「ザ・マミー/呪われた砂漠の女王」
2017年公開のアクションホラー映画であり「ミイラ再生」の二度目のリブート作品となる。
またユニバーサル・スタジオが本作を1作目とした「ダーク・ユニバース」を計画し、古典ホラー映画のリブート作品を随時公開して、1つの大きな共有世界とする計画だったが、現時点では本作しか公開されておらず、計画は頓挫している。
古代エジプトのアマネットは、自らが女王になることを望んでいたのだが、第一王子が誕生したことで自らの野望が潰えたことから、神セトに魂を渡し邪神のダガーを手に入れ、自らが女王となる。更に恋人にセトの魂を憑依させようとするが神官たちに気づかれ、生き埋めにされるのだった。
そして現代。アマネットの墓が発掘され、その遺体を運び出したニック博士とハルジー博士だったが、飛行機はカラスの大群に襲われ、墜落してしまいハルジーだけが生き延びるのだった。
ところがニックは遺体安置室で目覚め、そこから彼は2000年の呪いに巻き込まれ、さらに世界を取り巻く大きな闇の中心となっていく。
ダーク・ユニバース第一弾。
主演トム・クルーズで大々的に始まった、ユニバーサルが1920年代から続くレトロモンスター映画をリメイクし、モンスターが一同に集まる計画を打ち上げた。
本作は「ミイラ再生」の二度目のリブートであり、一度目は「ハムタプトラ」であった。本作はどうしてもハムタプトラと比べられてしまい、主人公が同じ名前であるにも関わらず、キャラクターが違うでの、そこも酷評の一旦になったのかもしれない。
本作は興行的にも評論家の評価も低く、ダーク・ユニバースを計画倒れにしてしまった。
さっきテレビ放送で視聴した個人的な感想としては、それほど悪くはない。これから始まるであろう壮大な世界への伏線がところどころに観られて、凄くよかった。ただ地味なのは否めなかった。
この感覚をどこかで味わったことがあると思っていたら「バットマンvsスーパーマン」を思い出した。
あの作品も次作への伏線があまりにも多く、流れが滞っていたとよく言われる。私は今でも好きなヒーロー映画なのだが、本作もそれと似ていて詰め込みすぎ、伏線を張りすぎて、作品の流れが滞ったことが敗因となっていると思われる。
しかも110分でこれから始まる物語をすべて匂わせなければならないのだから、そうとう無理があったのだと思う。
ここは本作の最後で次の作品への伏線を張ることで、次回へつなげるだけでとどめておけばよかったと思う。
「アイアンマン」のように最後だけでよかったのだ。作品全体に伏線を潜ませる必要はない。
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