「アリオン」
注意:ネタバレ、長文
1986年公開のアニメ映画である。監督は原作者の安彦良和。
ギリシャ神話を下敷きにしているが、作中ではそのほとんどの設定が変えられている。
アリオン。その少年はある日やってきた地下の王・ハデスによって連れ去られた。目の見えない母のもとから。地下に連れて行かれたアリオンは父の名は海の王ポセイドン。ティターン族の王であるゼウスを倒すため、地下の世界でケルベロスによって育てられ、やがて戦士となり旅に出る。
その中でティターンの軍団の捕虜になり、1人の言葉を失った少女と出会う。アリオンは彼女に惹かれるようになっておくが、そこにポセイドンの軍勢が現れ、アリオンはついに父であるポセイドンと出会う。そして父の軍隊に入り、ポセイドン軍の軍人としてティターン軍と戦うのだった。
そこへ現れたハデスをアリオンは斬り捨てる。しかし死に際に放ったハデスの呪いにより、我を失ったアリオンはポセイドンを殺してしまうのだった。
父殺しの汚名から彼は逃走する。しかしそれは彼の本当の運命の始まりに過ぎなかった。
この時代、安彦良和は機動戦士ガンダムのキャラクターなどをやっており、原作が長期間に及んだことで、原作と本作には違いはあるが、ギリシャ神話の新しい解釈として、すごく面白い作品に仕上がっている。
だがやはり絵を描いている人が同じなのか、どこかガンダムに見えてしまう。
しかも主人公が苦悩するシーンや、物語が難転するところなど、本当にガンダムの流れと似ている。
本作を観て一言でいうと、女とイケメンが強く、マッチョは力技だけ、という感じだ。
ゼウスなど原作は分からないが本作ではただの老人。怯えて、他者を頼ってばかりで、なぜ彼を崇めているのか分からないほどの存在だ。
最後も主人公ではなく女と女の戦いで決着がつく。
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