「瀧の白糸」
日本映画の名匠、溝口健二が造った1933年のモノクロサイレント映画である。
本作の原作は明治時代の「義血侠血」であり、本作を含め幾度も映画、ドラマ化されている名作である。
舞台は金沢。女水芸人の水島友はひょんな事から東京へ行って学問を学びたいと働き続ける青年と出会う。2人はまたたく間に恋に落ち、友が融資する形で青年は東京の学校へ行き、勉学に励むのだった。
友の方は旅回りの一座が冬の時期に稼げなくなり、溜め込んでいた金銭も妹分に渡すなどして底をつき、金貸しに体を売ることで金銭を手にするのだったが。
本作は明治からずっと映像化されることもあり、恋を描いた普遍的テーマ。貧困の辛さなども描いた名作である。
溝口健二版は当時のフィルムが破損しているなどあったものの、後の映画人たちの力で形として現代まで残っている。
サイレントの良さ、世界に通用する日本の文化がこの映画にはある。
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