-
前々回のブログ 映画おすすめ 理髪店 1894年
前回のブログ 映画おすすめ ソウ
彼等のコミュニケーション
「ピカニニーダンス」
・映画おすすめ 感想
本作は三人の男が交互にカメラの前に出てきてダンスを踊る。
アフリカ系アメリカ人がこうしてカメラの前に出てくるのは史上初である。
つまりこの映画がアフリカ系アメリカ人を映した最初の家がということだ。
ここでまた歴史が動いたわけである。
映画観るなら<U-NEXT>
PR -
前々回のブログ 映画おすすめ 地下に潜む怪人
前回のブログ 映画おすすめ 理髪店 1894年
人の命を軽んじる者にもたらされるゲーム「ソウ」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
アダムはバスタブの中で目覚めた。ちょうど水が抜けていく瞬間で、周囲が真っ暗なことと、なぜ自分がこんなところにいるのか、足が鎖でつながれていることからパニックになる。それを落ち着かせようとする声が聞こえ、最初はそいつが自分をこんな風にしたのだと怒りをあらわにするも、電気が点いた瞬間、目の前に同じ状態で鎖に足首をつながれた男、ゴードンがいた。古いバスルームに同じ状態でいる二人の間には男が一人倒れていた。拳銃とカセット再生機を手に持った男は死んでいるようだった。二人はとにかく脱出方法を探していると、お互いのポケットに、聴け、と書かれた封筒に、小型のカセットテープが入っていた。アダムから男の再生機を握った手までが近く、衣服やバスタブの栓などを使い、再生機を手に入れる。テープにはそれぞれへのメッセージが残されていた。そして状況は医者であるゴードンの妻と娘が監禁状態にあり、ゴードンは目の前のアダムを殺せばゲームはクリアとなる。そこでゴードンは思い出した。同じように、メッセージを受け取った人々が様々な仕掛けで命をかけたゲームをさせられているらしく、警察は犯人をジグソーと呼んでいた。ジグソーは不気味な人形を使いメッセージを送ってくる。正体は不明であり、唯一、追いかけていたデイヴィット刑事は相棒を失い、自分をケガを負い、ジグソーに執着していた。ゴードンが何か関係していると思い込み、ずっとゴードンの家を見張っていた。そんな様々な状況下で、ゴードンとアダムの駆け引きとゴードンの妻子の命のタイムリミットが迫りつつあった。・映画おすすめ 感想
ようやく観られた、シリーズの原点である。本作は今、一線で活躍するジェームズ・ワン監督の長編映画デビュー作であり、低予算ながら話題作となった。そのため、次々と続編が作られ、ジグソーの正体が一作目で明かされているにもかかわらず、二作目以降も続き、ジグソーが死んでもシリーズが続くという、人気である。現在は制作がストップしているが、この設定は後の映画に多大なる影響を与えたのは間違いない。ジグソーが行うワンシチュエーションのゲーム。ゲームに無理やり参加させられた人々の駆け引き。痛みを与える多くの仕掛け。本作からその点に関してはすでに完成しており、ホラー映画、サスペンス映画としても、優れた演出がされている。ジェームズ・ワン監督の原点がここにある。監督 ジェームズ・ワン脚本 リー・ワネル製作 マーク・バーググレッグ・ホフマンオーレン・クールズ製作総指揮 ピーター・ブロックジェイソン・コンスタンティンステイシー・テストロ出演者ケイリー・エルウィスリー・ワネル
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ スーゴーストダンス 1894年
前回のブログ 映画おすすめ 地下に潜む怪人
時代が変わっても理髪店は変わらないのかもしれない
「理髪店」
・映画おすすめ 感想
店主が一人の男性の髭を剃っている。
そこで待つ客は一人。
するともう一人、客が入ってきて、先にいた客はあとから来た客に新聞を見せる。
その間に店主はお客の髭をすごい速さで剃ってしまう。
おそらく、剃刀に刃はついていないのだろう。
短時間におさめるべく、急いでいる演技であろう。
映画観るなら<U-NEXT>
-
「地下に潜む怪人」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
考古学者のスカーレットは、学会でも異端者として見られていた。その理由は彼女の父にあった。彼女の父も考古学者であったのだが、賢者の石を探して精神を病み、ついには自殺した、というのが定説で、その娘というだけで、色眼鏡で見られていたのである。そんな彼女は父親の意思を継ぎ、ついに賢者の石の手がかりを見つけた。彼女はちょうど、密着取材されることになり、この調査にカメラが同行することとなった。まず彼女はあらゆる言語に精通しているジョージに会いに行く。しかしジョージと以前の仕事でトラブルになり、ジョージは最初は渋った。しかも行くのはフランスの巨大地下墓地カタコンベであることが、彼の返事を鈍らせた。ジョージの弟は子供の頃、洞窟で溺れ死んだ過去があったのだ。カタコンベのツアーにとりあえず参加したスカーレットは、奥地に入るには案内人が必要だ、と感じていた。すると学生風の青年に、パビヨンが案内にピッタリだよ、と勧められた。その学生風の青年はそれを言うと、どこかに姿を消してしまった。クラブにいるパピヨンに会いに行ったスカーレット。それをなぜかじっと見つめる女が取材カメラには映し出されていた。パピヨンを口説き落としたスカーレットは、パピヨンが集めたメンバーと、スカーレットが心配なジョージと一緒に巨大地下墓地へと足を踏み入れるのだった。しかしそこは髑髏が積み上げられ、人が足を踏み入れないところでは、怪しい宗教の儀式が行われていた。子供の声が響き、人影がカメラに映る。次々とメンバーは命を落としていくのだった。・映画おすすめ 感想
カメラ視点の映画としてはよくできている映画である。個人的に、カメラ視点、一人称視点で描かれる映画を好む。特にホラー映画は臨場感が出るので良いのだが、本作に関しては、それが逆に悪い方へ行ってしまったような気がする。狭い洞窟の臨場感は出てはいるのだが、狭い空間だからこそ、何が起こっているのか分からない部分が出てくる。それに次々と起こる不思議な出来事に、頭を使う。ホラー映画としてはなにかもっと、ゆっくりとしたテンポでもよかったのではないだろうかと思えた。演出は面白い試みだったが、観客には優しくない映画である。監督ジョン・エリック・ドゥードル脚本ドリュー・ドゥードルジョン・エリック・ドゥードル出演者エドウィン・ホッジベン・フェルドマンパーディタ・ウィークス
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ
前回のブログ
ネイティブアメリカンのダンス
「スーゴーストダンス」
・映画おすすめ 感想
本作は「バッファローダンス」と同時に撮影された映画である。
ネイティブアメリカンの伝統的なダンスをショーとして見せていた人々をスタジオに招き、ディック監督が撮影した本作。
記録映画として、いつも書いていることだが貴重なフィルムである。
映画観るなら<U-NEXT>
-
「愛は、この日を迎えて」
評価:★3.4
・映画おすすめ 物語
前作でラウラが狙われていることが暗示され幕を下ろした物語は、結婚式から始まる。ウェディングドレスを着たラウラのもといマッシモがやってくると、情熱的なキスを交わし、その場で性行為を始める。二人はこの日を迎えるまで、実に多くの試練があった。前作で妊娠していたラウラは、事件のせいで胎児を失い、それでもマッシモを愛し続けていた。結婚式を無事終えた二人のハネムーンは、バラ色の日々だった。キスとセックスの日々を過ごしていた二人。しかし次第にラウラの中で不満が募るようになる。マフィアのドンの妻であることは、命を狙われてもおかしくないこと。だからマッシモは家から許可なく出さなかった。それが嫌でたまらなくなっていったのである。するとマッシモは彼女にアパレル会社をプレゼントし、仕事を与えることにした。これにはラウラも大喜びし、二人の関係は良好なものに戻ったかに見えた。ところがあるパーティーで、マッシモの姿が見えなくなると、不安に思ったラウラが探しに向かうと、そこには前の彼女とセックスをするマッシモの姿があった。慌ててその場から逃げ出すラウラ。すると屋敷で仲良くなった庭師が偶然そこに居合わせ、車に乗り込むとどこでもいいから連れ出して、と言い二人は走り出す。ラウラはしばらく、庭師の家に居候を始めるのだった。いなくなったラウラを必死で探すマッシモ。一方のラウラは次第に庭師に心を寄せていく。夢の中で庭師に抱かれるほどに。しかし庭師はラウラに手を出そうとはしなかった。ラウラは次第に庭師の生活にしては豪華なことに疑問を抱くようになる。そこには裏があったのだった。・映画おすすめ 感想
世界で大人気シリーズの第二弾。最初の作品はラジー賞の最低脚本賞に選ばれたほどの映画ではあるが、世界では人気であり、配信で90ヶ国以上でランキングに入るほどである。日本ではあまり受け入れられていない本作。二作目になるとほとんどヒロインは脱ぎっぱなしであり、セックスをしている。最初みた時は、あまりにもしてばかりなので、物語がないのかと思ったほどだ。最後は唐突に結末をつけた感じがあるので、これもまたラジー賞の有力候補作になるのだろう。完結編の制作も決まっているので、実は気になるラストに次回作がどうなるのか気になってはいる。監督バルバラ・ビアウォヴォンストマシュ・マンデス脚本トマシュ・マンデス出演者アンナ=マリア・シエクルッカミケーレ・モローネブロニスワフ・ヴロツワフスキオタル・サラリゼマグダレナ・ランパルスカ
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ ルイス・マルティネッティ、曲芸師 1894年
前回のブログ 映画おすすめ 愛は、365の日々
黎明期のボディービルダー
「サンドウ」
・映画おすすめ 感想
ボディービルと言えば、アーノルド・シュワルツネッガーを思い出すが、それよりもはるかに昔、重量挙げを得意とし、パフォーマンスをしていた、ユージン・サンドウのプロモーターは、彼が重量挙げをするよりも、自らの体で表現する筋肉美の方が、観客に受けることを知り、始めたパフォーマンスである。
初期のボディービルなので、そこまで完成度の高いポージングはない。
しかし筋肉の並びやキレは、素晴らしく見える。
この映画は本当に貴重な映画だと言える。
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ 大脱獄
前回のブログ 映画おすすめ ルイス・マルティネッティ、曲芸師 1894年
愛の形は究極に高まる「愛は、365の日々で」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
マフィアの息子マッシモは、父が相手と商談中に海岸にいる女性を双眼鏡で見つめていた。そして商談が終わり父と話していた時、父と共にマッシモも撃たれてしまうのだった。キャリアウーマンのラウラは仕事も恋もうまくいかず、彼氏とはレス状態が続き、一人、自分を慰める日々が続いていた。ある日、彼が誕生日パーティーを開いてくれたのだが、途中でいなくなり、彼女もまた町へ出てさまよっていた。すると男に誘拐され、気づくとベッドの上に寝かされていた。横に立っていたのは、組織を継いだドン、マッシモであった。五年前、父は死に、自分は助かったが夢の中でラウラがずっと出てきて、忘れられなかったという。なんのことか分からないラウラに、マッシモは恋をしてくれ、期間は365日だ、というのだった。それから軟禁状態のラウラは、しかしめげることなく買い物をし、パーティーには派手なドレスを着て、マッシモを挑発するのであった。やがてマッシモの前で平然と裸をさらすようになったラウラ。マッシモもそれに対処するように、自ら裸になるのであった。実は次第にマッシモに惹かれていくラウラは、ある日、ボートから落ちておぼれてしまう、マッシモに助けてもらう。その日、二人は感情を爆発させ、体を重ね合うのだった。それからラウラはマッシモを愛するようになり、マッシモもラウラを大切にするのだった。しかしマッシモの昔の恋人が、堂々とラウラを殺すと宣言したり、組織の緊張が高まっていたこともあり、ラウラは別の国へ一人で贈られるのであった。・映画おすすめ 感想
日本人には理解できない物語かもしれない。ネットフリックスで世界90ヶ国以上でトップ10に入った、人気シリーズの第一弾である本作。誘拐されて、恋をしろ。恋した瞬間に、激しいセックス。それでも誘拐からセックスという流れは海外でも物議をよんでおり、レイプの助長になる、と有名歌手が警鐘を鳴らすなどしている。また日本版では注意は出ていないものの、ほかの国では映画前に注意喚起する警告が出てくるなど、海外は敏感に反応している。それでも人気となり、2022年には続編が配信され、さらにもう一本、配信される予定になっているので、最後までついていきたいと思う。監督バルバラ・ビアウォヴォンストマシュ・マンデス脚本トマシュ・マンデス出演者アンナ=マリア・シエクルッカミケーレ・モローネブロニスワフ・ヴロツワフスキオタル・サラリゼマグダレナ・ランパルスカ
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ レオナード対クッシングファイト 1894年
前回のブログ 映画おすすめ 大脱獄
本物の曲芸師の技
「ルイス・マルティネッティ、曲芸師」
・映画おすすめ 感想
記録映画としてもエンターテイメントとしてもとらえられる映画である。
本作は本物の空中ブランコ曲芸師、ルイス・マルティネッティをスタジオに招き、曲芸を演じてもらった映画である。
二つの吊り輪の間を、まるで蛇のようにくねっている姿は、まさしく本物の曲芸である。
観客を驚かせる、あるいは当時の文化を残す。
どちらの目的にしても、映画としての目的は素晴らしいと感じた。
映画観るなら<U-NEXT>
-
「大脱獄」
評価:★3,7
・映画おすすめ 物語
暴力団の構成員である一郎は、仲間の剛田と銀行強盗を行う。しかしそこで剛田は殺人事件を起こす。しかも逮捕され起訴されたのは一郎だけであり、剛田の証言で殺人事件の犯人にされてしまう。その頃、異母兄弟である妹が子供と一緒にひき逃げにあい、死亡するという事件まで起こってしまう。どん底まで落ちてしまった一郎は、網走刑務所へ服役することになる。ところがある日、彼を含む7人が脱獄に成功する。豪雪と吹雪の中を逃げる7人だったが、追ってきた警察官に射殺されるもの、途中で別の道を行き行き倒れるものなど、数がどんどん減っていき、最後には一郎と邦造だけになってしまう。殺人を犯した邦造と二人で雪山を逃亡中、山小屋に避難した彼らは、ネズミを喰らい飢えをしのいだ。一郎が盗んだという銀行の大金を目当てに、どこまでもついてくるつもりだった。それを嫌い、一郎は邦造を山小屋で殴り、その場に置き去りにするのだった。山をようやく抜けようとした時、旅のストリッパーが動けなくなっているところに居合わせた一郎は、しかたなく彼女あきを町まで運んでいく。町で別れるつもりだったが、脱獄のニュースを見て、夫婦を装い旅館に泊まるのだった。そこで医者に診てもらうも、二人とも金がなく、一郎は線路の除雪の仕事を日雇いで行うことにする。ところがそこの親方が新聞で一郎が脱走犯だと知り、賃上げで文句を言っていた一郎を黙らせようとした。しかし逆にバールで親方と現場監督をその場で殺害する。それを見ていた従業員は、金さえもらえれば俺はいいんだ、と言い金庫を開け一郎にも金を渡し逃げていくのだった。金は何とかなり、旅館で本当の夫婦のようにしていた一郎とあき。あきは一郎に抱いてほしい、とせがむも一郎はそれを断るのだった。その後、新聞が旅館まで出回り、しかも殺人事件の捜査も始まったことで、一郎は逃げようとする。それを手助けしたのが、旅館にいた男だった。男は一郎にがんばれ、と言い残し自ら殺人の罪をかぶったのであった。あきにも殺人と脱獄犯だということを知られるも、あきは警察になにも言わなかった。二人が別れる日、一郎はあきに金と抱いてと言った日に脱いだ下着を新聞紙にくるみ、渡すのだった。一郎はその足で札幌に戻り、元の恋人で剛田とつながっていた女のところへ向かい、剛田のところへ向かうのだった。しかし剛田にはさらに黒幕がおり、その男がすべての計画立て、しかも列車強盗までしようとしていた。すべての復讐をするべく剛田を追いかけていた最中、ケガをしながらも追いかけてきた邦造が現れた。邦造は復讐のために武器を調達し、金目的と言いながらも、一郎の復讐を手伝うつもりでいた。そして運命の列車へ二人は乗り込むのだった。・映画おすすめ 感想
Wikipedia情報によると、この映画は本当にいろいろあった映画である。まず東映の社長が当時若手の渡哲也が憧れの高倉健と映画を作りたい、と言ったことから動き出し、その年に渡哲也で映画を何本も作り、スターにのし上げる計画を立てた。ところが渡哲也は体調を崩してしまい、長期入院となる。それでも高倉健、渡哲也それに歌手として人気絶頂だった五木ひろしの三大スターで映画を作る予定であった。しかし渡哲也の病状が意外に深刻で、ゲストてきな扱いで登場する予定で映画は進行する。監督の石井輝男も脚本を書き、高倉健を「網走番外地」の時のようにもう一度、北海道の雪原に戻したい、という思いから進められた。だが渡哲也の病状が絶対安静であり、医者からストップがかかったことで、渡哲也は降板することになる。その代わりに社長の一声で菅原文太が起用されることになる。高倉健、菅原文太、五木ひろしの三大スターで今度こそ映画は進むはずであったが、脚本が進むにつれ、映画はアクションシーンのある極寒の雪山で撮影されることになり、映画経験のない五木ひろしに負担がかかることになる。しかも五木ひろしサイドは、演歌歌手がちょい役で出るのは嫌だ、ということもあり泣く泣く五木ひろしも降板することになった。またヒロインの選択にも一難あり、ようやく木の実ナナに決定するなど、非常に難産な映画であった。しかも興行的には振るわず、石井輝男監督、高倉健、菅原文太という映画界の巨人たちがそろった最後の映画であった。余談だがこの映画の後、無理にキャスティングされた菅原文太は体調を崩し、出演するはずの映画を何本かキャンセルしている。渡哲也の離脱も大きく、東映の社長が描いた渡哲也で一年を通して映画を作る、という企画は実現しなかった。テレビでも渡哲也の代役に松方弘樹が登板するなどした。企画段階からこの映画はある意味では、曰く付きだったのかもしれない。監督 石井輝男脚本 石井輝男出演者高倉健菅原文太音楽 青山八郎
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ 京都祇園 1894年
前回のブログ 映画おすすめ 遊星からの物体X
エジソンはボクシングが好き?
「レオナード対クッシングファイト」
・映画おすすめ 感想
6ラウンド撮影されたうちの一つである。
今と違い、グローブがないようにも見える。
ボクシングが好きだったのか、何度目のボクシング映画だろうか。
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ 犯罪都市
前回のブログ 映画おすすめ 京都祇園 1894年
10万年前からの侵略
「遊星からの物体X」
評価:★3.8
・映画おすすめ 物語
1982年、アメリカの南極基地にヘリコプターが接近していた。
ヘリに乗っていた乗員はライフルでや手りゅう弾で犬を狙っていたのである。
犬は弾丸をかいくぐり、アメリカ基地の人々に保護される。
しかしノルウェーの隊員らしき人物は何かを叫びながら犬を狙い発砲し、アメリカの隊員の足を銃弾がかすめる。
それを見た隊長は隊員を守るため、ノルウェーの隊員を射殺するのだった。
ヘリパイロットのマクレディは連絡の取れないノルウェー基地へ向かう隊員を乗せて飛び、到着するとそこは焼け焦げた跡があり隊員の姿はどこにもなく、地下には氷の塊から何かを取り出した後があった。
さらに基地の外には肉塊としか形容できない、崩れた人の体があり、それを持ち帰って解剖を行う。
外側は気味の悪い物へ変化していたが、内臓は人間の物そのものだった。
それから少しして保護した犬を犬小屋に入れると、犬はそこで体が引き裂け、形容しがたい化け物への変貌するのだった。
犬の鳴き声を聞いた飼育係が急ぎ向かい、全員が犬小屋へ集まり、化け物を焼き殺すのだった。
さらに調査を開始した隊員たちは、ノルウェー基地の近くで10万年前の宇宙船らしき残骸を発見し、そこから抜け出した何かが、生物に寄生していると考えた。
検査をしていたドクターは、細胞が宇宙生物の細胞に侵食される速度から、全地球を征服するのに、7万4千時間かかると推測されるのだった。
誰が寄生されているか分からない中、基地の中は疑心暗鬼に陥っていくのであった。
・映画おすすめ 感想
「遊星よりの物体X」という映画のリメイクとして企画された本作は、リメイクよりも当時はやっていた「エイリアン」を意識したSFホラーを目指して作られ、鬼才ジョン・カーペンターが見事なSF映画の古典を作り上げた。
エイリアン造形がとにかくすごい。
肉塊としか言えないその造形。
さらに様々なパロディに使われる頭から足が生えて移動するシーンは映画史に残る名場面と言えるだろう。
本作は誰が寄生されているか、最後の生き残った二人のどちらかが寄生されている、という憶測が広がっている。
撮影監督は寄生された人物は瞳の光が違う、ということを公言している。
また最後の白い息問題に関しては、ただの照明のあたり具合で違うだけだ、と監督が名言しているので、寄生されているのかどうかは、結果として謎のままなのである。
監督 ジョン・カーペンター脚本 ビル・ランカスター原作 ジョン・W・キャンベル『影が行く』製作 デイヴィッド・フォスターローレンス・ターマンスチュアート・コーエン製作総指揮 ウィルバー・スターク出演者カート・ラッセルA・ウィルフォード・ブリムリードナルド・モファットキース・デイヴィッド
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ ホーンバッカー-マーフィーファイト 1894年
前回のブログ 映画おすすめ 犯罪都市
アメリカで撮影された日本の伝統
「京都祇園」
・映画おすすめ 感想
エジソンスタジオの狙いとして、世界中の未知の文化を紹介する、という狙いがあったのではないだろうか。
フランスや原住民のダンスをフィルムに収めていることからも、そんな感覚になる。
エンターテイメントとして、本格的に確立するまでに、映画はもう数年はかかる。
この頃の映画、特にエジソンスタジオとディック監督は、異文化を集める。
世界中のしらない文化の踊りをフィルムに収め、それをイベントで披露する。
そういった目的があったのではないだろうか。
本作は日本の京都踊りを収録したフィルムであり、その貴重さは、日本人ならよくわかる。
後に戦争をする国が日本に興味を抱いていたのだから。
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ ロミオ・マスト・ダイ
前回のブログ 映画おすすめ ホーンバッカー-マーフィーファイト 1894年
目には目を歯には歯を
「犯罪都市」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
韓国の犯罪が絶えない街。
そこは毒蛇組とイス組が争いが絶えない地区だった。
警察の強行班に勤務するマ・ソクトは、包丁を持って迫るヤクザを張りて一発でなぎ倒す、暴力団も一目置く、刑事だった。
毒蛇組とイス組の抗争がいよいよ本格的になろうとした時も、ソクトは二人の組長を呼び出し、手打ちにするのだった。
そんな時、中国から新興勢力の黒竜組が乗り込んできた。
毒蛇組の組員が作った借金の取り立てを口実に、毒蛇組にいちゃもんをつけ、組長を容赦なく殺害し、組を乗っ取るのだった。
バラバラ遺体が発見されたことにより、街に異変が起こっていることを知ったソクトは、敵が何者なのかを探っていく。
しかし中国マフィアのチャンは容赦なく人を殺し、腕を切断するなどの強行を続けるのであった。
幾度かチャンを逮捕するチャンスがあったものの、ソクトは逃がしてしまう。
その頃、チャンは新しいビジネスとして、ホテル業界の重鎮たちと接触するのであった。
果たして剛腕刑事は町を守れるのか。
・映画おすすめ 感想
悪い奴しか出てこない。
マ・ドンソク主演の刑事物となったら、こうなるのは必然である。
暴力団を暴力で抑え込む刑事。
たとえナイフで刺されても、平然としているマ・ドンソクの姿にかっこよさを感じる。
最後のチャンとの対決のシーンは鳥肌がたち、最高にしびれた。
韓国映画独特の痛みの感じる演出。
これぞ韓国映画の王道。
監督カン・ユンソン脚本カン・ユンソン出演者マ・ドンソクユン・ゲサンチョ・ジェユンチェ・グィファイム・ヒョンジュンチン・ソンギュチョ・ジヌンホ・ソンテ
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ ハジ・シェリフ 1894年
前回のブログ 映画おすすめ ロミオ・マスト・ダイ
ディック監督が作り続けるボクシング映画
「ホーンバッカ‐マーフィーファイト」
・映画おすすめ 感想
ディック監督はエジソンスタジオで制作する映画は、この年、ボクシング関係の映画が多い気がする。
フィルムが現存する映画がボクシング映画ばかりなのが、多く見せている原因なのかもしれない。
しかし当時、流行っていたのか、それともディック監督、あるいはエジソンがボクシングが好きだったのか、ボクシング映画をコンスタントに作られているきがする。
本作は大きな男と小さい男、レフリーと観客が映されており、小さい男が倒されるという、ノックダウンの光景が撮影されている。
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ ザ・スーサイドスクワッド 極悪党、集結
前回のブログ 映画おすすめ ハジ・シェリフ 1894年
弟のために
「ロミオ・マスト・ダイ」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
黒人マフィアと中国系マフィアが縄張り争いをするロサンゼルス。
中国系マフィアのボス、チューの息子ポーは、女遊びに明け暮れ、挙句、黒人マフィアの縄張りにあるクラブに遊びに行くほどだった。
その日もクラブに遊びに行き、組織の幹部がクラブに連れ戻しにくると、マフィアとの争いになり、中立の立場にあるクラブのオーナーが全員を追い出すのだった。
あまり危ないまねはするな、と幹部はたしなめるが、ポーは話を聞かずにその場を去るのだった。
翌日、街中で首に縄をかけられぶら下げられたポーの遺体が発見されるのだった。
このニュースはチューの耳にも入ったが、同時に元警官でポーの兄であり、チューの身代わりに罪を背負い、刑務所で服役していたハンの耳にも届く。
ハンは刑務所を脱獄すると、そのままアメリカへ飛び、父親に詳細を聞くのだった。
ハンは独自に弟の死の真相を探ろうとするが、その中で一人の黒人女性、トリシュと出会う。
トリシュは黒人マフィアのボス、アイザックの娘であったのだ。
そんな中、トリシュの兄弟であるコリンが何者かにビルから恋人もろとも突き落とされ、殺害されてしまう。
トリシュは父が殺したものだと思っていたが、ハンと行動を共にしているうちに、事件は黒人マフィアと中国系マフィア抗争だけでなく、地上げも絡んでいることが次第にわかり始めるのだった。
犯人は誰なのか。
何が目的なのか。
・映画おすすめ 感想
ジェット・リーがハリウッド進出して間もなくの映画であり、それほどアクションが多いというわけではない。
これは監督であるアンジェイ・バートコウィアクのヒップホップとカンフーを合わせるという試みで作られた三部作映画の第一弾であり、黒人とカンフーマスターというのが一つのカギとなっている。
後にブラックダイヤモンドでそれは完成するが、この映画ではまだ探り探りという感じがある。
時折、見せるエフェクトの中に、人体がレントゲンのように透けて、骨の折れる様子などが見える演出は斬新である。
ただもう少しアクションを見せても良かったような気もする。
ジェット・リーのアクションの潜在的なものはこんなものではない。
中国時代はカンフーマスターと呼ばれるほどの、カンフーの使い手だった。
近年では慈善活動や病気からアクションを控えめにしているところがあるが、この時代はまだまだ動けていた。
個人的には「ザ・ワン」というジェット・リーの映画が大好きなので、もしよかったら見てもらいたい。
監督 アンジェイ・バートコウィアク脚本 エリック・バーント(英語版)ジョン・ジャレル原案 ミッチェル・カプナー製作 ジョエル・シルバージム・ヴァン・ウィック製作総指揮 ダン・クラッチオロ出演者ジェット・リーアリーヤ
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ グレンロイブラザーズ 1894年
前回のブログ 映画おすすめ ザ・スーサイドスクワッド 極悪党、集結
様々な能力を持つパフォーマー
「ハジ・シェリフ」
・映画おすすめ 感想
本作はエジソンスタジオで、パフォーマーである、ハジ・シェリフがパフォーマンスを行う映画である。
他にどんな能力を持っているのか、謎ではあるが、本作では回転している。
ダンスにも見える回転をひたすらする。
これは確かにすごい能力である。
今の時代にもパフォーマーはいるが、この時代から歴史はつながっているのかもしれない。
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ ガンマ―3号/宇宙大作戦
前回のブログ 映画おすすめ グレンロイブラザーズ 1894年
人を殺すのは当たり前
「ザ・スーサイドスクワッド 極悪党、集結」
評価:★4,5
・映画おすすめ 物語
南米の国コルト・マルテーゼでは、独裁的な一族が支配していたが、政変が起こり軍が政権を掌握
した。
この島にはナチスドイツ時代に研究施設として作られたヨトゥンヘイムと呼ばれる施設があり、そこで行われている研究がアメリカに害を及ぼすと考えた、政府高官アマンダは、いつもの通りタスク・フォースXを現地に派遣する。
リーダーはリック大佐であり以前のタスク・フォースXのリーダーも務めていた。
キャプテンブーメラン、ハーレイクインなどを含めた部隊は海岸から現地へ侵入する。
しかしメンバーの中に裏切り者がおり、軍隊が海岸で待ち構えていた。
壮絶な撃ち合いの中でリック大佐とハーレイクイン以外は死亡してしまう。
実はこの部隊はおとりであり、本命部隊はスーパーマンにクリプトナイトの弾丸を撃ちこみ、ICU送りにした、という逸話を持つロバート率いる部隊であった。
メンバーはネズミを操るクレオ。
銀色のヘルメットをかぶり狙撃の名手で平和のためならヒーローも殺すピースメーカーことスミス。
スターラボで母親にヒーローになる実験のせいで、水玉のウィルスを体に入れられ、水玉模様で攻撃するアブナー。
人とサメのハイブリットで知能が低いが怪力のナナウエ。
彼等は敵の部隊と間違え、反乱軍の本拠地を壊滅させるが、そこで生きていたリックと合流し、さらに官邸で軍のトップを殺害した罪で拷問を受けていたが、自ら逃げ出したハーレイクインと合流し、ヨトゥンヘイムへ入るべく、内部で行われている実験の責任者ガイウスがよくいくバーで彼を捕まえ、ヨトゥンヘイムへと侵入することに成功するのだった。
ところがそこには裏の計画があったのである。
・映画おすすめ 感想
いやー、すごい映画が出てきたものである。
ヒーロー映画は今やメインストリームを張るジャンルとして確立されている。
その中で「デッドプール」は一つの節目であったと思う。
R指定を受けながらヒーロー映画として大成功を収めた典型である。
その流れにある本作は、まさしくR指定だからこそ表現できる場面ばかりであり、大人のヒーロー映画と言えるだろう。
新キャラクターや以前の「スーサイドスクワッド」からブーメランが登場するので、どんな活躍をするのかと思いきや、冒頭で半分が死んでしまうというとんでもないオチ。
メインの部隊は少数であり、14名の内、本当に活躍するのは数名だけである。
また本作にはDC映画で唯一といってよい共通アイコン、ハーレイクインが登場し、いい味を出している。
彼女とスーパーマンの話題だけが唯一、世界をつなぐものとなっているのは少し寂しいかぎりだが、共通の世界の中で起こっているできごとなのだと分からせてくれる、いいキャラクターである。
これから一応、まだまだDC映画の世界観は広がっていく予定ではあるが、映画製作に関していろいろと問題を抱えているので、どこまで続けられるのか、続けるところまで行ってほしいものである。
それに本作の第二弾もぜひ期待したいところである。
監督 ジェームズ・ガン脚本 ジェームズ・ガン原作 ジョン・オストランダー『スーサイド・スクワッド』製作 チャールズ・ローヴェンピーター・サフランサイモン・ハット出演者マーゴット・ロビーイドリス・エルバジョン・シナジョエル・キナマンデヴィッド・ダストマルチャンダニエラ・メルシオールシルヴェスター・スタローンヴィオラ・デイヴィスジェイ・コートニーピーター・カパルディ
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ フランスのダンサー 1894年
前回のブログ 映画おすすめ ガンマ―3号/宇宙大作戦
今度のボクシング映画は面白い
「グレンロイブラザーズ」
・映画おすすめ 感想
エジソンスタジオではこの年、いくつものボクシング映画を製作している。
エジソンがボクシング好きだったのか、監督のディクソンが好きだったのかは分からないが、本作もボクシング映画である。
ただこれまでのボクシング映画と違うのは、コミカルなボクシング映画だということだ。
殴り合いというよりもどこかじゃれ合っている感じのあるボクシング映画である。
特に序盤の回転シーンなどは、アクロバットで、なかなかすごいと感じるものがある。
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ 復讐するは我にあり
前回のブログ 映画おすすめ フランスのダンサー 1894年
遊星から未知の生命体が
「ガンマ―3号/宇宙大作戦」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
国連宇宙センターは、質量600万トンの巨大遊星が地球の衝突コースを取りながら、接近していることを発見する。
遊星を爆破する以外、地球の助かる道はなく、優秀な宇宙船パイロットのランキン中佐に任務が任せられ、中佐は以前、共に働いていた旧友のエリオット少佐が指揮する宇宙ステーション、ガンマー3号へ向かうのだった。
遊星の地球衝突まで時間がなく、急ぎ、チームを編成、ロケットで遊星へと向かうのだった。
遊星へ到着したチームは二手に分かれ、地面に穴を掘り爆弾を仕掛ける作業をしていた。
セットが終わり、帰ろうとしたとき、作業者に未知の緑の液体が付着して動かなくなっていた。
ロケットまで徒歩で帰ったチームは、地球からの命令で爆破を早めるため、急ぎ、遊星から離脱し、無理なスピードで遊星から離れ、爆破に成功するのであった。
ガンマー3号へ帰還した一行は、拍手で迎えられ、作戦の成功を祝うパーティーが開かれた。
ところが宇宙服を消毒していた乗員が何者かに襲われ、ステーションの中はパニックに陥る。
警戒態勢に入ったステーションの中をレーザーライフルを構え、見回る乗員たち。
すると未知のエイリアンがステーション内にいることがわかり、退治する作戦がねられた。
ステーションにいる博士は作戦が開始されると同時に、エイリアンから採取した血液を調査すると、その血液は驚くほどの速さで細胞分裂を起こし、さらに電気を加えるとそのスピードはさらに速まるのだった。
血液から増殖するエイリアンは瞬く間にステーション内に溢れかえり、ランキン中佐とエリオット少佐は、おびき出す作戦を開始するのであった。
・映画おすすめ 感想
特撮がまだそこまで発展していなかったころの映画であるから、こんなものであろう。
本作は前年公開された「海底大戦争」の成功を受けて制作された日米合作映画であり、あのMGMが参加した映画でもある。
日米合作と言っても、スタッフは日本人だが、俳優は全員外国人であり、日本では吹替で情勢されている。
本作の特撮はキャプテンウルトラなどを手掛けた「日本特撮映画株式会社」が手掛けており、円谷英二ともつながりのある面々が作ったこともあって、当時としては最先端だったのだと思われる。
また配役にも「007サンダーボール作戦」に出演した女優も出ており、それなりに豪華な布陣となっている。
映画監督のクエンティン・タランティーノ監督は本作のファンであり、監督の深作欣二と対談した際、レーザーディスクを持参してサインをもらった、という逸話がある。
一応、後世の映画人に影響を与えた映画であることは確かなようだ。
監督 深作欣二・田口勝彦脚本 金子武郎、トム・ロー出演者ロバート・ホートンリチャード・ジャッケルルチアナ・パルッツィ
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ フレッド・オッドのスニーズ 1894年
前回のブログ 映画おすすめ 復讐するは我にあり
この時代からバレリーナは美しく踊っていた。
「フランスのダンサー」
・映画おすすめ 感想
バレエの起源自体は1400年代と言われており、もっと前かもしれない。
ヨーロッパがやはり本場であったこともあってか、本作はフランスのダンサーという題名がつけられている。
映画時代はコロンブス社で制作されているので、フランスからバレリーナを呼んだと考えられる。
衣装はほぐれて花びらが落ちるように演出されたバレエは、優雅で美しく見える。
メイクはサイレント映画時代のメイク、のちに登場する映画でも使用されておる、最先端メイクになっている。
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ ジャンク4 死の壊滅
前回のブログ 映画おすすめ フレッド・オッドのスニーズ 1894年
日本映画が剛腕を振るっていた時代
「復讐するは我にあり」
評価:★4,6
・映画おすすめ 物語
敬虔なクリスチャンの父と母のもとに生まれた榎津巌は、一生嘘しか言わない、と豪語する男だった。
ある日、専売公社の社員と運転手を殺害し、金を盗み逃走する。
警察はすぐに全国に指名手配を行うも、船で逃亡中に自殺を偽装して警察の捜査をかく乱する。
巌には妻と二人の娘がおり、巌の父は山奥で暮らす妻と二人の娘を旅館を経営する我が家へ来ないか、と誘いに来る。
巌の妻は次第に巌の父に心を奪われ、風呂に入っている時に、自分も入り、巌の父に体を許すも、父はそれを拒むのだった。
一方、巌は浜松の旅館に大学の教授と偽り宿泊、旅館の女将であるハルと次第に仲を深めていく。
一時、東京に状況すると、弁護士を偽り、保釈金をだまし取る手口で詐欺を働くと、その途中で知り合いになった弁護士の老人に依頼があると言い、自宅へ向かい殺害する。
その後、浜松へ戻り、ハルとの仲をさらに深めていくのだが、ハルと出かけた映画館で、ニュース映画に巌の指名手配映像が流れ、ハルは巌の正体を知るのであった。
ハルと同居する母親も巌の正体に気付くも、自分も殺人を犯した過去があり、巌に家から出ていくように促すも、巌は出ていかなかった。
そして衝動的に二人を殺害するのであった。
・映画おすすめ 感想
日本映画にもこの映画を作った、力のある頃があったのである。
本作は実際に起こった西口彰事件を参考に書かれた小説が原作となっている。
小説は直木賞を受賞し、当時の映画人たち、深作欣二などが版権を争う中、今村昌平監督が版権を取り、映画化した。
本作は巌の人柄、逃亡中の情事、事件を起こすきっかけなどを丁寧に描き、警察との攻防戦というよりも、人間、榎津巌を描いている。
なので逮捕の瞬間や死刑の瞬間は描かれず、周囲の人間の反応や巌に対する感情を描いている。
日本映画でもここまですごい映画が作れた時代があった。
規制ばかりの表現できない世の中になった今、こういった映画を作れる映画人が必要なのかもしれない。
ちなみに題名の「復讐するは我にあり」は登場人物たちのことを意味しているのではなく、聖書の言葉を引用したものであり、罪を裁くのは神のみだ、ということ。
つまり人の代わりに神が復讐をする、という意味にとらえることができ、原作者の肯定も否定もしない中立の立場で物語を描いたことも同時に意味している。
監督 今村昌平脚本 馬場当池端俊策製作 井上和男出演者緒形拳三國連太郎ミヤコ蝶々倍賞美津子小川真由美
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ ファイアレスキューシーン 1894年
前回のブログ 映画おすすめ ジャンク4 死の壊滅
エジソンのアシスタントが出演
「フレッド・オッドのスニーズ」
・映画おすすめ 感想
フレッド・オッドはエジソンのアシスタントである。
彼が鼻で吸引する形のたばこを吸って、くしゃみをする。
それだけの映画である。
だが今、鼻で数たばこというのは珍しいので、これもまた歴史を記録した貴重な映画である。
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ ドリームスケープ
前回のブログ 映画おすすめ ファイアレスキューシーン 1894年
人の怒りは死を生む
「ジャンク 死の壊滅」
評価:3,3
・映画おすすめ 物語
病院での人質事件で女性が血を流す。
列車に轢かれたと思われる遺体の映像が流れ、警察官がそれを運んでいく。
車の事故による遺体。
飛行機ショーの最中、一機のジェット機が落下する。
ヘリコプターが飛び立ち、教会にプロペラがぶつかり、落下する。
暴動がおこり、火炎瓶が投げられ、警官隊の一人が炎に包まれる。
別の暴動では鎮圧のため、人が滅多打ちにされるシーンがある。
人はスリルを求めバンジージャンプをする。
キャンプに来ていた若者たちの一人がボートに轢かれ、ケガをする。
ある部族の儀式で一人の人間の心臓を抜き取り、その血を部族長が飲む。
あるアジア人一家が生きた子犬をさばいて食する。
こうした映像が延々と流れる。
・映画おすすめ 感想
一作目、二作目の衝撃はどこへ行ったのだろうか。
三作目から明らかに作り物の映像が増えた気がする。
今回は世界の衝撃映像の間に作り物と思われる映像が差し込まれている感覚である。
なんだかその作り物の映像がわかってしまうので、チープに見えてしまう。
もちろん中には本物の死もあるので、人に勧める映画ではない。
ただ怖い物見たさで見る人にも進めることはできない映画かもしれない。
監督・脚本:フレッド・ウォーショフスキー
映画観るなら<U-NEXT>
-
前々回のブログ 映画おすすめ ディクソンエクスペリメンタルサウンドフィルム 1894年
前回のブログ 映画おすすめ ドリームスケープ
火事現場の臨場感
「ファイアレスキューシーン」
・映画おすすめ 感想
本作はおそらくセットで撮影された再現である。
実際の火事場でこれほどのんびりはしていられないと思う。
場面としては梯子に消防士がおり、女性、子供を救出するシーンがおさめられている。
当時の消防装備を知ることのできる貴重な映像である。
映画観るなら<U-NEXT>