「プリデスティネーション」
2014年オーストラリアのSF映画であり、ロバート・A・ハインラインの短編SF小説「輪廻の蛇」が原作である。
注意:重大なネタバレ、長文
「卵が先か鶏が先か」
物語は爆弾魔を追跡するタイムトラベル局員が爆弾魔の起爆装置で火だるまになるところから物語は始まる。1981年に開発されたタイムマシンで1981年を起点に53年前後をタイムトラベルすることが可能な局員。その中でも敏腕の彼は、整形手術でなんとか顔を取り戻す。それから再びタイムトラベルをして1970年にやってきた男はそこでバーテンダーをしていた。
ある日、1人の若い男ジョンがやってきて、彼と冗談や皮肉を言い合っている内に、ジョンの数奇な過去が語られ始める。
本作に登場する主要人物はたった2人。これは非常に重大なネタバレであるので、見る方は読まないでいただきたい。
この物語はタイムパラドックスを究極にまで高めた、本当の意味でのタイムパラドックスになる。
過去に戻って親を殺したら自分が産まれない。しかし自分が産まれなかったら親は生きているので、自分は産まれる。
このパラドックスをある意味では答えを出したのが本作なのかもしれない。
この映画は観ていて本当に面白かった。パラドックスは自分で考えるのは難しい作品だが、ハインラインというSF小説界の歴史的巨人が書いた物語は、無駄がなく実に素晴らしい。
原作を読んでいないので、原作にあるかどうかわからないが、映画にあるジェンダーに関する部分は今の時代に合っている。
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