「光」
dTVで配信中 2017年製作の「光」
dTVで配信中 2017年製作の「光」
2017年製作の河瀬直美監督作品である。
本作は映画の「音声ガイド」という仕事についての映画でもある。
本作は映画の「音声ガイド」という仕事についての映画でもある。
カンヌで認められ、カンヌに愛され、カンヌに育てられた女、河瀬直美監督が製作した映画「光」は、カンヌ国際映画祭でメインコンペディションに選ばれ、パルムドールを争った作品だ。
日本人監督では8度目と最多となり、まさしくカンヌに愛された監督である。
本作は「あん」で音声ガイドなるものに触れたことで、監督が着想を得ており、本作は音声ガイドが出来上がるまでの過程、モニターとして集まった中にいた元写真家で視力が奪われていく男と、音声ガイドを作る女性が互いに重いものを背負いながらも、惹かれ合っていく姿が描かれている。
個人的に音声ガイド、特にスマホの音声ガイドを多様するので、その重要性、需要を理解しているので、本作の音声ガイドというものの難しさ、特に映画を言葉にする難しさが凄く伝わってきた。
本作内で登場する短編映画は、後に本当に本作と同時上映されるほどの仕上がりであり、その芸術性の高さを言葉にするのがどれほど難しいのか、観ているだけでも伝わってくる。
目が見える。だから完全に理解することはできない。だけど映画を見るものではなく聞くものとして楽しむという行為に対し、ガイドという非常に必要な存在をヒューチャーしたのは、素晴らしいことだと思う。
河瀬監督の映画は常に「。」では終わらない。「、」で終わる映画が多い気がする。本作もそんな映画であり、美しい終わり方であると感じた。
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