古代からの贈り物は世界を一変させる
「ジュラシック・ワールド 炎の王国」
評価:4,3
・映画おすすめ 物語
ジュラシック・ワールドで人が結合させた遺伝子から誕生した恐竜が暴れ、パーク内で多大なる犠牲を払ってから数年。
パークのある島の火山活動が活発になり、恐竜たちの処遇を巡って、アメリカは二分されていた。
恐竜をこのまま自然の中で死なせてやるべきという意見と、人間が作り出した恐竜を人間の手ですくうべきという意見である。
アメリカ政府は国として、恐竜の放置を決定した。
しかしパークの責任者だったクレアは、自ら恐竜救出をすすめる団体を立ち上げ、国に訴えかけていた。
そんな中、ジュラシックパーク構想時代から恐竜の権利をもる一族から呼び出しを受け、一族が所有する別の島へ恐竜たちを移動させる計画があると提案される。
それにはラプトルを唯一手懐けた男、元恋人のオーウェンが必要だと言われる。
オーウェンのところへ向かったクレアに対し、彼は自然の中で死なせるべきだ、という意見を持っていた。
だが子供の頃から育ててきたラプトルのことを考え、島へ向かうのだった。
火山が噴火して時間がない中、最後のラプトルを探すオーウェンとプロジェクトチーム。
最後のラプトルを見つけ、オーウェンがおとなしくさせようとした時、チームは麻酔銃を撃ち、それでも襲いかかってくるラプトルを銃で撃つ。
「商品に傷をつけるな」とチームのリーダーから声が聞こえ、この避難プロジェクトが避難目的でないことを知るオーウェンだったが、麻酔銃で撃たれ、意識を失うのだった。
・映画おすすめ 感想
前作の圧巻が薄れている。
本作では前作の混乱後、恐竜をどうするかというところから出発するので、きれいに見せていた前作とは違い、朽ちたパークの中で恐竜たちが捕獲されるシーンから始まる。
なので、草原を優雅に移動する恐竜のシーンはなく、檻の中に閉じ込められている恐竜のシーンがかなりの時間をしめている。
また、人間のサスペンスシーンや謎解きに重きを置いているので、恐竜第一という感じでもなくなっていた。
しかしながら最後でジュラシックパークに登場したイアン博士の言葉によって、この作品が真のジュラシック・ワールドの完成を描いた映画なのだと納得した。
これから続編を作るのであれば、真のジュラシック・ワールドとなった世界で人間と恐竜がどうなっていくのか、期待したい。
監督
フアン・アントニオ・バヨナ(J・A・バヨナ)
脚本
デレック・コノリーコリン・トレボロウ
出演者
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