押井守ファンとして、ほとんどの作品を観てきたのですが、本作はどうしても観る機会がなく、本日、ようやく目にすることができました。
原作は2012年の短編映画であり、押井守監督が審査員長をつとめた映画祭で賞を受賞した作品を、押井守監督自らがリメイクした作品になります。
舞台は女子校。なにかの事故で心的外傷後ストレス障害となった少女は、美術部の顧問や美術部の同級生からいじめを受けていた。しかし保険の先生は彼女の体を気遣い、食事をしっかりとる、睡眠をとることを進めてきた。それでも講堂でなんらかのオブジェを作ることに没頭する彼女は、次第に心身の帰る場所を見つけ始める。
押井守監督は自身で公言しているように、作中で血しぶきをあまり使わない監督である。本人が血が苦手で、作品にはあまり取り入れたくなかったらしいのだが、本作は押井守監督の初めての血しぶき作品となる。
また主演は今人気の清野菜名で、当時はまだ無名で、本作が初の主演映画となる。どこか影があり作中ではほとんど笑顔のない役柄。
監督が彼女を選んだ理由は「本当に人を殺しそうだから」という、なんともすごい理由である。
押井守監督に作品として観た際に、たしかに本題に入るまでが長いところは、監督らしいのだが、監督独特の理屈っぽい部分があまり観られず、今までの作風と変えてきた部分もあり、少し戸惑ってしまった。
終わり方をほとんどの人はある種、現実に戻った、彼女が居るべき場所に戻った、と解釈するだろうが押井守ファンからすると、あれが現実なのか夢なのか。そもそもすべてが夢なのではないのか、というファンならでわの勘ぐりで観てしまう。
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