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前々回のブログ 映画おすすめ 地獄の変異
前回のブログ 映画おすすめ バーネットホースフェア 1896年
これが最初のターザン
「ターザンオブエイプ」
・映画おすすめ 物語
ジョンとアリスは船で航海の最中、船で起こった反乱に巻き込まれ、命からがら逃げだすも、そこは熱帯雨林のど真ん中だった。
何とか生活の基盤を作り、暗り始めた矢先、生まれたばかりの子供を置いて二人は命を落としてしまう。
そこへ家へ入り込んできた類人猿に発見された赤子は、類人猿のカラに拾われ、育てられるのだった。
順調に育つターザンと名付けられた男の子は、しかし類人猿と自分が違うことに、悩み続けていた。
そんな中、昔、住んでいた家を発見し、そこで両親だった白骨遺体を発見するのだった。
大人になったターザンは類人猿の長となり、ジャングルを自由に駆け回っていた。
そこへイギリスの調査隊がやってくる。
調査隊はターザンの生まれた家を発見し、ここに人がいたのだと確信する。
すると調査隊のリーダー、ポーターの娘ジェーンが原住民に捕まってしまうのだった。
そこをターザンが助け、二人は短い間だったがジャングルで過ごすことになる。
初めて観る人間の女性に惹かれるターザン。
ジェーンもこれまでに見たことのない、ワイルドな男に惹かれていくのだった。
・映画おすすめ 感想
本作は1912年に書かれた原作を忠実に再現した1918年の映画である。
ターザンはここから世界中の人々に知られるようになり、原作小説はもちろん、映画、ドラマ、アニメ、漫画とあらゆるメディアで展開されることになる。
特にターザンの映画はハリウッドの黄金時代とも重なり、短期間で30本以上もの映画が作られ、ドラマも世界中に配給された。
世界に知らないものはいない、そんな世代がいるほど、ターザンは世界中で人気となったのだ。
本作はその最初の映像化であり、サイレントでありながら、本物の動物を多用し、ジャングルの風景を見事に作り出している。
この後、あの雄たけびを上げるターザンが誕生することになるのだ。
監督 スコットシドニー主演エルモリンカーンエニッドマーキージョージB.フレンチゴードングリフィス
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前々回のブログ 映画おすすめ ダチョウの遊歩道、パリ植物園 1896年
前回のブログ 映画おすすめ 地獄の変異
長い歴史を持つお祭り
「バーネットホースフェア」
・映画おすすめ 感想
本作は16世紀から始まった馬や家畜の販売を行うイベントを撮影したものである。
販売だけではなく、娯楽もあったらしく、当時の回転木馬が映し出されている。
固定カメラで当時の風景を撮影した本作は、当時の文化をしっかりと納めている。
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前々回のブログ 映画おすすめ エクソシスト ビギニング
前回のブログ 映画おすすめ ダチョウの遊歩道、パリ植物園 1896年
地の底にはなにかいる
「地獄の変異」
評価:3.4
・映画おすすめ 物語
ある山脈の地下にこれまでにない巨大な洞穴が発見される。
中は水で満たされており、ダイバーが必要と判断した発掘責任者の教授は、優秀なダイバーチームに依頼するのだった。
やってきたのは、ジャックとタイラーの兄弟が率いるチームで、洞穴の調査に興奮していた。
中に入る際、内部の生態系を調査すべくジェニングスという科学者の女性も参加することになった。
一行は未知の世界への興奮を抱えつつ、洞穴へと入っていくのだった。
だが水に潜って進んでいくうちに、洞穴には何かいるのではないかとそれぞれか思い始める。
その矢先、岩が崩れ出入り口を失った一行は、焦りながらも、出口を探すのだった。
そして事件は起こる。
ジャックが洞穴の隙間を調査しているときに、何者かに遭遇、背中を鋭い爪で引っかかれたのだった。
その爪を切り落とし、持ち帰ると、早速、ジェニングスが調査する。
しかしそれは見たことのない半透明な皮膚と切られても蠢く何かの生物の爪だった。
傷を追ってから、ジャックの様子は少しずつ変化していくが、タイラーは兄を信じ、兄の進む方向へ進むのだった。
やがて爪から採取した細胞が、他の細胞に寄生することにジェニングスは気づき、ジャックが変化を始めていることを懸念するのだった。
・映画おすすめ 感想
見た感じはB級映画らしさがある。
地下のモンスターをもったいぶって見せないところなどは、まさしくそれである。
いざ出てくると、その不気味さに、もっと出せばいいのに、と思ってしまうほど、良い出来である。
全編に渡って洞窟の中なので、仕方ないことなのだが、画面が暗い。
閉所恐怖症の人にはおすすめできないかもしれない。
本当に怖いのは、変貌していく人間と、出口のない暗闇である。
監督 ブルース・ハント脚本 マイケル・スタインバーグティーガン・ウェスト製作 ゲイリー・ルチェッシアンドリュー・メイソンマイケル・オホーヴェントム・ローゼンバーグリチャード・ライト出演者コール・ハウザーパイパー・ペラーボ
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前々回のブログ 映画おすすめ リヨンのポンピア 1896年
前回のブログ 映画おすすめ エクソシスト ビギニング
パリ植物園の光景
「ダチョウの遊歩道、パリ植物園」
・映画おすすめ 感想
パリの植物園で名物だったのだろう。
ダチョウだけではない、複数の動物が人力車を引いて、お客を乗せて移動していく。
こういう光景は当時から名物として人気があったのだろう。
今でもやっていそうなアトラクションに見える。
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前々回のブログ 映画おすすめ オーシャンズ8
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忌まわしき事件から25年前すべては始まっていた
「エクソシスト ビギニング」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
第二次世界大戦末期、ナチスドイツの虐殺に巻き込まれ、心にトラウマを抱えたメリン神父は神父を辞め、美術品の発掘を行っていた。
そんな彼にある古美術商が接触し、ある品物を探してほしいといわれる。
それは悪魔の形を模した小さな石だった。
それがあるとされるアフリカのある地域に向かう。
そこではとある部族の協力のもと、発掘作業が続けられていたが、教会が発掘されてからという物、村では不吉なことばかりおこり、誰も教会へ入ろうとはしなかった。
村で医師を務めるサラや若い神父フランシスと出会い、発掘調査を開始したメリンは、教会の中へ入っていく。
そこには地へ武器を向けた天使たちの銅像と、十字架を折られ、逆さ吊りにされたキリスト像がそこにはあった。
誰かが教会に先に入った痕跡があったのである。
メリンは発掘責任者に会うべく、精神病院へ運ばれた男に会いに行くと、額に鍵十字をガラスの破片で堀り、自らの首を切り裂いて、メリンの目の前に自死するのであった。
さらに発掘現場にはハイエナが集まり、村で生まれた子供には蛆虫がわき、教会の中で殺人事件が発生するなど、人間の仕業とは思えないことが起こり始めていた。
ついにはイギリス軍までも出しゃばってきて、村人たちとイギリス軍が衝突することとなった。
メリンは誰かに悪魔が憑依していると確信し、信仰を取り戻し、神父となるのだった。
・映画おすすめ 感想
悪魔バズスをめぐる物語なので、最初のエクソシストと直接的につながる物語となっている。
本作は、一度、別の監督が作ったのだがアクションシーンがないことに不満を持た会社側が、監督を変えてまた作り直したバージョンとなる。
確かに刺激の強いシーンが多く、一作目のエクソシストを彷彿とさせるシーンもある。
個人的には面白いと思ったのだが、評判が悪かったらしく、最初につくられたバージョンがのちに公開されることになった経緯をもつ映画である。
悪魔にこど如く翻弄される人間を描いているので、神の力が及ばない、神はいない、というセリフがすごく印象的な映画である。
一作目を見ていないと、分からない部分もあるものの、単体でも十分に楽しめる映画である。
監督 レニー・ハーリン脚本 ウィリアム・ウィッシャーアレクシ・ホーリー製作 ジェームズ・G・ロビンソン製作総指揮 ガイ・マケルウェインデヴィッド・C・ロビンソン出演者 ステラン・スカルスガルド
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前々回のブログ 映画おすすめ 家禽-庭 1896年
前回のブログ 映画おすすめ オーシャンズ8
当時の消防士の姿
「リヨンのポンピア」
・映画おすすめ 感想
固定カメラの奥から数台の馬車が通り過ぎていく。
消防士の格好をした人々が急ぎ、過ぎていくのだ。
それを見送った人々が、画面に出てくる。
これは当時の消防の様子であり、記録映画として重要な映画でもある。
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前々回のブログ 映画おすすめ ゴジラvsコング
前回のブログ 映画おすすめ 家禽-庭 1896年
今度は女性たちが活躍する
「オーシャンズ8」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
刑務所で五年過ごしたデビー・オーシャンは、仮釈放の身となり、自由となった。
兄のダニーはすでに亡くなっていたが、生死は怪しかった。
デビーはその日のうちに万引き、無断でホテルに泊まるなど次々と一族の遺伝子ともいえるテクニックで贅沢な生活を手に入れた。
そして次に彼女が始めたことは、相棒に会いに行くことだった。
ルーは昔からデビーと組んで犯罪を犯しており、無二の親友で仕事のパートナーだった。
ルーと再会したのもつかの間、デビーは大きな仕事をルーに持ち掛ける。
それは一億五千万ドルもするダイヤで作られたネックレスを盗むことだった。
最初はルーも乗り気ではなかったが、面白い仕事だ、と引き受けメンバーを集めることにする。
まずはターゲットとなる女優を選抜した。
ダフネという女優は、ヴォーグのパーティーに参加することになっており、彼女にダイヤのネックレスをつけさせ、それを盗む作戦とした。
まずはデザイナーを準備することになり、業界では落ち目のローズをスカウトする。
次にハッカーのナインボール、昔馴染みのタミー、スリが得意なコンスタンス、ジュエリー職人のアミータをスカウトするのだった。
こうして作戦は開始された。
まずはダイヤをダフネにつけさせなければならず、貸出を認めさせるところから開始するのだった。
・映画おすすめ 感想
今の時代、男が立っていた場所に女性が立ち、これまでにあった物語を描くというのが主流である。
どんなジャンルでも女性主人公が当たり前であり、面白い時代になってきた。
本作は大ヒットしたオーシャンズシリーズのスピンオフであり、ダニーの妹が主人公の、女性だけによるチームになっている。
演出面でもシリーズの良さであるテンポ。
この独特のテンポが作品をより面白くしている。
また本家よりも豪華な出演陣は見ていて豪華さがある。
さらに本物のセレブやカメオ出演が多く、ここもすごいところであろう。
本家とのつながりもきっちり描きながら独自の世界観を構築している。
まさに今の時代の映画である。
監督 ゲイリー・ロス脚本 ゲイリー・ロス製作 スティーブン・ソダーバーグジョージ・クルーニー出演者サンドラ・ブロックケイト・ブランシェットアン・ハサウェイミンディ・カリングサラ・ポールソンオークワフィナリアーナヘレナ・ボナム=カーター
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前々回のブログ 映画おすすめ ニューヨーク:ブルックリン橋 2022年 1896年
前回のブログ 映画おすすめ ゴジラvsコング
ほほえましい光景
「家禽-庭」
・映画おすすめ 感想
リュミエール兄弟が制作する映画らしい、微笑ましい映画である。
女の子二人が庭先でカモの群れに餌をあげている。
そこを固定カメラで撮影している映像である。
リュミエール兄弟は生活の一部を切り取るのがうまい。
その時代を肌で感じられる映画を作っている。
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前々回のブログ 映画おすすめ インターセプター 2022年
前回のブログ 映画おすすめ ニューヨーク:ブルックリン橋 2022年 1896年
ついに対決
「ゴジラvsコング」
評価:★4,1
・映画おすすめ 物語
髑髏島で生活していたコングは、人類言語学者のアイリーンが指揮する組織が設計設置した、自然環境を再現するドームの中で生活していた。
それはゴジラとの対決を避けるためであった。
ゴジラとコングは巨大生物の頂点に君臨する種族であり、お互いに居場所がわかってしまい、万が一、ドームの外へ出れば、ゴジラが察知してしまうとアイリーンは考えていた。
そのころ、ゴジラは一時は人の救世主ともてはやされたが、今では人類の文明を破壊する破壊王の名にふさわしく、地球のあらゆるところに現れては、破壊活動を続けていた。
五年前、キングギドラとゴジラの戦いを目の当たりにしたマディソンは、ゴジラに何があったのかを独自に調べていた。
その彼女が聞いていたのが、エーペックス・サイバネティック社という巨大企業に五年間潜入している陰謀論者バーニーのラジオだった。
バーニーは会社が何か秘密を隠しているとみて、秘密に近づこうとしていた。
同じころ、エーペックス・サイバネティック社の創設者ウォルターと、五年前に亡くなったモナークの責任者だった芹沢博士の息子、芹沢蓮は地球空洞説を提唱するネイサンと会っていた。
ネイサンは、地球空洞説を提唱し、共同研究者の兄が実際に地下に調査に行ったきり帰ってこないことにより、研究が止まっていた。
兄は地下で起こる重力反転現象で事故死したと考えられており、ネイサンは手詰まりの状態にあった。
ウォルターと芹沢は、技術提供して地下空洞説を証明する機会をネイサンに与えるのだった。
その案内役として、コングが選ばれた。
帰巣本能から地下へ帰ろうとするのではないかと、ネイサンは考えたのである。
さっそく髑髏島へ赴き、アイリーンを説得し、アイリーンの義理の娘、耳が聞こえないが、コングと意思疎通のできる少女ジアと共に、コングを巨大タンカーに乗せ、海を渡るのだった。
エーペックス・サイバネティック社では、バーニーが調査していたところにゴジラが現れ、施設を破壊、バーニーは逃げる際に機械の巨大な目玉を発見するのであった。
ゴジラはその足で海を渡り、コング襲うのだった。
こうして地球最強の生物同士が最初の接触をはたすのであった。
・映画おすすめ 感想
疑問は残るが待っていた対決が実現した。
前作のキングオブモンスターズで、タイタン族というゴジラが支配していた巨大生物たちが地上に現れ、ゴジラがその頂点に君臨するとなっていたが、本作ではその設定は消え、髑髏島の設定が生かされている。
地球は空洞でつながっており、地下には巨大生物の棲む巨大空間が広がっている。
コングもゴジラもそこに住んでいるというものである。
演出としてコング側とゴジラ側を交互に見せるのは面白いのだが、両方に花を持たせる、という感じの映画はさすがに大変だったように思える。
ゴジラがどちらかというと、最後に出てきて、いいところを持って行った感じがあり、前半から中盤にかけては、コングがメインだったように思える。
世紀の対決ということもあり、しっかりと対決は行われているものの、という感じだろうか。
それにしても映像がすごい。
日本では絶対に作れない重量感のあるド迫力の映像。
特にゴジラとコングのぶつかり合いは、凄まじいものがある。
ユニバース化している本作。
ここで打ち止めでも文句はないようにも思えるのだが、この続きをどうやって作るのか、興味もあるところではある。
『キングコング』製作 トーマス・タル(英語版)ジョン・ジャシュニ(英語版)ブライアン・ロジャーズメアリー・ペアレントアレックス・ガルシアエリック・マクレオド製作総指揮 ジェイ・アッシェンフルターハーバート・W・ゲインズダン・リン(英語版)ロイ・リー坂野義光奥平謙二出演者アレクサンダー・スカルスガルドミリー・ボビー・ブラウンレベッカ・ホールブライアン・タイリー・ヘンリー小栗旬エイザ・ゴンザレスジュリアン・デニソン(英語版)カイル・チャンドラーデミアン・ビチル
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前々回のブログ 映画おすすめ ニューヨーク:ユニオンスクエアのブロードウェイ 1896年
前回のブログ 映画おすすめ インターセプター 2022年
ブルックリン橋の昔の姿
「ニューヨーク:ブルックリン橋」
・映画おすすめ 感想
今も存在するニューヨークのブルックリン橋。
そこをまだ蒸気機関車が交通手段として使われていた時代の映像である。
リュミエール兄弟のドキュメンタリー映画であり、固定カメラからブルックリン橋を通過する汽車をフィルムにおさめている。
その映像はまさしく歴史を記録した映画であり、作り物ではない、臨場感がある。
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前々回のブログ 映画おすすめ サンドラの小さな家
前回のブログ 映画おすすめ ニューヨーク:ユニオンスクエアのブロードウェイ 1896年
けしてあきらめない
「インターセプター 2022年」
評価:3.7
・映画おすすめ 物語
ロシアの軍事基地が襲撃された。
そこには核弾頭を積んだミサイルが配備されており、それらが強奪されたのである。
万が一、ミサイルが発射された場合、防衛できるのは海上に位置する迎撃基地のミサイルだけである。
その基地の一つにコリンズ大尉が赴任してくる。
コリンズ大尉は以前、基地にいたのだが、昇進して軍の幹部の秘書官となった。
ところが幹部のセクハラを告発したことで、幹部は罷免される。
告発したことにより、彼女はヒーローになるはずだった。
だが世間は彼女を売春婦と貶め、まったくのデマがネットで拡散した。
そしてついには自宅に何者かが押し入り、家を荒らしていったのである。
耐えかねたコリンズは自殺を図るも、父親に救われまた軍人として働くことになったのであった。
赴任から数分の内に、ロシアでの事件の情報が入り、最後の砦である基地は、忙しくなっていた。
だが最悪だったのは、テロリストの首謀者アレキサンダーが基地に潜入していたことだった。
清掃員に変装して入り込んでいたテロリスト集団は、司令官を撃ち殺し、通信施設に建込ったコリンズは、生き残った兵士と協力して、援軍が来るまでの間、基地を守り、ミサイルが発射された場合、迎撃システムを動かさなければならなくなったのだった。
・映画おすすめ 感想
アメリカ映画で何度となく描かれてきた、テロリストと孤立した兵士、あるいは警察官の攻防戦。
有名なところでは「ダイ・ハード」などが有名だが、探せばこの手のアクション映画は山ほど出てくるだろう。
本作もこの基本に忠実に、アメリカ全土の危機を、孤立した女性兵士一人が背負い戦う。
テロリストとのやり取りや攻防戦で、アメリカを救えるのか。
本作は予算の都合もあったのだろうが、核ミサイルに狙われているというのが、テレビの電波で全土に放送されている。
アメリカ国民は逃げる様子は描かれているものの、略奪や混乱、大規模避難という描写がなく、プロデューサーのクリス・ヘムズワースがカメオ出演し、不思議なキャラで応援しているだけの描写が結構入ってくる。
調べてみると、主演女優はクリス・ヘムズワースの奥さんであり、夫婦で作った映画だったことになるわけだ。
アメリカの映画という感じで、何度も経験しているフォーマットではあるが、やはり興奮する映画であるのは間違いない。
監督 マシュー・ライリー脚本マシュー・ライリースチュアート・ビーティー主演エルサ・パタキールーク・ブレイシー
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前々回のブログ 映画おすすめ ボライーの積み込み 1896年
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当時の街並みを記録した、貴重な映画
「ニューヨーク:ユニオンスクエアのブロードウェイ」
・映画おすすめ 感想
都市というものは大きければ大きいほど、変化が絶え間なく、流動的に建築がされていくものである。
特にニューヨークという街は、世界でも有数の都市であり、変化の流れが速い都市の一つであろう。
当時の1896年の街並みをフィルムに残しているというのは、実に素晴らしいことである。
この街並みは失われているものの、フィルムには確かにその時代の空気感がしっかり残されている。
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前々回のブログ 映画おすすめ グリーンランドー地球最後の2日間ー
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人生、何度でもやり直せる
「サンドラの小さな家」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
サンドラは夫と二人の娘とありふれた家庭を築いていた。
しかし夫の暴力がどんどん酷くなり、腕を怪我したり口から血を流して床に倒れることもあった。
サンドラは長女に近くの店へ向かわせ、助けを呼ばせ、警察が介入し、夫は接近禁止命令が下されるのであった。
家を出たサンドラと二人の娘は、ホテルを一時しのぎに借りて、そこの料金を払うため、バーとヘルパーの掛け持ちの仕事をして、日々に追われていた。
家を買おうとするも、市場の高騰でどこの家もサンドラが買えるほどの安価なものはなく、あったとしても古すぎてとても住める家ではなかった。
国の制度に頼ろうとしても頼りにならず、行き詰ったサンドラは、娘の一言から自分で家を建てることを計画する。
ネットでフリーの設計図を手に入れ、土地を探していたところ、ヘルパーに入っている女医のペギーが邸宅の庭を提供すると言い出す。
最初は悪いと思ったものの、ペギーはサンドラの状況を見て、力になりたいと言い出すのだった。
そして偶然、ホームセンターで知り合った建設業者の男性に相談すると、最初は無理だと断られるも、協力してくれることになり、家を建て始めるのだった。
すると人のつてで、知り合いが集まり、建築は軌道に乗り始める。
だが、次第に仕事と建築と育児でサンドラはいっぱいいっぱいになっていく。
そんな時、娘が近くにいるのに気づかず、金づちで釘を抜いた瞬間、娘に金づちのとがった部分がぶつかり、ケガをしてしまうのだった。
元の夫には絶対秘密だと口止めするサンドラ。
そんな中、夫に子供たちをあづける日になると、下の娘が父親に会いたくないとだだをこねるようになり、それを理由に夫はサンドラが会う権利を妨害している、と裁判を起こすのだった。
これに興奮するサンドラだったが、ペギーになだめられ、冷静さを取り戻し、裁判に臨むのだった。
・映画おすすめ 感想
DVの問題はどこの国でも深刻な問題であり、本作はそこに踏み込んだ内容になっている。
国によっても制度が違うのだろうが、シングルマザーとなった女性をこの映画では救ってくれていないように見えてしまう。
演出上、そうなっているのか、監督が問題提起をしたかったのかは不明だが、本当に孤立していく姿は見ていて痛々しい。
しかしいい人はいるものである。
本作ではペギーと建築業者の男がそのいい例である。
困っているサンドラを助けてくれる。
世の中捨てたもんじゃない、そう思いたくなる映画だ。
監督 フィリダ・ロイド脚本 クレア・ダン(英語版)マルコム・キャンベル製作 エド・ギニー(英語版)シャロン・ホーガン(英語版)ロリー・ギルマーティン製作総指揮 フィリダ・ロイドメアリー・バークローズ・ガーネットアンドリュー・ロウアリソン・トンプソンレスリー・マッキムクレリア・マウントフォード出演者クレア・ダンハリエット・ウォーカー(英語版)コンリース・ヒルモリー・マッキャン
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前々回のブログ 川を渡るドラグーン 1895
前回のブログ 映画おすすめ グリーンランドー地球最後の2日間ー
巨大ボイラーを船に積み込む
「ボイラーの積み込み」
・映画おすすめ 感想
リュミエール兄弟が制作したドキュメンタリー映画の一つである本作。
巨大なボイラーを船に積み込んだところをフィルムに収めている。
下に台車のようなものが見えるので、陸から台車に乗せて、ゆっくりと船に積み込んだものと思われる。
滑車のようなものも見えるので、おそらく手作業での積み込みだったのだろう。
それにしても大きなボイラーである。
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前々回のブログ 映画おすすめ 私を信じてーリサ・マクヴェイの誘拐ー
前回のブログ 川を渡るドラグーン 1895
人は最後を突き付けれた時、どうするのか
「グリーンランドー地球最後の2日間ー」
評価:★4,5
・映画おすすめ 物語
建築家のジョンは浮気をして家族と離れて暮らしていたが、また妻のアリソンと糖尿病の持病を持つ息子のネイサンとまた一緒に暮らすことになる。
久しぶりに家に帰ると、妻が迎えてくれるも、どこかぎこちない二人。
それでも息子のネイサンは父親との再会を喜び、ネイサンの誕生会を控え、ワクワクしていた。
誕生会当日、ジョンはアリソンに買い出しを頼まれ、ネイサンと一緒にスーパーへ行く。
世間では地球に急接近する彗星の話題でもちきりで、ネイサンも彗星をみようと興奮していた。
しかしスーパーで政府に選ばれた人にだけ届くメッセージがジョンのスマホに届き、急ぎ家に帰るとご近所さんたちが集まり、彗星の落下の生中継を見ていた。
しかし中継先には落下せず、アメリカ大陸の端に観測できないほどの小さい彗星のかけらが落下した。
それだけで凄まじい衝撃波がジョンたちの家を襲うのだった。
そこにまた政府からのメッセージが届き、ご近所さんたちは、なぜ自分たちには届かないのかと、恐怖と不満でとりあえず帰宅するのだった。
ジョンたち一家はとりあえず、最小限の荷物を持ち、近所の人々の静止を振り切り、指定された軍の空港へ向かうのだった。
しかし空港は避難したい人々が押し寄せており、なんとか基地内部に入ることができたが、ネイサンのインスリンを車の中に置いてきてしまい、ジョンが取りに向かう。
その間に疾患を持った人は選別されることを知ったアリソンはネイサンと共に、飛行機には乗れないと宣告されるのだった。
とりあえずジョンと合流しようとするも、すれ違ってしまい、乗り捨てた車にアリソンの実家に向かうという書置きを残し、アリソンとネイサンは実家に向かう。
ジョンも遅れてそれを見るなり、二人の後を追うのだった。
・映画おすすめ 感想
ディザスタームービーの王道中の王道である本作。
題名のグリーンランドは、シェルターがある場所を意味しており、そこへ行くまでの苦労を描くヒューマンドラマである。
これまで隕石物の映画はいくつもあったが、もはや鉄板である。
アメリカのこの手の映画は、感動に持っていくのがうまく、人が絶滅に瀕した時、大切な人を必死に守ろうとしたとき、誰かに何かを託そうとしたとき。
様々なその時が描かれ、演出がうまいとしか言いようがない。
主人公たちに感情移入してみてしまい、感動してしまう自分がいた。
家族を守ろうとする父の姿は、やはりかっこいいものであり、家族を義理の息子に託す祖父の姿もまた、未来が見えるものであった。
監督 リック・ローマン・ウォー脚本 クリス・スパーリング(英語版)製作 ジェラルド・バトラーベイジル・イヴァニク(英語版)セバスティアン・レイボーアラン・シーゲル製作総指揮 ニック・バウアーアラステア・バーリンガムジョナサン・ファーマンカーステン・H・W・ロレンツディーパック・ナヤールダニエル・ロビンソンハロルド・ヴァン・ライアージョン・ゾイス出演者ジェラルド・バトラーモリーナ・バッカリンスコット・グレンアンドリュー・バチェラー
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前々回のブログ 映画おすすめ アサリを掘る子供 1896年
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川を渡る騎馬隊の一団
「川を渡るドラグーン」
・映画おすすめ 感想
リュミエール兄弟が得意とするドキュメンタリー映画である。
固定カメラで今回撮影したのは、川を渡る騎馬隊の一団である。
騎馬隊と言っても、戦争の騎馬隊ではなく、馬で人々が川を渡っているのだが、その深さが馬の首がやっと出るほどの深さの川で、流されながらもようやくわたる光景が映し出されている。
馬をこうして運んでいたのか、橋がなくてこうやって川を渡っていたのかは不明である。
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前々回のブログ 映画おすすめ ポセイドン
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人生のどん底で起こった誘拐事件
「私を信じてーリサ・マクヴェイの誘拐ー」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
リサは母のアルコール依存、薬物依存から、母と姉妹と離れ、祖母とその彼氏が住む家に引っ越して暮らしていた。
ところが祖母の彼氏による性的虐待を受け続ける毎日。
ドーナツ店でアルバイトをするリサは、このどん底の生活から抜け出せずに、自殺を考え、遺書を書くのだった。
土曜日の夜中、帰って自殺を結構しようと思っていた時、路上で男に自転車から引きずり降ろされ、目隠しをされ、車の中でレイプされる。
そのまま目隠しをされたまま、彼女は男に誘拐され、男の隠れ家に連れていかれ、シャワーを浴びせられ、レイプされ、何度もレイプされるのだった。
そんな中でも何か手がかりはないか、と男をなだめながら、縛られた手で男の顔を触り、男がどういう特徴か、アジトがどういう場所なのか、車にはどんな特徴があるのかなどを覚えるのだった。
そして男はリサを木の前に置き去りにして、車でどこかへ向かうのだった。
そこでリサは目隠しを取り、必死に逃げた。
男は車で追いかけてくるも、何とか逃げることに成功した彼女は、祖母の家に帰り、誘拐されたことを祖母に話すが、祖母は信じてくれなかった。
翌日、警察が話を聞きたいといい、警察署に向かうも、警察官たちは彼女があまりに詳しく状況を覚えているので、嘘だとかってに判断し、信じてくれなかった。
そんな中で唯一、一人の刑事だけが彼女のいうことを信じてくれ、似顔絵を作り、彼女を保護してくれた。
やがて彼女の証言から、捜査中の連続殺人犯と手口が似ていることに刑事は気づくのであった。
・映画おすすめ 感想
1984年のアメリカで実際に起こった事件を基にした映画である。
当時、その周辺では売春婦の連続殺人事件が起こっており、警察は犯人を捕まえることにやっきになっていた。
そんな中で起こったリサの誘拐事件。
家庭環境が最悪だったこと、彼女が冷静に事件を覚えていたことが、裏目に出て、最初は誰も彼女のいうことを信じてくれなかったという事実。
ただ一人の刑事だけは、本当のことだと見抜き、捜査を開始してくれたことが、彼女の救いになったのだ。
演出面でこの映画は淡々とドキュメンタリーのように描いている。
それがリアルで、客観的に事件を見ている感覚になってくる。
こういう事件は世界中で今も続いている。
人の欲望がある限り、悪意の連鎖は止めることはできないが、少しでもこういう事件をなくすことができるのであれば、この映画はこの世に生まれた意味があるのだと思う。
監督ジム・ドノヴァン出演者ケイティー・ダグラスデヴィッド・ジェームズ・エリオットロシフ・サザーランドアマンダ・アーキュリクリス・オーウェンズ
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前々回のブログ 映画おすすめ 幼稚な喧嘩 1896年
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当時の様子がフィルムに残る
「アサリを掘る子供」
・映画おすすめ 感想
歴史映画のような風景であるが、これは実際に当時、当たり前にあった風景なのだ。
衣服からして歴史映画をほうふつとさせるし、子供たちの姿もまるでフィクションのようだ。
だがリュミエール兄弟の固定カメラで撮影されたドキュメンタリー映画であり、当時も今も海で遊ぶ子供たちの笑顔は、楽しげである。
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前々回のブログ 映画おすすめ レミニセンス
前回のブログ 映画おすすめ 幼稚な喧嘩 1896年
突然の異常気象が船を襲う
「ポセイドン」
評価:★3,7
・映画おすすめ 物語
豪華客船ポセイドン号は、年越しの航海をしていた。
乗客たちはそれぞれに船旅を楽しみ、新年のパーティーが開かれていた。
元消防士でニューヨーク市長のロバートは娘のジェニファーと、その彼氏と共に、乗船していた。
娘との関係が婚約という形でぎくしゃくしていた。
プロのギャンブラー、ディランはギャンブルを楽しみ、未亡人のマギーと息子のコナーと出会っていた。
老人のネルソンは妻に浮気され、自殺を考え船から飛び降りようとしていた。
その時、見たこのもない津波が船に迫っていた。
ブリッジでは急いで波を回避しようとするが、間に合わず、船は波にの呑まれてしまう。
上下が反転した状態で乗客のほとんどが最初の衝撃で死亡してしまい、ボールルームにいた乗客たち数百人だけが生き残った。
船長はここにいれば安全で、すぐに救助隊が向かってくるというが、ディランはここにいたら逆に危険だ、と主張し一人だけ上へと上がろうとする。
ロバートも娘が別の部屋にいることで別れており、探す食べに一緒に上っていく。
マギーとコナーの母子と自殺願望者のネルソンもまた、ディランについていくのであった。
こうして危険と隣り合わせの脱出が始まるのだった。
・映画おすすめ 感想
本作は1972年の「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク映画であり、当時の特撮技術では限界のあった部分を、CGで補った映画になっている。
船の転覆方法だが「タイタニック」で立てに折れて沈むという方法をとっているからなのか、本作は横から波を受けて船がさかさまになるという手法がとられ、正直、地味ではなる。
また「タイタニック」のように群集劇でありながら、生きているメンバーが数名と、規模の小ささが見えてしまう。
また上映時間がタイトで見やすいのだが、それだけそれぞれのキャラクターが駆け足で描かれ、出会ったばかりの人物が亡くなるのを、涙するという場面には、少し感情移入ができなかった。
それでもアドベンチャー映画としては、面白い映画に仕上がっている。
アカデミー賞で視覚効果賞にノミネートされる一方で、ラジー賞にも入るなど、表裏一体の映画となっているので、好みは分かれる映画である。
監督 ウォルフガング・ペーターゼン脚本 マーク・プロトセヴィッチ原作 ポール・ギャリコ製作 ウォルフガング・ペーターゼンマイク・フレイスアキヴァ・ゴールズマンダンカン・ヘンダーソン製作総指揮 シーラ・アレンケヴィン・バーンズジョン・J・ジャシュニベン・ウェイスブレン出演者カート・ラッセルジョシュ・ルーカスリチャード・ドレイファスエミー・ロッサムジャシンダ・バレットマイク・ヴォーゲルミア・マエストロジミー・ベネットアンドレ・ブラウアー
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前々回のブログ 映画おすすめ カルモー、コークスを引き出す 1896年
前回のブログ 映画おすすめ レミニセンス
双子の喧嘩
「幼稚な喧嘩」
・映画おすすめ 感想
ルイス・リュミエール監督の身内であろう双子は、最初楽しそうに遊んでいる。
しかし片方がおもちゃを取ったことから喧嘩になり、一人が泣いてしまう。
このかわいらしい映画は、リュミエール監督らしく、固定カメラで撮影されている。
当時の子供用品や時代が変わっても変わらない子供の可愛さがフィルムには刻まれている。
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前々回のブログ 映画おすすめ ハート・ショット
前回のブログ 映画おすすめ カルモー、コークスを引き出す 1896年
記憶の中でなけは幸せを
「レミニセンス」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
都市が水没し、戦争が起こった後の未来。
退役軍人のニックは同じく退役軍人のエミリーと二人で、記憶を除く装置を使い、過去の記憶に幸せを求める人たちの依頼を受け、過去へと記憶をさかのぼらせていた。
時には検察から依頼を受け、記憶をさかのぼり、犯罪捜査の手助けなどもしていた。
ある日、閉店した店に一人の女性がやってくる。
メイと名乗る彼女は、鍵をなくし、どこにやったのか記憶から見つけてほしいと言い出す。
メイの記憶をさかのぼって、鍵を見つけたニック。
すると帰った後のオフィスにメイのイヤリングが忘れられていた。
メイが働くバーへ行き、メイの歌声を聞くニックは、自分が好きな歌を歌っていることに気付く。
イヤリングを返したニックはすでにメイに心を奪われ、メイもニックに恋をしていた。
二人は幸せな時間を過ごしていたのだが、ある日、忽然と彼女は姿を消してしまう。
自分の記憶をのぞいては幸せな時間を思い出すニックに、エミリーは忘れろ、と促すもニックは水没した町中を探し回り、メイがどこにいるのか、何者なのかを探っていく。
そして彼女の過去が次第に明らかになっていくのだった。
・映画おすすめ 感想
題材としては人の記憶、過去を覗き見るという点で、同じようなテーマを持っているSF映画はいくつかある。
この映画は過去の記憶の中から手がかりを探しながら、恋した女を探す物語。
しかしその奥にはある事件につながる手がかりがあるのだった。
期待された超大作映画として宣伝もされていたのだが、目新しいものは特になく、女を忘れられない男が未練で女の過去を探る物語。
そこへ事件を絡めるやり方は、複雑になるだけで、どちらかを選べばよかったようにも思える。
事件を追いかけるか、女の追いかけるか。
あえて観客を惑わす仕掛けとして、そういう設定にしているのかもしれないが、いまいちその仕掛けが発揮されていない気がした。
ラストは劇中のセリフ通りなのは、少し悲しく感じてしまった。
人は記憶に頼って生きるべきなのか否か。
監督 リサ・ジョイ(英語版)脚本 リサ・ジョイ製作 ジョナサン・ノーランリサ・ジョイマイケル・デ・ルカアーロン・ライダー出演者ヒュー・ジャックマンレベッカ・ファーガソンタンディ・ニュートンダニエル・ウークリフ・カーティスブレット・カレン
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前々回のブログ 映画おすすめ アラブコルテッジ 1896年
前回のブログ 映画おすすめ ハート・ショット
製鉄所の様子
「カルモー、コークスを引き出す」
・映画おすすめ 感想
カルモーという場所に製鉄所があった。
そこをリュミエール兄弟が撮影した映画である。
石炭をトンネルから引き出す中、水をかける男、熊手で崩す男などが映し出されている。
結構な量の石炭が排出されている光景は、なかなかの迫力のある映像になっている。
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前々回のブログ 映画おすすめ トレインスポッティング
前回のブログ 映画おすすめ アラブコルテッジ 1896年
将来を考えるカップルだったが
「ハート・ショット」
評価:★3.9
映画おすすめ 物語
黒人の女子高生サムは、家族が旅行に出かけるのを見送り、一人、家の留守番をすることにした。
母からは誰も家に呼ぶな、と忠告されるが、彼女はある人物を呼んでいた。
ニッキーは自分のことをあまり話さず、同性愛者ということも人には言っていなかった。
サムとニッキーは付き合って数カ月、互いに心が通じ合っていると感じていた。
親がいない二日の間、サムはニッキーと一緒に過ごすつもりでいた。
もうすぐ高校を卒業する二人は、将来について考えていた。
どうするつもりなのか話し合う二人。
サムは一緒に住もうとニッキーに提案し、愛していると告げるも、ニッキーの反応は鈍かった。
翌朝、ニッキーは書置きを残し、家を立ち去ろうとすると、銃で武装した男たちに囲まれるのだった。
ニッキーはリュックに入れていた銃を取ると、男たちを一瞬で撃ち抜くのであった。
・映画おすすめ 感想
LGBTQXの映画だと思っていた。
最初の入りは、悪のニッキーと親のいうことを聞くサムの、同性愛者ならではの悩み、思春期の悩みだと思い込んでいた。
しかし冒頭でニッキーが銃をリュックに隠したところで、何か違う、と思っていたら、後半はアクション映画に変わってしまう。
そして鑑賞している人に想像させる終わり方をする。
説明を極力省いた、見事な短編映画であった。
監督マリエル・ウッズ脚本マリエル・ウッズローレン・ルドウィック出演者エレナ・ヒューゼニア・ソンダヤ
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前々回のブログ 映画おすすめ ポスター 1896年
前回のブログ 映画おすすめ トレインスポッティング
ジュネーブの街並み
「アラブコルテッジ」
・映画おすすめ 感想
ルイス・リュミエール監督のドキュメンタリー作品である。
固定カメラで街並みを撮影している本作は、おそらく祭りのシーンを撮ったものと思われる。
ドキュメンタリーを得意とする監督ならでわの映画と言える。
アラブ人やネイティブインディアンの格好をした人々が見えるので、仮装祭りなのだと思われる。
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前々回のブログ 映画おすすめ ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
前回のブログ 映画おすすめ ポスター 1896年
世界が溶けて見える
「トレインスポッティング」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
ヘロイン中毒のレイトンは、仲間のスパッド、シックス・ボーイ、薬物はやらないがアルコール中毒で暴れだすと手が付けられないベグビーとつるんでいた。
ヘロインを摂取してはトランス状態に入り、この人生を降伏だと思い、刹那的に生きていた。
犯罪にもうしろめたさをなくし、万引きをするなどを繰り返し、ある日、捕まってしまう。
それでも麻薬中毒からは抜け出せずにいた。
クラブである女性に一目ぼれして、一夜を過ごした彼は、朝になってダイアンがまだ学生だということを知り、これは犯罪だ、というもダイアンは平然としていた。
これが不思議といい関係を保つことになる。
レイトンはさらなる刺激を求め、さらに強い薬を一人で注射すると、その場で気を失い、病院に運ばれてしまう。
HIVの検査を行い陰性だと分かった後は、両親による薬物から抜け出す荒い治療が始まる。
部屋に監禁され、副作用に苦しみながらも、彼は何とか克服するのであった。
そのあとは、一般人の幸せを求め、不動産会社に勤め始めるのだったが、宝石強盗をしたベグビーがロンドンで一人暮らしをするレイトンの家に転がり込んでくる。
さらにもう一人の仲間が転がり込んでくると、さすがに耐えかねたレイトンは、不動産会社の売り物件に二人を住まわせるも、すぐにばれて仕事をクビになるのだった。
またしても失ってしまったレイトンは、昔の仲間たちとまたつるむようになり、ベグビーが持ってきた、薬物の取引の仕事を全員で行うこととなる。
・映画おすすめ 感想
説教臭くもなく、若者の一瞬をとらえた映画である。
若い頃のユアン・マクレガーが主演を務め、薬物に依存する若者を演じている。
作中で乳飲み子が亡くなるシーンがあるが、普通ならばそのシーンを隠すのだが、本作は堂々と見せてくる。
しかも薬物を抜こうとする治療の最中、赤ん坊が天井を這ってくるという、映画史に残る凄まじいシーンが見ることができる。
この映画をどのようにとらえるかは見る人次第。
さあ、この世界観をどう処理しよう。
監督 ダニー・ボイル脚本 ジョン・ホッジ原作 アーヴィン・ウェルシュ製作 アンドリュー・マクドナルド出演者ユアン・マクレガーロバート・カーライルジョニー・リー・ミラーユエン・ブレムナーケヴィン・マクキッドケリー・マクドナルド
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