「セブン・シスターズ」What Happened to Monday
注意:ネタバレ、長文
イギリス、アメリカ、フランス、ベルギー合作、2017年制作のSF映画である。
物語は21世紀中頃、異常気象と人口の爆発的増加で、食糧危機に陥った世界。遺伝子組み換え食品が開発され、食糧難は過ぎ去ったかに見えた。ところが遺伝子組み換え食品の影響から、世界中で双子以上の子供が産まれるようになり、人口は急激な勢いで増大していった。
そこで科学者のケイマンを有識者に迎えて設立された対策委員会は、子どもたちを冷凍保存し、食糧難が過ぎ去った世界になった時、目覚めさせることにした。
そんな中、7人の女の子がこの世に誕生する。彼女たちの母親は7人を産んですぐに亡くなり、その父で彼女たちの祖父が7人を月曜から日曜まで7人に名前をつけ、7人を家に隠し、名前の曜日だけ外へ出て、1人の女性を演じることで、7人は30歳まで生きてきた。
だがある日、月曜日が帰ってこなかったことから、7人の存在が管理局にばれ、1人ずつ殺されることになっていく。
そして人類の希望だった冷凍睡眠の真実が明かされた時、人類の未来は果たしてどちらに向かうのか。
ノオミ・ラバス。最初に彼女を知ったのは「プロメテウス」でのことで、腹を切り裂くシーンが壮絶で、この女優はすごい、と思い、彼女が一躍世界的になった「ミレニアム」シリーズを観てから彼女のファンになった。
おそらく今、もっとも演技がうまい女優と言っても過言ではない彼女が、この映画ではなんと1人7役を演じている。つまり個性ある7人の姉妹をたった1人で演じきっている。
同じ人物、同じ顔、もちろん髪型や衣装の違いはあるものの、ここまで別人に見えてくるなんて本当にすごい。
映画もまた最後は考えさせられる、今の延長線上にある世界である感じで、本当に未来に起こる危機が描かれている。
結末を観た時、観客は映画の結末としてハッピーなのかバッドなのか、それは見る人の立ち位置、今置かれている状況で見え方が違ってくると思う。
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