「座頭市」
1989年公開の勝新太郎主演座頭市最終作である。
監督、脚本、主演を勝新太郎がつとめ、内田裕也、緒形直人、陣内孝則、樋口可南子、片岡鶴太郎、奥村雄大など各方面のスターが勢揃いした映画になっている。
物語はヤクザの抗争を座頭市が叩き斬るといった、相変わらずのあらすじながら、勝新太郎の哲学的な描写が入るなど、これまでの大映座頭市とは違う作風になっている。
本作は非常に問題が多い作品であったという。
松竹との契約で勝新太郎は脚本の執筆を始めたが、拘りの強い勝新太郎は幾度も脚本を最初に戻してしまい、松竹は契約打ち切りをいい出した。
更にアドリブを多様する勝新太郎の現場では、それに答える機材が整っていなければならず、費用も大幅に膨れ上がった。
更に勝新太郎の長男の奥村雄大に真剣を持たせたスタッフが居たらしく、それで殺陣師を誤って刺してしまい、殺陣師が死亡するという事故が発生。
それでも映画製作を断行する勝新太郎の姿勢に大バッシングが起こったという。
それでもこの映画にはこれまでの座頭市にはない、血での表現が非常に多く、個人的には凄い映画ができた、歴史に残ったと思っている。
価格:29,338円 |
映画観るなら<U-NEXT>
PR
映画ランキング
コメント