公害の世論を反映した怪獣が現れる
「ゴジラ対ヘドラ」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
駿河湾でオタマジャクシに似た奇怪な生物が発見される。
しかしそれは始まりにすぎなかった。
駿河湾では多くのタンカーがヘドロの何かに襲われ、沈没する事故が相次ぐ。
そのヘドロの怪獣は陸上に上がると硫酸ミストを発して、被害を及ぼしながら、街を破壊していく。
ヘドラと命名された怪獣の被害に、人々がおののいていると、海の公害に怒るように、ゴジラが現れる。
ゴジラはヘドラを追って上陸、ヘドラとの戦いになるが、ヘドラは形状を変化させていく。
人類の負が生み出した生物は激突する。
・映画おすすめ 感想
この時期のゴジラの中では一番、出来がいいような気がする。
当時、現実で起こっていた公害問題を前面に押し出し、排気ガスのようなミストは、人々を本当に苦しめていた時代である。
映画もこれまでの子供を意識した路線は変わりない。
しかしアニメーションやフラッシュを使った演出など、エキセントリックな映画になっている。
ヘドラのデザインも子供が恐怖する形になっており、なかなか素晴らしいと思う。
管理人が子供のころは東京の空は灰色と言われていた。
それが現実だった時代の怪獣映画である。
監督 坂野義光
脚本
馬淵薫
坂野義光
製作 田中友幸
出演者
山内明
川瀬裕之
木村俊恵
麻里圭子
柴本俊夫
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