世界でたった1人、愛することができたのは人ではありませんでした
「シェイプ・オブ・ウォーター」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
親に捨てられ孤児院で育ったイライザは、映画館の2階のアパートでくらしていた。
時代は米ソ冷戦真っ只中。彼女はNASAの研究施設の清掃員として働いているが、耳は聞こえるが声が出ない障害によって、友達は少なかった。
それでも同僚の黒人女性は優しく、隣人の画家の老人も親切にしてくれていた。
とある日、施設に実験用の生物が運ばれてきた。彼女はなぜかその極秘の生物に興味をいだき、お昼休みにその生物に会いにいく。
そこに居たのは半魚人だった。
南米の川で神として崇められていたところを捕獲されたという。
イライザはなぜかその生物に恐怖ではなく、好奇心をもち、ゆで卵をプレゼントした。
そこからイライザと彼の日々が始まる。
・映画おすすめ 感想
最初に感じたのは、なぜ人と半魚人の恋愛映画だったのか? その疑問に行き着いた。
だがこの映画はそこだけにスポットを当てていたわけではなく、主人公イライザを含めた、その周囲の人々の人間模様が描かれている。
旦那と喧嘩が増えてきた同僚。
半魚人を解剖して成果を出したい上層部の人間。
ソ連のスパイながら半魚人に次第に気持ちを寄せていく工作員。
仕事がうまく行かない貧乏な画家。
こうした人々を描くことで、異物に見える2人の愛情が、自然に見えてくるから不思議てある。
愛情に人種など関係ないのだ。
愛する人がいる。愛する人と一緒に居られる。その尊さをこの映画は描いていると思えた。
監督
ギレルモ・デル・トロ
脚本
ギレルモ・デル・トロ
出演者
サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スタールバーグ
PR
映画ランキング
コメント