世界は今も回っている
「ドラッグ・チェイサー」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
ドラッグディーラーのボスから島を任せられているコック。
ある時からドラッグに混ぜ物が混入しており、その原因を突き止めろと指示され、コックは南米に飛ぶ。
そこでは山奥でドラッグの原料を生産し、ドラッグを生成する家族が住んでおり、夫が毎日、町までドラッグを運んでいた。
そこからさまざまな人の手を渡り、検問所では金で買収された人々がドラッグを通していた。
さらに空輸されたドラッグはスカイダイビングで運ばれ、人の足で最後は山を越えてドラッグディーラーのもとへ到着するのだった。
ドラッグ捜査官はその根源を断つべく、捜査を開始するも、家族をドラッグで亡くし、おとり捜査につかった男は殺され、しっぽをつかめずにいた。
一方のコックは仲間が混ぜ物をしていることを突き止めるも、山中で滑落しかけたところを仲間に裏切られ、そのまま滑落してしまうのだった。
何人もの命と金が行きかい、捜査官が必死に追いかけても、世界は予定通りに回り続けるのだった。
・映画おすすめ 感想
ニコラス・ケイジが主人公の一人を演じる本作。
ニコラス・ケイジには珍しく、怪演は鳴りを潜め、抑えた演技が続く。
このぐらいの方が個人的には好きである。
本作はドラッグに混ぜ物が混入している、ということで、ニコラス・ケイジ演じるコックがドラッグの運ばれるルートを探っていく。
その過程を細かく描くことで、いかにしてドラッグが運ばれているのかを、映画で克明に描いている。
けしてドラッグを認めてはいないし、認められるものではない。
しかし世界の裏ではこれを黙認し、経済を動かしている人々がいるのも、きっと事実なのだろう。
監督
ジェイソン・カベル
出演者
コール・ハウザー
ニコラス・ケイジ
レスリー・ビブ
クリフトン・コリンズ・Jr
ローレンス・フィッシュバーン
バリー・ペッパー
ピーター・ファシネリ
アダム・ゴールドバーグ
ナタリー・レヴェス
タイット・フレッチャー
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