日本のアクション娯楽映画
「激突!殺人拳」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
剣琢磨はどんな汚れ仕事も引き受けるプロであった。
そんな彼に1つの依頼が舞い込む。兄妹の兄で殺人空手の使い手、死刑囚となったその兄を
救出してほしいというものだった。
剣は坊主に変装し独房に入り、戦いの結果、仮死状態にする拳で見事死刑囚を脱出、
香港へと逃がすことに成功する。
とろこが依頼人の兄妹は支払いができず、逃したばかりの兄に合わせろとせがんでくる。
払えないのならば妹を売り飛ばす、と剣がいうと兄は剣に歯向かうも、飛び蹴りの勢いで、
マンションから落下、命を落としてしまうのだった。
その後、妹は剣に売り飛ばされてしまう。
そして次の依頼は、亡国の息女を誘拐するとうものだった。しかしその裏に黒い組織の影を見た剣は、
依頼を断るのであった。
逆に息女に近づくため、彼女が身を寄せる空手の名門正武会の本部へ行き、会長と手合わせをして、
息女の護衛に自分を売り込むのだった。
なにかに気づいた剣を生かしておくわけには行かず、黒い組織は香港から手練を呼ぶ。
その中にはあの逃した死刑囚も入っていたのだった。
・映画おすすめ 感想
日本の元祖アクション俳優、千葉真一の代表作の1つであります。
色黒の剣琢磨はまさしくあの時代、映画で受けるキャラクター、ダークヒーローであり、
強くて男らしい、昭和の男である。
物語の序盤ではその行いが非道に見えるが、後半に行くにつれて、次第に剣という男が、ただの悪漢ではないことに気づいてくる。
それにしても日本にもここまで肉体を駆使したアクション映画があったとは、驚きだ。
香港ではショーブラザーズ、ブルース・リー、ジャッキージェンなど、肉体1つのエンターテイメントを作り出す人々がいたが、日本にもその流れに乗って、空手アクションを作っていた時代があった。
今でもこういった作品が作られているが、ほとんどが小規模で、千葉真一のようなアクションスターが、出演するものは少ない。
まだ、こういった映画が流行する時代が来ることを願いたい。
監督
小沢茂弘
脚本
高田宏治鳥居元宏
出演者
千葉真一、中島ゆたか、山田吾一、遠藤太津朗、矢吹二朗、志穂美悦子
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