「ゾディアック 覚醒」
2017年公開のカナダ映画。
ジャンルはサスペンス映画である。
アメリカで未だに未解決とされる「ゾディアック殺人事件」を題材にしたフィクション。
注意:ネタバレ、長文
トレーラーハウスで暮らす若い夫婦は、お金に困っていながらも夫は芝刈りの仕事、店は潰れたが妻は理容師の仕事をしていた。そんな夫の趣味は地元の貸倉庫をガラクタ屋の親父と買って、中にある品物を売って儲けること。しかし貸倉庫にお宝が入っていることはなく、今回も家賃3ヶ月分を使い、貸倉庫を買ったのだった。その品物をガラクタ屋の親父の店で調べることになり、夫婦は店に向かう。
すると親父は古びたフィルムをみつけたといい、2人に見せるとそこには殺人行為が映し出されていた。世にいうスナッフフィルムであったのだ。犯人の胸には丸に十字のマークが入っており、親父はそこから「ゾディアック事件」について夫婦に話し始める。そして警察が犯人逮捕につながる証拠を提出した人には10万ドルを払うという記事をみつけ、犯人探しを3人は始めるのだった。
だがその時から夫婦の周りで怪しいことが起こり始める。
本作は実際にアメリカで起こった連続殺人事件と、ゾディアックと名乗り暗号を警察に送りつけ、未だに世界中の人物が暗号解読を続けている事件を題材にしている。
また作中のセリフにもあるが、ゾディアックのファンも現実に存在するほどその存在は今なお語り継がれている。
本作はその犯人が撮影していたフィルムから犯人を探し始める物語になっており、本来ならばもっと残忍で、ホラーテイストがあっても不思議ではないところを、流血シーンもショッキングな演出もなく、若い夫婦が追い詰められていく様子を淡々と描いている。
個人的には物足りなさが残る映画であり、他のゾディアックを題材にした映画がよくできているせいもあってか、見劣りする部分がどうしてもいなめない。
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