侵略者は恋をする
「ザ・ホスト 美しき侵略者」
評価:★4,0
・映画おすすめ 物語
人類は侵略された。
人の体内に寄生する地球外生命体は、人を捕らえては人の中に同種族を寄生させた。
彼らは人とは違い感情に流されることはなく、怒りも憎しみのなく、本当のことした言わない。
世界からは争いも飢餓も消えた。ただし人も居なくなった。
ある日、抵抗する僅かな人間グループの少女を追いかけている最中、彼女は自殺をはかる。
しかし生きていた彼女の傷をすぐに治すと、首に切り込みを入れ、光の集合体のような、
異星人を移植した。
彼女はワンダラーと名乗り、生き残った人類の残党の居場所を探る任務につく。
しかしワンダラーが寄生した宿主は潜在意識の中で生きており、ワンダラーに話しかけ、
嫌っていた。
だが記憶を探る内にワンダラーは人間や恋心に興味を抱き、施設から脱走する。
そして砂漠の果てで暮らす人々の集落に捕まり、そこで新しい恋や人間だった時の弟、
恋人と再開するのだった。
けれど寄生された彼女を人は受け入れてはくれず、殺そうとするものも現れたのだった。
・映画おすすめ 感想
侵略物といえば、戦争や血なまぐさい光景が目に浮かぶが、ザ・ホストはそうした侵略が
完了した世界で、わずかに生き残った人間を侵略者たちが探す物語。
その中にあって、人間の心を持ち合わせてしまった地球外生命体の生きる場所を求める物語。
画面構成は地味である。銃撃戦や格闘戦がないわけではないが少ない。
刺激を求めるのならば向かない映画である。
だが異種族と交流する人間、分かち合えるかもしれないという主題が好きならば、おすすめの
映画である。
本作は異種族との対立を描いているが、現実問題に置きかけて、人種差別やジェンダーの問題
と似ていると感じた。
対立しているが、分かり会える可能性は0ではないのだ。
この映画は人の可能性を見せてくれる。
キャスト
メラニー・ストライダー/ワンダラー(ワンダ) - シアーシャ・ローナン / 吉田聖子
イアン・オシェイ - ジェイク・アベル / 須藤翔
ジャレド・ハウ - マックス・アイアンズ / 四宮豪
マギー・ストライダー - フランシス・フィッシャー / 伊沢磨紀
ジェイミー・ストライダー - チャンドラー・カンタベリー / 大原桃子
シーカー(捜索者)/レイシー - ダイアン・クルーガー / 葛城七穂
ジェブ・ストライダー - ウィリアム・ハート / 長克巳
カイル・オシェイ - ボイド・ホルブルック / 矢嶋友和
ドク - スコット・ローレンス / 斉藤次郎
シーカー・リード - スティーヴン・ライダー / 水越健
シーカー・ソング - ジェイレン・ムーア
シーカー・フォーズ - マーカス・ライル・ブラウン / 浅香准平
ブラント - ムスタ・ファ・ハリス / 古川裕隆
ウェス - ショーン・カーター・ピーターソン
リリー - レーデン・グリア
シーカー・サマーズ - デヴィッド・ハウス / 織部ゆかり
ヒーラー・スカイ - アンドレア・フランクル / 吉田麻美
ネイト - ボキーム・ウッドバイン
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