これは宿命の物語
「砂の器」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
夏の暑い日、東京である男が列車に轢かれて発見される。
男はもともと列車に轢かれる前に殺されていたことが判明する。
男は東京の人物ではなく、西の方の小さな村の男であった。
調べていくうちに、男は東北弁らしき言葉を使い、若い男とあっていたという。
その男との会話で亀田という名前がでたことから、秋田県の亀田に向かう刑事。
しかし何の手掛かりも得られず、言語学者に聞くと、出雲のある地域では東北弁と同じなまりの地域があるという。
そこで調べてみると、殺された男は元警察官で出雲地方に赴任していたというのだ。
そこから事件は犯人と日本が忘れようとしていた闇に入り込んでいく。
・映画おすすめ 感想
本作はかなり昔の映画である。
今の配信時代になったからこそ気軽に見ることができるが、この映画にはハンセン病への言及があるためか、テレビで放送することはない。
またのちにドラマ化された際も、ハンセン病の部分が抜けている。
このドラマの胆は日本が忘れようとしているハンセン病への迫害の歴史にあると個人的には思っており、そこを堂々と描いた松本清張と映画制作陣はすごいと思えた。
日本の忘れてはならない迫害の歴史。
親子の切ることのできない宿命。
この映画はそうしたものを色濃く描いた感動巨編でもある。
監督 野村芳太郎
脚本 橋本忍
山田洋次
製作 橋本忍
佐藤正之
三嶋与四治
川鍋兼男(企画)
出演者
丹波哲郎
加藤剛
島田陽子
緒形拳
森田健作
山口果林
加藤嘉
笠智衆
辰巳柳太郎
音楽 芥川也寸志
菅野光亮
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