現実とはなにか。このメッセージをあなたは受け取ることができるか
「トランプの国」
評価:★4,5
・映画おすすめ 物語
ある男が駅でトランプの国への生き方を聞いて回っていた。しかし誰もそんな国を知らないという。
ある国の王子は、王子であることを放棄して旅に出た。
その先にあったのがトランプの国という専制国家であった。
顔を白く塗り、軍服に身をまとい、ライフルで武装した彼らは名前を与えられず、トランプのマークと数字で呼ばれていた。
そんな国で囚われた王子は、女性兵士へ独裁以外の自由を教え込んだことにより、次第にトランプの国の独裁が崩れていく。
男でも女でも同性愛者でも自由に愛し合い、軍服を脱ぎ捨てた。
時代はいつのことなのか、ハートのエースというトランプの国の女王が密かに暮らすところで、トランプの国を探していた男はたどり着いた。
・映画おすすめ 感想
難しいインド映画だ。
物語は2つの物語から始まる。
狂っているのか信じているのかトランプの国を探す男。
そしてどこかの国の王子が何不自由ない世界かつに飽き、旅立つ。
トランプの国を求める男は遺跡のような場所でトランプの国の元女王と出会う。
王子はトランプの国に自由を与える。
といった感じだろうか。
これを個人的に深堀りしていくと、狂ったような男は伝統を重んじるインド人。
自由を求める王子は現代のインドの若者。
トランプの国はこれまでのインドの体制を象徴し、それを開放するのは若者である。
最後は自由への道はまだまだ長いという意味のエンディングなのだろう。
カルト映画にも見えながら、ある種のメッセージ映画でもあるのかもしれない。
どんな見方もできる。
流石にインド映画。娯楽からこういった映画まで幅が広い。
監督 カーシク・マクハージー
脚本 Q
撮影 マニュ・ダコッセ
出演
ジョイラージ・バッタチャルジー
リー・セン
サウミャック・カンティ・デ・ビスワス
アヌブラタ・バス
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