第65号「アカデミー賞 2016」
お祭りですから、私もかせていただきます。
年に一度の映画のお祭り。
今年は巷で言われているように、3強で争われていますね。
最多12部門にノミネートされてる「レヴェナント〜蘇りし者〜」
主演・レオナルド・ディカプリオ
監督・アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
作品賞本命
「スポットライト」
主演・マーク・ラファロ
監督・トム・マッカーシー
本年度アカデミー賞の台風の目
「マッドマックス〜怒りのデスロード〜」
主演・トム・ハーディ
監督・ジョージ・ミラー
今回の注目は、無冠の帝王ことレオナルド・ディカプリオが初の主演男優賞を獲得できるか?
そしてアカデミー賞らしくない作品、マッドマックスのノミネートであろう。
オペラハウスの曲目の中に、デスメタルが入っているような事態である。
映画評論家の有村昆氏は、フルコースの中に入ったジャンクフード、と評している。
それほどアカデミー賞向けの作品ではないこの映画が、どこまで賞レースで活躍できるかである。
各作品の物語は次のとおりだ。
「レヴェナント〜蘇りし者〜」
西部開拓時代、ヒュー・グラスは狩人をしていた。しかしクマに襲われ、瀕死の重症を負う。
足手まといと判断した仲間は、彼を置き去りにして、息子を殺すという非道を行う。
ヒュー・グラスは一命をとりとめ、復讐のための壮絶なサバイバルが始まる。
実話に基づいた物語である。
「スポットライト」
カトリック教会で行われる、集団的性的虐待。
教会はこれを隠蔽していた。それを突き止めた新聞記者たちは、教会の闇へと迫り、ついに虐待の事実を世間へ晒す。
本当にあった事件を基にした物語である。
「マッドマックス〜怒りのデスロード〜」
枯渇した資源を争う荒廃した近未来、マックスは文明時代に亡くした家族の幻影を見ながら、荒野を彷徨っていた。そこで捕まってしまったマックスは、荒野で大きくなった暴力的勢力との争いに巻き込まれていく。
各予告編を見ても、やはりマッドマックスの予告編はぶっ飛んでいる。
主演男優賞はだがレオナルド・ディカプリオが受賞する予感がする。
これまで金持の役や好青年が多かったが、泥臭く復讐に燃える男の役柄で、これまでに見たことのないディカプリオがみられる。
レヴェナントの最多受賞をきたしたく、「タイタニック」、「ベン・ハー」、「ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還〜」のもつ、最多11部門受賞を抜いていただきたい。
ちなみに今回のアカデミー賞は、外野で騒ぎが起きている。黒人の主演作品が一切入っていないことが、人種差別では?
との騒動になっているのだ。
スパイク・リー監督がツイッターで批判し、ボイコットを表明している。
ちなみに世界的に話題となった「スターウォーズ〜フォースの覚醒〜」は5部門でノミネートされている。
スターウォーズは、初期3部作から、アカデミー賞とはあまり縁のない作品なのでこんなものだ。
代わりにマッドマックスが10部門ノミネートだ。
SF世界生きるの者として、これも嬉しい限り。
今年のアカデミー賞の顔ぶれは、演技派が勢揃いで、非常に見応えのあるお祭りになるだろう。
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