B級映画かカルト映画か、判断は観る人しだい
「ブラックゴースト 異次元の扉」
評価:★4,0
・映画おすすめ 物語
主人公の女性は最愛のパートナーである女性と知り合い、幸せな日々を過ごしていた。
ところがそのパートナーが突然、死去してしまい、彼女は絶望の縁に立たされる。
主人公の母親も、もう手がつけられない、というほど落ち込んだ彼女は、儀式にたよることにした。
山小屋に1人でこもり、山小屋の周囲を枝で円を書きながら周り、山小屋の至るところを、いたしい人を想いノックする。
また顔をきれいに洗ったあと、黒い泥を顔に塗りつけ、また山小屋をノックする。
これを1ヶ月近く続けたある日、白い顔の黒いものが見えるようになった。
その異形の物は、彼女につきまとい、恋人は逃げている。隠れている、とささやく。
死者の口に入れていた石を口に含み眠ると、黒いそれは彼女は動物園に隠れている、といい主人公は動物たちに呼びかける。
次第に黒い存在は数を増していき、彼女は廃工場のようなところから、森の中、小屋の中ともがき苦しみ始める。
黒い存在たちはいう。
「自分たちは異次元の存在なのだ。お前はその扉を開けた、後戻りはできない」
・映画おすすめ 感想
スウェーデンの映画は人を惑わすのがうまい。
ブラックゴーストもスウェーデンの作品であり、予算がかかっていないのがすぐに分かる映画になっている。
撮影場所は山小屋、森、動物園だけなのだから。
そして異次元の存在たちの特殊メイクはB級映画を匂わせるものであり、これをみるだけでは、冷めてしまう人もいるだろう。
だが映像が次第に早送りのように、言葉が念仏のように聞こえ始めると、もうこの映画はおぞましいなにかになっていく。
B級色が強い映画だが後半になり汗をかいている自分に気づくことだろう。
やがて終わりゆく空白を見た時、この映画がたった101分だというのに、長い時間この映画を見ていた気分になるはずだ。
観る人が見ればB級映画かもしれない。
世間のレビューも低いのだが、響く人には体が金縛りにあるほどの強烈なインパクトを与えるはずである。
監督
アンドレアス・マラウェル
脚本
アンドレアス・マラウェル
出演者
サンドラ・カリンスドッター、カーリナ・リンドブロム、Johan Sjöberg
Sören Tolinsson、マイ・リズ・エンクヴィスト、ビルギッタ・ルドクリント
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