がはっきりしているので、すんなり受け入れやすい。さらにグロテスクなシーンもあるのだが、それを緩和してくれるコメディシーンも多く、面白く見られる。個人的には男性器を掴んで伸びるシーンは、映画史に残る最高のシーンの一つと言っても過言ではない。セクシーあり、コメディあり、グロテスク、アクションありの最高に面白い映画である。監督 クリストファー・B・ランドン原案Carrie EvansEmi MochizukiLona Williams製作Todd GarnerAndy Fickman出演者タイ・シェリダンLogan MillerJoey Morganサラ・デュモンデヴィッド・ケックナー
映画観るなら<U-NEXT>
-
実際の事件を題材にした歴史劇
「ギーズ公暗殺」
・映画おすすめ 感想
本作はギーズ公という実在の人物が城の護衛に刺されて死亡した事件を題材にしている。
物語は愛人の家から城へ呼び出されたギーズ公。
愛人は心配になりながらも、ギーズ公を送り出す。
城ではギーズ公を暗殺する算段がすでに仕組まれており、そうとも知らずギーズ公は城へやってくる。
城の中で兵士たちが集まる部屋へきて、規律が乱れている、と叱咤した直後、兵士たちに取り囲まれ、ギーズ公は暗殺される。
歴史的経緯としては、当時のカトリックの中心人物だったギーズ公とプロテスタント派閥との争いが、暗殺の原因とされている。
映画観るなら<U-NEXT>
-
子供たちは苦境の中でも成長している
「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
ある日、地球に飛来した謎の地球外生命体は、その圧倒的な捕食力で、地球の捕食者となる。
地球外生命体は視覚という概念がなく、代わりに凄まじい聴覚能力で、物音を頼りに人を襲っていた。
人類は音を立てずにせ逃げる生活を余儀なくされるのだった。
人類が遭遇した地球外生命体が地球を蹂躙してから、アボット一家は一軒家に住んでいた。
しかし見つかってしまい、夫のリーは命を落としてしまい、妻であり母でもあるエヴリンは、二人の子供と、襲われている時に出産した乳飲み子を抱えたまま、外の世界へ出ることとなる。
地球外生命体に襲われ、廃工場に逃げ込んだ一家は、息子がトラップに引っ掛かり、足を怪我してしまい、動けない状況になる。
それを助けてくれたのは、エメットだった。
エメットはリーの知り合いであり、本当は助けることにリスクを抱えていたのだが、仕方なく一家を助けることになる。
その頃、娘は時々聞こえるラジオ放送が何かのメッセージだということに気付き始める。
一人、そのラジオの放送元へ向かおうとするが、襲われるところをエメットに救われる。
どうしてもラジオ放送をしている場所に向かいたい娘を、エメットが一緒についていくことになり、エヴリンと息子、乳飲み子はエメットのアジトで待っていることになる。
ラジオの電波はある島から流れてきていた。
そこへ向かうべく二人は旅立つ。
・映画おすすめ 感想
前作を見た記憶はあるのだが、完全には覚えていないところがあり、直接的な続編なので、前作を見てから、本作を見るのをお勧めする。
設定上、音を立ててはいけないことになっているので、静かな映画である。
本当に物音をたてていないのか、あるいは物音を加工で消しているのかは分からないが、その静けさが独特の雰囲気を出している。
そして静けさから突如として現れる地球外生命体の騒音。
静と動のメリハリが生む映画の世界観は他に類を見ない映画設定である。
監督 ジョン・クラシンスキー脚本 ジョン・クラシンスキー原作 キャラクター創造ブライアン・ウッズスコット・ベック製作 マイケル・ベイアンドリュー・フォームブラッドリー・フラー製作総指揮 ジョン・クラシンスキーアリソン・シージャー出演者ミリセント・シモンズノア・ジュープエミリー・ブラントキリアン・マーフィージャイモン・フンスージョン・クラシンスキー
映画観るなら<U-NEXT>
-
カエルと女性の豪華変化
「カエル」
・映画おすすめ 感想
物語としてストーリーがあるかと言われれば、そういう類の映画ではない。
噴水に女性がやってくる。
女性は噴水から出てきた人ほどもある巨大なカエルと親しいらしい。
カエルの代わりに女性が噴水に入ると、そこには巨大なカエルが現れる。
次におじさんの巨大な顔が現れ、頭から砂みたいなものを振りかけられている。
そして次のおじさんも同じようになって、女性たちが並ぶ噴水が現れる。
それがいくつも現れ、火花が出て、なんとも豪華なしかけが続く。
最後はまたいつもの噴水に戻り、カエルは噴水の中へ戻り、女性は帰っていく。
豪華な仕掛けを次々と見せたかったと思われる映画である。
映画観るなら<U-NEXT>
-
映画に制約はあってはならない
「ギニーピッグシリーズ」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
物語と言っても、1と2には物語というものがほとんど存在しない。
1に関しては女性を痛めつける、グロテスクな描写、精神的に苦痛な描写が延々と続く。
2に関しては兜をかぶった白塗りの男が女を誘拐、快楽薬を注射して体をバラバラにしていくものになる。
3からようやく物語が導入されてくる。
心臓の悪い姉を持つ小人症の弟は、動物実験で不死の実験を行っていた。
そこへ加藤と名乗る怪しい男から連絡が入る。
加藤は金を払えば、女の死体を提供する、と言い弟は金を振り込む。
すると本当に女の死体が届き、弟は体中に電極を付け、電気を流していきらえらせる実験を行うも失敗してしまう。
そこへ加藤がやってきて、最新のデータを提供し、医学界に革命を起こそう、と言い始めるも弟は姉さえ生きていればよいと、彼の提案をはねのける。
最後に実験室を見たいというので、実験室を見せるべく庭に連れてくると、加藤の足を自動で稼働するのこぎりが切断する。
加藤は頭だけの機械につながれた人形としてよみがえらされ、さらにパートナーの女性も呼び出されるのだった。
次第に腐っていく加藤の頭。
弟はそれでも加藤を死なせはしなかった。
・映画おすすめ 感想
本作は当時の最新特撮技術でグロテスクな映画を作る、をコンセプトに制作されたビデオオリジナル映画である。
1のクオリティは撮影機材が家庭用カメラというリアルさと、セリフもほとんどなく、なぶられる女となぶる男たちという、本当にありそうなアングラなビデオに見える。
2は多少、芝居じみた部分があるが四肢をバラバラにしていくシーンはリアルすぎるほどリアルである。
3に関しては物語としてしっかり見ることができた。
本シリーズは3以降もあり、曰く付きである。
ハリウッドスターのチャーリー・シーンが2を見てFBIに連絡したという嘘か本当か分からない話もあり、本作を輸入しようとした英国人男性が税関で逮捕される事件が起こったという話もある。
日本ではあの凄惨な事件を起こした宮崎勤の部屋に本作の4のビデオがあったなどという話まであり、どこまでが本当なのか分からない。
しかし今現在活躍しているスプラッター映画監督に少なからず影響を与えていることは間違いないだろう。
映画に制限があってはならないのだ。
- 配給:ミッドナイト25
- 監督:小椋悟
- 脚本:日野日出志
映画観るなら<U-NEXT>
-
サスペンス映画として完成されている
「ドリーの冒険」
・映画おすすめ 感想
この時代、喜劇映画が多いように個人的には感じているのだが、本作はその中にあってサスペンス要素の強い映画になっている。
物語は上流階級の両親と小さい娘ドリーが暮らしていた。
ある日、母親とドリーが川辺で遊んでいると、物売りのインディアンが現れる。
母親は追い払おうとすると、インディアンは暴力をふるおうとするが、ちょうどそこに父親が現れ、難を逃れる。
拠点の幌馬車に帰った男はツレの女と相談し、ドリーを誘拐するのだった。
ドリーを隠すため、たるにドリーを詰めた男は知らぬ顔で、ドリーを探している父親をやり過ごす。
そしてそこから一目散に馬車で逃げ出すのだった。
途中、川でドリーが詰められたたるが落ちて流されてしまう。
すると偶然にも家の近くの川辺に漂着し、釣り人に保護され、ドリーは無事に両親と再会するのだった。
誰がドリーを誘拐したのか。
観客には分かるが、サスペンス要素が強い映画である。
映画観るなら<U-NEXT>
-
悪霊の正体はなんだったのか
「超常現象調査官」
評価:★3,1
・映画おすすめ 物語
超常現象調査官の男のもとにある調査依頼が届く。
アメリカで今も使われているウィジャボードを友達と遊びでやっていた青年が、その場で錯乱状態に陥り、それから様子がおかしいというのだ。
さっそく調査官は彼の家に行き、家中に監視カメラを設置した。
すると青年の奇妙な行動が明らかになってくる。
夜中に奇声を発したり、人の名前を叫んだり、家の中を徘徊するなど、不思議な行動ばかり。
さらには母親をにらみつけ、家の中で追い回したりなど、家族もこの事態に困惑していた。
そして事件は起こる。
青年は両親の部屋に行き、包丁で自傷行為を行ったのである。
救急搬送された彼は何も覚えておらず、手術と輸血で退院することができた。
調査官はある神父に相談し、悪魔祓いの儀式を執り行うことになる。
その間も、彼はナチス万歳、など夜中に奇声を上げるのだった。
やがてもう手に負えなくなり、両親を家の外へ出し、悪魔祓いが始まるのだった。
・映画おすすめ 感想
モキュメンタリー、つまりドキュメンタリー風に作ったフィクション映画である。
まさしくフランスのテレビ番組のように作られているものの、リアルにしすぎた部分があるのかもしれない。
衝撃的な部分はなく、ホラー映画を見ている人物ならば、物足りなさを感じるかもしれない。
地味である。
しかしそれがリアルということなのかもしれないが、あまりに地味で、レビューサイトでもあまり評判がよろしくない映画である。
監督フランク・フェリゾン脚本マリー・デュランフランク・フェリゾン出演者アンドレイ・インドレイエスジャン=バティスト・ウエホセ・アトゥンカールピエール・ポルケクローディーヌ・ベルタン
映画観るなら<U-NEXT>
-
マジック映画
「金色のカブトムシ」
・映画おすすめ 感想
映画で手品をする類の映画である。
魔術師が金色のカブトムシを発見し捕まえる。
窯の中にそのカブトムシを入れると、炎が吹き上がり、カブトムシは羽の生えた女性となる。
女性の周りには噴水ができ、そこから水があふれだす。
そして次第に炎と火花へと変わり、やがて女性を取り巻く火花となる。
すると女性は人間の女性たちを出し、魔術師を捕まえ、窯へ放り込んでしまうのだった。
合成を使った派手な演出は見ものである。
映画観るなら<U-NEXT>
-
大切にしなければならないもの
「台風のノルダ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
野球部の東は西条と一緒に野球部に入部していた。
しかし東は野球を辞めようとし、それに起こった西条と疎遠になっていた。
ある日、東が教室に入ると、そこには瞳の赤い裸の少女がいた。
思わず見とれる東を後目に、少女は地上まで距離のある上層階の教室から飛び降りる。
慌てる東が窓の外を見た時、彼女の姿はどこにもなかった。
文化祭前日、みんなが必死に出し物の準備をしている中、とうとう東と西条は喧嘩してしまう。
そこへ大型の台風が接近し、生徒たちは学校で一夜を過ごすことになるのだった。
東は雷が落ちた鉄柱の上に立つ、あの少女を目撃する。
しかし少女は鉄塔から落ちてしまい、東は西条の静止も聞かず、嵐の中、旧校舎へと走った。
そこで見つけた少女は意識が薄く、とりあえず、旧校舎へ運び込み、食べ物を与えるのだった。
すると少女は小型の宇宙船らしきものに乗り、旧校舎に空いた巨大な穴から現れるのであった。
少女は台風と地球の核をつなぐ柱となる定めを背負っており、それが成功すると、地球が変革するという。
にわかには信じられない話だったが、東は西条と共に、少女ノルダを支配する首輪を取り外すことに力を注ぐのだった。
・映画おすすめ 感想
友情とSFをテーマとした短編アニメ映画である。
短編ということもあり、作画の崩れもなく、美しい風景と雲の表現、光の表現がよかった。
宇宙船のデザインも先進的で個人的には好きだった。
ただ旧校舎の穴が地球の核につながっているのならば、マグマやマントルはどうなっているのかきになってしまった。
それに彼女ノルダを支配している物とは何だったのか。
なぜノルダは裸で最初、校舎にいたのか。
時間の都合上、説明できない部分もあっただろうが、すっきりと追われるいい映画である。
監督はスタジオジブリで仕事をしてきただけあり、ジブリの絵に似ている部分もあるので、ファンにはおすすめできる。
監督 新井陽次郎出演者野村周平金子大地清原果耶音楽 浜渦正志
映画観るなら<U-NEXT>
-
彼女は確かに生きていた
「ルーナのために」
評価:★4.3
・映画おすすめ 経緯
インドの田舎で生まれた女の子ルーナ。
彼女は生まれつき先天性の水頭症を患っており、成長するごとに頭の大きさは大人二倍にもなるほどだった。
若い両親はお金がなく、ルーナをただ見守ることしかできなかった。
しかし転機が訪れる。
ルーナのことがインドのメディアで取り上げられ、支援が集まり、ニューデリーの大きな病院で彼女は診察を受けることになる。
ルーナには5回の手術が必要であり、4回目までは一気に行われ、頭の大きさも小さくなり、ある程度のコミュニケーションはとれるようになる。
しかし歩くこと、しゃべること、ごはんを自分で食べることができないままだった。
両親は最後の手術に踏み切れずにいた。
地元の医師は手術はするべきではないと主張し、ニューデリーの医師は最後の手術をするべきだという。
そうして時間ばかりが経過していく中、ルーナに弟ができる。
両親は次第にルーナの最後の手術への意思が固まり、ニューデリーへ向かう。
だが別の病気で最後の手術は一か月後となるのであった。
・映画おすすめ 感想
映画監督の庵野秀明氏は、人の手が加わった時点で、ドキュメンタリーというものはあり得ないものになる、という意見を尊重したうえで、このドキュメンタリーを見た。
おそらく映画にすることができないところもたくさんあっただろう。
しかしルーナが生きた証はしっかりこの映画に刻まれている。
きっと嘲笑の目で見られることもあっただろう。
だが親族に愛され、近所の人に愛され、なにより両親に愛されたルーナ。
彼女の記憶は永遠にこの映画という媒体で生き続ける。
監督パヴィトラ・チャラムアクシャイ・シャンカル
映画観るなら<U-NEXT>
-
メリエス監督のノンストップマジック
「刑務所のサタン」
・映画おすすめ 感想
精力的に映画作りをするメリエス監督は、年にいったい何本制作していたことか。
この年、現存しているだけでも二本目の映画である。
刑務所に入れられた一人の男。
何もない部屋に不満げな男は、脱いだコートと帽子、ステッキを壁にかけ、白いシーツを取り出す。
するとシーツからは暖炉、絵画、テーブル、椅子を出し、懐からロウソクと燭台を出すと部屋を飾り付ける。
さらに食事や女性までも出して楽しんでいたところ、刑務官に見つかり、急ぎそれらを消してしまう。
刑務官が二人で男のところへ来ると、男は本来の姿、サタンへ変貌し、壁の中へと消えるのだった。
本当に早業で短い時間の中にメリエス監督のテクニックが詰まった映画である。
映画観るなら<U-NEXT>
-
事故物件にはきっといつまでも成仏できない怨念がある
「劇場版ほんとうにあった怖い話 事故物件芸人」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
ある芸人が事故物件に住むという企画をテレビ局から提案され、承諾してしまう。そしてある事故物件に住み、スマホで私生活を撮影し始める。最初のうちはなにも起こらなかったのだが、次第に人影が見え、女の人が鏡に映り、押し入れからは見知らぬ人形が出てくる。しかもスマホには映るが現実にはまったく見えなかった。その二年前、ある芸人コンビがこの事故物件に住んでいた。生活も安定してきた頃、見知らぬ人形が部屋にあることに気付き、片方の芸人が捨てる。しかし翌日にはまた人形が家にあった。何度も何度も捨てるのだが、人形は家に戻ってきた。そうしているうちに芸人はある夢を見る。相方が恐ろしい女に襲われ、さらに自分も襲われる夢だった。その日から相方が一瞬、前の相方なのか分からなくなる瞬間ができるのだった。さらにその二年前、相方にも彼女にも愛想つかされた芸人が、その部屋に住む。ネタが一切出てこない芸人は、居酒屋で悩んでいると、あるサラリーマンが入ってくる。その男も仕事に行き詰まり、二人は芸人の部屋で飲みなおすのであった。サラリーマンは、相手が芸人だと分かると芸を見せてくれと懇願し、芸人は芸を見せる。するとその場の空気が一変する。芸人は笑ったまま、自分の芸が面白かったか聞いてくるのであった。やがてその部屋で起こった事件がわかってくる。・映画おすすめ 感想
「事故物件怖い間取り」がヒットしたことを受けて制作されたと思われる映画。本作には本当の芸人が俳優として出演しており、リアルな芸人の私生活が垣間見える。売れない芸人の辛さ、そして事故物件だと分かっていても、お金がなくて入居するしかないしかたなさ。怨念の恐ろしさである。ほんとうにあった、と謳っているからには、きっと本当にあったであろう出来事が含まれている。つまり部屋に怨念が染みついているのだ。地縛霊とはよく言う言葉であるが、それが事実ならば、部屋にもまた、幽霊は取りつくのかもしれない。監督天野裕充脚本天野裕充出演者屋敷裕政嶋佐和也前島亜美賀屋壮也みちお布川ひろき野村啓介烏森まど小出圭祐村松和輝
映画観るなら<U-NEXT>
-
子供が一番残酷
「ザ・テディ・ベアーズ」
・映画おすすめ 感想
熊の着ぐるみで始まる本作。
映画は最初、熊の家族のだんらんから始まる。
人間の服を着て普通に生活をしていた熊の家族。
出かけている間に道に迷った人間の女の子が家に入ってきて、ベッドで眠り込んでしまう。
帰ってきた熊の家族はベッドを見てビックリ。
少女もビックリして窓から飛び降りて逃げていく。
熊の家族は服を忘れていると追いかけるのだが、猟師に女の子は助けを求め、父熊と母熊が撃たれてしまう。
最後、首輪をつけられた子熊が猟師と女の子に連れられ家へ入り、熊のぬいぐるみを少女が手に入れて幕を閉じる。
入りは子供映画だと思ったが、非常に後味の悪い映画である。
途中、ストップモーションアニメを使った熊の踊りが入るが、そこは見ごたえがあって素晴らしい。
映画観るなら<U-NEXT>
-
人が人を裁くことの欠陥
「炎の裁き」
評価:4,3
・映画おすすめ 物語
テキサスに住む無職の男トッドは、近所でも有名な素行の悪い男だった。妻とはいつも喧嘩をして、警察沙汰になったこともあった。そんな彼の家が火事になった。彼は一人家から逃げ出すも中には三人の娘が取り残されていた。娘たちは全員死亡し、妻との間もぎくしゃくしたままだったところ、彼は放火の罪で逮捕される。裁判が行われるも、彼の不利になる証拠ばかりが出てきて、証言をする人々も全員、彼が娘たちを殺したと断言する。トッドは死刑宣告を受け、死刑囚となった。それから歳月が過ぎたころ、ある女性とトッドは出会う。エリザベスは普通の主婦で子供が二人いる女性だった。ひょんなことからトッドと文通を始めることとなり、彼と話しているうちに、次第に彼が本当に娘たちを焼き殺したのか疑問に思うようになる。そこで裁判記録を調べてみると、裁判でトッドに不利な証言をした人々は、彼に偏見を持っているか、なにかしらの裏取引があったと思われる証拠が出てくる。さらに弁護士も弁護をほとんど放棄した状態で裁判が進んでいたことが明らかになっていく。そして放火の証拠とまでされた、火災調査でも、その道の有名な火災調査専門家に証拠を見せると、ガソリンをまいた、とされていたがガソリンは炎をつけると消えてしまい、あとが残らない。さらに逃げ場を冷蔵庫でふさいでいた、という証拠も元から冷蔵庫がそこにあったことを示していた。すべてはトッドの人柄を見た人物たちが、最初から犯人と決めつけて捜査していたことを意味していた。それらの証拠をエリザベスは弁護士と共に州知事や検察側に提出するも、冤罪は認められることはなかった。・映画おすすめ 感想
人が人を裁く限り、冤罪は免れない。本作は実際に起こった事件を基にして作られた映画であり、トッド側からの視点で描かれているので、本当のことは定かではない。公平な視点では描かれていないので、見ている人たちはトッドに感情移入してしまう。しかし見ている人たちはこの事件を知ることができる。冤罪で犠牲になった人の真実を少しでも知ることができる。あるレビューにこう書いてあった。「一度決められた裁判を覆すために腰を上げさせるのは、難しい」まさしくその通りで、一度決着した裁判を再捜査に持ち込むのは、どこの国でも難しいことであり、本作を見ていればそれがいかに大変かがわかる。本作の最後にテキサス州の知事が死刑制度についての意見を断言している。個人的に死刑制度に反対はしない。報いを受けるべき人は現実に存在し、死でしかあがなえない罪もある。ただ冤罪で人生を奪われるのは間違っている。それを知っていて隠すのもまた、犯罪ではないのだろうか。監督 エドワード・ズウィック脚本 ジェフリー・S・フレッチャー主演ジャックオコンネルローラ・ダーンエミリーミード
映画観るなら<U-NEXT>
-
メリエス監督の不思議な宇宙
「日蝕と満月」
・映画おすすめ 感想
この年もメリエス監督は数本の映画を作っており、その中の一つが本作だ。
日蝕をテーマにした本作は、偉い天文学者と生徒たちが授業するところから始まる。
やがて日蝕の時間になり、みんなで望遠鏡で空を見上げる。
すると顔のある月と太陽が重なり合い、やがて遠ざかっていく。
さらに星に乗った女性、星に乗った騎士、老人、三日月の女性などが登場する、メリエスの宇宙が見られる。
メリエス監督のこの宇宙観がどこから来たものなのか。
非常に独特な宇宙観なので、すぐにメリエス監督の映画だと分かる。
映画史にも顔のある惑星というのは、メリエス監督の作品とされている。
源流を知りたくなる映画だ。
映画観るなら<U-NEXT>