毎度様です、ジンでございます。
夏はホラー映画!
ということで、血だらけの夏、血だらけの映画。
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第85号「テキサスチェーンソービギニング」
1974年、公開されるなり世界中に衝撃をあたえたホラー映画「悪魔のいけにえ」。
それを2003年にリブートした「テキサスチェーンソー」。
その前日談となるのが本作のコンセプトだ。
1939年の暑い8月。精肉店で働く女が作業中に産み落とした赤ん坊は、みためが明らかに異形であった。
そして生肉を包む紙にくるまれ、すぐにゴミ箱に捨てられる。
そのゴミ箱を漁っていた女は、その子を拾い、自らの家、ヒューイット家で育てることとした。
6歳で動物を殺すなど残虐性をはっきし始めた少年は、やがてレザーフェイスへと変貌する。
この物語は、ヒューイット家がいかにテキサス大虐殺へと進むかの、前日談が描かれている。
原作となる1974年版「悪魔のいけにえ」は、実際に全米を震撼させた異常犯罪者「エド・ゲイン」をモデルに、レザーフェイスを創作したと度々言われているが、実際は事件とは無関係である。
しかし原作映画から一貫して根底に流れるのは、テキサスの何処かに本当にいるのではないか、というヒューイット家への恐怖心である。
「悪魔のいけにけ」から続くこのシリーズは、レザーフェイスばかりがフューチャーされているが、実際はヒューイット家の異常さを表現した映画となっている。
現にこの「テキサスチェーンソービギニング」に関しては、レザーフェイスよりもむしろ、その周囲の家族、特に叔父にあたるホイト・ヒューイットの異常さが描かれている。
保安官を殺害したことで、偽保安官として振る舞う彼は、次々に人を殺す。容赦はそこにない。
実際の事件、エド・ゲイン事件を彷彿とさせながらも、否定も肯定もしなかった原作からしっかりと遺伝子を受け継いだ、最強のホラー映画の始まりの物語。
ただ残念ながら、近年の映像の美しさが、逆にフィルムが醸し出す荒々しい質感がなく、そこは恐怖が少し半減するかもしれない。
R指定映画であるから、見るのに覚悟が必要だ。
夏のホラーはやっぱり寒くなる。見たくなる。
制 作:マイケル・ベイ、トビー・フーパー
監 督:ジョナサン・リーベスマン
脚 本:ジェルドン・ターナー
音 楽:スティーブ・ジャブロスキー
キャスト:ジョーダナ・ブリュースター
マシュー・ボーマー
テイラー・ハンドリー
ディオラ・ベアード
アンドリュー・ブリニーアスキー
R・リー・アーメイ
※さらに詳しく知りたい方は、こちらをクリック願います。
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悪魔のいけにえ、Wikipedia
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