ある少年が大人になるまでの本当の記録
「6歳のボクが、大人になるまで。」
評価:4,5
・映画おすすめ 物語
6歳の時、メイソンとサマンサの両親は離婚した。
終末や長い休みには父親と会えるが、基本は大学に通い、心理学を勉強する母親と暮らしていた。
そんなある日、母が担任の講師と結婚することになる。
最初は温厚で、規則正しい男だと思っていた。兄弟も増え楽しい日常を送っていたが、数年後には夫が酒を飲んでは、ものを投げるなどをするようになり、母は2人の子供を連れて家を出ていく。
その後も実の父と幾度も話しをしたり、母の再度の結婚、父の結婚と幼い弟の誕生などを経て、メイソンは大人へと成長していく。
これは6歳のメイソンが高校を卒業して、家を出るまでの物語。
・映画おすすめ 感想
本作の監督の映画と雰囲気が好きで気になっていた作品であった。
監督の「ビフォアシリーズ」も長い年月をかけて、同じキャストで三部作をつくりあげている。
本作も実際に年齢を重ねたら再び集結、撮影を繰り返し、主演の少年が十代後半になるまで、撮影が続けられた。
なので不思議な映画になっている。
映画というのは基本、年齢を重ねることのないものだから、主人公も周りの人々も次のカットでは大人になっていることがある。
だから観客は自然と主人公の成長を見守ることができる。
また過激なシーンをあまり描かない監督なので、日常をそのまま覗いている感覚になる映画だ。
こういった映画にであることはまずないだろうし、今後、作られるかはわからない。
まさしく無二の映画である。
監督
リチャード・リンクレイター
脚本
リチャード・リンクレイター
出演者
エラー・コルトレーン、パトリシア・アークエット、イーサン・ホーク、ニック・クラウス、ジョーダン・ハワード、エヴィ・トンプソン
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