新たなる未来の始まり
「ターミネーター/ニューフェイト」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
メキシコにいる当たり前の女性ダニーは、弟のディエゴとともに勤務先の工場で働いていた。
そこへ父が訪ねてきたというのだが、どうも様子がおかしく突然、襲いかかってきたのである。
それを助けたのは、サラという女性だった。
彼女につれられ工場をあとにする2人。
するとサラは父親はすでに死んでおり、擬態した機械がサラの命の狙っているという。
どういうことなのかわからないまま、追われる中、ディエゴが命を落としてしまう。
更に未来から来たサラは、肉体を改造して強化人間になってはいたものの、活動時間が限られており、ダニーの命が奪われようとしていた。
そこに現れ、助けてくれたのは武器で武装した老婆。
名前をサラ・コナーと名乗っていた。
・映画おすすめ 感想
時間とは点から点につながる線でもなく、過去を変えればそこから分岐した別の未来がやってくる、という考えがこれまでの映画には採用されてきた。
バック・トゥ・ザ・フューチャーがそれである。
「過去が変われば未来が変わる」
しかし時間が流動的で、どんな形にも変化する、けして決まった道筋を通るものでないとしたら。
つまり過去が変わっても、それは別の道に入っただけで、元の道とは違う道。
つまり変えようとしていた未来は変えられたのではなく、別の時間の進む道路に入っただけの事。
こうした複雑な前提がなければ、本作はまず語れない。
シリーズ第2作の正当な続編とされ、ジェームズ・キャメロンとサラ・コナーの復帰がアナウンスされ、期待値を高めに高めた結果、やはりもはや時間の波に飲み込まれた本シリーズ、リセットすることはできなかった作品に思える。
本作は2直後から始まり、現代へとつながる。しかしそこでは別のターミネーターが世界の運命を背負う人物の暗殺にやってきて、それを守る話になっている。
3以降を無視した形で制作されているので、一応、2での出来事は引き継がれていたものの、また別の未来がやってきている。
つまり別の時間の通路に入っただけであり、人類の終末は変えられないということになる。
本作を観ると、サラ・コナーという運命の女にはいくらでも変わりがおり、ターミネーターやその元となるAIを破壊したところで、別の時間に移動するだけで、結末は戦争しかないように思えた。
もしこの路線で続けるのであれば、評判を気に出ず最後まで続けていただきたいし、また別の時間を使うと、もうついていけない気もする。
監督ティム・ミラー
脚本デヴィッド・S・ゴイヤー[1][2]
ビリー・レイ
ジャスティン・ロードス
原作ジェームズ・キャメロン
ジャスティン・ロードス
ジョシュ・フリードマン
デヴィッド・S・ゴイヤー
チャールズ・H・イグリー
出演者リンダ・ハミルトン
アーノルド・シュワルツェネッガー
マッケンジー・デイヴィス
ナタリア・レイエス(英語版)
ガブリエル・ルナ
ディエゴ・ボネータ
PR
映画ランキング
コメント