地球の6千倍の質量を持つ惑星が地球に接近
「妖星ゴラス」
評価:★4,0
・映画おすすめ 物語
土星調査船が土星へ向かう途中、地球から通信が入る。
観測では地球の6千倍のある彗星が地球に接近しているので、調査してほしいとのことだった。
日本の調査船は彗星に最も近く、土星調査を中断して彗星へと向かう。
だが彗星のあまりの質量と重力により、調査船は調査結果だけを残し、彗星に衝突、爆発してしまった。
残された日数の中で地球の6千倍もの質量を持つ彗星から地球を守る手段を画策する国連。
核兵器での攻撃も視野に入れたが、放射能を吸い込む妖星ゴラスは、巨大化するばかりだった。
そこで国連は地球そのものを動かす地球最大のプロジェクトを開始する。
南極に海水をエネルギーとして噴射する巨大エンジンを取り付け、地球を影響のない宙域まで移動させるのだ。
しかし南極に眠っていた巨大生物が暴れだすなど、計画はギリギリのところを推移していた。
・映画おすすめ 感想
壮大だ。
当時の日本特撮といえば、怪獣ばメインであり、SFといえば透明人間から始まる改造人間シリーズ、地球防衛軍など、地味な作品が多かった。
そこにきてSF色を強く出したのがこの妖星ゴラスである。
地球の6千倍の質量を持ち、核兵器でも破壊できない彗星が地球に接近したならば。
設定は素晴らしいのだが、なんせ地球がエンジン点火で動き出した時、東京でテレビを見ているというシーンがあるほど、危機感があまりない。
日本沈没や世界大戦争のような、黄昏を感じさせる描写がほしかったし、もっと言えば地球が動いた時、月が消滅した時の地球の環境がどのように変化するのかをしめしてほしかった。
そのへんが当時の雰囲気の映画なのであろう。
難しいことは考えず、とにかく楽しもう。
監督: 本多猪四郎
原案: 丘見丈二郎
特技監督: 円谷英二
出演: 池部良/白川由美/久保明/水野久美/太刀川寛
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