映画おすすめ 利休|映画レビューズ
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映画おすすめ 利休
Twitterトレンドでモルカーが話題になっていた。なんでも最新がサメ映画を意識した作りになっており、話題になった様子。
管理人自身はモルカーを観たことはないが、特撮界隈で人気があり、かわいい見た目に似合わず大人も楽しめる内容だということで、興味を抱いている。

映画関連のニュースでは、アメリカ映画史から消された映画、とまで言われる「マンディンゴ」がリマスター上映されるという情報が入ってきた。

黒人奴隷制度を題材にし、強烈なインパクトを与えた映画は、興行的にはヒットしたが、評論家、世論がバッシングして、ソフト化も長い間されなかったという映画だ。

日本では3月に上映を予定している。

本日の本題

「利休」

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映画利休は時代劇と日本映画低迷期に作られたこともあり、映画玄人しかほとんどしらない映画である。しかし漫画「花の慶次」の原哲夫は、本作を観て世界観や衣装デザインをした、というほど美にこだわった映画になっている、

・物語


織田信長が生きていた頃、南蛮人が持ち込んできた地球儀を見て、信長は陸地にはてはなくすべてはつながっていると断言した。この考えに賛同したのが千利休だった。
本能寺の変で織田信長が明智光秀に謀反を起こされて討ち死にした後、天下は誰の手中に収まるかと巷で話題となっている中、豊臣秀吉が中国大返しを見せて、天下は秀吉の手中に収まった。
利休はそれから秀吉の茶の師となり、利休の妻は秀吉の正室、茶々の茶の湯の師となった。ところが秀吉は朝鮮出兵を考えていた。その頃、秀吉の目の上のたんこぶだった徳川家康や伊達政宗は秀吉の呼びつけには応じず、千利休の茶の湯には出てくるといった具合に、秀吉には面白くないことが立て続けに起こった。しかも家康に朝鮮出兵を納得させろ、と秀吉に言われていたにも関わらず、その話はしなかった。
やがて秀吉に朝鮮出兵へ誰も賛成していないことを伝えた利休。これが秀吉との最後の茶の湯になった。利休 - 作品 - Yahoo!映画

・感想


最近の日本映画では時代劇が作られることは滅多に無い。もちろん予算や人手、衣装など通常の現代劇とことなり予算がかかるので、制作会社も避けているのであろう。それでも何年かに一本、時代劇が作られる今の日本映画界。ところがどこか安っぽいセットが目立つ気がする。
映画利休を観た時、最初の感想はなんて美しい映画なのだとう、ということだった。管理人が映画に求めることはやはり剣戟なのであるが、本作にそういうシーンは一切出てこない。壮大な美、横たわる静けさ、狭い部屋のはずなのに大きく見えるセット。
何が今の時代劇と違うのか分析しようとしても、これだけ美しく作られた映画を分析しようもなく、現代の時代劇には出せない静かなる美がそこにはあった。まさしく千利休が目指した美しさがこの映画にはあったのだ。

ちなみになのだが本作に登場する茶器は、国宝に指定されているものも使われており、本物がしっかりとフィルムに焼き付いている映画になっている。

今、この映画を見れるのはUーNEXTだけであろう。この映画を配信する配信サービスはおそらくないと思われる。
この美しさ、日本人にしか分からない美をぜひとも体感していただきた。

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