毎度様です、ジンでございます。
本日の映画ブログは、R指定映画ですので、閲覧注意です。
三池崇史監督の本領発揮!
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第87号「殺し屋1」
原作漫画は有害図書である。
1998年に週刊ヤングサンデーにて連載された、苦痛と痛みを読者へ伝えるために作者の山本英夫氏が努めた漫画。
それを三池崇史監督が映画にしたのだから、これはもはやR指定も当然の結果であろう。
暴力表現が自らの作品の特徴だ、と公言する三池崇史監督の映画は、これまでにも凄まじい暴力描写が描かれてきた。
その中にあって、この映画は1つ頭が出ているようにおもえる映画だ。
物語としては単純である。
歌舞伎町を中心に、ジジイ率いるグループが、殺しを引き受ける。
その最終目的が垣原雅雄率いる暴力団、そして垣原自身である。
主人公はイチと名乗る青年だ。
この主人公は幼少期にいじめにあい、さらに好きだった女の子を目の前でレイプされた経験をもつ。と、勝手に妄想している殺し屋だ。
精神異常者である彼は、ジジイの言うとおりに、ジジイを身内だと勘違いして彼の言うことをきく。
ジジイもイチが妄想している強迫観念に囚われていることを利用して、ターゲットを始末していく。
そしてこのイチという主人公があまりにも異常であるところが面白い。
おどおどとした青年なのだが、実はドS。暴力を振るわれ、顔を腫らす女に興奮して自慰行為するのである。
そして女をボコボコにするヤクザを殺して、自らが代わりに殴ると、ニヤニヤしながらいい、それを拒否されると反射的に女を殺してしまうところもある。
主人公だけでお腹いっぱいだがさらに敵の垣原もまた、癖が強すぎるキャラクターだ。
まず見た目からして痛い。スーツをきていかにもヤクザなのだが、口の両端は避けていて縫われているし、体中、傷だらけなのだ。
やることも凄まじく、人の背中に針を指して宙吊りにしたり、女性の乳首を切り落とすなど、痛みに対する興味が凄まじいのだ。
垣原はドMなのである。人に痛みを与えて、どんな感覚なのかを尋ねる。そして興奮するのだ。
ドSとドM。主人公2人が変態なのだ。その2人が繰り広げる殺し合いの映画。それがこの映画の主題だ。
しかしそこにはやはり三池崇史監督の独特のリアル感がある。ここまでの映画だとリアル感が感じられない映画がほとんどなのだがこの映画は、異世界でありながらセリフの一つ一つがリアルで、殺しを仕事としている人物たちがよく描けた映画である。
また、映画好きにはたまらないサプライズもある。
主要キャストの中に映画監督が名前を連ねている。
垣原の部下としてSABU監督が。
ジジイ役は俳優としても活躍している塚本晋也監督が出演している。
こいうところも三池崇史監督の映画だと笑ってしまう。
内容はR指定なので過激ですので、見られる方は心してくださいね。
原 作:山本英夫
監 督:三池崇史
脚 本:佐藤佐吉
キャスト:浅野忠信
大森南朋
SABU
塚本晋也
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