菅原文太流時代劇「炎のごとく」|映画レビューズ
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菅原文太流時代劇「炎のごとく」

第7号「炎のごとく」

菅原文太はヤクザが似合う。

・菅原文太の映画を探している。たくさんあります。でもあえて数少ない時代劇から入ってみるのはいかがでしょう。

こう言っては偏見かもしれないが、現代劇でも時代劇でもこの俳優さんにヤクザをやらせれば、絵になる。

今回観た「炎のごとく」は、幕末という時代に虎鉄をひっさげた博打うちの任侠に生きる男が、盲目の三味線弾きのヒロインと恋に落ち、命を助けられたことから、波瀾万丈の生き方をする物語だ。

女房となったヒロインのために、任侠の世界から足を洗うも、賭場を荒らす男を許せずに殺害。

また縄張りではない河原に賭場を開くも、縄張り争いに発展してしまい、報復に押し入った男たちに女房が殺されてしまう。

田舎にいったんは帰るも、そこで許嫁と再会、京都まで追ってきた許嫁と暮らす日々。

世話になった八百屋の1人娘と新撰組隊士との恋仲騒動のあげく、芹沢局長の陰謀から2人を死なせてしまう。

などなど、映画の内容は非常に濃い。そして劇中で飛び跳ねる菅原文太が実に爽快で、観ていて楽しめる映画になっている。

幾人もの女の事を本気で考えたあげく、幸せにできない不器用な菅原文太を観ていると、男の生き様をみている気分になる。

ちなみにこの映画、新撰組が絡んでくることから、歴史物としても楽しめる部分があるので、歴史好きにはおすすめである。

・この映画を年間500本映画を観る筆者がおすすめします。



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